「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2004年2月


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雨のつごもり大市
 予想に反してつごもり大市の2日目は雨で始まりました。 やはり前日に比べてお客様の出足が鈍いようです。 今日がメイン開催日で、チャンチキのたなかさんのライブがあったり、つごもり寄席があったりとイベントが盛りだくさんなので、残念です。
 それでも例年以上の人出はあったように思います。 葬儀の翌日なので店を開けるわけにもいかず、せっかくお越しいただいたお客様にご迷惑をかけてしまったことをお詫びします。
 3月4日より通常通り営業することになりました。 craft Lunのバーゲンも仕切り直して、3月16日(火)〜21日(日)まで開催します。
【城端つごもり大市】http://www.craft-ran.com/tugomori/
【城端でこれからあるイベント案内】http://www.craft-ran.com/ht/event.html
2004年2月29日(日)  No.197

葬儀と白装束
 祖母の葬儀の日。 前日の寒さが嘘のような好天で春の陽気さえ感じます。
 祖母が生前準備しておいてくれた麻の白装束(長着・道服・馬乗り袴)を身につけます。 この道服とはマチの部分がヒダになっている羽織で、乳(チ)がなく結び紐がついています。 足元は白足袋に草蛙。 この草蛙は火葬場に捨てて来る習わしです。
 映画「たそがれ清兵衛」の冒頭に葬儀のシーンがありますが、あの時のかみしもが道服になっただけです。 明治以前の日本では喪には白を着る習慣でしたが、西洋文化が広まるにつれ黒服をまとうようになりました。 富山では喪主と妻(今回は母)が白いきものを着る習わしが残っています。
 葬儀を無事終えて出棺し、無理を言って霊柩車に自宅の後ろを通ってもらいました。 最後に祖母に我が家を見せたかったからです。 西町通りはつごもり大市の為通行止めでしたが、東町側から家を見る事ができました。
 黒紋付羽織袴に着替えて、初七日法要をします。 すべてが終わり遺骨を家へ持ち帰ったときに、さほど広くもない部屋ががらんとしてしまったことに気づきました。
2004年2月28日(土)  No.196

お通夜
 祖母の葬儀の喪主を務める事になりました。 親戚の方々や葬儀社と慌ただしく段取りを決めます。 20年前の父の時も喪主をしましたが、その時の記憶は全くあてになりません。
 故人の遺志や家族の思いもあり葬儀は城端別院ですることにしました。 いままでたくさんのお葬式に参列していますが、ホールでの葬儀はどこか腑に落ちないものがあります。 お手伝いくださった近所の方々に多大なご迷惑をおかけすることを承知で無理をいわせていただきました。 この場を借りてお礼申し上げます。

 死化粧を施した祖母は静かに眠っているようで、息をしているのではないかとさえ思えます。 納棺するときに、祖母が最後まで手にしていた善光寺の前立本尊回向柱(2003年5/19の日記参照)と阿弥陀経を入れ、そして濃紺のきものを一枚かぶせてあげました。祖母のお気に入りのものです。 棺に白布を一反かけて、さらにお寺からお借りした七条(袈裟)をかぶせます。
 寒い夜でしたが、通夜にはたくさんの方々がお参りくださいました。 昨夜といい今夜といい、あらためて人間って周りの人の支えがあって生きてるんだと感じました。
 家族は喪服、僕は紋付羽織袴を着用しました。 半衿と羽織紐はグレーにし、黒い鼻緒の畳表草履を履きます。 通夜のあと、弟たちと3人で祭壇の前で一夜をあかします。  
【2003年5月の日記】http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200305.html
2004年2月27日(金)  No.195

祖母の死
 大好きな祖母が亡くなりました。

 昨日から呼吸が荒く常に誰かが傍に居るようにしていました。 時折苦しそうな表情を見せていたのですが、昼から少し楽になったようにも思えました。
 午後2時50分に家族に看取られて眠るように息をひきとりました。 享年97歳、老衰です。
 覚悟していたとはいえ、まだ信じられません。
 たくさんの方が駆けつけてくださり、励ましの言葉を戴きました。 また一緒に泣いてくださる方もいらっしゃいました。 「こんなに多くの方々に支えられているんだなぁ」…と、悲しさと嬉しさと寂しさと心強さが入り交じってます。
 桜の花を戴きました。 折れた枝を挿しておいたら咲いたそうです。 なぜか祖母の姿と重なったので掲載します。
2004年2月26日(木)  No.194

