「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2006年10月

合唱コンクール初練習
 11月17日は城端中学校の合唱コンクール開催日です。 昨年の初出場以来ハマってしまった方の多いPTA合唱団、今年はさらにメンバ−を増やして出場します。 エネルギッシュな宇野先生のご指導が素晴らしく、練習が楽しくて参加してる方も多いんです。 計8回の練習のうち今夜はすでに5回目、ようやく僕もまともに参加できました。
 歌は昨年に引き続き「翼をください」と新曲「心の中にきらめいて」です。 両方とも純なココロが必須の歌ですが、大丈夫でしょうか? みなさん応援よろしくお願いします。
 きょうは茶系の縞ウールに茶色の半衿、黒の角帯に帆布の袴、茶色の足袋に先日鼻緒を直した右近下駄です。
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2006年10月31日(火)  No.1197

Help!
 長男は読書好きです。 週に三冊くらいは読むでしょうか。 最近は親子で互いに良書を薦め合って読むこともあります。 昨日「お父さん!これいいよ」と見せてくれたのが「Help!キレる子どもたちの心の叫び」(青木和雄/吉富多美著)でした。
 教育カウンセラーのカウンセリングファイル5つを紹介しています。 抑圧の中、救いを求めて精一杯の信号を発する子どもたち…、しかし周囲の大人はまったく気づきません。 子どもの人格を認めない親…、本当にこんなヒドイ親がいるのか?とさえ感じます。 でも実際にいるんです、悲しいことに。
 城端中学校図書室の蔵書です。 子どもだけでなく、大人にもぜひ読んでいただきたい。 ものの1時間もあれば読めますから。
 なぜこの本を子どもが薦めるのか気になったので、「お前…この中の何番目?」と尋ねましたが、「な〜ん、ど〜もないよ」と言ってくれたので、正直ホッとしました。
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2006年10月30日(月)  No.1196

奇跡のような音楽祭
 秋麗展は今日が最終日。 久しぶりの催事でしたが好評のうちに終了することができました。 みなさまありがとうございます。 お越しになった方々がとても喜んでくださったのが嬉しいです。 励みになります。
 深夜、録画しておいたKNBふるさとスペシャル「〜シモン・ゴールドベルクと山根美代子さんに捧ぐ〜 一粒の麦 ここに芽ぐむ」を見ました。 20日にこの世を去ったゴールドベルク夫人故 山根美代子さんにスポットをあて「こしのくに音楽祭」の意義と故人の遺志にも触れた1時間番組です。
 今年の3月に企画会議が始まった、9月スタートのコンサートと後進(若手演奏家と裏方)を育成する為のプログラム。 準備期間はわずか半年しかありません…。しかしスタッフはやり遂げました。 生前の山根さんの強い信念もあったであろうし、関係者の深い思い入れもあったからこそ、これだけ密度の濃いことが短時間でできたのでしょう。 さらに故ゴールドベルク氏が残した音楽的遺産や伝説のヴァイオリン(グァルネリ・デル・ジェズ作の名器 バロン・ヴィッタ)の持つ不思議な力も働いたのかもしれません。
 しかも「こしのくに音楽祭」が素晴らしいのは、来年・再来年と未来へつながることを視野に入れていること…。 ゴールドベルク夫妻の魂がこの富山に根付く可能性を残してくれました。 僕は単なるひとりの「観客」でしかありませんが、ほんの少しでも「こしのくに音楽祭」に参加できたことを嬉しく思います。
 イダ・ヘンデルさんのコンサートの様子も放映され、『祈り』では再び泣いてしまいました。 VTRを見るとヘンデルさんも泣いていたようです。
 きょうは馬下助左ヱ門のグレーの紬に鉄色の半衿、グレー系の角帯をへたれ結びにし、グレ−の足袋に右近下駄。 妻も助左ヱ門のクリームの紬に刺し子の半衿、黒地縮緬の名古屋帯です。
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2006年10月29日(日)  No.1195

地域の子育て力
 熊騒動のため集団登下校が続きます。 学校の時間割も変更を余儀なくされ、そのせいでひだまりくらぶ&おにごっこクラブとも通常の活動を休止しています。
 しかし秋の交流企画として、おにごっこクラブは井口小の子どもたちと合同でドッヂボール大会をすることになり、下の子が参加しました。 午後は図書館まつりに出かけて、しかけ絵本を作っています。
 地域の方々が休日にさまざまな子ども向けメニューを用意してくださってるのがありがたいです。 もっと参加者が増えればいいのに…。 子どもの健全な成長と安全を願うならば、休日に買い物などに連れ回さず、地域行事等に積極的に参加することをおすすめします。 地域の子育て力をお借りしませんか?
 写真は秋麗展の特別企画「手のピーリング&ハンドマッサージ」を体験なさってるところです。 特別な器具を使わなくても、古くなった角質がきれいに除去されています。 見違えるほど白く柔らかい手になりました。ビックリです。
 きょうは小豆色のヒゲ紬に鉄色の半衿、辛子の角帯に濃い茶のお召袴、黒繻子の足袋です。 妻は黒っぽい紬きものに生成地の名古屋帯、品川恭子さんの作品です。
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2006年10月28日(土)  No.1194

