「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2004年1月

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小学生雪合戦全国大会in城端
 今日と明日は城端は雪合戦一色に染まります。 雪合戦と言ってもシェルターを設置した2つの陣営にわかれ、旗を取りにいく、という作戦が必要なスポーツです。 北海道の壮瞥町で全国大会が行われ、北陸地区予選を兼ねた城端大会は11回目の開催となります。
 3年前から小学生の全国大会が持ち回りで始まり、今年は城端が会場になりました。 今年のエントリーは県内外から集まった33チーム。 子どもが出場するので小学5年の雪合戦チーム「ホワイトスノーズ」の監督を引き受けました。
 ただの一度も練習してなかったので全く期待していなかったのですが、予想に反して予選リーグを1位で通過してしまいました。 たいした作戦もなかったのですが、個々人のキャラが偶然にも戦術を生んだようです。
 明日の決勝トーナメントも無欲でがんばります。
【ザ★雪合戦inじょうはな】
http://www.town.johana.toyama.jp/home/festival/event/snow.htm
【昭和新山国際雪合戦】
http://www.town.sobetsu.hokkaido.jp/yuki/yukigassen.html
2004年1月31日(土)  No.165

崇徳興仁 務修礼譲(そうとくこうにん むしゅらいじょう)
 昨年5月にお世話になった(5/19の日記参照)、若麻績(わかおみ)さんが善光寺の祈祷札と福しゃもじを送ってくださいました。思いがけないことでビックリしています。 ときどきこのサイトをご覧になっていて、家族のことを気にかけてくださったんです。本当にありがたいことです。
 神棚に…と思ったのですが、大きくて(60cm)入らないので、店に置かせていただくことにしました。 「商売繁昌祈願・為きよべ呉服店」とあるので許される…かな?
 若麻績さんからのお手紙に「天下和順 日月清明 風雨以時 災?不起 国豊民安 兵戈無用 崇徳興仁 務修礼譲」と書かれていました。 『仏説 無量寿経』の一説です。
 意味は「仏の歩み行かれるところ、国も町も村もその教えに導かれないところはない。これによって世の中は平和に治まり、太陽も月も明るく輝き、風雨も程よく、災害や疾病などもおこらず、国は豊かになり人々は平穏に暮らし、武器を取って争うこともなくなる。人々は徳を尊び思いやりの心をもって、あつく礼儀を重んじ互いに譲り合う」だそうです。
 違う文化(価値観)、異なる宗教ですら包み込んでしまう仏教的思想がないと、今の世界の戦渦は終わらないのかもしれません。
【善光寺歳時記from鏡善坊】http://www.wakaomi.com/
 きょうは青縞のウールにくすんだクリーム色の半衿、辛子色の角帯を一文字結びにしてチャコールグレーの木綿袴、グレーの足袋に右近下駄です。
2004年1月30日(金)  No.164

木綿を重ね着する
 半衿や小物を変えているとはいえ毎日同じ物を着てると飽きてきます。 かといって悪天候に正絹は不向きだし、だいいち雪かきできません。 …ということで単衣木綿を重ね着してみました(写真参照)。
 普通木綿は収縮率の関係で単衣仕立にすることが多いのですが、寒いので金巾(かなきん)の木綿裏をつけてます。 でも下着のつもりでもう一枚長着を重ねればホラ、こんなに暖かい(と言われてもわかりませんよね)
 温泉旅館で浴衣に丹前を着るときのように2枚一緒に着ました。 ほんとはタケノコの様に一枚一枚着るのが暖かいんでしょうけど、下の縞をチラリと見せたかったので…。 撮影用に多めに出していますが下は片貝木綿です。 上は大幅の木綿地、けっこう厚手です。 半衿も木綿で角帯は黒の裂織、袴は茶色の木綿で、茶色に染めた足袋に右近下駄。 角帯以外はオールコットンで揃えてみました。
2004年1月29日(木)  No.163

