「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2017年5月

++美しい装い きよべ++

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浪漫亭ラストデー
 お向かいの西洋膳所“浪漫亭”さんが今日で営業を終えられます。 長男と遅い夕食を食べにいきました、店内は名残を惜しむ客でいっぱいです。
 とても繁昌しているのに“残念な理由”で店を出なくてはいけなくなって…。 店内にいる者…いや事情を知るすべての人は誰も納得していないと思います。
 見知らぬ雪国でずっと頑張ってきたのに…長崎出身のマスターと浜松出身のママ、17年間美味しい料理をありがとう。
 きっとまた会えますよね。

 きょうはグレー無地麻に山吹の半衿、黒茶の角帯に腰板無しの綿袴です。
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2017年5月31日(水)  No.5084

城端七月の催し
 7月の城端はイベント盛り沢山。
 まず1日(土)2日(日)『じょうはな はなまるしぇvol.5
 古民家(じょうはな庵)でハンドメイドが延べ30店。 〈入場無料〉なのはもちろん、昨年に引き続いて「城端ひみつのまち歩き」も開催。 当店もまち歩きスポットで、どんな「ひみつ」をお教えしようか?思案中です。 

 16日(土)は『じょうはな町のプペル展』と『じょうはなわんだ〜らんど
 22日〜28日『善徳寺虫干法会
 30日(日)『江戸風流 恋語り
  ふぅ〜忙しいぃ…けど楽しみです。 みなさんも参加してくださいね。
 きょうはグレー縞小千谷に青灰の半衿、青白角帯に青灰の麻袴です。
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2017年5月30日(火)  No.5083

絽と紗のふるさと城端
 クラフトフェアでなぜか古本を買いました、「日本の染織17 絽と紗 涼しさ誘う薄織物」です。
 時間つぶしに古本屋でパラパラと頁をめくっていたら突然『城端』の文字が目に入り、即購入(1620円)となったわけです。
 ルポライターの日野英司さんの紀行文「絽と紗のふるさと城端」は読み物としてもなかなか面白い。 40年ほど前(昭和53年刊)の城端の様子を思い起こしさせます。
 松井機業三代目の松井文吉翁筆「越中城端の絹」〈その歴史と風土〉は開町以前の城端についての考察があり、興味深く読んでます。
 新潟五泉の記事もあり、充実した一冊です。 店内書庫にありますので、いつでもご覧ください。
 きょうは紺のコサシルクにベージュの半衿、黒緑の角帯に薄手の綿袴です。
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2017年5月29日(月)  No.5082

クラフトフェアまつもと
 民藝全国大会の翌日はバス3台で松本市内巡り、折しも「工芸の五月」期間でもっとも賑わう「クラフトフェアまつもと2017」開催日とあって、市内は大賑わい。 日本でもっとも成功してるクラフトフェアと言われるだけあって、2日間で数万人の方がお越しになります。 松本駅から周辺からあがたの森公園までゾロゾロ歩いて…。
 客層が若いのに驚きました。 民藝協会は高齢化してるのにこれはどうしたことか?
 手作りの品(クラフト)を求めるのは老いも若きも同じ。 ただ「民藝」は高くなりすぎた?…高くても数千円で「用の美」足る物が手に入るのがクラフトフェアの魅力かも。 しかも作り手と買い手のウィンウィンで。
 民藝運動復興のヒントがココにある気がします。 もしくはモノに固執せず精神性を高めるしか…。

 松本民芸館にも立ち寄りました、松本へは何回か来てますが民藝館は初めてです。 うん、確かに「美しいものが美しい」(丸山太郎)のは事実(写真をクリックすると拡大)。 サッカースタジアムだけじゃなくて、全国の民藝館巡りもしそうな予感…。

 二日間、多くの方々にお世話になりました。 楽しかったし、大きな学びと気づきがありました。
 全国大会、来年は沖縄かぁ…行きたいけど…バイクじゃ無理だなぁ(笑)

