「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2007年10月

++美しい装い きよべ++

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スンバ染め
 先日、城端在住の染色家;村松史子さんに教わって、杉の葉の草木染めを体験しました。 森に落ちてる杉の葉(スンバ)を使いますが、そのままでは染液として使えません。 ところが重曹を入れたアルカリ溶液で煮だすとアラ不思議、濃い茶色の溶液になりました(右写真)。 酢で中和して準備完了です。
 媒染剤によってかなり色の違いが出ます(上は銅媒染、下は鉄媒染)。 こんな身近なもので染まるのって楽しいですね。
 きょうはウールの下にスタンドカラーシャツ、黒の角帯に帆布の袴。 いよいよ金田一スタイルです。
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2007年10月31日(水)  No.1569

つづらこみちに城端絹
 つづらこみちを模様がえして、小紋染めの型紙となる伊勢型紙を飾っています(写真をクリックすると拡大)。
 城端絹には伊勢型紙の補強に使われた「釣地(つりじ)」と呼ばれる紗(しゃ)織りがあります。 遠く三重県鈴鹿市白子まで運ばれ→型紙となって京都に渡り→役目を終えて再び城端に戻ってきました。
 釣地はかなり目の粗い紗です。 布目がよくわかるように裏がえしに飾りました。 染め師がいろいろ書き込んであるので面白いですよ。 お近くにお越しの際はお気軽にご覧ください。
 きょうは片貝木綿に焦げ茶の半衿、黒の角帯に焦げ茶の袴です。
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2007年10月30日(火)  No.1568

傑作ミュージカル映画
 見たい映画があったので、久しぶりに映画館へ足を運びました。 ミュージカル映画「ヘアスプレー」です。 同名のブロードウェイミュージカルの映画版(ちょっと違うけど)です。
 時代は1962年(僕が生まれた年)のアメリカ、人種差別が残るボルチモアでの物語。 オープニングで出てきたチビデブ(失礼)の元気いっぱいの女の子が歌う" GOOD MORNING BALTIMORE "が素晴らしく魅力的でグイグイ引っ張り込まれます。 この時点でもう僕は最高にハッピーでした。
 次々と繰り出される音楽とダンス、魅力的でわかりやすい(!)キャラクターたち、もう完全に舞台のノリです。 アンサンブルが終わった時は思わず拍手しそうになりました。
 これ傑作です! もう一度映画館へ足を運ぼうと思います。
 きょうは縞の伊勢木綿に焦げ茶の半衿、黒の角帯に灰黒の袴、黒繻子の足袋に右近下駄です。 しかし映画館(イオン)では浮くなぁ。
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2007年10月29日(月)  No.1567

パイレーツオブ城端ン
 きょうの彩菜まつりは良く晴れ、朝からまちなかをグループがぞろぞろ歩いています。 ん!?なんだろう、良く見るとみんなネッカチーフを巻いてます。 あ、商工会青年部主催の「パイレーツオブ城端ン」の参加者ですね。
 しだれ桜まつりの「桜オリエンテーリング」が好評だった青年部は、さらにパワーアップした街なかお宝ハンティング(オリエンテーリング)を企画しました。 別院山門をスタートし、ヒントを頼りに6つのポイントを巡り、待ち受ける海賊にキーワードを伝え「お宝」を探します。
 設定も凝ってるし、部員も変装して雰囲気を盛り上げていました。 ここまでしてくれたからか、子どもたちは大喜びで、うちの子のグループは2時間歩き回ったにもかかわらず「楽しかったぁ!」と大満足でした。 これは「2」を期待したいですね。
 きょうは厚手木綿に薄茶の半衿、黒の角帯に帆布の袴、白茶の足袋です。
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2007年10月28日(日)  No.1566

にこにこ似顔絵を描いてもらおう
 今日と明日は彩菜まつり、今年の当店の体験メニューは、似顔絵芸人 苦楽多美清さんに似顔絵を描いてもらおうという企画です。 雨のため残念ながらお客さんは少なかったのですが、そのぶん時間をかけて似顔絵を描いてくださいました(右写真)。
 お使いなどいろいろ手伝ってくれた次男もかっこ良く書いてもらってご機嫌です。 他店で体験した「毛糸を使って開運干支づくりポンポンふわふわ福ねずみ」といっしょに記念撮影バチリ。
 明日は天候も回復しそうですので、どうぞ彩菜まつりにお越しください。
 きょうは茶縞ウールに白茶の半衿、黒の角帯に帆布の袴、茶色の足袋です。
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2007年10月27日(土)  No.1565