タクアンを漬ける
 いろんな方に美味しい自家製漬け物を戴いているんですが、思い立ってタクアンを自宅でも漬けてみることにしました。 市販の漬け物って添加物が入っていて後味が悪いです…。
 陰干した大根を農家の方から分けていただき、糠をまぶして重しをかけます(すべて妻がやってます…)。 1ヶ月後が楽しみです。
 きょうは茶色の縞ウールに辛子色の角帯、帆布の袴に右近下駄です。
 金沢市のお客さんに「市内でもこんな男物の揃ってる店ないわ」と驚かれました。 そうです、うちはいつでも紋付羽織はもちろんのこと、男お召や無地袴などを常備しています。
2004年1月28日(水)  No.162

顧客満足度の高い店
 今までメインで使っていたMacintosh 8500と初期型iMacから徐々にiBookに移行しつつあります。 OS-Xになりなにもかも新しくなったので慣れるのも大変ですが、アプリケーションを揃えるのもお金がかかって…。 新バージョンが出て少し安くなったillustrator10も思い切って購入しました。 iBookには普通に使うソフトはたくさん入ってるんですが、こればっかりは代用品がなくって…。
 きょうiLife'04が届きました。 まだ使い勝手がよくわかりませんが、軽快に動作するので小気味良いです。
 写真はApple Store(通販)で買ったらおまけで別送してくれたストラップです。 ささいなことですが、嬉しかった。 電話の応対といい、処理の迅速さといい良い店だと思います。
【アップル】http://www.apple.co.jp/
 きょうは縞ウールの下に白絣のスタンドカラーシャツ、兵児帯にチャコールグレーの綿袴の書生さんスタイルです。
2004年1月27日(火)  No.161

THE TAP SHOW Shoes On !
 月に一度は非日常体験をすべく演劇なんぞを見ています。 え?アンタはいっつもきもの着ているから現実離れしてるって? う〜ん…でもきものがフツーだったら非日常じゃないですから。
 というわけで県民会館で「Shoes On !5」を見てきました。 タップが中心の唄と踊りのエンターテインメントです。 出演は川平慈英さん、玉野和紀さんを含めた男女8名。 みんな唄も踊りも笑顔も一流です。
 お客さんの入りが6割程度なのでちょっと不安でしたが、始まってしまえばそんな心配も何のその、大いに盛り上がりました。 僕を含めてお客さんがみんなず〜っと笑顔なんです。 ダンスの世界って奥が深いなぁ…。 とにかくいいもの見せていただきました、爆笑につぐ爆笑で大満足の120分。 富山でこんなショーを見られるとは思いませんでした。 ただ県民会館大ホールは広すぎです、東京の拠点である銀座の博品館劇場でも381席しかないのに。 しかもお尻が痛くなる椅子だし…ブツブツ
 晴れていたので別染めしたゴザ目の江戸小紋(昨年8/12と10/11の日記参照)を着ました。 このきものに袖を通すのは昨年11/21の錦秋花形歌舞伎以来です。 半衿はその時と同じですが、角帯はグレー地に節糸が入ったお洒落なものを変形へたれ結びにし、上に撫松庵の茶色のロングコートをさっと羽織りました。 足元はコーヒーブラウンに染めた足袋に畳表の台に茶の鼻緒をすげた草履(裏は雪国仕様です)。 会場には僕のほかにもうお一人きもの姿の方がいらっしゃいました。小紋羽織をお召しの御婦人です。
 演劇でもコンサートでも、カジュアルきものがもっと増えると、着てる本人も周りの人も楽しいのに…。
【TAP!たっぷ!タップ!】http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/6998/
【「和」のデータベース】http://www.craft-ran.com/wa/index.html
2004年1月26日(月)  No.160

草木染め裂織りのハーフコート
 19日の日記で予告した裂織りのハーフコートが出来上がりました。 黄色い部分はセイタカアワダチソウをアルミ媒染したもので、グレー部分は栗のイガを鉄媒染したものです。 裏地は紗綾形(さやがた)地紋の白生地を同じくセイタカアワダチソウで染めました。
 モデル(母)が嫌がって顔出しはなりませんでしたが、なかなかいいでしょ? 裂織りとはいえ素材が絹100%なので軽いです。 シワにもならないので重宝すると思います。
 きょうはグレー地に焦げ茶と生成糸を織り込んだ木綿袷に黒い裂織りの角帯、香色の半衿に茶色のストール、璃寛茶のごつい木綿袴に芝翫茶の帆布の道服(どうふく)裏は団十郎茶です。 この姿で納品に行きました。 防水はしていませんが目が詰まってるので雪に強いし、濡れても平気です。
【和の色名】http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/wairo.html
2004年1月25日(日)  No.159