デトックスメニュー
 秋麗展初日、朝からたくさんの方がお越しになりました、ありがとうございます。 当方の人手不足でご迷惑をおかけしたお客様もおられるかと思います、どうもすみません。
 今回は美味しくて、かつ体内の悪い物質を排出するデトックスメニューをご用意しました。 
写真の【玄米ちらし寿司】+【れんこんの梅酢漬け】+【ひじきの煮物】の【豆乳マヨネーズ】あえ、さらに【カボチャとりんごのサラダ】【三年番茶】【いとこ煮】です。
 特に好評だったのは玄米ちらし寿司です。 総てのレシピを会場でお渡ししています。
 明日28日はデトックスに加えて、手のピーリング体験もあります。 どうぞ心地よいひとときをお過ごしください。
 きょうは結城の真綿糸を使った手織り紬団十郎茶の半衿、裂織りの角帯をへたれ結びにして、黄橡色の足袋です。
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2006年10月27日(金)  No.1193

美しいもの
 秋麗展の仕度が整いました。 今回のテーマは「美しいものに囲まれ、からだに優しいものを食べながら、秋の一日をリフレッシュしよう」です。
 岡倉天心著「茶の本」茶の宗匠にこんな件があります。
He only who has lived with the beautiful can die beautifully. The last moments of the great tea- masters were as full of exquisite refinement as had been their lives. Seeking always to be in harmony with the great rhythm of the universe, they were ever prepared to enter the unknown. The "Last Tea of Rikiu" will stand forth forever as the acme of tragic grandeur.
(和訳)美とともに生きた者のみが、美しい死を迎えられます。 偉大な茶人達の最後の瞬間は、その生涯と同じようにこの上なく風雅なものでありました。 常に宇宙の偉大なリズムと調和して生きようと努めながら、いつでも未知の旅へ出発する覚悟が出来ていました。
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 別に常に死を意識してるわけではありませんが、ちゃんとしたモノに囲まれて生活したいと最近強く思います。 「美しいモノは命を美しくふるわせる」という川崎和男さんの至言を意識しています。
 きょうはグレーの木綿袷に黒の半衿、黒の角帯に灰黒の木綿袴、黒地手絞りのタビックスです。
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2006年10月26日(木)  No.1192

いじめ緊急アピール
 現内閣の目玉である教育再生会議。 多種多様なメンバーで整合性がとれるのか? ひょっとして教育基本法の理念破棄へのアリバイ工作ではないか? と心配してました。
 が、本日発表した「いじめ緊急アピール」は沢山の方に読んでいただきたい内容ですので、全文書き出します。 一人でも多くの子どもが救われますように…。
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私たちは教育再生会議において、いじめの問題を正面から受け止めて現状をどう変えていけるか、これから真剣に検討してまいります。国民の皆様においても、現場現場で出来ることから始めていただきたく、私たちの思いを申し上げたいと思います。
○関係する皆さんへ
いじめは決してあってはなりません。いじめがあった場合には、それと戦う勇気を持ちましょう。
○子供たちへ
クラスで君たちの何人かが立ち上がれば、絶対にいじめは無くせる。いじめをなくす勇気を持ってほしい。
○学校関係者の皆さんへ
どんな社会でもいじめはあります。教育の場でも、いじめがあるという事実は事実として認めることが正しいことです。それは、教育が正常に行われている証です。それに対応しないことがとても恥ずかしいことです。
○先生へ
先生はもう一度「いじめは絶対に許さない」ということをはっきりと子供たちに言ってください。そして、ローテーションで休み時間にクラスを回って子供に声をかけてください。子供に正面から向き合うことが先生の仕事です。また、先生自身が知らず知らずのうちにいじめの要因になっていることが無いか、振り返ってください。
○地域の皆さんへ
地域の皆さん、昼休みなどに学校に来ていただいて、1人でぽつんとしている子供に声をかけてください。
○学校評議員やPTAの方へ
いじめや困っている子供の声を受け止める「目安箱」を設けてください。先生や学校には言えない声を受け止めてください。
○保護者の方へ
食事の時間にテレビを消して、家族でお互い今日あったことを話してください。

最後にいじめられている子に言いたい。自分ひとりのものではないかけがえの無い命の灯を消さないで欲しい。
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 この日記を読んでくださってるお父さんお母さん、お忙しいでしょうが、子どもと話をいっぱいして、子どもたちの様子をみてやってください。 子どもが最後に逃げ込める家庭であってほしい…。 お願いします。
 きょうは伊勢木綿に黒の半衿、黒の角帯に灰黒の袴です。
 秋麗展のチラシが刷り上がりました。 いよいよ明後日、たくさんのご来場をお待ちしております。
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2006年10月25日(水)  No.1191

鼻緒を修理する
 砂利道を歩いていたら、ブチっと右近下駄の鼻緒が切れました、こうなるともう歩けません。 帰ってさっそく鼻緒をすげ直しました。 …ふと、別の右近下駄の鼻緒がボロボロで、時間を見つけて鼻緒を作り直すつもりだったことを思い出しました。
 しげしげと眺めてましたが、ボロを隠せばいいんだ!と閃いて、上から別布(フェルト)を縫い付けることに決定! 例によってオールフリーハンドでチョイチョイと縫い上げます。 10分後にはオリジナリティ溢れる鼻緒の完成です。
 きょうは厚手木綿に茶色の半衿、辛子の角帯に帆布の袴に白茶に染めた足袋です。
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2006年10月24日(火)  No.1190