彩菜まつりにミニギャラリー
 今年の彩菜まつりは新しい試みがいくつかあります。 蓮如さんの腰掛け石(別名;安産の石)にスポットをあて、別院本堂では「はじめての法話」を聞いていただけますし、市街地のショーウィンドウをミニギャラリーにし、作品展を開催しました。 中田朋子さんの染色、新保孝二さんの焼物(保陶裡窯)、小幡祐嗣さんのガラス作品です。 三人とも城端で作品をかざるのは初めてです。
 せっかくだから、とじょうはな織館ぎゃらりーでもディスプレイすることになりました。 左写真は新保さんの陶器灯、織館にマッチして美しいでしょう。 普段は使わない部屋も使っています(右写真)。 イメージがいつもと違うと思いますのでご覧になってください。
 きょうは青縞ウールにくすんだカラシの半衿、辛子の角帯に灰黒の袴、紺の足袋です。
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2007年10月26日(金)  No.1564

最初で最後の入選?
 次男が天神講書道に初入選しました。 長女は時々いただいているんですが、長男は皆無…、次男もこれが初めての経験です。 最初で最後かもしれないからと一緒に出かけました。
 水月寺の壁面には小3から6年生まで90名もの書がずらーっと掲げられています。 次男は得意げに「これだよ、これ!」と自慢してました。 元気のいい思い切った字です。 せせこましくならずに、このまま大きく育ってほしいと願ってます。
 きょうは白茶にネップの入った木綿に焦げ茶の半衿、辛子の角帯に焦げ茶の袴です。
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2007年10月25日(木)  No.1563

名古屋帯 百本勝負!!
 今日から28日まで店内で「名古屋帯 百本勝負!!」と題した催しを開催しています。
 一重太鼓で簡単に結べる名古屋帯ですが、染めと織りで雰囲気が違い、用途もいろいろです。 写真でおわかりのように(クリックすると拡大)、柄も多種多様で見てるだけで楽しいですよ。
 27・28日の彩菜まつり期間中も開催していますので、どうぞお立ち寄りください。
 きょうは伊勢木綿に焦げ茶の半衿、黒の角帯に灰黒の袴、黒地に絞りのタビックスです。
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2007年10月24日(水)  No.1562

なんとみらいちゃん
 城端中学校合唱コンクールPTAチームの特訓が始まっています。 11月16日(金)じょうはな座で開催されるクラス対抗の合唱コンクールにゲスト出演(実は審査時間稼ぎ)するんです。
 僕はこれで3年目ですが、練習が楽しくって楽しくって…、大きな声を出せるしストレス発散にもなってます。 今年は中学生をアッと驚かせる「秘策」も準備してますのでご期待ください。
 次男が図書館スタンプラリー図書館スタンプラリーで景品をもらってきました。 ご当地キャラ なんとみらいちゃん(市内在住の漫画家森みちこさん作)のカラーペンセットです。 絵を描くのが好きなのでゴキゲンです。
 きょうは厚手の縞木綿に焦げ茶の半衿、帯無しでロング前掛け、白茶の足袋です。
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2007年10月23日(火)  No.1561

ミザリー/MISERY
 井波総合文化センターで「ミザリー」を観てきました。 スティーヴン=キング原作のサイコスリラーを二人芝居(渡辺えり/小日向文世)にした作品です。 新宿シアターアプルを皮切りに国内10箇所でしか上演されません。 こりゃどうあっても見とかんなんやろうとJointo倶楽部でチケットを購入しました(5%引きです)。
 パンフには「笑いながら悲鳴をあげる」とありますが、笑えません…正直怖い。 たぶん男性諸氏は作家役の小日向さんにシンクロし傷みを感じてたんじゃないでしょうか? しかし観客の大半は女性です、「えっ?」と思うようなシーンでも笑ってます。 う〜ん、凄いカモ。 僕は最後までムズムズする感じで観てました、でもラストは微妙にハッピーエンドだったので、安堵して家路につくことができてヨカッタ^2。
 きょうは生成りの木綿に白茶にネップの入った半衿、辛子の角帯に薄緑の袴、白茶の足袋に右近下駄です。 会場には和服姿の女性もおられます。 和服で観劇…いいですよ。
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2007年10月22日(月)  No.1560

