「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2014年5月

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別院は今[14] 本堂・庫裏特別現場公開
 本堂の修理、庫裏の調査もすすみ、今日と明日は特別現場公開日。 朝からワクワクして出かけます。
 山門下には本堂からハズされた寺紋の彫刻が(写真をクリックすると拡大)、この近さで見る事はないので、感動モノです。

 250年風雪に耐えた銅板に触れ、本堂の傾斜修復(1間につき2寸傾いてた!)&補強工事(鉛板を咬ませていた)など多岐に渡り教えていただきました。

 庫裏に7つあった竃(かまど)、玄関の唐破風(からはふ)屋根etc.…。 説明に惹き付けられ質問を繰り返してたら、ここまでで1時間経過…。
 それにしても、現場の方々の知識と仕事に対する熱意は半端ないです。 頼もしいし嬉しい!

 そしていよいよ本丸(?)の庫裏内部に侵入します。
 巨大な地下室がありました。 保存庫として利用してたと思われますが、石組みがかなり古そう…。 建立前の遺構かも…調査が待たれます。

 庫裏が傾いた原因について質問しました。 「大風の影響を受けた建物の一部(約2/3)を残して移築したところ、構造のバランスが崩れたのではないか」…かつて湿地だった地盤の影響もあるかもしれない…とのことでした。
 言われてみれば、玄関の位置が変です。

 存在はウワサに聞いていたものの初めて通る地下道(涼しい!)を抜け、研修道場に向かいます。
 幕末に描かれた絵図面を見ながら、掛出(かけだし)が存在した事、茶室は分離していた事、五ヶ寺の一宇 龍勝寺が敷地内(御坊坂側)にあったこと…。
 新発見だらけです。 善徳寺建立当時の姿がおぼろげながらイメージできました。

 いや〜楽しかった。 別院は歴史のテーマパークですね。
※内部撮影OKなものの、残念ながらネット公開不可でした

 きょうは生成りの揚柳木綿に薄山吹の半衿、黄金の角帯に薄緑の袴、梅鼠の足袋に右近下駄です。
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2014年5月31日(土)  No.3984

おすすめサイト その29
 今回ご紹介するのは、砺波市教育委員会が作った「砺波今昔地図
 昔の地籍図とGoogleマップを重ね合わせ、比較閲覧できるようになってます(写真をクリックすると拡大)。
 昔の出町付近は? 砺波インターは? 庄川町は?など 興味が尽きません。

 デジタル技術でアナログを処理した卓越したアイディアです。 「是非とも我が地域にも」と考える人は多いハズ。
 国道拡幅で道路がかなり変わってしまった城端もこの地図欲しいなぁ…。

砺波今昔地図http://1073shoso.jp/oldmap/index.jsp

 きょうは生成りの文人絣に裂織の角帯を浪人結び、草木染めの袴です。
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2014年5月30日(金)  No.3983

ワクワクをつくる
 城端教育振興会の総会です。 今年も地域からたくさんのご出席をいただきました。 関心の高さが嬉しいです。

 講演は川田真紀さん、演題「ワクワクをつくる? 無関心から自分ごとに?」
 なんときくばりプロジェクトをはじめ、3つの活動について報告(?)がありました(右写真をクリックすると拡大)。

 親しくさせていただいてますが、これほど頑張っておられるとは存じませんでした。 でも「自分の為に」やってるとおっしゃいます。 多分「楽しみながら続けてる」という意味でしょう。
 一人がポジティブに動くことで周囲に伝播していく・・・ワクワクしますね。

 きょうは、ゴロ合わせで529(ゴフク)の日。
 以前は呉服店のイベント日的な色合いが強かったのですが、最近は着物愛好家が、フツーにきものを着る日に変わりつつあります。
 今年もフェイスブックのイベントページは老若男女国籍混在で盛り上がりました。
 これもたった一人の呼びかけから…。 ワクワクするでしょ? 