城端をきもので散策しませんか?
 今日も春の陽気です。 ネットで知り合った方が遊びにきてくださいました。 お二人とも渋めの着物に上手に羽織を合わせておられます。
 右の方の染め羽織はなんと30年目にして初めて袖を通すということで「車中でしつけ糸をはずしながら来ました」とおっしゃってました。 でもこの気候にぴったりの、はんなりした色目でとても良かったですよ。
 中の方は絞りの羽織。 写真ではわかりませんが、羽織紐が素敵です。 帯もなかなか凝った柄でした。
 「着物をしばらく着ないでいると、無性に着たくなってきます。城端も着物で歩くには素敵な街ですよね」と誉めていただきました。 嬉しいです。 
 僕は青縞のウールにクリーム色の半衿、軽快に兵児帯に木綿袴を穿きました。 いかん、いつもと一緒だ…。
2004年2月25日(水)  No.193

まちづくりを楽しみたい
 城端にぎわい館「じゃんとこい」は商店街に唯一あった空き店舗を利用しています。 商店会が管理していますが、補助金に頼らないでも運営できる方法がないものかと、戸出商工会での懇談会に参加しました。
 講師は前橋市中心市街地まちづくりネットワーク「コムネットQ」代表の大橋慶人さん。 僕とあまり年齢は離れていないと思うんですが、10数年前から前橋市内の空き店舗を様々な手法で埋めています。 成功・失敗談を含めてのお話はとてもためになりました。 富山市のチャレンジショップ「フリークポケット」も真似てみたそうですが、やはり模倣では上手くいかないそうで、その土地にあったやり方じゃないとダメなんですね。
 まちづくりは商業者だけでできるものではないと僕も思います。 城端に一番欠けている民間(NPO)との協力を模索していきたいです。 その意味でもコムネットQの活動に注目しています。
 写真は戸出駅前にある高齢者交流サロン「わっとほーむ」です。 定期的に手作り教室を開いていてとてもにぎわっていました。
 今日は木綿の袷に茶色の半衿、黒の角帯に茶色の袴、衿には茶色のストールを。
【コムネットQ】http://www.comnetq.com/
2004年2月24日(火)  No.192

おひなさまを飾る
 店内に娘のひな人形を飾りました。 古布を使った木目込人形で、とても穏やかな顔をしています。 京風に、向かって右に男雛を左に女雛を配置しました(クリックすると拡大)。
 商工会女性部の声かけで、3月3日まで店に飾る事になっています。 たくさんのお雛さまがお客様をお迎えしようという趣向です。

 今朝、北日本新聞の「とやま みち物語」というコーナーに川島通りが紹介されました。 機の音のする道です。 先日担当記者が店を訪れてくださったんですがお会いできずに残念。
 城端には歩くと発見がある小路がまだまだあるんです。 機会があるごとにいろんな方にお話ししています。 一昨年の7/17にも商工会青年部でまちあるきをしました。
 興味のある方はお問い合わせください。 喜んでご案内いたします。
【店長のきもの日記 2002年7月】
http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200207.html
【城端の小路 伊藤病院の坂】
http://www.craft-ran.com/shouji/hp/itoh.html
【北日本新聞】
http://www.kitanippon.co.jp/
2004年2月23日(月)  No.191

お茶をたのしみませう
 お茶は総合芸術と言われます。 極めるには様々な分野への造詣が必要です。 しかしカジュアルに楽しみたい…というのも一理あります。 気のおけない友人や知人に勝手流のお手前を披露するのも楽しい事ですね。
 店内に正式なお茶席にも着ていける小紋や名古屋帯を陳列しました。 しかし、横に簡単な(勝手流公認です…)抹茶道具や煎茶セットも並べています(クリックすると拡大)。 
 名物裂素材と「お茶の袋もの」の手作り教本もありますので、ご自分でチャレンジしてみてはいかがでしょうか?(昨年11/9の日記参照)
 今日は祖父の大島の下にシャツ、茶色の木綿袴、黒の角帯、コーヒーブラウンの足袋に右近下駄。
【店長のきもの日記 2003年11月】
http://www.craft-ran.com/cgi-bin/kimono/sfs2_diary/200311.html
【復刻正絹名物裂】http://www.craft-ran.com/meibutsu/index.html
2004年2月22日(日)  No.190