恵比寿講のお餅
 昨夜は西上の恵比寿講でした。 夜7時から町内でお祓いを受けます。 海から来た神様だけに水を好むのか今年も雨模様でした。
 今朝はお備えした紅白の餅を切り分けて、児童会で町内の家庭に配りまわります。 小学生を中心に10人の子が手伝ってくれました。 元気いっぱいの声で「えびすこのおもち持ってきましたぁ!」と回ります。 「ごくろうさま、ありがとう」と一声かけて駄賃をくださる家も多く、子どもにとっていい小遣い稼ぎになったようです。
 きょうは茶縞ウールにくすんだ赤茶の半衿、黒の角帯に焦げ茶の袴、白茶の足袋です。
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2007年10月21日(日)  No.1559

なんと!図書館まつり
 本好きの長男が「なんと!図書館まつり」のブックリサイクル市(11/11迄)で大量の戦利品を持ち帰りました。 なんと14冊もあります。 長男いわく「一番の掘り出し物は理科年表だ」そうです(^^;  次男もお伴したのですが、残念ながら好きな本がなかったとか。
 ブックリサイクル市では市内図書館再編で整理した本を無料で持ち帰ることができます。 本好きには嬉しいのですが、ひとつ気になることがあるんです。 図書館再編ってことは、合併前には各市町村にあった図書館が統合整理されるってことでしょう。 事実、井口・利賀・上平は図書サービスコーナーに格下げ(?)となりました。
 僕が考える理想的な図書館とは、蔵書の多さもさることながら、図書館司書もしくは本に詳しい人が常駐していて適切なアドバイスをしていただけることです。 ネット検索で「良書との幸運な出会い」は生じません。 南砺市は経費節減の為とはいえ、削っちゃいけないところに手をつけてしまった気がします。
 しかし5図書館連携の「なんと!図書館まつり」は面白い試みなのでぜひ成功してほしいと願ってます。 足を踏み入れるとワクワクするような図書館になることを期待します。
 きょうは伊勢木綿の縞に焦げ茶の半衿、黒の裂織り角帯に帆布の袴、茶色の足袋。 寒くて足袋が必須です。
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2007年10月20日(土)  No.1558

蓮如さんの腰掛け石(安産の腰掛け石)
 城端別院境内、本堂に向かって左に蓮如上人像が立っています(左写真)。 その足元の看板にはこうあります。
ー蓮如上人腰掛け石ー
この石は廃村になった中河内道場にあった蓮如上人腰掛けの石と呼ばれている石です。
中河内では安産石と呼ばれていました。
その謂れは 村の肝煎の娘が難産で苦しんでいた時 この石に掛けさせたところ安産したという石であります。
ーーーーーーーーーー
 文明三年(1471)の秋、蓮如さんが加賀二俣から砂子坂、刀利まで真宗の教えを説いてまわった時に、中河内(なかのこうち)村でこの石に腰掛けて一服されました。 蓮如さんが立ち去ってからも、中河内の人たちはこの石を見て蓮如さんを思い出し念仏申していたそうです。
 ところが年月が経ち、少々邪魔…といつの間にか石が移動され、蓮如さんのこともお念仏も忘れられていきました。
 ある時、産気づいた嫁が難産で苦しんでいる為みてもらったところ、「何か大事なことを忘れてないか」と問われ、ハッとした主人が蓮如さんの教えを思い出し腰掛け石を元の位置に戻したところ、元気な赤ん坊が産まれたそうです。
 それ以来、この石は安産の腰掛け石とも呼ばれ、妊婦さんが座って南無阿弥陀仏と称えるようになりました。 長命(85歳)で子沢山(27人)だった蓮如さんにあやかり、男性も腰掛けています。
 旧福光の中河内(なかのこうち)村が廃村になる時(昭和45年)に、蓮如開基の城端別院善徳寺に移されました。 座ると蓮如像と同じく本堂を見つめることになります。 触れるだけでなぜかホッとするあたたかい石です(写真をクリックすると拡大)。
 蓮如さんが腰掛けて手をついたときに残ったといわれる凹みがあるんですよ。 ご自身でお確かめください。
 27日からのなんと彩菜まつりではこの「蓮如さまの腰掛け石」にスポットをあてます。 まちなかスタンプラリーのポイントにもなってますので、ぜひ足を運んで腰掛けてみてください。
 きょうは青縞ウールにくすんだ黄色の半衿、黒の角帯にチャコールグレーの袴、黒繻子の足袋です。
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2007年10月19日(金)  No.1557