飛騨路B級グルメツアー
 学習発表会の代休なので、子どもたちと一緒に飛騨市古川へプチ旅行しました。 バイクツーリングで訪れて以来17〜18年ぶり?の訪問です。
 当時は知る人ぞ知る状態だった瀬戸川周辺は驚くほど様変わりして、平日だというのに観光客で賑わっています。 鯉も栄養状態が良すぎるようで、メタボリック症候群が疑われます。 しかし「コイの健康の為にエサのやり過ぎに注意」しながらも、やっぱり食べさせてしまうのでした…ハハ。
 鯉以上に食べ物に執着したのは我々です。 手打ちソバ(福全寺蕎麦)、飛騨牛串焼き(岡田屋)、モナカアイス(牧成舎)、ひだコロッケ、みたらし団子、五平餅、手作りの素朴なパン(Noble)…、う〜んよくぞこれだけ食べたなぁ。 観光じゃなくってグルメツアーだ、こりゃ。
 でも食べ物にハズレがないんですよ。 しかも店の人が有名観光地にありがちな尊大な態度じゃなくって、フツーに接してくださったのが嬉しいです。 値段も良心的だし、もう一度、足を運んでみたいと思わせます。 リピーターを呼び込むのは「人」と「食べ物」ですね。
 「雲」をキーワードにした街並景観も一本芯が通っていると思いました。 また右(写真をクリックすると拡大)は三寺のひとつ本光寺前のしもたやさんです。 建てた当初は普通の住宅だったのでしょうが、後から外観を木で覆って街並との違和感を緩和しています。 立派だなぁ…。
 きょうは青地の縞ウールに灰色の半衿、黒の角帯に薄緑の袴、灰色の足袋です。
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2006年10月23日(月)  No.1189

秋麗展〜秋の夜長に〜
 月末の27日(金)28日(日)29日(日)に秋麗展という催しをします。 美しいものを見て、からだに優しいものを食べながら、秋の一日を ゆっくり のんびり くつろいでいただく企画です。
 特別企画として、体内毒素を排出するというデトックスメニューとレシピをご用意し、体内浄化のお手伝いをします。 さらに28日は島田麻里さんの手のピーリングとハンドマッサージはいかがでしょうか?(無料)。 手を美しくし、脳に心地よい刺激を与えます。 ご予約は不要です、気軽にお越しください。
 案内状ができました、城端十景もいよいよ八番目「今町」です。
 きょうは縞の伊勢木綿に黒の半衿、黒の角帯に帆布の袴、茶色の足袋です。
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2006年10月22日(日)  No.1188

満員御礼学習発表会
 快晴に恵まれた学習発表会。 沢山の人が朝から小学校にお越しになってます。 改築中で学校が狭いこともあって、混みあった一時は身動きがとれないこともありました。
 僕は昨年同様、体育館で子どもたちのステージ発表を見てました。 学年の発表が終わると半数近くの観客が入れ替わるのですが、常にほぼ満席状態です。 教頭先生曰く「例年の倍くらいお越しになってるんじゃないか」とのこと。 新しい学校への期待のあらわれでしょうか。 グラウンドの駐車場もいっぱいで、とにかくお祭のようでした。
 天気が良く暖かいので、思い切ってバザーのテントを戸外に張り出しました。 これが功を奏したか寿司は11時半で完売!栗おこわも正午過ぎに売り切れてしまいました。 アイスやケーキもみるみる減って、追加発注も追いつかず、予定より早めに店じまいせざるを得ないという嬉しい悲鳴。 バザー担当者「いや〜 一時はどうなるかと思った」くらい大変だったようですが、苦労をねぎらうと、みなさん「楽しかったぁ」と口々におっしゃいます。 子どもも大人もPTAもみんな楽しんだ学習発表会だったようです。
 右写真の6年生の劇「まぬけ村物語」はなんと時代劇!きものを着て、ヅラをかぶって演技します。 これが抱腹絶倒の面白さ、でも最後はポロリと泣かせる良い話しです。 ほんとに泣いた母親もいたそうで…、傑作でした。
 和やかなうちに終わった学習発表会。 これが学校開放へのホップとなることを願います。
 きょうは縞の片貝木綿に黒の半衿、黒の角帯に灰黒の袴、よきもの倶楽部の足袋です。 子どもたちにも袴姿が沢山いたので違和感無かった??
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2006年10月21日(土)  No.1187

PTAの学習発表会
 今日は西上の恵比寿講、そして明日は城端小学校学習発表会。 午後から掛け持ちで設営です。
 「一人一人が主役のように、がんばって 思い出に残る学習発表会にしよう」は児童会のテーマ。 しかし今年はPTAにもテーマがあるんです。「子どもたちの発表会だけでなく、地域に向けて情報発信する機会にしよう」 バザーだけのPTAだけではなく、来春完成する新校舎を開かれた学校にするために、PTA活動を地域の人に知っていただくための発表会と位置づけています。
 バザーでは地域連携の端緒として地元まちづくりグループに一部外部委託し、食育の一環で企画した無添加の温かい栗おこわをひだまりくらぶの皆さんが販売。
 新たに「PTA活動報告コーナー」(写真をクリックすると拡大)を設け、「こども110番の家ウォークラリー報告」や「危険箇所看板の展示」「わくわく体験教室」の報告、さらに「松本久介さん講演録配布」「クイズー好きなものだけ食べたい?」…。 など、例年の委員会活動に加えて「見守り」と「生活習慣の見直し」2つの活動方針に沿った掲示をお願いしました。
 急なお願いにもかかわらず、役員のみなさんは本当によくやってくださいました、感謝です。 平日にもかかわらず、沢山のお父さんお母さんが仕事を休んで会場準備をしてくださっています、…感謝感謝です。
 明け方、こしのくに音楽祭の主役のお一人であったゴールドベルク山根美代子さんが急逝されました。 2年前から闘病生活を続けておられたようです。 関係者が開催を急いだ理由&思い入れ、イダ・ヘンデルさんの演奏、すべてが繋がりました。 ・・・・・言葉がありません。
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2006年10月20日(金)  No.1186