城端町立城端小学校ー最後の春
 今日も良く晴れました。 家々の屋根や店の中庭(パティオ)の残雪もすっかり融けてしまいました。 予想最高気温が19℃だったので厚手木綿の単衣を着ていますが、全く寒さを感じません。 春の陽気なので半衿も明るめに、角帯は辛子色、袴は薄茶の腰板なしの軽快な物にしました。
 それでも残ってるところには大量に雪があります。 写真は城端小学校の校庭(クリックすると拡大)、雪がうずたかく積まれています。 僕の出身校なのですが、今夏解体して新築することが決まっています。 思い出がいっぱい詰まってるので残念です。 完成する数年後には南砺市立城端小学校…になってることでしょう。
 小学校改築のワークショップなどにも参加しましたが、設計がほとんどできていて変更の余地がない状態でした。 単にアリバイ作りの為に呼ばれたんだと思うと情けなくなります。 子ども達が学校で大便ができるように…と、トイレのありかたについて熱心に討議し、それなりのものを提出した気でいましたが、黙殺されるようです。
 昨年2/22と8/2の日記に関連したことを書いています。
【店長のきもの日記 2003年2月】
http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200302.html
【店長のきもの日記 2003年8月】
http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200308.html
2004年2月21日(土)  No.189

地域社会で子どもを育てたい
 小学校で防犯訓練がありました。 最近全国で頻発している事件から子どもを守ろうという趣旨です。 城小PTAでは全児童にホイッスルを配布済みですが、いざ使うときに躊躇していては効果がないので、福光署警官に犯人に扮していただき、実際に子ども達に体験させました。
 さらに校内に不審人物が侵入したときに、刺股(さすまた)や盾を使って取り押さえる実技までやるなど本格的です。 定期的に開催し、万一の時に子ども達がすくまないようになれば…と思います。
「大人を信じちゃいけない」ということを伝えるのは悲しいのですが、仕方ありません。 保護者にも同席していただいたので夕食時にでも家族で話し合ってもらえたらと考えています。 また学校やPTAだけじゃなく「地域社会で子ども達を見守る」仕掛け作りができないものかと模索しています。
【関連 2003年6/17・6/20・6/29の日記参照】
http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200306.html
 子ども達は元気にかつ素直に話を聞いていたのですが、残念な事に一部の保護者の私語が絶えません。 校長が「校内放送を静かに聞かないとちゃんと行動出来ませんよ」と言ってるにもかかわらず、ペチャクチャと。 子ども達は整然としているのに…。 恥ずかしくないのかなぁ。
 今日は青地に細い白と黒縞のウールに兵児帯、木綿袴で。 低学年の子達に「剣道の人」ともてはやされ(?) ました。
2004年2月20日(金)  No.188

ピーカンの雨水
 今日は二十四節気のひとつ雨水(うすい)。 氷や雪が溶けて雨水になる日だそうです。 まさにこよみどおりの暖かい日になりました。 最高気温は15℃だったそうです。
 じゃんとこいにて「花添えて三人展」が始まっています(3/7まで。月曜定休)。
 井波町の木彫り伝統工芸士 井口信夫さん、池田誠吉さんの彫刻と欄間等と城端の岸 静香さんの南画を展示し、さらに草月流の見事な生け花を添えています。 さすが木彫りのプロは違いますね。
【井波彫刻】http://inamichoukoku.com/
【城端でこれからあるイベント案内】
http://www.craft-ran.com/ht/event.html