 きょうはイカット木綿にベージュの半衿、緑の絽角帯に黒の絽袴です。 さすが民藝協会員、イカットに興味津々で質問攻めに。
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2017年5月28日(日)  No.5081

世界における民藝の力と役割
 となみ民藝協会員の端くれとして、第71回 日本全国協会全国大会 松本2017に参加。 我侭言って僕だけバイクです。
 七年前の南砺大会は途中参加だったので、今回気合い充分、先頭きって会場(ホテル ブエナビスタ)入り。

 退任なさる金光 章会長が「民藝は美の法門に尽きる。自分を導き、深くする仏教のいざないである」という趣旨のことを話されゾクゾクッとします(左写真をクリックすると拡大)。 そうなんです、モノじゃないんですよ、民藝運動は。

 記念講演「日本人の心と技」〜世界における民藝の力と役割り〜 元文化庁長官(2010〜13年)の近藤誠一氏。 大使経験者だけあってさすが!全国いや世界レベル!
 要点を列記します。
 国家=近代的人工物 民族=自然発生的集団 文化=人間がもともと備えていた基盤 であるとし、文化は曖昧な境界に存在すると説明。
 マルティン=ハイデガーによると西欧文化で“物”は3つに分類される。 自然の物(物体性) 道具(物体性+有効性) 芸術作品(物体性+真理)
 西欧では道具(クラフト)と芸術作品(ファインアート)は別物であるが、日本では自然観が付随するのでその境界が無い(例えば西洋庭園は人工的だが、日本庭園は山野と一体)。
@西欧の自然観:人間は自然より上位
 人間の手による「有用性」の付加が道具であり、自然物に優る
 人間の手による「芸術性」の付加→芸術作品>道具>自然物
❶日本の自然観:人間は自然の一体(その一部)
 すなわち人間がつくるものも自然の一部
 道具にも芸術性を込める→すべて(人、物、美)が自然の懐の中にある
A西欧は個人主義 自由、個の独自性を主張し銘を全面に出す。 そして実用性を超えた価値に「美」を求める(ともすれば傲慢に)。
❷日本は没個性主義 伝統の枠に収め、無銘没個性。 そのかわり「使い手」を慮る=用の美
B西欧の価値尺度は経済価値(物質主義)にあり、芸術作品とは稀少性+創造性が高いもの
 道具は有用性重視(使えれば安いほど良い)→規格品の工場大量生産
❸日本の価値尺度=自然や生活になじむこと
 人間がつくるもの(工芸)も自然の一部であり、芸術性を込めている。 真善美を引き出すことが日本の美意識。
  (ん!ってことは日本の手仕事作品は最初から美が宿ってるんですね)
 距離以上に西欧と日本は価値観が違うのです。「いつになったら西洋が東洋を了解するであろう。否、了解しようと努めるであろう」(岡倉天心)

 しかしながら明治維新と敗戦で西欧的価値観が流入。 21世紀に入り、機械化(AI)、産業化、都市化がさらにすすみ、人間性の危機にさらされています。
▶人間を人間に戻すにはどうすればよいか?
・自然の再評価ー「より賢い叡智が自然に潜む」(柳 宗悦)
・利己心を捨てるー「主我の念よりも忘我の方が、より深い基礎となる」(柳 宗悦)
・結果よりもプロセスを重んじるー「意識よりも無心がさらに深いものを含む」(柳 宗悦)→時間をかけ、手間ひまかけることから得るものを大切に
・生活や日常の中に幸せがあることを認識ー民藝品の美しさ「野の花の美しさ」「身を飾るものよりも、働くものの方が常に健康なのです」(柳 宗悦)

 懇親会の席で近藤さんに「西欧化された日本は文化を取り戻せるでしょうか?」とお訊ねしたら「揺り戻しはある、そうあって欲しい」とおっしゃいました。 その意味で民藝運動が担う役割は大きいと僕は考えます。