初の全国大会
 第48回全国社会教育研究大会とやらにPTAから動員がかかったので、渋々県民会館まで出かけました。 実は全国大会と名のつくものは初参加です。 動員がかかった割には空席が無いほどの混雑ぶりで、一瞬帰ろうかとも思いました。 が、せっかく来たのだから…と、なんとかもぐり込みました。
 3時間しか寝てないので、寝ちゃうだろうな…と思ってたんですが、大橋謙策連合会長の基調報告「新しい公共・社会システムづくりと社会教育」が素晴らしくって、聞き入ってしまいました。 論旨を書き出してみます。
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 20世紀のタテ社会はワクにとらわれ個人をないがしろにされ、教育基本法の理念とは裏腹に、タガをしめるのが教育だった。 現代社会の諸問題を鑑み、今後タガを締め直すのか?それとも一人一人が伸びるの方向へ向かうのかは「個」の自立にかかっている。 21世紀は個人が自立し、個々の差異を認めるネットワーク型ヨコ社会へと転換している。
 学校では「自由・平等」は教えられたが「博愛」は教えきれてない。 博愛は「社会教育」で学ぶべきである。 自己充足的な受身の生涯学習ではなく、自己と社会との接点を意識した社会教育によって、社会に還元すべきではないか。
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 ここでいう「博愛」の定義ですが、憲法前文や教育基本法前文、社会教育法、ユネスコ学習権宣言に基づく「人間愛」のことで、個を犠牲にして全体に奉仕するという意味ではありません。
 わずか1時間の講演でしたが、内容が濃く、さまざまなヒントをいただきました。 続くシンポジウムも各界のエキスパートが揃い、現実に即した濃い話題で聞き逃せない内容でした(文科省の課長を除いて)。
 う〜ん、これが全国レベルの大会なんですね。 この内容なら全国から足を運んでも納得なさることでしょう。
 驚いたことに大会プログラムに全員の出席者名簿がついてます。 ここまで準備なさるのは大変だったでしょうね。 しかし残念なことに南砺市が「南破市」に…。 難破市?ナンパ師?…どちらにしても前途多難だなぁ。
 きょうは薄黄色の木綿に茶色の半衿、焦げ茶の角帯に茶色の袴、白茶の足袋です。
2006年10月19日(木)  No.1185

桜が紅く色づきはじめる
 このところ日中は暖かい日が続いています。 しかし季節は着実に晩秋へと向かってるようで、神明の桜並木が紅葉し始めました。
 ここに立ち、毎朝定点していると季節の移り変わりを感じます。 じき11月、熊が早く冬眠してくれないかぁ…。
 あ、そうそう5月23日の日記に書いたナゾの卵(?)はイラガの幼虫「スナンタロウ」の抜け殻でした。 館長さんありがとうございます。
 きょうは青縞ウールに地紋のある半衿、黒の角帯にチャコールグレーの袴、紺の足袋です。
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2006年10月18日(水)  No.1184

おおしま手づくり絵本コンクール‘06
 集団登校から帰った次男を引き連れて、射水市大島絵本館へと車を走らせました。 夏休みに作った「まぬけどろぼう」という自作絵本を「おおしま手づくり絵本コンクール‘06」に恐れ多くも出品したので、参加展を見るため&一人一票の清き投票をする為です。
 この夏のコンクールの応募総数はなんと764点! 全国から集まってます。(園児の部179、小学生の部412、中高生の部173) 一同に集めたらすごいボリュームです。
 この中からひとつだけ好きな絵本を選んで投票できます。 さすがにすべてを見る気力はありませんでしたが、かなりの絵本をチェックしました。 みんな凄いなぁ…。 このまま販売できそうな本もあります。
 中高生の方が絵は上手ですが、話は小学生の方が面白いものが多かったような…。 どれを選ぶか迷いましたが、家族票ということで息子に一票(笑)。 次男は同じ小学校の女の子に友人票として一票入れてました。 ははは、結局こうなるんですね。
 きょうは縞の伊勢木綿に黒の半衿、黒の角帯に灰黒の袴、黒地に絞りのタビックスです。
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2006年10月17日(火)  No.1183

もちピザ
 定休日ですが、月末の展示会「秋麗展」の準備と、11月11・12日の両日開催の「なんと彩菜まつり」の企画に追われています。 彩菜まつりは城端市街地と農村部の合同で行われる体験型イベントです。 今年は僕が市街地の責任者なので、どうすれば楽しくなるかあれこれ考えていました。
 いろんな方に相談した結果、今年は個店での体験メニューに加えて「名人スタンプラリー」を実施することに決定! 各お店には「○○名人」や「△△達人」がきっといらっしゃるハズ。 城端の埋もれた才能にスポットを当てます。 ご期待ください。
 ランチに珈琲茶房 善哉さんの新メニュー「もちピザ」(写真)をいただきました。 美味です、おすすめ(580円)。
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2006年10月16日(月)  No.1182