 今日はグレー系の木綿袷に地紋入りのだまし半衿、裂織りのグレーの角帯をへたれ結びにし、袴はチャコールグレー、薄グレーのストールに染めたグレーの足袋、右近下駄です。 灰色ばっかりですが、濃淡でバランスをとってるつもりです。
【和のデータベース】http://www.craft-ran.com/wa/index.html
2004年2月19日(木)  No.187

春祭りの稽古が始まりました
辰巳よいとこ 素足が歩く 羽織やお江戸の 誇りもの 八幡鐘が 鳴るわいな
 いよいよ曳山まつりの稽古が始まりました。 西上町恵友会は二十数年ぶりに「辰巳」を唄います。 美人画で有名な伊東深水(朝丘雪路さんの父上)が書いた小唄です。 例年の庵唄よりさらに粋な曲で、稽古が楽しみです。
 本来は三味線の調子は三下りなのですが本調子に直して演奏します、というのは城端庵唄の曲間の先囃子(まわりあい)が本調子なので合わせなくてはならないからです。
 ちなみに辰巳とは江戸城の南東にある深川仲町のことです。 深川芸者は裸足で、かつ江戸時代には男しか着ていなかった羽織をまとい、粋な縞のきものを着ていました。 深川は岡場所だったので、幕府の取り締まりを逃れる為に、源氏名も男名でかつ当時男性専用だった羽織を身に着けたのです。 すると羽織芸者と呼ばれ、逆に江戸っ子の人気を呼んでしまいました。
 八幡とは深川不動尊・富岡八幡宮。 余談ですが、この辺は鬼平こと長谷川平蔵の取り締まり地域でもありました。
 羽織は元々埃よけで、僕が時々着ているマチなしの羽織(道服)が変化したものです。 ひょっとしたら深水さんも誇りと埃…掛けてるのかな? ちなみに一般女性が羽織を着るようになったのは明治になってからです。
 きょうは祖父の大島にスタンドカラーシャツ、黒の角帯に帆布の袴、茶色の足袋に右近下駄、茶色のストールです。
 道服については2002年1/26と3/1の日記をご参照ください。
【店長のきもの日記 2002年1月】http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200201.html
【店長のきもの日記 2002年3月】http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200203.html
2004年2月18日(水)  No.186

きものの制約ついて
 きものってしきたりが多いとお考えの方が多いかもしれません。 でも礼装(フォーマル)にきちんと決まりがあるのは洋装・和装を問わず当然の事でしょう。 相手に対して礼を逸した装いは失礼です。
 しかし普段着(カジュアル)に関しては、もっと自由であるべきだと思います。 一時流行った着付教室が、「ねばならない」式のハレもケも一緒くたにした堅苦しい着付指導をしたため、きものの楽しさを苦しみに変えてしまいました(という気がします)。
 呉服屋である我々自らがきものを気崩すことで、「なんでもありなんですよ」ということを伝えていきたいと考えています。 カジュアルきものでも非日常を体験できます。 気分転換にピッタリなのではないでしょうか。

 今日は、単衣仕立にした厚手木綿のきもの下はチャコールグレーのタートルネックセーター。 角帯を締めずに兵児帯を背中で結び、木綿の袴を穿いています。 タビは黒繻子で右近下駄。 タビックス(五本指は却下)でもいいかなぁ…と考えているんですが、 男物サイズって見た事無いなぁ…どこかに売ってませんか? 渋いやつ。 
【店長のきもの日記 2002年5月】
http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200205.html
2004年2月17日(火)  No.185

届くのが楽しみな雑誌
 書店では販売していない雑誌「和樂(わらく)」を定期購読しています(2002年11/29、2003年1/4の日記参照)。 写真をふんだんに使った密度の高い美しい紙面です。 今回無料で「別冊和樂」を送ってきました。 中村勘九郎さんが特集されていてます。
 僕が初めて見た歌舞伎は勘九郎さんが演ずる「荒川の佐吉」で、最後は泣きそうになりました。 上手い! その後何本も歌舞伎を見てますが、あのときの勘九郎さんより芸達者な人にまだお目にかかったことがありません。 
【和樂】http://www.waraku-an.com/
【店長のきもの日記 2002年11月】
http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200211.html
【店長のきもの日記 2003年1月】
http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200301.html
2004年2月16日(月)  No.184