 素晴らしい講演、素晴らしい全国大会でした。 お世話いただいた長野県民藝協会の皆様に感謝申し上げます。
 きょうは水色縞の揚柳木綿に福光麻の半衿、緑絽角帯に黒の絽袴、梅鼠の足袋です。
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2017年5月27日(土)  No.5080

熊ヶ池
 マジェスティで早朝ライド、城端外周を巡ります。 R304から縄ヶ池に登る道が封鎖されていました(写真をクリックすると拡大)。

 縄ヶ池(水芭蕉群生地)には入れません!
 水芭蕉の仏炎包(白い花状のもの)も終り、熊が居座り危険なため、進入禁止とします。南砺市

 昨年ブナが豊作で子グマが多数生まれ、縄ヶ池周辺に巣くっているようなのです、目撃情報が連日寄せられてます。 人と頻繁に出逢うなんて…水芭蕉の開花が早かった(GW過ぎ)ので、クマも油断(?)したのでしょう(笑)
 残念ですが、仕方ありません、今年の水芭蕉は諦めます。 モリアオガエルの産卵期までには解除されるかなぁ…。

 きょうは紺の揚柳木綿にざっくりした水色半衿、青白角帯に青灰の麻袴です。
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2017年5月26日(金)  No.5079

得する街のゼミナールinなんと
 南砺市まちゼミ第三弾を7月20日〜9月10に開催します。
 当店は『着崩れしない男の帯結び』講座。 浴衣を粋に着こなすには後ろ姿をキメないと…。カッコ良く着る秘訣と、着崩れを自分で直すコツをお教えします。
 セルフタイマーで帯姿を撮影しましたが(写真をクリックすると拡大)、難しいですね〜。 どうも身体が捩れてしまって、変なシワが残ります。
 本番ではバッチリお教えしますので、躊躇なさらずお申し込みください、もちろん〈無料〉です。

 3回目にして「なんとまちゼミの会」として正式に発足しました。 知恵を結集した60講座、日本一素晴らしい案内冊子になる予定です。
 6月末に南砺市広報と一緒に全戸配布されます。 ご期待ください。

 きょうはグレー縞の伊勢木綿にベージュの半衿、黒裂織角帯に黒斑の袴です。
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2017年5月25日(木)  No.5078

僕が出逢った南砺の土徳
 城端教育振興会総会後のお楽しみは城端に住む若者の講演です。 今年は南砺市地域おこし協力隊 伊勢谷 千裕さん。 演題は「僕が出逢った南砺の土徳」です。
 彼が城端に来て2年足らず…なのに厖大な人と出逢い、多くの体験をし、情報発信し続けています。 農業、食、絹、麻、民藝…薄く浅くではなくすべてが濃い!
 地元に長く住む僕が知らぬ情報を体験・消化し伝えてくれます。 ありがたいことです。

 きょうはグレーサマーウールにくすんだ水色の半衿、青白角帯に青灰麻袴です。
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2017年5月24日(水)  No.5077

プペル展会場下見
 7月16日(日)に開催する『じょうはな町のプペル展』の会場下見をしています。
 メインの松井機業では、あえてゴミゴミした工場倉庫にて展示し、工場探険をしつつプペルの世界観を感じてもらいます。 広いスペースを利用して、ワークショップなども企画中。 もちろん煙突も最大限に活用しますよ。
 さらに町中2会場でも“光る絵画”を展示。 国登録有形文化財の「じょうはな庵」「荒町庵」(答申中)です。
 荒町庵(右写真をクリックすると拡大)をギャラリーとして利用するのは初めてのはず。 絵画と会場雰囲気、両方楽しめますね。

 また同日、真覚寺で「じょうはなわんだ〜らんど」も開催決定!!
 互いに歩いてまわれる距離なので、市街地の回遊性が高まります、詳細は後日!お楽しみに!
 きょうは緑のコサシルクに地紋がある生成り半衿、緑絽角帯に草木染の綿袴です。
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2017年5月23日(火)  No.5076