とやま子育て応援団
 毎月第3日曜日は「とやま県民家庭の日」です、ご存知でしたか? 家族のふれあいや地域社会全体で子育て家庭を応援することを目的とした「とやま子育て応援団」が、今日スタートします。
 これは18歳未満(高校等在学者含む)の子ども連れの家族が、協賛店を利用した場合に、協賛店が設定している割引や特典等の各種サービスが受けられる制度で、富山県では1600ものお店や施設で特別のサービスをうけられます。 
 きよべ呉服店では「子どものきものと小物1割引」
 蔵布都 藍では「手作り用品(手芸用品、生地、パーツなど) 10%OFF」
毎月第三日曜日(次回は11月19日)です、お見逃し無く。
 21日は学習発表会なので、朝8時から小学校PTA大掃除、沢山の会員が集まってくださいました。その数370名!ありがたいことです。 数年前1フロアに僕と先生一人だったことがあったので、隔世の感があります。
 清掃終了後、不足していた危険箇所看板を新たに描いてもらいました。 学習発表会に掲示します。
 小学校は城端地域の核施設だと考えています。 子どもが通ってない方でも、是非お越しください。 PTAバザーもありますし。
 昨夕、細木地内で熊が発見され駆除されました。 想定してたよりず〜っとサトです。 『クマ危険!という看板も必要なんじゃないか』という意見も出ました。
 集団登下校は来週も続けます。 「バス乗り場にはご近所で相談し、どなたか大人の方が居てください」とお願いしました。
 きょうは片貝木綿に黒の半衿、黒の角帯に灰黒の袴です。
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2006年10月15日(日)  No.1181

棟方志功〜炎じゃわめぐ
 PTA東陸大会で村上信夫さんの講演「おやじの腕まくり」を聞いた後、井波総合文化センターで劇団わらび座ミュージカル「棟方志功〜炎じゃわめぐ」を観ました。
 福光に疎開していた縁もあって、南砺市には志功の作品が沢山残っています。 が、棟方志功の生涯についてはあまり知られていない気がします。 そんな意味で市内の中学2年生全員にこの芝居を見せたことはとても良いことです。 また補填し(?)一般料金を2500円に下げたことにも驚きました。
 この題材でどうやってミュージカルにするのか気になってましたが、結構チカラ技でしたね。 でも話はわかりやすく、志功の生涯はすんなり頭に入りました。 県内各地で公演があるのでお見逃し無く。
 僕が思うに、主役は志功じゃなく妻のチヤです。 ホンに菩薩や観音様のような女性で「男(や子ども)を生かすのは妻や母なんだなぁ…」と再認識しました。 チヤ役の阿部佐和子さん(写真)は連日の公演でノドの調子は今ひとつでしたが、演技は素晴らしく、胸を打ちました。 すすり泣く女性もいらっしゃったし、「妻を大切にせんなんなぁ…」と足早に家に帰った男性も多いことでしょう(←僕だ)。
 会場には数名のきもの姿の女性が…さすが南砺、観劇に和服…いいですねぇ。 きょうは白茶の木綿に茶色の半衿、辛子の角帯に焦げ茶の袴です。
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2006年10月14日(土)  No.1180

『みまもる目・さしのべる手・つつみこむ愛』〜いま、子どもたちへ〜
 今日と明日の二日間は第62回東海北陸ブロックPTA研究大会富山県とやま大会(略して→東陸大会)です。 富山市に中部6県より3000ものPTA会員が集まります。 初日は国際会議場と全日空ホテルにて「組織・運営」「家庭教育」「学校教育」「地域教育」「食育と健康」「安全と安心」の6つの分科会が開催されました。
 昨年、城端小学校PTAでは、子どもたちを危険から遠ざけることに全力を尽くしてきました。 そんな意味では「安全と安心」に参加すべきでしょうが、僕は第5分科会「食育と健康」を選択しました。
 子が成人するまで親が守りきれるハズもなく、最終的には「子どもが危険察知能力を身につける必要がある」と考えます。 毎朝、子どもたちの様子を見て感ずることがあります。「(食育というより)生活習慣がしっかりできていないと、危険察知能力が鈍るのではないか?」と。 この仮説を検証すべく各氏の専門的な話しを聞きたかったのです。
 パネラーのお一人である山上孝司先生は9年間におよぶ詳細なデータをもとに、「寝ぬ子は太る」と結論づけ、睡眠の重要性を御指摘になりました。 富山のこの膨大なデータは全国的にも貴重な資料だと考えます。 ディスカッション終了後、先生に御無理を言って、関連データを見せていただけることになりました。 コーディネーターの神川康子先生も睡眠時間について研究なさってるので資料をいただけそうです。 これだけでも大会に参加した甲斐がありました。
 食事や生活習慣の改善は無論家庭の問題ですが、浸透させるには地域や行政の力も必要だとの提言もあり、なるほどなぁ…と感心したものです。 後で聞いた話しですが、どの分科会でも「地域との連携がかなめ」であるという結論に達したようです。

 ところで分科会参加者のなかには、なにかソワソワしてる人が見受けられました。どこか腰が浮いてるというか…。 そこでハタと気づいたことがあります。
 8月に夜回り先生こと水谷 修さんがPTA全国大会の講演をドタキャンした事件がありました。 講演の前夜、水谷さんはいつものように宮崎の繁華街を夜回りしておられたと思います。 そこで親たちの酒に酔った姿(ひょっとすると、ここに書けないような醜態)を見て、講演のキャンセルを決意されたのではないでしょうか? あくまでも推測ですが…。
 水谷さんにすればキャンセルするメリットは無いわけで…、全国のPTAを敵に回すこの行動は尋常じゃありません。 主催者側の落ち度(モニター有無を伝えてなかった)よりも、これが真相のような気がします。 水谷さんを批判する人たちは胸に手を当てて考えてみて欲しいものです。
 きょうは小豆色の紬に薄茶の半衿、辛子の角帯に焦げ茶の御召袴、灰色(あくいろ)の足袋に畳表の草履です。 残念ながら和服姿の方は他にいません。 ひょっとしたら呉服屋さんもいるかもしれないのに…残念なことです。
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2006年10月13日(金)  No.1179