ペーパークラフトの大群
 子どもがペーパークラフトを作りたいというので、いろいろプリントしてやりました。 以前自分でも型紙を作った事がありますが、なかなか面白い世界です(昨年9/27の日記参照)。
 今回はインターネットで無料配布していたものを使ったのですが、まさに選り取りみどりですね。 どれにしようか迷うくらいです。 子ども達が半日かかって作り上げたのがご覧の作品群。 デキはともかく、すごい数です。
【店長のきもの日記 2003年9月】
http://www.craft-ran.com/cgi-bin/kimono/sfs2_diary/200309.html

 僕が文字好きなのでどうしてもテキスト中心のサイトになっちゃいます。 新たにサイト内検索を設置しました。 きよべのトップページ、もしくはサイトマップからご利用ください。 大量のテキストの中からきっと珠玉の(変な)文章が見つかることでしょう(笑) 意外な一文字がヒットするかも(汗)
【サイトマップ】http://www.craft-ran.com/ht/sitemap.html
 外は一日荒れ模様でした。 今日はウールのきものに茶色の半衿、辛子色の角帯に帆布の袴。 茶色の足袋に右近下駄です。
2004年2月15日(日)  No.183

バレンタインに春一番
 強烈な南風が吹いたと思ったら、これが今年の春一番になるそうです。 雪も見る見るうちに融けて月末のつごもり大市は雪無しで開催出来そうです。
 今年のオススメはたくさんあるのですが、あのパロを直に見られるようにお借りします。 癒し系アザラシロボットとは何ぞや?とお思いの方、是非ご覧になってください。
 また民俗楽団チャンチキのリーダーであるタナカツトムさんの津軽三味線ソロコンサートも。 なんと城華と一緒にコラボする予定。 他にも企画盛りだくさんのつごもり大市をお楽しみにぃぃぃ!
【2004年つごもり大市】http://www.craft-ran.com/tugomori/2004.html
【産業技術総合研究所】
http://www.aist.go.jp/aist_j/topics/to20020315/to20020315.html
【民族楽団チャンチキ】http://www.chanchiki.com/
 今日は青縞ウールに黒の角帯、チャコールグレーの袴にグレーの足袋に右近下駄。 薄黄の半衿で少し春らしく。
 あ、写真の説明を忘れていました。 お客さんが刺したパッチワークの大作です。 春らしいので撮らせていただきました。
2004年2月14日(土)  No.182

間人カニ
 幻のカニとまで言われる京都丹後町の間人(たいざ)ガニを戴いてしまったぁ…ドキドキ。 見るからにウマそうなカニです(写真をクリックすると拡大)。
 間人ガニとは越前ガニや松葉ガニ、すなわちズワイガニの地域名らしいのですが、漁獲量が極端に少なくまた新鮮で味も良いことから珍重されてるそうです。 今晩の夕食は緊張しそうです(笑)
【丹後町】http://www.town.tango.kyoto.jp/
【京都のふるさとめぐり 丹後町】
http://hb3.seikyou.ne.jp/home/fucho-coop/machijiman/tangochou.html

 今日はラク〜に着られるように、茶系の大島の下にタートルネックセーターを着込み、兵児帯に綿袴です。 この組み合わせだと誰でも短時間で着こなす事ができるからオススメです。 さすがに洋履き(靴やブーツ)は履きませんが、似合ってればそれでも良いのではないでしょうか? いつも言ってますが、カジュアルきものにタブーはありません。
2004年2月13日(金)  No.181

まちなかに町営住宅
 新町の厚生病院跡地に建設される町営住宅の形が現れました。(昨年の7/2・12/24の日記参照) 曳山まつりに似合うように木造の2階建てで、国道の反対側にパティオを設け、東向きの日当たりの良い設計になってます。 まず「人」がいないと始まらないので、町中でこのような住宅が供給される事は大歓迎です。
 新町は城端むぎや発祥の地なので、この広場を利用してのイベントなども考えられますね。