 きょうはグレー縞の伊勢木綿に地紋のある半衿、黒裂織の角帯に黒灰の袴です。
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2014年5月29日(木)  No.3982

愛染苑「鯉雨画斎」
 先日、福光にある棟方志功記念館「愛染苑」に初めて行きました。 これまで何故か縁がなくって…。
 愛染苑の展示をひととり見た後は、隣の民藝館「青花堂」へ(左写真をクリックすると拡大)。 かなり興味を惹く展示物でいっぱいです。

 そして一番の目的地、道をはさんだ向かいにある棟方志功の住居「鯉雨画斎」
 説明員の湯浅さんは、棟方志功にとどまらず、人生訓を語ってくださいました。
 すばらしい!やっぱり人が肝要なんですね、容れ物じゃなくて。 湯浅さんに逢うために、必ずや再訪することに決めました。

 きょうはグレー縞の片貝木綿に黒地柄半衿、黒緑の角帯です。
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2014年5月28日(水)  No.3981

観葉植物を植え替え
 2年間水を遣り続けたコケ玉…ですが、保水力がなくなってきたので、いよいよ植え替えです。
 ちょうどいい鉢があったのでヒョイと移しました(写真をクリックすると拡大)。
 当面パティオに置く事にしますが…水を忘れそうだなぁ…。
 それより…この植物はなんだろう?? 直射日光に当てても大丈夫なのでしょうか??

 サッカーW杯が迫ってきました。 今夜は対キプロス戦。 練習試合とはいえ、TV前の応援も気合いが入ります。

 きょうは黄色のコサシルクに薄赤半衿、黒緑の角帯に黒茶の袴です。
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2014年5月27日(火)  No.3980

加越線を走る <上>
 休日を利用して、以前からやってみたかった旧加越線の自転車走破にチャレンジ! 青島(庄川)ー石動(小矢部)を繋いだ加越能鉄道加越線跡は、現在サイクリングロード(大門庄川小矢部自転車道)になってます。

 今回は福野ー石動間(約13キロ)を走ることにしました。 城端駅から愛車を輪行し、福野で下車、特徴的な遺構である跨線橋からスタートです(写真をクリックすると拡大)。

 福野→柴田屋→野尻→本江→津沢→薮波→四日町→南石動→石動

 もはや痕跡すら判別不能な柴田屋(地元の人に聞いてやっと場所がわかった)、田んぼの一部がそれっぽい野尻、歩道と一体化した本江、公園となった津沢。
 途中下車(?)して、津沢町を自転車で走ってみました。 駅が無くなるとどうなってしまうのか…というモデルケースになってます(残念ですが)。
 旧加越線のそばには工場や倉庫が立ち並び、かつて鉄路が果たした役割を思い起こさせます。 ここは自転車道路もよく整備されていて楽しい。

 津沢小学校と小矢部川を迂回(看板あり)して藪波へ、ちょっと寂れた公園…。 公民館になった四日町。 渋江川を渡るごっつい橋梁あたりから雨が降りだし、そこらの納屋で雨宿り…。
 住宅地となった(?)南石動を過ぎ、幾重ものとおせんぼゲートを抜けて、ゴールだ!と思いきや、北陸新幹線でまたブロック。
 そんなこんなで寄り道含め、1時間弱で石動駅に到着(写真をクリックすると拡大)、美味しい駅うどんで完走を祝いました。
 帰路は、北陸線に自転車を載せて帰ります。

 車では絶対に気づかない事が、自転車の速度ならみえてきます。 “移動しながら考えられる”…どっかここらにも城端線存続のヒントがあるような気がしてなりません。

 きょうは紺のコサシルクに薄茶縞半衿、青白角帯に青灰の麻袴です。
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2014年5月26日(月)  No.3979

乗ろうよ城端線
 高校のPTA総会川合声一さん(教育振興会長)が挨拶され、保護者に向けて城端線をPR(むろん教育振興の話も絡めて)。 リーフレット「みんなの城端線」(とシール)を配布し、利用者の7割が高校生で、少子化の影響もありこの20年間で利用者が半分になってることなどを話されました。
 保護者のみなさんはどんな思いで聞かれたのでしょう。

 客観的に見て、城端線は存続の危機にあります。
 北陸新幹線開業に伴い北陸線は三セク化(あいの風とやま鉄道)されます。 もっと赤字支線の城端・氷見線をJR西日本はどうしたいと思いますか? 僕が怜悧な社長なら高岡ー砺波間だけで往復運行します(冷徹だったら…コワスギ)。