北前船と城端
 金沢市大野に用事があり、名高い宝生寿しの二階で食事をいただきました。 品の良い小ぶりな握りですね。 大野の町ををゆっくり見て歩きたかったんですが、時間がないので隣接する金石(かないわ)へ。 城端ゆかりの銭屋五兵衛記念館が目当てです。
 ご存知のように北前船(廻船)は、地方の特産品を運搬し、他所の特産品を買い付けます。 南砺地方からは川上布を高岡の吉久経由で出荷し、大坂へと運びました。
 大成功をおさめた銭屋五兵衛ですが、元は古着屋。 海運業に手を染めたのが四十になってからといいます。 当時、不惑を迎えての起業は大変な決意だったのではないでしょうか。
 栄華を誇った銭屋ですが、加賀藩の陰謀(?)で没落します。 投獄された五兵衛の釈放を願う孫娘の千賀は届かぬ願いに悲観し入水自殺を遂げ、再興を祈願しに城端別院善徳寺を訪れた五兵衛の息子喜太郎も参詣した帰り道で自害し果てました。 銭屋の復興はかないませんでしたが、子孫は清水姓を名乗っておられるそうです。
 写真は金石(当時は宮腰)の中心から移築された「銭五の館」です。 「えぇっ!」(…謎…)という感じでしたが、記念館は面白く結構楽しめましたよ。
 きょうはアイボリーの木綿に柿色の半衿、焦げ茶の角帯に焦げ茶の袴、白茶の足袋です。
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2006年10月12日(木)  No.1178

齢を重ねるって素晴らしい
 晩年を立山で過ごしたシモン・ゴールドベルク氏を追悼して企画された こしのくに音楽祭2006。 ヴァイオリニストのイダ・ヘンデルさんが高岡へ来る!というので居ても立ってもいられずに高岡文化ホールへ。 同日同時刻にはじょうはな座で「長唄三味線演奏会」、富山市で「寺井尚子with中西俊博ライブショー」が行われるので悩みましたが、イダ・ヘンデルさんを選択したのは、ご高齢ゆえ(80歳を超えてます)二度と生で聴けないだろうと思ったからです。
 前から5列目の中心に席を取ることができ、しーんと静まった会場ではヘンデルさんが息を吸う音さえ聞こえます。
 正直言って年齢のこともあり技術的にはどうか?と懸念していました。 しかし全くの杞憂だったようです。 前半は「なんちゅー鳴らんバイオリンやなぁ」と不遜なことを考えてましたが、休憩をはさんだ後半にガラッと印象が変わりました。 
 この年齢での超絶技巧にも驚きましたが、やはり音の厚みというか重さが違います。 民族や人生…すべてをひっくりめて背負ってるモノを感ずる素晴らしい演奏でした。 アンコールでゴールドベルク氏とダニエル・パール氏に捧げた『祈り』(G・F・ヘンデル作曲/カール・フレッシュ編曲)…、僕は祈るように両手を組んだまま感極まって泣いてました。
 主催者の皆様、メセナ支援してくださった方々、二度と無いであろう素晴らしい音楽会をありがとうございます。 胸がいっぱいで、当分バイオリンソロは聴かなくても大丈夫です。
 市内の高校生(?)も会場に招かれていたようです。 じょうはな座でも中学2年に演奏を聴かせてくださいました。 若い時に本物に触れておくことは大事ですよね。
 会場にはモダンな大島をお召しの女性がお一人いらっしゃいました。 僕はグレーに白糸の縞が入った馬下助左ヱ門の紬、紺の半衿にグレーの角帯をへたれ結びにして、グレーの足袋に右近下駄です。
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2006年10月11日(水)  No.1177

熊との戦い
 城端では毎日のように熊が目撃されています。 少なくとも3グループが里近くにいると推測されます。 しかもだんだん人間の生活区域&時間帯と重なってきました。
 里には熊が好む柿が実り、さらに日の入りが早くなり、ますます危険度が増します。 山田川上流で熊追いを試みましたが捕えられませんでした。 薮が多く、隠れ蓑になってるのかもしれません。
 そこで市では河川の草刈りをすることになりました。 太い帯状に刈り取り、熊の侵入を防ぎ、隠れ場所を無くします(学校下の城南橋から撮影)。 地元の方も自発的に薮刈りをしてくださるようです。 本当にありがたいことです。
 準備は整いました。 小学校ではPTA会員にお願いして、当番制で早朝巡回をスタートします。 本格的に熊との戦いが始まります。
 青い縞のウールに黒の半衿、帯無しでギャルソンエプロン。
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2006年10月10日(火)  No.1176