 きょうは暖かい!小雨と風で雪が見る見るうちに融けていきます。 春も近いということで、厚手木綿の単衣を重ね着しました。 下には茶縞のウールきものをタケノコ状に着込んでいるのでとてもヌクヌクです。 角帯は黒、袴は薄茶の帆布、茶色に染めた足袋に右近下駄、ストールです。 
【店長のきもの日記 2003年7月】
http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200307.html
【店長のきもの日記 2003年12月】
http://www.craft-ran.com/cgi-bin/kimono/sfs2_diary/200312.html
2004年2月12日(木)  No.180

定塚宏 水墨画・曼陀羅展
 じゃんとこいにて「定塚 宏 水墨画・曼陀羅展」が開催されています(15日まで)。 定塚さんは、数年前に身体を壊したときに般若心経と出会い、その後曼陀羅の世界に惹かれるようになったとおっしゃってました。
 通常の画材だけでなく、きものの文庫やタンスの引き出しなどに、極彩色の曼陀羅にコーヒー抽出液を混ぜる独自の手法で描かれた絵には、不思議なチカラを感じます。

 きょうはグレー地の木綿袷に、くすんだクリームの半衿、黒の角帯を一文字に結び、焦げ茶の袴、茶色の足袋に右近下駄、帆布の道服を羽織って、ストールを巻いています。 まさに完全防寒ですね。
2004年2月11日(水)  No.179

町中を歩く
 城端保育所は市街地中心にあります。 町内どこからも近いので、ほとんどの園児が歩いて通う事ができます。 残念ながら今春、城端さくら保育園に統合されて郊外へ移転してしまいます。 (昨年8/16と10/5の日記参照)
 ここは今町と呼ばれています、子どもの手を引いて通ったこの道にはたくさんの思い出が詰まっています。 緩やかにカーブして、正面に見えるのは昔ながらの町並みです。 元は大きなお屋敷でしたが、改修されて町史館蔵回廊として活用されてます。 左手にちょっとだけ見えるのが「桂湯」さん。 泉麻人さんがコラムを書いてくれました。
【小さな城下町の銭湯】http://www.yunokuni.com/column/izumi.html
 こんな風に歩いて巡れる規模の町が大好きです。 車じゃきっと見落とします。
【蔵回廊の小路】http://www.craft-ran.com/shouji/hp/kairo.html

 今日は快晴なので、縹色の紬を着ました。 半衿は無難に紺、角帯は辛子、袴は消炭色、足袋は黒に灰色鼻緒の右近下駄、襟元には藍鼠のストールを。
2004年2月10日(火)  No.178

ウワサの名古屋帯が入荷しました
 「恋する京女将音姫千尋の事件簿」で片平なぎささんが締めていた帯と同じ物が織り上がりました。 詳しくは昨年11/27と1/17の日記をご参照ください(下段の検索ボックスにて【片平】で検索していただければすぐ表示されます)
 手織りの斜子織地にハート型の絞り布をアップリケし、手刺繍をほどこしました。 しめやすく重宝する一品になると思います。
 午後から駐車場の除雪に汗を流します。 2時間がんばって、スッキリしました。 冬の終わりが見えてきたようです。

【店長のきもの日記 2003年11月】
http://www.craft-ran.com/cgi-bin/kimono/sfs2_diary/200311.html
【店長のきもの日記 2004年1月】
http://www.craft-ran.com/cgi-bin/kimono/sfs2_diary/200401.html
2004年2月9日(月)  No.177

3日間降り積もりました
 この時期に朝起きて真っ先にすることは? そう…外を見て、昨夜のうちに積もった雪の量を確認する事です。 また雪の話かぁ…と思われるでしょうがご容赦ください。なにしろここ数日、午前中は除雪作業で終わってしまうんですから。
 写真はお隣の屋根です(クリックすると拡大)。 1mも無いのですが、すでに屋根雪下ろしをなさってるお宅があります。 それほど今回の雪は重いです。
 朝8時過ぎに水門の確認に回ります。 夜中にこっそり雪を捨てる人がいるらしく、いざ雪を流そうとすると詰まってることが度々あります。 今朝も悪戦苦闘し、店前の流雪溝に水を通せたのは10時を回っていました…トホホ。
 今日のきものは茶系の金田一スタイル、といえば大方の想像はつくでしょう。 濡れてもいいものをつい選んでしまいます。