 JR西日本は民間企業です…乗客が増え、黒字になれば廃止する理由はありません。 住民・JR・行政が知恵を絞り、乗客を増やすため、それぞれにできることをやってみませんか。
 大人が楽しく便利に城端線に乗るにはどうすればいいか? 僕なりに考えてみます。

 きょうは緑のコサシルクに生成りの半衿、青白の角帯に薄緑の袴です。
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2014年5月25日(日)  No.3978

山川艸木 型染めの仕事展
 じょうはな織館で「山川艸木(さんせんそうぼく) 」が始まりました。 石川県在住、宮ア岳志さんの型染め作品展です(6月8日まで)。
 いそいそと初日ギャラリートークに出かけます。

 草木で染めた暖簾や日本手ぬぐいを前に語る宮崎さん(写真をクリックすると拡大)。 ホントしっかり染まってます、作家というより職人みたい。 型紙もご自分で彫るのだとか! だから素敵な模様なんですね。

 廃校となった小学校に家族で住み、環境に配慮し媒染剤にも気を使っておられるそうで…、いっぺんに好きになりました。
 松井機業の絓絹を藍染めしたのれんは、あまりに薄くて繊細で…。 ハッとしますよ、きっと。

 きょうは柿色木綿に地紋のある生成り半衿、黄金の角帯に黒茶の袴です。
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2014年5月24日(土)  No.3977

男の着物展2
 本日、西の市
 きよべ1階で数年ぶり『男の着物展』を開催中です(6月1日まで)。

 男物はどうしても地味になるのですが、思い切って店頭ウィンドウにも飾ってみたところ、通りを歩く女性陣にも好評でした。

 紬や大島、紋付は当然として、御召や無地袴、夏物(越後上布や小千谷)も充実しております(写真をクリックすると拡大)。 色半衿や色足袋も。
 “目のマツリ”にお越しください。

 きょうは生成りの文人絣にくすんだ赤縞の半衿、辛子の角帯に薄緑の袴、黄色のガーゼストールです。
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2014年5月23日(金)  No.3976

おすすめサイト その28
 5ヶ月ぶりに作り立てホヤホヤ(というか誕生前?)のサイトを紹介します。
 城端別院善徳寺の新サイトができました(以前のものは数年前から閲覧できなくなってます)。
 工事中の箇所もかなりありますが、おいおい充実していくでしょう。

 そうそう、この5月から、晨朝勤行(お朝事)の時刻が6時半に固定されました。
 これまで夏早く、冬遅い時間だったんですが…。 これも改革ですかね。 
 
城端別院善徳寺http://www.zentokuji.jp/

 きょうは茶地に白縞木綿に黄土の半衿、黒裂織角帯に帆布の袴、茶色の足袋に綿ストールです。
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2014年5月22日(木)  No.3975

金沢自転車ステーション
 先日金沢市内を巡ったおり、最新システムのレンタサイクル「まちのり」を利用しました(写真をクリックすると拡大)。

 一般的なレンタサイクルと違うのは、(1)19あるポートどこでも貸し出し&返却可能、(2)30分以内にどこかのポートに返却すれば何度乗っても一日200円ぽっきり、(3)クレジットカード認証可能で事前申し込み無しで利用できる。 というところでしょうか。

 「30分?きついかな」と思ってましたが、コンパクトな金沢のまちは自転車でも10分足らずで移動できます。 ポートも便利な場所にあり、あとは目的地まで歩けばいいんです。
 20インチの重い(=頑丈な)小径車ですが、3段変速で結構快適(最終ギヤ比が高い…)。

 楽しかったですよ、また利用したいと思います。 金沢に行かれたら、試しに乗ってみてください。

 きょうは白茶の木綿に赤縞の半衿、辛子の角帯に黒茶の袴、黄色の麻ストールです。
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2014年5月21日(水)  No.3974

雀のお宿作戦15 〜ツバメの引っ越し〜
 さくやの健闘もむなしく、つづらこみちにツバメが巣を作ってしまいました。 それもとってもとっても高〜いところに(写真をクリックすると拡大)。