秘蔵映像!!流雪溝の内部
 3日続けての雪模様。 昨日は大雪警報が発令されました。 富山県の大雪警報ってどの位で出されるかご存知ですか?「平野部で一日に60センチ以上積もりそうなとき」だそうです。 東京だと地下鉄以外の交通機関はすべてマヒしますね。
 子ども達は大喜びですが、大人はちょっとウンザリしています。 というのも水を含んだ重い雪を大量に流すため、流雪溝がすぐ詰まるんです。 下流で詰まったら上の人は待たなくてはなりませんし、水が吹き上げることだってあります。 詰まったまま放置すると翌朝に凍結して大変なことになるので、その都度開通させなくては…。
 写真は決死の覚悟で撮ったスクープ映像です。「初公開!雪が詰まった流雪溝の内部」。トンネルになって、水がしみ出してるのがわかりますか?
 雪を抉ったり、一気に大量の水を流したり…あの手この手で少しずつ通りを良くしていかなくちゃダメなんです。 この作業が店前の雪を流してる時間より長いので疲れきってます。
【富山地方気象台】http://www.tokyo-jma.go.jp/home/toyama/toyama31.htm
2004年1月24日(土)  No.158

男のきもの展
 今日より日曜日まで「男のきもの」展を開催します。 黒紋付はもちろん、結城紬、大島、上田紬、真綿紬、西陣お召、無地袴、縞袴、ウール、木綿、角帯etc.
 当店は店長である僕が普段からきものを着ているので、男物が結構揃ってます。 きもの好きな男性ならきっと喜んでいただけると思います。 今回に限らず常備していますのでお気軽にお立ち寄りください。
 きょうは黒と茶の細い縞のウールに、木綿の半衿、兵児帯に茶色の綿袴、モカブラウンに染めたネル足袋に右近下駄です。 午前中除雪のためジーンズ+フリースでしたが、寒くて寒くて…。 心底冷え込んでから和服に着替えたら、暖かくって快適です。
2004年1月23日(金)  No.157

やっぱり雪国
 前日の日記で「大寒なのにたいしたことない」と書きました。 神様ごめんなさい、訂正します。 富山県は高岡市を中心に局地的な豪雪に見舞われました。
 激しい降雪と強風のため地吹雪になり、視界が遮られます。 ホワイトアウトってご存知でしょうか? まさに白一色、路肩がどこにあるのかもわかりません。
 飛行機はもちろん、JR、高速道路をはじめ公共交通機関はマヒし、富山市を昼に出た人が、深夜になってようやく城端に帰り着く始末。 所用で小杉まで往復したのですが、路肩に突っ込んだ車やスリップして道を塞いだトラック、側面衝突した車、田んぼに落ちた車…など悲惨な光景に何度も出くわしました。 スピードが出てないので幸いけが人は少ないようですが。
 城端は高岡に比べて雪が少なかったんですが、風が強くて屋根のあるつづらこみちが写真のように、雪まみれ…。 童心にかえって足跡をつけておきました。
 きょうは青い縞ウールにチャコールグレーの袴です。
【城端の小路】http://www.craft-ran.com/shouji/
2004年1月22日(木)  No.156

暖かい大寒
 今日は二十四節気のひとつ大寒。 一年で一番寒い季節のハズですが、暖かく見事に晴れました。 二十四節気は太陰暦の日付と季節(太陽の動きと連動する)を一致させる為に考案されたものです。 
 写真は広小路から見た出丸の拡幅の模様(クリックで拡大)。 昨年12/11の日記に比べても、どんどん工事が進んでいます。 たまに城端を訪れた方はビックリなさるんじゃないでしょうか?
 今日は茶縞ウールのきものに、辛子色をきかせた半衿、裂織りの黒の角帯に、焦茶の帆布の袴、茶色の帆布で作った道服、茶色に染めたネル足袋に右近下駄。 足元が冷えるときは起毛したネル足袋が暖かいです。
 夜半より雪が降りだしました。 積もるかもしれません。
2004年1月21日(水)  No.155