 今月末のつごもり大市の詳細がほぼ確定しました。 スペシャルゲストもあるかもしれません。 下記のサイトで最新情報をご覧ください。
【つごもり大市】http://www.craft-ran.com/tugomori/
2004年2月8日(日)  No.176

きもの姿で乗りたい自転車
 「きもので自転車」は定番ですが、フレームが邪魔でATBは乗れず(当然)、変速機のないママチャリにも不満を感じていました。 今春から下の子が小学校に上がるので自転車での送り迎えも不要になるし、きもの用の自転車を…と思っていたところ、なんと「世界初!折りたたんだ時に、カートに変身して、転がしていける自転車」を発見しました。 長野のベンチャー企業が開発した折りたたみ自転車で、ファンサイトのMLを読んで開発者の熱い志しに惚れ込みました(値段もgood)。
 折りたたみ自転車は所有していますが、安物なのでフレーム剛性が低く真っすぐ走らず怖い思いをしてました。 しかしこのMC-1なら大丈夫です。 これ、衝動買いしちゃうかも…。
 昨日の養生が効いて、店に出ています(除雪もしました)。 でも病み上がりなので、厚着を…。 黒のタートルネックの上にグレーの綿袷のきものを着て、帆布の道服を羽織ります、間に綿入りの胴衣を着るととっても暖かい。 さらに袴は風を通さない帆布生地、起毛した足袋に暖かいストール、懐にはホッカイロで完璧!
【MC-1・村山コーポレーション】http://www.mc1.jp/
【MC-1ファンサイト】http://8149.net/mc-1/
2004年2月7日(土)  No.175

昔の人の知恵袋
 朝から頭と身体と喉が痛くて起き上がれません。 本格的に風邪をひいたようです。 外を見ると大変な寒波で心苦しいのですが、一日で治す!と言い聞かせて休む事にしました。
 以下は今日一日口にした物です。 葛湯、大根おろしにショウガと醤油&番茶、大根とネギの味噌雑炊、リンゴ1/2個、自家製カリンジュース(hot)。
 額に豆腐パスタで熱を取り、こめかみに梅干しを貼って痛みを取り除きます。 梅干しババアならぬ梅干しオヤジです。見るも無惨な姿ですが、効くんですよこれが!
 すべて昔の方の知恵を戴きました。 先人と、介抱してくれた家人に感謝。
 写真は別院山門に一輪だけ挿してあった花です。 お葬式の帰りに挿していったのでしょうが、清々しいので写真に撮っておきました。
2004年2月6日(金)  No.174

胴衣を重ね着
 どうもカゼ気味らしく寒くて寒くてたまりません。 この日記を熟読してらっしゃる方はご存知でしょうが、僕はめったにカゼをひいたりしないのですが、今回はちょっとヤバそうです。 かといって休んでるわけにもいかないので、思いっきり着込む事にしました。
 スタンドカラーシャツの上にウールを着込み、さらに残り切れで作った綿入れ胴衣を羽織ります。 掛け合わせて兵児帯で締め、袴を穿くと…裃風の着こなしに(笑)
 実用一点張りなのですが、腰の辺りがとっても暖かい。
 今夜は早めに寝ることにしましょう。
2004年2月5日(木)  No.173

st.バレンタインデーに
 バレンタインデーまで残すところあと十日。 こんな帯揚はいかがでしょうか? 黒地に白でハートと月を絞りあげ、金彩で矢と星を刷り込みました。 お洒落でしょ〜。 小紋や紬に合いますよ。
 今日は茶縞のウールに大柄の半衿、辛子の角帯に帆布の袴、コーヒーブラウンの足袋に右近下駄、ごっつい帆布の道服を羽織りました。 いつものように腰紐に目立たないように巾着を、懐に手ぬぐい&ポケベル!を、首からデジタルカメラを下げています。
 毎日使っているデジカメDiMAGE-Xのネジが無くなってしまいました。 サポートに電話すると「箱ごと送ってください」とのこと、たかがネジ3本のことなのにね…。
2004年2月4日(水)  No.169