 どうしようもないので、受け皿(傘)をつけてもらいました。
 しかし、なぜか透明ビニール傘…丸見えです(笑)
 採光性を考慮した…とは母の弁。

 今後どうなるのか(恐いもの見たさで)興味津々です。

 きょうはグレー縞の片貝木綿に黒柄半衿、黒裂織角帯に灰黒の袴です。
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2014年5月20日(火)  No.3973

アメイジングとやま
 休日は映画を観たくてフォルツァ総曲輪へ。
 ICカードパスカ(passca)を見せると300円引きなので購入しました。 もちろん本来の用途(路面電車乗車)が主目的です。
 ほとんど待たずに乗れるセントラムは快適です。 バスと違い「行く先を間違えてないか」と緊張しなくていいし(笑)

 折しもAMAZING TOYAMAのキャンペーン中で、城址公園では枠モニュメントの除幕式をやってました。
 良い天気で立山連峰が最高に美しく、富山市民がちょっと気なるかった…。

 ・・・・おっと、忘れるところでした。
 オーバードホールでチャリティーコンサートを鑑賞(早見 優さんおくすいです)。
 より子さんも良かったけど、富商吹奏楽部にヤラレました。 感動ものです。

 きょうは紺のコサシルクにベージュ縞の半衿、青白角帯に青灰の麻袴、グレーの足袋です。
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2014年5月19日(月)  No.3972

鈴木大拙館
 先月金沢に行った際、本多町にある鈴木大拙館に立ち寄りました。
 ここは哲学者鈴木大拙に関する資料展示だけではなく、来館者が思索する場としての利用も想定しています(写真をクリックすると拡大)。 どうです?この建物。 市街地(MRO裏)にあるとは思えない静けさです。
 館長の木村宣彰 氏(前大谷大学学長)にはお会いできなかったけど、次の機会の楽しみにとっておきましょう。

 「思惟する場」が必要だと考えています。
 意図ある情報に流され、雰囲気ですぐ白黒つけたがる傾向にありませんか?世の中が。
 土地・現実・歴史に根ざして深く考えることを取り戻さないと、日本の行く末が心配です。

 きょうはグレーの織木綿に黒柄半衿、黒裂織角帯に黒斑の袴です。
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2014年5月18日(日)  No.3971

ギャラリーで
 高校PTA総会の空き時間にギャラリー耀で開催中の堀尾貞治展「あたりまえのこと」を見てきました(6/8まで)。
 現代美術家の堀尾さん、まさに何でもありというか、多様な作風で迫ってきます。 どうしたら70半ばにしてこれほどの創作に対する情熱が出るのか知りたいくらい(写真をクリックすると拡大)。

 堪能したあとは階下のカフェらっくらいずでオーナー夫妻と歓談。 これがまた楽しくて、あっという間に時間が過ぎてゆきます。
 良き出会いは自分から一歩踏み出さないとなかなか無い…ですよね。

 きょうは生成りの揚柳木綿に薄赤縞の半衿、黄金の角帯に黒茶の袴、茶色の足袋です。
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2014年5月17日(土)  No.3970

初さむでぃ
 福野にあるライブハウス茶房さむでぃ。 ず〜っと気になってましたが、これまで入店する機会がありませんでした。 知人(たこ楽店主)が出演するというので、ついにバリアブレイクします。

 いのちゃんズLive「いきなり反省会」
 ふざけたタイトル(失礼)ですが、内容も面白い! 誰もが知ってるあの名曲を替え歌で歌います。
 福光弁のドジョウのかば焼きソング、第七ギョーザの唄etc. いやぁ素晴らしかった、MCが(笑) …いやいや演奏も良かったですよ、ギターの(写真をクリックすると拡大)。

 独りで行ったのに、知人も沢山居て、楽しい夜を過ごせました。 音楽のある生活っていいですね。

 きょうはグレー縞の伊勢木綿に黄土の半衿、黒緑の角帯に灰黒の袴、グレーの絹ストールに足袋です。
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2014年5月16日(金)  No.3969