笑顔ポスト引っ越ししました
 城端小学校PTAの今年の目玉事業のひとつ「笑顔ポスト」 地域の方々のご意見をいただくポストです。 PTA会長もブログで紹介してますが、場所をPTA室前に移動しました。 正門から入ってすぐ右の特別教室棟玄関脇です。
 子や孫が学校に通ってなくても、児童育成に関心のある方はたくさんおられるはずです。 貴重なご意見をいただければ幸いです。
 学習発表会にお世話になった食改の方とお話ししたのですが、やはり学校は地域の要の施設であると思います。 特に城端小学校は2棟に分けた構造上、地域開放する場合に特別教室棟が非常に使いやすく設計されています。 この貴重な施設を住民が積極的に利用することで、子どもたちは生涯学習の大切さ・素晴らしさを学べるのではないでしょうか?
 きょうはグレーの袷木綿に焦げ茶の半衿、黒の角帯に灰黒の袴。 袷じゃないと寒い季節になりました。
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2007年10月18日(木)  No.1556

劇団文芸座
 教育文化会館で劇団文芸座の久しぶりの新作公演を観てきました。 歴史のあるアマチュア劇団ではありますが、そんな混まないだろうとたかをくくっていたら大間違い、ホールは満員で、全席自由が急遽当日指定となりました。
 演目は三人の老女が主役の「ともだち」とひとり芝居「とら(8)」です。 「ともだち」にも老女(!)の一人として出てましたが、ひとり芝居で老いた香具師を演じた谷井美夫さん(むろん男性)がとってもすばらしかった。 アマチュア(本業は電気屋さん?)とは思えません。 アドリブもなんなくこなしてましたし。
 文芸座の芝居を観るのは初めてですが、驚いたことが沢山あります。 まず、ロビーが贈られた花で埋まっていたこと、客層が老若男女多岐にわたっていたこと、舞台装置(セット)が豪華だったこと、アンケート用紙が配られなかったこと…。 さすが県内のアマチュア劇団とは一線を画す文芸座です。
 きょうは白茶の厚手木綿に焦げ茶の半衿、黒の角帯に灰黒の袴、白茶の足袋に右近下駄です。 ロビーで知った方に、この格好をみて「出るんですか?」と聞かれてしまった。 出ません!時代劇ですかっ(笑)
2007年10月17日(水)  No.1555

城端ファンが増加中
 城端が好きになり引っ越して来られる方が増えています。 写真の村松ご夫妻は東京の府中市を拠点に活躍しておられますが、この春より月の半分を城端で生活なさってます。 ご主人の村松 昭さんは絵地図作家、奥さんの史子さんは染色家という御夫婦なので教わることも多く、楽しくおつきあいさせていただいています。
 実はまた別の作家さんたちも城端を気に入って暮らしておられるんです。 機会があれば紹介したいです。
 このように城端が好きで越して来られる方が少しずつでも増えることは喜ばしいし心強いことです。 物価も地価も安いし、昔ほど雪が降らないという暮らしやすさを積極的にPRして広めていければと考えています。
 今日、繊研新聞社の取材を受けました。 「季刊Ki-mono」です、3度目かな? JRを乗り継ぎこんな遠いところまでありがたいことです。 記者の方がこれまた城端を気に入ってくださって「曳山祭にきもの持参で来ます」とおっしゃってました。 嬉しいです。
 きょうは厚手の縞木綿に薄エンジの半衿、辛子の角帯に焦げ茶の袴、茶色の足袋です。
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2007年10月16日(火)  No.1554