池川はいま18
 北野橋(北野側)のたもとから上流方向に新しい道路が完成しました、日本抵抗器駐車場へと繋がる道です。 これまでトンネルをくぐれる低い車しか入れなかったので非常に利便性が高まりました。
 出丸駐車場から撮影した写真をパノラマに繋げてみましたが(写真をクリックすると拡大)、専用アプリがないとキレイに繋がらないのですね。 お見苦しい繫ぎ目をお許しください。

 きょうはグレー揚柳木綿に黒緑の角帯、黒の絽袴です。
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2017年5月22日(月)  No.5075

浴衣に見えないゆかた展
 明後日(24日)から『浴衣に見えないゆかた展』を開催します(6月4日まで)。
 花柄ばかりじゃない!縞や幾何学模様etc.実はいろいろあるんです。 浴衣に見えないゆかたに、半衿をして、足袋つけて、夏着物代わりにも着ちゃいましょう。

 麻の浴衣帯や男物もそろってます。 お気軽にご覧ください。
 きょうは生成りの揚柳木綿に柿色半衿、緑の紗角帯に茶の綿袴です。
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2017年5月21日(日)  No.5074

えんとつ町のプペル
 キングコング西野亮廣さんが手がけた絵本「えんとつ町のプペル」をご存知でしょうか?
 クラウドファウンディングや分業制、さらにネットで無料公開など物議を醸しつづけていますが、作品のクオリティはとても高いです。

 プペルの”光る絵画展”を「えんとつのある町工場でやりたい」とたった独りで手を挙げた城端の男性がいます(藤本隆行さん)、彼の心意気に感じて全面的に応援することになり、本日2回目の会議です。
 “ダラこける(おもしろがる)”メンバーが集まると凄いですね、あっという間にクソ(笑)なアイディアが次々と生まれます。 展示だけじゃなく、ワークショップや飲食ブースも。

 7月16日(日) 松井機業場をメイン会場に開催する『じょうはな町のプペル展』〜なんとリズムでプペルとあそぼう〜 どうぞご期待ください。
 もちろん《入場無料》です。

 きょうは縞のイカット木綿に生成りの半衿、グレー裂織角帯に腰板無しの綿袴です。
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2017年5月20日(土)  No.5073

共謀罪 強行採決
 あれよあれよという間に『組織的犯罪処罰法』(別名;共謀罪)が衆院法務委員会で強行採決されました。 本会議通過も間もなくでしょう。
 テロ対策とは名ばかりで、政権に反対する勢力を黙らせる(もしくはタイホする)効果を狙ったものと考えます。 民進党の山尾しおり議員による金田法務相不信任案提出答弁は問題点を理路整然と語ります(13分あたり、19分あたり、24分から30分までは必聴)。
 よろしければ全文をお読みください(第六条の二が特に問題)。

 もちろん参議院を通過してもすぐには共謀罪が適用されるわけではありませんが、履行者は事前に調査を始めるわけで…。 “一般人”である我々が、いつどんなとき捜査対象になってしまうのか、責任者である法務大臣が答えられなかったんですよ。 これが法治国家の姿でしょうか? 
 共謀罪は個人(法文は二人以上)の内面まで捜査しようとする、戦前の治安維持法を想起させる悪法です。 廃案にしないと再び暗黒の時代がやってきます
 きょうは黄色のコサシルクに福光麻の半衿、緑の紗角帯に薄手の綿袴です。
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2017年5月19日(金)  No.5072

第56回 日本伝統工芸富山展
 長男と高岡市美術館で「第56回 日本伝統工芸富山展」を鑑賞(6/4まで)。 初日…しかも開会式直後ということもあり、作家と関係者で大賑わいです。
 粛々と見て回りますが、昨年以上にバラツキがあったような…。 いえ…出来不出来ではなく、作品に意志が込められているかどうか…なんです。 う〜ん抽象的ですね。 なんて言うのかな…ひとつひとつの材料・工程・意匠に意図があるか? 単に技術を見せびらかすのではなく、作品として一本筋が通ってることが大切だと思うのです。