一閑張りうさぎ
 ふくしまのいっかんばり展が終わって10日になります。
 幸か不幸か(いや勿論ありがたいのですが)自家用に…と思ってた作品が売れてしまいました。
 なにか手元に置きたいと考え、うさぎの小物をペン立てとして使っています(写真をクリックすると拡大)。 かわいいでしょ。

 きょうは茶地に白縞木綿に薄赤の半衿、黒緑の角帯に黒茶の袴、ガーゼストールです。
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2014年5月15日(木)  No.3968

初誂え
 先日手に入れたタイ王室御用達の竹細工を身につけるためになにか考えなくてはなりません。
 普通に考えたら根付なのですが、いじくらしい(≒うっとうしい)し、抜き差しに手間取りそうなので却下。
 井波の木彫士 田中孝明さんの工房にお邪魔して、棒状の差根付を作ってもらうことにしました(写真をクリックすると拡大)。

 だいたいの寸法と、割れにくい白木で作って欲しい、と伝えました。
 初めての木彫オーダーです、どんなものになるのか楽しみ^2 一生モノになるといいな。

 きょうは予想最高気温30℃だったので、緑のコサシルクにベージュの半衿、黒緑の角帯に薄緑の綿袴です。
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2014年5月14日(水)  No.3967

イビツァ=オシム!
 サッカーワールドカップ(以下W杯)日本代表メンバーが発表されました。 選手はもちろん、サポーターも悲喜こもごもです。 思うところはあるのです…が、それは置いといて…。

 BS1スペシャル「オシム73歳の闘い」を見ました。
 オシム元日本代表監督の故国ボスニア・ヘルツェゴビナは長く続いた民族紛争で疲弊しきっています。 民族対立も根深く、人心も荒廃し、小さな国にサッカー協会が3つあるという状態でした。

 『ボスニアをW杯へ!』という共通の夢を糧に、オシムは人の心を動かしてゆきます…僕の琴線に触れた瞬間です。
 そしてボスニアがW杯初出場を決めた瞬間! ボスニアに住む国民だけじゃなく、戦果を逃れ世界中に散らばった人々の心もひとつに!

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ラストのインタビュー

「ボスニアは一つになりましたね?」

まだだよ。
それは言い過ぎだ。
一つになってるなら上等だが、残念ながらまだだよ。

「しかしオシムさんは、大きな仕事を成し遂げたのでは?」

何かできることがあるという自信を取り戻したにすぎない。
みんながサッカーを愛する必要はないが、勝利を祝う姿を見るだけでも、国民には喜びとなる。
その気持が大事なんだ。

自分は何かの一部だと感じ、人々と共に道に出て、共に歌い踊る。
生活や仕事に希望が戻り、国が再び歩み始めるんだ。

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 素晴らしき哉 オシム、素晴らしき哉 サッカー

 番組で知ったのですが若きオシムは数学者でした。
 哲学ではなく数学! 論理を駆使して解に導く。 オシムの言葉は、隠喩をもちいながら、美しい解を指し示していたのですね。

「日本とワールドカップで戦えるといいな…。」ポツリと言ったオシム
  僕も心からそう願います。 今回が無理でも、いつの日か…。 オシムが元気なうちに…。

 きょうは柿色木綿に薄茶縞半衿、カラシの角帯に黒茶の袴です。
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※5月19日(月)午前0:00〜午前0:50 [18日(日)深夜]にNHK BS1で再放送されるようです。お見逃し無く。
2014年5月13日(火)  No.3966

curunたかおか
 休日を利用してcurunたかおかへ。 3月末にオープンしたばかりの高岡ステーションビルです。
 とはいえ地下の半分(公共施設)は6月にならないと完成しないなど、中途半端な状態。 JR改札がある2階の賑わいに比べて、地下一階は人通りが少なく、テナントが気の毒でした。
 でも、入ってるお店はかなり個性的。 高商のお店「りゅうりゅう」はじめ、産直野菜の店、創作ダイニング、コーヒーバルetc…結構面白い。
 期間限定(?)のだまし絵(左写真をクリックすると拡大)を見るなら今ですよ。
 無駄に広く思える2階の人工デッキもきっと上手く活用する予定があるのでしょう。