八百年前の事実?
 秋麗展の片付けを終えて、午後2時からの別院法話を聴きに出かけました。 ホントは本堂でゆっくりのんびり考え事をするつもりでしたが、講師の真田正善さんのお話しが興味深く、身を乗り出して聞きいってしまいました。 真田さんが上越市のゑしんミュージアムへ足を運んで気づいたことを語ってくださったんです。
 ご存知のように恵信尼さまは親鸞さんの奥様です。 が、親鸞さんの長男である善鸞さんは恵信尼さんの継子であるとされています。 じゃ、善鸞さんの母親は誰?ってことになりますが、承元の大弾圧が権力者(後鳥羽上皇)の嫉妬(?)が原因だとすると自ずと推測されるのではないでしょうか?
 800年前の話ですがとても生々しく、身近に感じることができ、親鸞さんへの興味が増しました。 休日を有意義に過ごせたように感じます。
 帰って妻にこの話をしたら、「法然さんの伝記には、法然さんを庇護した九条兼実関白が『世俗にあっての救済』を求めて、娘の玉日姫を親鸞さんと結婚させた」とか。 ちょっとキレイごとのような気もしますが、どうなんでしょう?
 あの世のハナシばかりではありません、城端別院善徳寺では毎日いろんな法話が行われています。 27日28日のなんと彩菜まつりには特別に「はじめての法話」が体験メニューのひとつになりました。 ぜひ一度聴講してください。
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2007年10月15日(月)  No.1553

森口親子の構図
 一昨日の日記で森口華弘先生と邦彦先生の細部の違いを見ていただきましたが、今日は全体の柄付けをご覧いただきたいと思います。
 華弘先生(左写真)の作品は花柄(梅と菊)が主で、一見平凡な構図に見えますが、水色の訪問着は梅花を脇に寄せたかなり大胆な配置です。 梅花を中心に広がる紅葉の枝ぶりが作品空間を大きく広げます。 また留袖の梅花はデフォルメされていますが、枝はリアルで力強さを感じさせます。 自然の枝をきものの柄として見事に収めた構図が見事です。 一つの絵画として眺めても見飽きません(写真をクリックすると拡大)。
 一方、邦彦先生(右写真)の作品は線と幾何学模様だけで構成されています。 実はこの線分はミリ単位で計測され描かれているんです、というのは身にまとった時にどう映るかを計算しているからです。 ですから衣裄に広げた状態よりも、女性が袖を通した時に本当の美しさがわかります。 また蒔糊部分は同系の二色使いになっていて地色の深みを増しています。
 親子二人作品を並べてご覧いただく機会はめったにないので、お越しになったお客様はためつすがめつ見入っておられました。 両先生の作品の魅力を微力ながらもお伝えできたかと思うと嬉しいです。
 きょうのグレー縞の紬は馬下助左ヱ門作、深緑衿のだまし襦袢に黒の角帯、黒に近い御召袴にグレーの足袋です。
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2007年10月14日(日)  No.1552

防災頭巾
 城端小学校では防災訓練にあわせて全児童が防災頭巾を持参することになりました。 訓練終了後は椅子の背もたれに常時掛けておくのだそうです。
 子どもに生地を選ばせ(次男はタヌキ柄や犬張り子柄の生地です)、妻が夜なべしてなんとか2つ仕上げました。 中綿の替わりに厚手のネルを入れたので、型くずれせず長く使えると思います。 どうでしょう? なんかマトリョーシカ(右)と雪ん子(左)みたいですね。
 それにしても全児童が頭巾をかぶって集まる姿は異様だと思われます。 どうか訓練以外で使うことがありませんように…。
 きょうは灰汁色に縞の紬に茶衿のだまし襦袢、辛子の角帯に無地の御召し袴、黄橡の足袋です。
2007年10月13日(土)  No.1551

梅の華弘、線の邦彦
 森口華弘・森口邦彦 人間国宝 親子二人展に多数ご来場いただきありがとうございます。
 蒔糊技法を用いることは共通しているお二人ですが、作風は対照的です。 写実的な描写を得意とする華弘先生に対して、邦彦先生はあくまでも抽象的です。 「梅の華弘」「線の邦彦」と勝手に名付けましたが、黒留袖の柄の明らかな違いを見比べてください(写真をクリックすると拡大)。
 会場には説明パネルも準備しました、むろん現物をご覧いただくのが一番ですが…。 14日までの限定公開になります、お早めにどうぞ。
 きょうは厚手の縞木綿にくすんだ赤茶の半衿、黒の角帯に帆布の袴に茶色の足袋です。
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2007年10月12日(金)  No.1550