 僕が「意志」を感じた作品です。
 山下郁子さんの天蚕半紗織着物「山笑う」(富山県知事賞)
 金田比陶美さんの陶芸「輪積鉢」(高岡市長賞受賞)
 長岡達雄さんの砂子風炉先屏風「日月」
 福嶋則夫さんの「神代杉柾目造板目象嵌盆」

 感じ方はそれぞれ、ぜひご自身の目でご覧ください。
 とエラソーに書きましたが、帰りに食べたショップまじまの十段ソフトもおじちゃんの伝統工芸的手わざに「おぉ!」となりました。 僕の感覚はその程度です(笑)
 きょうはグレーの揚柳木綿に地紋のある生成り半衿、深緑絽角帯に黄緑の麻袴、ベージュのタビックスです。
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2017年5月18日(木)  No.5071

じょうはな座 恋物語
 伝統芸能会館じょうはな座らしい催しが7月30日(日)にあります。 題して『江戸風流 恋語り』
 俗曲のうめ吉さん、講談の神田 蘭さん、浪曲の春野恵子さん、美女三人による競演(写真をクリックすると拡大)。
 チケット早速手に入れました、メッチャ楽しみです、なに着て行こうかな(笑) 

※俗曲とは端唄や都々逸など諸々の三味線唄のこと。 城端にピッタリだと思いませんか?
 じょうはな座には、まだ²良い席があります。 前売チケット3千円、お買い得ですよ。
 きょうは紺の揚柳木綿に水色のざっくり織った半衿、青白角帯に青灰の麻袴です。
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2017年5月17日(水)  No.5070

児童会の旗
 西上山蔵でじつはこんなお宝(?)も見つかりました、児童会の旗です(写真をクリックすると拡大)。
 正絹を染めたバナー(?)で、「西上町児童クラブ」と「城端町児童クラブ 西上町」2本あります。 美しく染められてカッコいいのですが、コレの用途がわかない…。 一体全体どんなときにこの旗を使ったのか?? 入場行進?それもあり得ないし…。 葬儀で老人会の旗は見ますが…、まさか児童会が??
 またもや謎は深まるばかり…。 さして古くないので、いつか古老に訊ねてみようと思います。

 きょうは生成りの文人絣に黒緑の角帯、腰板無しの綿袴です。
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2017年5月16日(火)  No.5069

風呂屋で手ぬぐい
 大阪から移動した京都で仕事して、帰りの夜バスを待つ間、お気に入りの銭湯「日の出湯」へ。 いつの間にか常連さんと顔見知りになりました。
 新発売のオリジナル手拭いを見つけて衝動買い(写真をクリックすると拡大)。 日の出湯の家人(?)がデザインし、手染めしてるそうです、スッキリとイイ感じ。
 コレクションがまた一本増えました。
 ウチもいつかオリジナル手ぬぐい作りたいな。
 きょうは緑のコサシルクに福光麻の半衿、深緑の紗角帯に薄緑の綿袴です。
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2017年5月15日(月)  No.5068

渡来人いずこより
 就活中の娘の様子を見に大阪へ(電話やメールでは伝わらないことは親子でもあります)。
 空き時間に大阪歴史博物館の特別展『渡来人いずこより』を見学。
 朝鮮半島から渡来した文化は高句麗・百済・新羅・加耶などからもたらされ、それぞれ差異がありました。 さまざまな文化が多様な交流を経て畿内に広まった様子がわかります。
 渡来人の子孫達はその後、日本各地に分散して秘伝を伝えたのでしょう(例えば養蚕とか火薬製造)。 数多の時を経て、五箇山・城端に伝わった…と考えるとワクワクしませんか。
 きょうは緑のコサシルクに山吹の半衿、深緑の紗角帯に薄緑の綿袴です。
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2017年5月14日(日)  No.5067