 あ、そうそう。 1階は万葉線が乗り入れ、広い待合室もあり、かなり利便性が増したように思えます。 レッツ城端線レッツ!まんようせん

 きょうは生成りの文人絣にシケ引きのヘコ帯、腰板無しの綿袴です。
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2014年5月12日(月)  No.3965

城端まちなみ歩き旅
 城端曳山会館入館券(510円)と、協力店でつかえるクーポン(200円×4枚)が、1セットで1,000円になった「歩き旅クーポン」が発売されました。

 城端線の「乗車証明書」(駅でもらえます)を見せれば、1,000円→800円に!
 すなわち、800円で1,310円分の価値があります(有効期限;平成26年11月30日)。 JRで城端にお越しの際は、まずクーポン券をお求めください。

 城端駅前にある観光案内所や織館、じょうはな座で販売しています。
 協力店舗はジョーたんステッカーが目印です(写真をクリックすると拡大)。

 きょうはグレー縞の片貝木綿に黒柄麻半衿、黒裂織角帯に黒斑の袴、藍染めの大井川葛布ストールです。
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2014年5月11日(日)  No.3964

團菊祭五月大歌舞伎
 一昨日、せっかく東京にいるんだし、新しくなった歌舞伎座へ。 市川團十郎さんを偲んで團菊祭をやってます。

 当然チケットは無いので、一幕見席を。
 時間的に見られそうだったのが「勧進帳」か「魚屋宗五郎」 勧進帳は海老蔵さん(弁慶)、菊之助さん(富樫)だったのでパス(菊之助さんが女形なら見たかったけど)。 必然的に菊五郎さんの世話物「魚屋宗五郎」になりました。

 入場券は12時50分から発売なので、ちょっと早めに12時半に歌舞伎座へ。 専用口前に数人腰掛けておられました(平日なら時間ジャストでも買えそうです)。
 自由席であること、払い戻し不可であることなどなど、係の方が丁寧に教えてくださいます(外国の観光客もいて、英語対応もしてました)。
 1,400円払って入場番号付きのチケットを購入。 「専用エレベーターに乗って1時50分まで4階に来てください」と案内されました。

 で、1時間ほど銀座をブラブラ…する予定が、転倒したご老人を和光裏で目撃。 歩行困難な状態だったので、通りすがりのサラリーマン氏の肩もお借りして煉瓦亭までご一緒することに。 三人でゆっくり歩いてると「リュックのファスナー全開で(中身が落ちま)すよ」と親切に教えてくれが女性もいたり…。  いや〜日本はいい国だ。

 あ、歌舞伎でしたね・・・間に合いました。
 4階席とはいえ、3階B席と1列しか違わないので、それなりに良い席です。 花道の中程まで見えるし、イヤホンガイドも借りられるし(500円)。 10倍の双眼鏡を持参したので、歌舞伎役者の表情やしぐさなどがよく見えました。
 菊五郎さんは上手だけど…、故;勘三郎さんと比較するのは酷ですね(ボソッ)

 きょうは白茶の木綿にくすんだ黄土の半衿、辛子の角帯に腰板無しの綿袴、黄色の麻ストールです。
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2014年5月10日(土)  No.3963

城端お散歩
 夜行バスで朝帰り…。 車中熟睡したものの、やはり完全体ではない…。 ボーッとしてたところへ、Takt6月号が届きました。

 『富山再発見 あの街をお散歩』城端地区ナビケーターは松井紀子さん。
 松井機業寿司恵ANGO安居浪漫亭アトリエCHINOCOじょうはな織館<文中敬称略>に交じって、松井さんの絹製品を扱ってるということで当店も紹介されました。 28p下段、僕も爪楊枝の先っぽくらい写ってます(写真をクリックすると拡大)。

 こうして見ると、城端って魅力的な街です。 歩いて巡れる距離にまだまだ他に素敵なお店がありますしね。

 きょうはグレー縞の伊勢木綿に赤筋の半衿、黒裂織角帯に灰黒の袴です。
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2014年5月9日(金)  No.3962