上天難欺
 城端時報に再び寄稿しました(昨年の8月21日の日記参照)。 今度は合併後の南砺市について7名が意見を述べています。 恥ずかしながら拙文を掲載します。
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 南砺市として合併しても、数年後には新砺波市と再合併しようという考えをエライさんがお持ちのようでは、市の将来を悲観します。8町村がいくら結束しても、再び新たな枠組み(となみ野市?)でもう一度やり直さなければならないとしたら…。
 では城端はどうすべきなのでしょうか? 僕は2段階合併の成否を問わずに、まず地所の足固めをすべきだと考えます。まず個々が輝かなければブドウの房が大きく実ることはありません。隣町との利害調整にマイナスのエネルギーを使うより、まず自分たちがキラリと光る存在になりませんか?補助金に頼らずにどんどんできることはやっちゃいましょう。
 そもそも市町村合併は行財政のスリム化とともに、地方分権を推進し住民自治を実現することが目的の一つのハズですから。
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 写真は役場の3階ホールに掲げてある額です(クリックすると拡大)
「爾俸爾禄(なんじのほうなんじのろくは)」
「民膏民脂(たみのこうたみのしなり)」
「下民易虐(かみんはしいたげやすく)」
「上天難欺(じょうてんはあざむきがたし)」
 という有名な言葉が刻まれています。
「爾俸爾禄 民膏民脂」とは、公務員の給料は、国民の血税であるということで、「下民易虐 上天難欺」とは、その国民は虐げやすいが、天は欺くことができないということです。
 公務員はもちろん、公職に就く者はこの言葉を忘れてはいけません。 身に覚えのある方々には猛省を促したい。

 毎年1月20日は西上若連中の新年会。 ついに最年長になり、一番上座に…。 まだまだ若いつもりでいたのに(笑) ドレスコードは「ネクタイ着用」です。 無地のお召を着ていく予定でしたが、着替える時間がなくって紬に袴になってしましました。
 今年の春祭(5/15)の庵唄は「辰巳」になりました。 初めて挑戦しますが、粋で好きな唄です。
2004年1月20日(火)  No.154

裂織り
 母が裂織で約8mの反物を織り終えました。 裂織りとは、古くなって着られなくなったきものや襦袢をほどき細く裂いて緯糸にした織物です。 黒っぽい古着を4枚ほどいて緯糸にし、経糸は白のままでしたがクルミの染液で後染めしています。 これをロングコートに仕立てる予定です。
 別に、古くなった襦袢や胴裏を裂いて緯糸にし、そのまま白生地で織り上げた後、栗のイガを煮だした溶液で染めたグレーの生地と、セイタカアワダチソウで染めた黄色の生地があります。 これをアンニキ・カルビネン風のハーフコートに仕立ててもらってます。 近いうちにご覧に入れることができるでしょう。
 カルビネン(ANNIKKI KARVINEN)はフィンランドの伝統織物POPPANA(ポッパナ)を用いてるデザイナーです。
【 ポッパナ織り】http://www.moimoifinland.com/thisweek/poppana.html
2004年1月19日(月)  No.153

大寒前に春を感じる
 小さい小さいと思っていた下の子もいよいよ春から小学生。 そろそろ準備(心の準備も)にかかります。 ランドセルを買ってもらってゴキゲンです。 ひいおばあちゃんに見せにきました。
 きょうの富山はとても暖かく春の陽気。 このまま雪が消えてなくなるんじゃないかと錯覚を覚える程です。 雪解け間近の2月末には「城端つごもり大市」があります。 当店でも独自のイベントを企画しています、ご期待ください。
 つごもり大市のサイトを作りました。 まだ内容が薄いですが、これから充実させていきます。
【つごもり大市】http://www.craft-ran.com/tugomori/