江戸時代の車輪
 曳山人足の半纏を片づける為、西上山蔵へ。 ついでに前から気になっていた山蔵内を調査。
 古い車輪が吊られています(写真をクリックすると拡大)。 現在のもの(直径148cm)より2回りも3回りも小型で、幅(や)[=スポーク]は剥き出し、装飾はなく、一部無塗装の箇所も。 安永四年(1775)の曳山騒動の際「高岡曳山(御車山)の台鉢(大八)車に類似する(外輪の)曳山は禁止」とのお達しで板車にしていたのを、明治の大改修で剥がしたのでしょうか?
 車軸はそれぞれに芯棒がある四輪独立懸架(笑)、城端曳山の特徴です。 花弁のような彫刻を施した朱塗りの漆の軸冠[=ホイルキャップ]も残っています。

 四輪のひとつが曳山会館ロビーにあります「安永五年二月二十六日取調金具跡有之」と書かれてました。 明治27年当時の貴重な写真も一緒ですので、是非ご覧ください。
 きょうは紺の揚柳木綿に水色の半衿、黒緑の角帯に草木染めの綿袴です。
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2017年5月13日(土)  No.5066

衣更
 衣装部屋が狭くなったので、袷着物とウールを片づけています。
 ヨゴレとホツレを確認し、ホコリをはらい、畳んで鬱金布に包みます(写真をクリックすると拡大)。 枚数はそれなりにありますが、およそ30分程度の作業でした。 春秋の年二回、たいした手間じゃないですね。

 そろそろ足袋を履かない素足の生活が始まります。 気持いいですよ。
 きょうは紺のコサシルクに山吹の半衿、青白角帯に青灰の麻袴です。
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2017年5月12日(金)  No.5065

「追憶」
 県内各地でロケした映画「追憶」を観ました。 オリジナル脚本のサスペンス…なのですが、人間ドラマ色が強いです。
 シナリオ細部にモヤモヤが残りますが、それを補ってあまりある圧倒的な映像美(カメラ木村大作)と脇役陣(小栗旬、柄本佑、長澤まさみ、安藤サクラ、りりィ)の演技力。 りりィさん(本作が遺作)の富山弁はパーフェクトでした(違和感無かったのは初めてかも)。

 斬新なエンドロール(あえて記しません)も衝撃! 誰も立てなかった…。 ぜひ劇場でご覧ください。
 グレー縞の片貝木綿に薄青のざっくりした半衿、黒裂織角帯に草木染めのざっくりした綿袴、藍色大井川葛布のストールです。
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2017年5月11日(木)  No.5064

つづらこみちストリートビュー
 先日撮影したGoogleマップのストリートビューが掲載されました(右写真をクリックすると拡大)。
 ここをクリックすると、部屋に居ながら “ つづらこみち ” を通り抜けることができます。 しかも上下左右360°見渡せるんです。
 気づかなかったヒミツが見つかるかも?
 是非²おためしください。

つづらこみちストリートビュー】https://goo.gl/OMpHfv
 ※つづらこみちはきよべ呉服店内にある小路です。 開店中はどなたでも通り抜けられます。

 きょうは生成りの揚柳木綿に山吹色の半衿、黄金の角帯に薄緑の綿袴です。
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2017年5月10日(水)  No.5063

さくや姫だより その64
 さくやの姿が居間から消えることがあります。 コタツの中に居たりもしますが、この季節は廊下でのんびりひなたぼっこしてることが多いです…まるでネコのように。
 人が来るとモソモソ起きだして、いかにも寝起きの風貌であくびしたりストレッチしたり(写真をクリックすると拡大)。
 可愛いもんです←完全に親バカです(笑)

 きょうは柿色木綿に縞半衿、グレー裂織角帯に黒斑の袴、チャコールグレーのタビックスです。
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2017年5月9日(火)  No.5062