人間国宝 親子二人展
 明日から始まる秋麗展の準備をしています。 深夜になってようやくディスプレイが終わりました。 今回は「森口華弘・森口邦彦 人間国宝 親子二人展」と同時開催となります。 森口華弘先生はこの世界に入ったばかりの僕を、初めて魅了した作品をお作りになった方で、いつかは作品展を…と願っていました。 それが邦彦先生との二人展となって実現するとは夢のようです。
 今回は華弘先生の黒留袖・訪問着・名古屋帯・綴れ帯、邦彦先生の黒留袖・訪問着、合計11点の作品をお目にかけることができます。 会場もいつもと違う雰囲気になりました(写真をクリックすると拡大)。 間近で見るまたとないチャンスですから、ぜひご来場ください(もちろん無料です)
 秋麗展は14日の日曜日までです【折り込みチラシはこちらです
 きょうは片貝木綿に焦げ茶の半衿、黒の角帯に灰黒の袴です。
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2007年10月11日(木)  No.1549

砺波市安全教育研修会
 PTA親子安全会主催の研修会が砺波市役所でありました。 昨年は登壇しましたが、今年は司会ということで少し気が楽です。
 毎年開催してるこの研修会ですが、今年は新たに「CAPの活動概要について」という項目が加わりました。 CAPはとてもすばらしいプログラムなので、ぜひ小中学校で実践していただきたいと考えます。
 講師はCAPたかおかの税光詩子さん、毎朝一緒に校門に立ってくださってる方です。 短時間にとてもわかりやすく説明なさいました。 睡魔との戦いになるこの研修会ですが、この時だけはみなさん目がぱっちり開いていたようです。
 城端小学校でもCAPを実行したいのですが、なかなか時間が取れないそうです、残念。 子どもたちが自分で身を守る為に、また大人が子どもをサポートするためにも実現したいです。 
 きょうはちょっと気を使って緑の単衣に生成りの半衿、辛子の角帯にくすんだ緑の絹袴、茶がかったグレーの足袋です。
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2007年10月10日(水)  No.1548

狂い咲き
 城端には隠れた桜の名所がたくさんあります。 中野下の越村家の桜もその一つで、毎年市街地で一番早く桜としても知られています。
 ところが、どうしたことかこの桜が咲いてしまいました(写真)、いくら何でも早すぎます。 「やはり異常気象でしょうか?」とナチュラリストの方に尋ねると『越の彼岸はたまに年に二回咲くことあるがいちゃ』との答えでした。 「なぜに?」疑問は消えませんが…。 気になる方は急いでご覧になってください。
 きょうは白茶の木綿に辛子の半衿、黒の角帯に焦げ茶の袴です。
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2007年10月9日(火)  No.1547

雨の学習発表会
 天気が気になって4時くらいに目が覚めました。 が、生憎の雨、しかもだんだん強くなってきます。 7時に学校に到着した時はジャジャ降りで、竣工式前に舞う予定だった野下町の獅子舞は中止にしました。残念です。
 気を取り直し「ふるまい餅」の準備にかかります。 なんといっても2,000個もの餅です、これだけの餅つき(1俵)は誰も経験してません。 しかも時間制限があります。大丈夫でしょうか?
 PTAを通じて募集した児童の祖母や、地域の方々、教育振興会と男女共同参画、青少年育成、さらにひだまりくらぶのメンバーを加え、総勢20名くらいのボランティアが手分けして作業しています(左写真)。妻も参加しました。
 僕は不足した調味料の買い出しに走ります。 青乾組合さんは嫌な顔一つせず、ゴマやきな粉を追加寄贈してくださいました。本当にありがとうございます。
 急造なのに素晴らしいチームワークで、見る見るうちにゴマ餅ときなこ餅の山が築かれます。 児童の分400食を先に取り分けた後、来校者にふるまいます。 つきたての熱いお餅はとても喜んでいただけました。 みんなで学校の完成を祝えたような気がします。
 PTAバザーも大盛況で、多目的ホール(右写真)はおろか、理科室もいっぱいです。 数年ぶりに復活したうどんも早々に売り切れてしまいました。 食べたかったなぁ、残念。
 ひだまりくらぶ体験会も沢山の人でごった返しました。 児童の父母や、ひだまりOB(?)の中学生も参加して盛り上がりました。 食改のコーナーも予定数をはるかに上回る人出だったそうです。 PTAの活動報告も昨年以上だったし、スポ少に加え母親クラブ・城華・クラブJoyなどの掲示物も増え、子どもを育む地域の諸団体が学校を拠点に集結したという印象を持ちました。
 とにかく沢山の人でした、もし晴天ならもっともっと来てくださったに違いありません。 でも普段学校にあまり関係のない人たちが足を運んでくださったのが嬉しかったです。 大成功といっていいのではないでしょうか?
 夕方5時から教育振興会の打ち上げは、これまた熱く熱く盛り上がりました。 長い一日でしたが、ホント楽しい学習発表会でした。 
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2007年10月8日(月)  No.1546