美しいモノは命を美しくふるわせる
 ARTificial heART 川崎和男展(いのち・きもち・かたち)をみるために、金沢21世紀美術館へと足を運びました。 川崎さんは僕が敬愛するデザイナーの一人です。 広い美術館を思う存分使い、展示そのものがアート…というかデザインされています。 部屋に踏み込むたびに感嘆し息をのみました。
 運の良いことに本人が会場におられ、講演(記念リサイタル・フーガ)を聴くことができたんです。 話はデザイン概論ではなく、川崎さんの生き方そのものでした。 プロダクトデザイナーとしてスタートした川崎さんは人生の折り返し点(現在57才、人間は120才まで生きられるとか…)にさしかかり、これから全く違ったモノ(人工臓器等)をデザインするそうです。 いままでオイラーの定理[ e^(iπ)+1=0 ]の[ +1 ](=形のあるモノ)の部分をデザインしてきたが、これからは虚数を含む部分[ e^(iπ) ](≒無形)になる…。 う〜ん、僕の理解度が足りずうまく説明できないのがもどかしいです。
 デザインがすべてを包括するマトリックスを描いて、「デザインが世界を変える」方法論も提示。 確かに!飾りではなく、必要性から生まれたデザインにはチカラがあります。 「美とともに生きた者のみが、美しい死を迎えられます」という岡倉天心の言葉を引用し、「ヤスモノではなく美しいモノに囲まれて生活してください」と熱く語ってくださいました。
 待ち時間に10月7日にオープンした隣接の金沢能楽美術館も見学。 ちょっと(かなり?)狭いけど、さすが金沢、前田家所蔵の能衣装がすばらしいですね。
 きょうは縞の片貝木綿に黒の半衿、黒の角帯に灰黒の袴、よきもの倶楽部の足袋です。
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2006年10月9日(月)  No.1175

大脳活性化ダイエット
 スポーツの秋、食欲の秋です。 摂取カロリーより消費カロリーが多ければ、体脂肪は燃焼します、当然ですが。 でもご存知のように運動で消費されるカロリーは意外と低いんです。 となると基礎代謝を増やすのが効果的です。
 ある朝、ふと気づきました。 脳のエネルギーは糖を分解したブドウ糖です。 心臓から送られた血液の15%は脳に行き、酸素消費量は全身の20%、ブドウ糖の消費量は全身の25%と非常に大きいんです。 ひょっとして大脳を活性化すれば、全身のカロリー消費は飛躍的に増大するんじゃないかと…。
 大脳の活性化には思考が効果的だと思います。 単純な計算問題ではなく、神経回路をつなぎ合わせる必要がある少々入り組んだ問題…、たとえば推理とか…。
 さてここで問題です、写真の物体は何でしょう? 庭に落ちてました、ハンコじゃないようです。
 あれこれ推測してみませんか?楽しいですよ。 いかがでしょうか?究極のナマクラダイエット…。
 きょうは縞の片貝木綿に黒の半衿、黒の角帯に灰黒の袴、よきもの倶楽部の足袋です。
2006年10月8日(日)  No.1174

2006くゆら織展
 じょうはな織館で、今日から始まった「くゆら織展」を見ました(28日まで)。
 手織りというと素朴な印象をもたれると思いますが、くゆら織は高須佳美さんがカラー&アロマコーディネーターでもあるせいか華やかで美しい。 自然ではあるのだけど洗練されています。 箔糸を経糸に、古布や組紐・リボン・和紙・麻紐・ドライフラワーなどさまざまなものが織り込まれていました。
 写真手前のフラミンゴ織機の仕組みに驚きました。 整経器がそのまま機になった感じです、しかもお洒落に。 これならリビングにも置けます。 う〜ん、世の中にはいろんなこと考える人がいるもんだなぁ…。
 明日(8日)午後2時から「色・織・薫」セミナーがあります。 高須さんはご自分で織った帯を締めてこられるそうです、楽しみですね。
 きょうは青縞のウールに生成りの半衿、辛子の角帯に薄緑の袴です。
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2006年10月7日(土)  No.1173

本ウコンの包み布
 急に寒くなってきました。 朝晩だけじゃなく、日中も気温が上がりません。 いよいよ袷(あわせ)の出番です。 木綿の袷をタンスから出してきて、グレーのだまし半衿をつけ、黒の角帯を締め灰黒の袴を穿きました。 薄物は順次きれいにし、来年の出番を待ちます。 虫除けに「本ウコンの包み布」でくるみタンスに片付けます。
 衣替えのシーズンとあって、10月に入りご注文が増えています。 ありがとうございます。 
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2006年10月6日(金)  No.1172

「不審者狩り」では子どもを守れない
 刺激的なタイトルですが、実は本の帯書きなんです。「子どもが出会う犯罪と暴力」―防犯対策の幻想― エンパワメント・センター主宰者であり、子どもが暴力から身を守るCAPプログラムを開発した森田ゆりさんの著作です。
 子どもを狙った路上犯罪よりむしろ屋内での身近な暴力が増えていることをデータで指摘し、組織的な「不審者」狩りパトロールの弊害をはっきりと書き記しています。
 さらに子どもが暴力被害に遭わないように、また不幸にも傷ついた場合にどうすればいいのかを示唆してくださいました。
 僕が「あっ」と思ったのは、もし『全国百万人の防犯パトロールボランティアの活動が、不審者警戒から、子どもたちが怖かったこと話せなかったことを、安心して話せる傾聴活動にシフトしたら。日本は世界のどの国も経験したことの無い、本当の地域力によって、子どもの安全と安心を守る対策に成功することになる。』と、ワクワクする展望を示してくださったことです。
 この傾聴活動は『事実関係を「尋ねる」のではなく、うわのそらで「聞く」のでもなく、「耳」と「心」を持って「十四」の「心」を “ 聴く ”』(「耳」+「十四」+「心」=聴く)ことが重要であり、『さまざまに乱れ、相反する、人に語ってもわかってはもらえないと思っている「十四」もの異なった気持ちを、助言をするのでもなく、分析をするのでもなく、安易に同情、同感するでもなく、ただ「そうなんだ」「それはつらいよね」と共感しつつ聴く方法。』です。
 『「聴く」という心の手当のできる大人が100万人、500万人と日本中に増えたなら、「誰にも言えない」子どもたちの生きる環境が変わる。わたしたち大人の一人一人が、子どもが「言える誰か」という環境になること、それが子どもの安心、安全を守る最も効果的な方法』だと森田さんは確信なさってます。 僕もそういう社会を希求します。 子どもが心を開くことのできる大人が周囲に存在することはとても大切なことです。
 富山では昨年、県からの通達により「あっという間」に全小学校区に防犯パトロールが組織されました。 母体や活動方針もさまざまではありますが、結果的に「不審者ではなく子どもを監視」してしまっているのは事実です。 城端はこれを嫌い「ゆうやの笑顔活動」「ひだまりくらぶ」という緩やかな活動を選択しました。 無理なく楽しく永く続けられる活動です。 子どもがのびのびと育つ環境を守りたいと考えます。
 きょうはグレーの伊勢木綿に生成りの半衿、帯無しでギャルソンエプロンです。
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2006年10月5日(木)  No.1171