小ぶりな御面像と巨大鯛
 昨年発見された西上恵比須御面像を曳山会館2階で展示しています(写真をクリックすると拡大)。
  ↓説明文↓
〈恵比須像御面像〉
 恵比須像初代は(1729年)七代目塗師屋治五右衛門によって造られたが、1771年に八尾西町に譲渡された。
 その後に製作されたと思われ、腕や手が小さく白い胡粉の跡が見られる。実際に使用されたかはわからない。野村満花城が所持していたものと思われる。箱書きにその名が記されているが、今は西上町の山蔵に保存されている。
 1795年に荒木和助作の現在の人形が使用されている。

 う〜ん 中継ぎ?の御面像だったのでしょうか?

 謎と言えば、同じく曳山会館2階に恵比須様の鯛がありますが、現行のよりかなり大きいんです。 小脇に抱えるレベルではなく、鯛と格闘するくらいの大きさ。
 これに見合う御神像はいずこ?? でも今の御神像でも竹田山の天井スレスレだし…。
 二世紀半も昔のことをあれこれ想像するのは楽しいですね。
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2017年5月8日(月)  No.5061

死の商人の走狗
 朝刊をみてビックリしました!日本政府が巡航ミサイル(トマホーク)を導入したがっていると(写真をクリックすると拡大)。
 巡航ミサイルといえば他国の領土を攻撃するもの。 専守防衛の国是を無視して、先日シリアに打ち込んだ(廃棄処理直前の)トマホークを購入するなんて…。 現政権がアメリカ軍需産業のいいなり(飼い犬)だということがハッキリしました。

 GWだ!祭だ!と我々が油断してるときにコレだ。 共謀罪もドサクサ紛れに押し通すつもりなんでしょう。 刮目しなくては!

 きょうはイカット木綿に縞半衿、黒緑の角帯に腰板無しの綿袴です。
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2017年5月7日(日)  No.5060

JOHANA HIKIYAMA FESTIVAL
 夢のような曳山祭から一夜あけました。 天候にも恵まれ、本当に良い祭でした。 観光客は過去最高の72,000人! 狭い町に人がいっぱいでした。
 所望者には短冊(六葉)、たとう紙、録音CD(6曲入)が配られます。 それに加えて今年は特製手提げ袋がつけられました(写真をクリックすると拡大)。 夜の曳山を金プリントしたもの、良い構図です。 非売品なので記念になりますね。

ユネスコ無形文化遺産 国指定重要無形民族文化財 城端曳山祭
THE NATION’S DESIGNATED SIGNIFICANT INTANGIBLE FOLKLORE CULTURALASSETS
UNESCO INTANGIBLE CALTURAL HERITAGE
JOHANA HIKIYAMA FESTIVAL  とあります(英文だと長い…)

 おぉぉ、なんか急に国際的になったなぁ(笑)
 きょうは青縞ウールに青緑の半衿、黒緑の角帯に草木染めの綿袴、青茶のガーゼストールです。
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2017年5月6日(土)  No.5059

古式ゆかしく曳山祭
 ユネスコ無形文化遺産に登録されて初めての曳山祭、しかも天気予報は快晴宣言! いったいどのくらいお客様がお見えになるのでしょう?朝早くから大勢の方々が道路を埋めました。
 朝9時10分 一大行列、獅子舞→剣鉾→傘鉾→四神旗→神輿→庵屋台→曳山と一直線に美しく並び(写真をクリックすると拡大)、9時半に出発。
 ゆっくり見ていたかったのですが、僕は町内兼連合会役員、そして店番&所望宿設営が当たっていたのでまさに分刻みのスケジュール、息つくヒマなく歩き回ります(3万歩超!!)
 それでも夜の自宅所望に戻ることができ、庵唄を聴けました(試行錯誤で調光中なので、まだ自己満足なだけですが、来年はお客様の心を揺さぶるしつらいにしたいなぁ…)。
 夜はさほど冷え込まず、最高の提灯山となりました。 心地よい疲労感…ぁあ〜良いマッツリやったぁ…