学校にお越しください
 いよいよ明日は城端小学校の学習発表会。 午後1時半から準備にかかります。 例年は金曜に準備してるので、PTA役員は会社を休んで参加してくださってるのですが、きょうは日曜、ちょっと気が楽です。
 教育振興会はじめ地域の諸団体もたくさん集まって、特別教室棟で作業をしています。 臼と杵を設置し餅米を水に浸してふるまい餅の準備もできました。
 明日は沢山の方々がボランティアで学校に入ります。 明朝8時半より野下町の獅子舞も祝いに駆けつけてくださいます。 学校と地域との連携がいい形でできつつあります。 新しくなった小学校にたくさんの方がお越しになることを願っています。 
 きょうは生成り木綿に黄色の半衿、裂織りの角帯に腰板無しの綿袴です。
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2007年10月7日(日)  No.1545

くつろいだ演奏会
 じょうはな座で室内楽コンサート「世界の踊りと民謡」がありました。 富山銀行城端支店開設50周年記念のチャリティーコンサートで、募金は新潟中越沖地震被災者へ寄付します。
 メンバーは酒井寛樹(ヴァイオリン)・酒井恵子(ハープ)夫妻を軸に、小林弘人(ピアノ)、宮部小牧(ソプラノ)、姫本さやか(フルート)の五人編成です(敬称略)。 これだけ多彩な顔ぶれですから、演奏曲も多岐に渡っています。
 愛のあいさつ(エルガー)、シリンクス(ドビュッシー)、私のお父さん(プッチーニ)、こうもり(J.シュトラウス)、イヴェットのためのソナチネより終曲(モンサルヴァーチェ)、ファイヤーダンス(ワトキンス)、富山民謡[おわら節/麦屋節/こきりこ節](小林弘人;編)
 10分の休憩の後、ルーマニア民族舞曲(バルトーク)、アメリカの想い出(ヴュータン)、ヴェニスの謝肉祭(ジュナン)、日本の歌メドレー[花/夏の思い出/真っ赤な秋/冬景色]、カルメン(ビゼー)。
 アンコールは椿姫(ヴェルディ)、チャールダーシュ(モンティー)。
 こう列記すると、盛り沢山で聴いてる方も疲れてしまいそうですが、曲間にトークあり解説ありで、くつろいで聴けました。 カルメン(写真をクリックすると拡大)は5人が衣裳替えしてくるサービスぶりで、とっても盛り上がりました。 アンコールでも酒井さんがバイオリンを弾きながらステージから降りてきて通路を一周し、会場が沸きました。 
 客席も笑いあり子どもの声ありで和んだ演奏会だったように思います。 小さな子どもからご年配の方まで、普段着で気軽に聴いておられます。 背景の老松もじょうはな座らしいし。 いろんな意味で大サービスの楽しいコンサートでした。 やはり近くで室内楽っていいですね。
 願わくは反響板が欲しいなぁ…、2階席は問題ありませんが、1階後方席ではヴァイオリニストがちょっと可哀相…かな?
 きょうは茶と白糸で織った縞木綿に赤茶系のシケビキの半衿、黒の角帯に茶色の帆布の袴です。
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2007年10月6日(土)  No.1544

アラカシの実
 店のパティオにアラカシを植えています。 これで7年経つのですが、二階の高さまですくすくと生長しました。 ふと気がつくと根元から若木がでています(左写真)。 あれ?いつの間に?
 花が咲いた記憶が無いのですが、きょう見ると実をつけていました(右写真)。 ドングリですね。 これが落ちて育ったんでしょうか?
 庭木を選定する時に「ばっかい(=世話)せんでも枯れない木を」とお願いしたのですが、いい種を選んでくださったと思います。
 夜は七日会、別院西の書院で開催しました。 輪番の大村さんから興味深いお話しをたくさん聞けてとても勉強になりました。 いろんなアイディアも出たので、これから別院との連携に弾みがつきそうです。
 きょうは白茶の木綿にくすんだ赤縞の半衿、辛子の角帯に焦げ茶の袴です。
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2007年10月5日(金)  No.1543