上村松園『焔』
 前日に思い立って夜行バスで東京へ。
 朝風呂浴びたあとは、特別展「キトラ古墳壁画」と「栄西と建仁寺」開催中の東京国立博物館へ。

 開場30分前についた博物館はすでに列ができてます。 GW開けの平日なのに…と戸惑いつつ、列んでみました。
 正門は10分前に開き、「キトラ…」と「栄西…」2列に誘導されます(入場は定刻の9時半)。 どっちにしようか…躊躇したものの人の多いキトラ…に列びました(結果的にこれが正解で、見終わった頃には2時間待ちの長蛇の列が…)。
 ただ、キトラ会場は狭く、数点のみ(当然ですが)。 不満の残る展示でした。
 それに比べて、栄西(ようさい…と建仁寺では読むのだそうです)は、質・量ともに圧巻! 俵屋宗達の「風神雷神図屏風」素晴らしい。

 が、僕の本当の目的は上記2つの特別展ではないのです。 期間限定公開中の上村松園の『焔』が見たくって。
 最高傑作にして最後の作品(と僕は感じてます)…。 よく描けた複写は見てますが、やはり実物じゃないと…。

 『焔』が奥に見えるだけで、展示室の空気さえも違うように感じました。 近くから遠くから、ためつすがめつ、何度もなんども「焔」に触れます。
 情念で描いた日本画…線一本一本、背景のムラからさえも、そう感じさせます。 東京までわざわざ足を運んで良かった。

 もう一点、感銘を受けたのは…新国宝「中ッ原遺跡出土の仮面土偶
 この大きさでこの質感!実物を見ないと絶対にわかりません。 思考は一瞬で縄文時代へと飛びました。

 きょうは生成りの揚柳木綿に縞半衿、黄金の角帯に黒茶の袴、茶色の足袋です。
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2014年5月8日(木)  No.3961

干たら
 城端曳山祭では城端神明宮の三基の神輿(春日宮・八幡宮[石清水]・神明宮)と子供神輿が家々を巡ります。
 神様をお供えする際は清めの塩をまき、米、酒、肴を供えます。 肴は恵比寿さまが御神像の西上の場合「鯛」もありますが、一般的には「干鱈」(ヒダラ)です(写真をクリックすると拡大)。

 祭が終わったら、スッコンコンの干だらを一晩水につけてもどし、煮物にします。 それでも固いですが、噛み締めるといい味がでて美味しいです。
 我が家では5月のこの時期にしか食べない“季節料理”ですね(…保存食でありながら)。

 きょうは朱色の木綿に薄黄土の半衿、辛子の角帯に帆布の袴、焦茶のタビックスです。
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2014年5月7日(水)  No.3960

曳山片づけ
 一夜明けて、祭の余韻にひたりつつ、町内男衆総出で片付けをします。
 本来なら各町の山蔵に収納しますが、曳山会館に3基入れるので、助かってます(西上は解体が必要)。

 位置を決め、シートを外し(左写真)、車軸に負担がかからぬよう台を咬ませ車輪を少し浮かせます(右写真)。
 指紋や汚れなどを丁寧に拭き取って終了!

 祭の準備を撮ろうとなさるカメラマンが最近とても多いので、片づけ風景をレポしてみました。
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2014年5月6日(火)  No.3959

曳山祭所感
 平成二十六年度城端曳山祭、残念なことに天気予報は雨…です。
 本降りだと巡行中止なので、祈るような気持で早朝から曳山準備をしてましたが、7時過ぎにポツリ…と。 屋根にシートをかけ、透明幕をとりつけました。

 とにかく手が足らなくて、午前の巡行御伴した以外は、ほとんど内店…。 「寒い寒い」とお越しになる方々にお茶くみしてたら、あっという間に夜に。
 心配してた雨もさほど降らず、ほぼ定刻に所望をうけることができました。 自宅でじっくり聴く庵唄はやはりいいものです。

 各山宿で朴の木が立派な花を咲かせてました(寒かったのによくぞ!)。
 様々な人が関わって祭が運行されています。 若者が減ってるので、これからは一人二役も三役も務めなくては祭が回らないかもしれません。
 真新しいことは望みません。 ただただ好きで好きでたまらない城端曳山祭が続けられるよう、努力を惜しまぬつもりです。