 きょうは単衣の黒紋付羽織、深緑の絽角帯に縞の袴、白衿に白足袋の第一礼装…なれど足元は二枚歯の白木下駄の城端流。
 長男がまがりなりにも若連中デビューしました、嬉しかったです。
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2017年5月5日(金)  No.5058

山宿の灯り
 城端曳山宵祭。 山鉾屋台保存連合会のお陰で準備が早めに終わり、山宿巡りをすることができました。 スタンプラリーを開催してることもあってか、どの山宿も人が多いです。
 厳粛な雰囲気を漂わせるにはある程度暗い方が良いのかもしれませんが、僕はこの神々しい明るい山宿も好きです(写真をクリックすると拡大)。 御神像が煌煌と輝いて、神様を高める為に我々が光度を落とす的な…。

 すべての山宿を巡りましたが、どれも気合い充分で素晴らしかったです。 初めて宵祭をご覧になった方々は、一世一代の思いを感じとってくださったでしょうか?
 きょうはゴザ目の江戸小紋に白茶の半衿、グレーの角帯をへたれ結び、梅鼠の足袋です。
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2017年5月4日(木)  No.5057

曳山裏話
 町内男衆総出で曳山&山宿の飾り付けをしています。
 特別に西上の曳山[竹田山]内部をご覧に入れましょう。 後ろから前方に向けて撮った写真です、“腰板飾”寄進者の芳名がみえますか(左写真をクリックすると拡大)。
 脚立上部の板を持ち上げて人は出入りします。 ここから恵比須さまの足元にひょっこり現れる形です。

 山宿の畳を新しくすることは以前書きましたが、御神像直下の莚(むしろ)も新品を用います。 右写真に写ってるのがそれです。
 入魂式がおわれば、人形ではなく神様です。 ですから我々は失礼の無いように接するのです。
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2017年5月3日(水)  No.5056

歓迎!全国山鉾屋台保存連合会
 東京からとんぼ返りして曳山祭の準備に追われています。 今年は4日に「全国 山 鉾 屋台保存連合会」の総会が開催されるので準備が一日早いのです。
 家々に歓迎の札が貼られ(左写真をクリックすると拡大)、国道沿いに看板が立ちました。
 聞けばこの看板、個人(カトー建材さん)がのぼり旗とともに自費で立てられたのだとか。 頭が下がります。
 準備万端整えています。 あとは…当日、晴れて欲しい。 祈るような気持です。
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2017年5月2日(火)  No.5055

東京キモノショー
 着物文化の中心地は長らく産地の京都室町でした。 しかし大消費地である東京からの情報発信が近年激増しています。
 「華道、お茶、お能、書道、和紙、きものと伝統文化がコラボレートして、一つの会場内で、展示を競い合う」東京キモノショー2017に観客として初参加しました。 最新のきものコーデにも興味あったし。
 会場は日本橋三井ホール(COREDO室町1 五階)、三越本店前の超一等地。 11時の開場時間には和装の女性がビルに吸い込まれていきます。
 エレベーターを降りたら華道(池坊)と染物のコラボ作品が(左写真をクリックすると拡大)。 会場内はコレデドウダッ!ってなコーディネートが200体!! 見応えあります。

 驚いたのはお客様の着物着用率が高い…だけじゃなくてとてもお洒落なこと。 ニワカ着用(?)の一部のスタッフは完全に負けてます。 コーデがどうこうじゃなくて、着慣れてるかどうか…なんです。
 ギョーカイの行く末を案じつつも、こんな素敵な着物姿に会えたことが素直に嬉しかったです。

 きょうは水色縞しじらに生成りの半衿、青白角帯に青灰の麻袴、灰色の足袋。 暑かったのでこの装いにしましたが、ギョーカイ人の端くれとして、パシッと決めとくんだった…と反省しきり。
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2017年5月1日(月)  No.5054

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