「ちゃちゃちゃ」
 大阪のワッハ上方にてリリパット・アーミーIIの芝居「ちゃちゃちゃ」 を見てきました。 明治維新時に洋服の縫製を始めた職人達の物語です。 なかなかよくできたストーリーでNHKのドラマを思い起こさせました(^^; でもちょっと話を詰め込み過ぎかも…。
 日替わりゲストにザ・ぼんちのおさむさんが出演! 生で見るぼんちおさむさんは想像以上にテンションの高い方でした、ワロタ〜(^^)v
 隣の席が偶然和装の御婦人だったので年の差30程の怪しいカップルに…。 お互いに「この人何者?」と思ってたんでしょうね(汗) 会場にはもうお一方、織り羽織をお召しの女性がいらっしゃいました。 この芝居の役者さんは、ほとんどがきものなので、もっと多くてもいいのに…と思ってしまいます。 目立ったのか開演前に女優さんから声をかけられましたし…。
 写真は公演パンフです。 表紙と裏表紙を見比べてください。ビミョーに違うことにお気づきでしょうか?
【玉造小劇場】http://w3sa.netlaputa.com/~tama-sho/index.html
2004年2月3日(火)  No.168

単衣・夏物を仕入れ
 朝早いサンダーバードで京都へ向かう予定でしたが、祖母が39℃の高熱を出したため出発を見合わせました。 しかし午後から急激に熱が下がり食欲も出てきたので、意を決して出発。 午後3時には京都駅に降り立つことができました。
 大急ぎで問屋さんを回ります。 毎年2月のこの時期は夏物や浴衣の受注会なので外せないのです。
 写真は竺仙で江戸小紋の型染め実演をしていたところをパチリ。 集中力と根気のいる大変な仕事です。 今年の浴衣の傾向は?…どうでしょう、もう少し他のメーカーを見て判断したいと思います。
 天候が心配だったので絹をやめて、グレー木綿の袷にしました。 袴はチャコールグレー、半衿は茶色、角帯は黒、グレー鼻緒の右近下駄にグレーの足袋。 寒いだろうと黒のトンビコートを着ていきました。 ウールなので重いけど、暖かいし、なにより両手の自由を奪わないので便利です。
2004年2月2日(月)  No.167

つごもり寄席
 朝早くから雪合戦の決勝トーナメントに向かいます。 相手はひとまわり大きい6年生男子チーム…無欲で挑んだのですが、力の差は歴然としてました。 残念ながら2-1で負けましたが、うちの子がフラッグをもぎ取って1セット取りました、でかした!(親バカ)。
 いよいよ2月に入りました。 月末には商店街主催の大イベント「つごもり大市」があります。 歴史は古く、約340年前に遡ります。 城端と秘境五箇山との交易のなごりの市です。 詳しくは下記サイトをご覧ください。
【つごもり大市】
http://www.craft-ran.com/tugomori/
【店長のきもの日記 過去ログ2003年2月】
http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200302.html
 今年はうるう年なので、28日(土)29日(日)の二日開催になります。 いろいろ計画しているのですが、今年は特に「市」と、市につきものの「芸人」に注目します。  たくさんの方に出ていただく予定です。 小学生のじゃんとこいむぎや演舞あり、大道芸あり、いろいろです。 写真は松嶋優季君、小6ですが通好みの落語をします。 リハーサルを兼ねて「八五郎出世」を聞かせてもらいました。 当日の演目は…お楽しみに!
 もうお一人似顔絵パフォーマーの苦楽多みきよしさんもわざわざお越し下さって、打ち合わせをしました。 僕も似顔絵を描いていただいたことがあります。 軽妙な語り口で描く、そっくりな似顔絵は大好評です。 苦楽多さんは両日とも「じゃんとこい」に来られますので、こちらもご期待ください。
【似顔絵放浪記】http://plaza.rakuten.co.jp/mikiyoshi/
 今日は茶縞のウールの下にスタンドカラーシャツ、鉄色の兵児帯に茶色の木綿袴、モカブラウンに染めた足袋に、茶色の鼻緒の右近下駄です。
2004年2月1日(日)  No.166

++美しい装い きよべ++

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