オムレッスン
 次男のマイブームはキャラクター作り。 毎日いろんなキャラを考えてきます。 どこかで見たことのあるようなものがほとんどですが、この間ついにクリーンヒットを放ちました、写真のオムレッスンです。 生まれはオムレツ星、誕生日は5月20日とビミョーにリアル。
 「オムレツはわかるとして、レッスンって何?」 じつはバレエダンサー志望なんです(笑) 同時期に作ったキャラにプリンシパルちゃんがいて(プリン頭のバレリーナ)、オムレッスンの憧れの人のようです。
 母と一緒に指人形を作りました。 可愛いでしょ。 本人の希望は「このキャラが売れれば…大金持ちだ、しめしめ」・・・・って、およそ子どもらしくないし。
 きょうは新しくおろした縞木綿のきものに辛子の半衿、黒の角帯に焦げ茶の袴です。
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2007年10月4日(木)  No.1542

ヴァイオリンリサイタル
 無理矢理時間を作り出して、木嶋真優さんのヴァイオリンリサイタルを聴きに高岡文化ホールへ。 木嶋さんはとても若く、見た目は音大生のようです。 しかし実績はたいしたもので、中学時代から海外のコンクールで受賞、先日逝去したチェロの巨匠ロストロポーヴィッチに認められ海外遠征、ソリストとしても活躍しています。
 演奏はブラームスのヴァイオリンソナタ「雨の歌」から全力疾走 、ヴィターリの「シャコンヌ」、ファリャの「スペイン舞曲」まで全身をつかって演奏。 重い音です。 後半はエルガーのヴァイオリンソナタOp..82、ラヴェルの「ツィガーヌ」、アンコールはモンティの「チャールダーシュ」でした。
 近くで見て気づいたんですが、彼女の運弓はとても正確ですね。 右手の小指が頻繁に離れるのにコントロールを失いません。人差し指が弓にからまって一体となってる印象を受けました。 重音もとてもきれい。絶妙の配分で弦を鳴らします。
 気になったのが楽器の響きがあまり良くない? 詳しくはわかりませんが、もっともっと美しく響くヴァイオリンが彼女の手に渡ればいいのに…。 すばらしい技巧と表現力もあるので少々残念に思います。
 いつもは女性が多いホールに、なぜか中年の男性が多かったような気がしました。 ひょっとしておじさんキラー? 写真がきれいに撮れなくて申し訳ない…。
 きょうは片貝木綿に焦げ茶の半衿、辛子の角帯に灰黒の袴です。
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2007年10月3日(水)  No.1541

城端十景 その九「神明宮」
 10月12日から14日まで、きよべ二階催事場にて「秋麗展」を開催致します(同時開催;人間国宝 森口華弘・森口邦彦 親子二人展)。
 折り込みチラシ用に、例によって城端十景の切り絵を製作しました。 その9=城端神明宮です。 城端曳山祭が「城端神明宮祭の曳山行事」として国指定重要無形民俗文化財となっていることからもわかるように、とても大切な神社なのです。
 荘厳な雰囲気を出そうと苦心惨憺しましたが、鬱蒼と茂る木々の処理に手こずります。 人造物はともかく、自然のものは難しい…。 昨日丸一日かけても仕上がらず、ほぼ徹夜でようやく完成しました。 細部に不満は残りますが、神社のおごそかさが少しは表現できたでしょうか?
 都会の方から「あたたかい切り絵ですね」とお褒めの言葉をいただきました。 僕はどちらかというと無機質だと思っていたので、思いがけない感想に驚きましたが、とても嬉しいです。 ぬくもりを感じていただけたのは、僕の思い入れのある(=好きな)場所を題材にしてるからでしょうか?
 きょうは白茶の厚手木綿に辛子の半衿、辛子の角帯に焦げ茶の袴です。
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2007年10月2日(火)  No.1540

おぉっ!ラブレター?
 今日から衣更え、ちょうど涼しい日になったので大半の子どもたちが冬服に着替えて登校してきます。 城端小学校の制服はここらでは珍しい茶色なのです。 子どもの頃、僕はこの色が嫌だったんですが、近隣の学校はほとんどが紺系のこの地方では今じゃ評判がいいようです。
 突然、低学年の女の子が手に持った紙を「これあげる」と渡してくれました。 水色とピンクの絵の具でハンコが押してあります。 四角いのは手作りのゴム版(?)のようです。
 なんだろう?? ひょっとしてラブレター?(←違ぅ) なんにせよオジさんは嬉しいです。
2007年10月1日(月)  No.1539

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