 祭礼につき、紋付袴の正装です。
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2014年5月5日(月)  No.3958

着物姿の似合う祭
 城端曳山祭の宵祭
 織館で憤頭@トウキョウジョウ城主畳世女将と。 憤頭(ふんず)さんとは数年ぶり、畳世さんとは初対面です。
 …が着物を愛する者同士、壁はありません。 いきなり記念撮影大会に(写真をクリックすると拡大)。

 時間がとれず山宿巡りはできませんでしたが、お向かいの山宿で西上町恵友会の庵唄を聴くことはできました。
 まさに着物姿の似合う祭。 ね、美しいでしょ。

 きょうは余呉糸と結城の細番手真綿糸で織った草木染め縞紬に茶色の半衿 、グレー系の角帯をヘタレ結びにした着流しです。
 袴をつけないのは、袴姿の若連中とかぶるから…(笑)
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2014年5月4日(日)  No.3957

大人の責任
 全国紙に意見広告が乗りました(写真をクリックすると拡大)。
 表現は過激です、『安倍晋三違憲状態首相は、憲法98条1項に基づき、【国政の無資格者】である』と。
 要するに「一票の格差問題で、最高裁が違憲状態だと判断した選挙で当選した衆議院議員(安倍氏)は首相である資格が無い」ということです(全文はここをクリック)。
 むぅぅ…まさか そうくるとは…。 目から鱗が落ちました。

 現在、なし崩し的に「これまで積み上げてきた保守的なもの」が壊されています。 集団的自衛権の拡大解釈は、その最たるものでしょう。
 「憲法を変えずに、戦争に参加できるようにする」ことがまかりとおるのであれば、日本は法治国家ではありません、ましてや立憲主義とはほど遠い

 いま進められている成人年齢の引き下げ(18歳)も「権利には義務がついて回る」ということを考えてみれば、意図されることが推測されるのではないでしょうか。

 進学した娘が帰省しました。
 この子たちがいっぱしの大人になるまでは、平和な社会を我々が守らねばなりません。

 きょうは生成りの文人絣に赤細縞の半衿、カラシの角帯に黒茶の袴、黄色の絹ストールに焦茶のタビックスです。
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2014年5月3日(土)  No.3956

さくや姫だより その39
 今年もツバメが飛来しました。 しかし素直に喜べないのは、つづらこみちで巣作りをしようとしてるから…。 逃げ場が無い狭い小径で、お客様の頭上にフンを落とされては大変です。

 で、飛んでくるツガイ(何故かときどき3羽…横恋慕?)を音で追い立ててると、傍にいたさくやもワンワンワンと吠え始めました(写真をクリックすると拡大)。
 「お!イケルかも」
 その場を離れても、さくやが鳥のさえずりに呼応して吠えてます。
 「よし!見張りは任せたぞ!」

 きょうはグレーの織り木綿に黒ハイネック、裂織の黒角帯に黒灰の袴、灰色のタビックスです。
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2014年5月2日(金)  No.3955

空間造形展
 さくや姫のトリミング待ちを利用して、クロスランドおやべで始まった「空間造形展 アートフィールド2014」へ。

 広大な空間を利用して、14名の作家と2団体(加賀谷 武、中村滝雄、加治 晋、本郷 仁、荒井明浩、野沢みさえ、桐沢仁美、川原和美、中山孝司、石丸大祐、埴生雅章、中川佳代子、筱岡麗子、小西子象、ニュートラルプロダクション、小矢部市華道連合会)[敬称略]が作品を展示。
 インスタレーション(空間も含めた芸術)もあって、見応え充分です。

 とりわけ本郷 仁さんの「Two Walls 壁」(左写真をクリックすると拡大)は見事でした。
 そして…写真はありませんが、neutral production(ニュートラルプロダクション)の「メインホールライティング」 プロジェクションマッピング初体験です。 感激!!
 いいもの見せていただきました。 開館20周年記念事業ということですが、3年に一度でいいから継続して欲しいなぁ…。

 きょうは白茶の木綿に赤縞の半衿、黄金の角帯に黒茶の袴、茶色の足袋に黄色のガーゼストールです、
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2014年5月1日(木)  No.3954

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