熊を目撃
 今春スタートした城端ひだまりくらぶ。 無理なく…と水曜&金曜の中休み(10:20〜40)だけの活動をしています。 子どもたちにも定着して、楽しみにしてくれてるのが嬉しいです。 高学年男子も顔を出すようになりました。
 「そろそろお昼休みにも活動したいね」ということで、今日から13時から30分間昼休みの活動をスタートする予定でした。
 しかし11時半に学校裏の崖下にある山田川で木登りしてる熊が目撃され、すべての授業が変更に。 昼休みが無くなったので、活動開始はお預けです。
 それにしても日中、人里に現れるとは…。 猟友会の方を中心に市職員の方が、すぐ熊追いに出ていただいたのですが、捕えられなかったそうです。 学校は再び集団登下校に…。 子どもたちも窮屈でしょうが、万一のことを考えると仕方がありません。 いつまでこの状態が続くのか…。 すでに学校やPTAだけで対処できるレベルではありません。
 きょうは白茶の厚手木綿に柿色の半衿、辛子の角帯に焦げ茶の袴です。
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2006年10月4日(水)  No.1170

バッテリー交換プログラム
 3年前に自分へのクリスマスプレゼントとして購入したiBookG4、未だに現役バリバリです。 しかしノートパソコンの弱点(?)バッテリー寿命がそろそろ…と思われた頃に、ソニー製リチウムイオンの不具合でリコール対象になりました。 つまり新品バッテリーと交換してもらえるんです。 ラッキーというか、アンラッキーというか…。 でもまぁ、発火しなかったからラッキーなんでしょう。
 新しいバッテリーが届いたので、早速装着しました。 が、白色が経年変化(手あかにまみれた?)で生成りになっていて、新バッテリーのピカピカさが際立つのでした。 よ〜し、これであと3年は大丈夫だ。
 きょうはグレー縞の片貝木綿にくすんだ茶の半衿、黒の角帯に帆布の袴です。
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2006年10月3日(火)  No.1169

え? 国民すべてを勝ち組に?
 今日から衣替えです。 例年ならまだ半袖で登校する児童が多いのですが、このところ肌寒い日が続いてるせいか、ほとんどの児童が冬服に着替えてきました。
 熊の様子をみながら明日まで集団登下校。 班で相談し、車で送ってこられるグループもあります。 しかし車が増えると交通事故の可能性も増えるわけで『スクールゾーンの一部は7時から9時まで車両進入禁止』であることを確認の意味で通達しました。

 休みなのでTVで国会の代表質問を見ています。 内容に乏しく歯切れの悪い首相答弁は眠気を誘いますが、「国民すべてを勝ち組に」という中川秀直自民党幹事長の質問(意見?)が気にかかりました。 経済的豊かさのことを言ってるようです。 「負け組」がいるから「勝ち組」が存在するわけで、「国民すべてが勝ち組」ということは本来あり得ないことです。他国を踏み台にする場合以外は…。 戦争がまた一歩近づいてきた気がします。
 (そもそも僕は「勝ち組」「負け組」という区分は嫌いです。どんな基準をもって画一的に個人の幸福度を計るのでしょう?)
 教育基本法を「改正」したいようですが、子どもの未来の為の「改正」かどうか疑ってます。 ほんとは別の目的があるんじゃないかと…。
 いつの時代も子どもは決して悪くない…。悪しき手本を示してるのは大人です。 「義務だ。奉仕だ」と上から押し付けずに、生き様を後ろ姿で示せば、子どもはちゃんと育ちます、きっと。
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2006年10月2日(月)  No.1168

水神戦隊オヨグンジャー
 ご当地ヒーロー(別名;ローカルヒーロー)が大流行りですが、長男が福井の水泳大会で珍しいものを買ってきました。 その名も「水神戦隊オヨグンジャー
 通常の戦隊ものは5人一組ですが、水泳なので4種類しかありません。 オヨグンブラック(バラフライ)、オヨグンブルー(背泳)、オヨグンイエロー(平泳ぎ)、オヨグンレッド(自由形)。 いつの日か彼らがプールに営業に現れて、4人でシンクロする姿を見たいなぁ…。
 きょうは薄黄の木綿にざっくりした茶色の半衿、辛子の角帯に焦げ茶の袴です。
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2006年10月1日(日)  No.1167

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