 きょうは浅葱色の紬に紺の半衿、焦茶の正絹袴に黒く染めた足袋、青みがかった灰色のストールを巻いて。
2004年1月18日(日)  No.152

片平なぎささんのきもの
 2003年11月27日の日記に「月曜ミステリー劇場 恋する京女将音姫千尋の事件簿」のことを書きました。 ひょんなことから片平さんが実際に着用なさった小紋が手に入りました。 氷川きよしさんが演じる新米巡査との出会いのシーンで、黒地にハートの帯をあわせていたものです。
 大胆な格子ですが、色が淡いので意外と着やすいかもしれません。 浅緑の八掛がお洒落でしょ? 春らしい色使いですね。
 片平さんは身長が168cmあるのでそれなりに身丈が長いのですが、所作を美しく見せるために裄を短めに仕立ててあります。
 人気の氷川きよしさんが出てるということもあってか、2時間ドラマとしてはとても良い視聴率だったそうです。 ご覧になりたい方はビデオがありますのでお申し出ください。 このシリーズは年に1作程度制作するそうで、次回作が楽しみですね。
 写真に小さく写ってる黒地ハートの帯を現在織ってます。 織り上がりましたらまたご紹介させていただきますね。

 きょうは濃いめの海老茶のひげ紬。 辛子色の角帯に香色の半衿、橡色の木綿袴に黒繻子の足袋。茶色のストールを巻きました。
【和の色名】http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/wairo.html
2004年1月17日(土)  No.151

雪の別院
 待ち時間があったので丸谷才一の「輝く日の宮」を読み始めます。 かいつまんで言うと、源氏物語に隠された一帖があった…という小説です。 これが知的好奇心を刺激し面白くってやめられません。結局最後まで読んでしまいました。 特に前半、奥の細道のくだりまでがテンポも良く話が練られていて秀逸です。でも「女ざかり」にも感じたんですが、後半息切れしてるかなぁ。 …って、当代きっての大作家に向かってなんてこと言うんでしょう(笑) 単に僕が源氏物語に興味がないせいか?
 今日は先染木綿の袷にし、半衿はくすんだクリーム色、角帯は辛子色で袴は茶の帆布にしました。 この姿で小説読んでると、京極夏彦を意識してるみたいでイヤだなぁ(笑)
 写真は別院の鐘つき堂。 シンプルだけれども美しいと思いませんか? ここについて書きたいことがたくさんあるのですが、また別の機会にします。 (クリックすると拡大します)
2004年1月16日(金)  No.150

今月のミニウィンドウ
 城端にぎわい館じゃんとこいのミニウィンドウです。 今月は古布で作るミニきものを陳列しています。 捨てられないおばあちゃんのきものや襦袢などでお作りすることができます。
 さらに当店オリジナルのあぶらとり紙入れ(ポリちりめん製、鏡付)もご紹介。
【きよべのおすすめ商品 ミニきもの】
http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/minikimo.html
 きよべのサイトを手直ししました。 一部ブラウザーで表示が崩れていたためです。 悪戦苦闘したのですが、あまりきれいになりませんでした。残念。 HTMLは共通言語とはいえかなり方言が多いようです。
【きよべ呉服店】http://www.craft-ran.com/kiyobe/
 今日は茶縞ウールに絣のシャツを着ています。 袴はチャコールグレーで足袋はソフトブラックです。 上に帆布で作った道服を羽織ってます。 風を通さないのでとても暖かいです。
2004年1月15日(木)  No.149

どんどやき
 子ども達を連れてどんど焼(左義長)に行きました。 城端では各地区ごとに田んぼやグランドなどで開催します。 他地区は12日に開催したところもあったのですが、旧町はこだわって例年通り14日に。
「字が上手になりますように」の願いを込めて放り込むと見事に高く舞い上がりました。
 児童会が設営して城端救護班が消火するという分担になっていて、一旦子どもを連れ帰った後、スコップ持参で再び集結。雪が少ないので消火に苦労しました。
 こうした地域コミュニティがちゃんと残ってるから左義長も続けられるんです。大事にしなくては(写真をクリックすると拡大します)。

 きょうも天気が悪いので青いウールきものです。 苔色の半衿に、黒の角帯、茶の帆布袴。
外出するときには高足下(2003年5/8の日記参照)を履きましたが、東町通りの疑似石畳が滑って滑って…。 冷や汗をかきました。
【和の色名】http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/wairo.html
2004年1月14日(水)  No.148

雪の城端神明宮
 寒い一日でした。 冬型の気圧配置になり強風が吹き雷が鳴りました。が、そんなに雪が降りません。 どうしたんでしょう?暖冬なのかな?
 写真は城端神明宮の参道です(クリックすると拡大)。 曳山祭はこの神社の春季大祭なのです。 曳山を持つ六ヵ町(西上、西下、東上、東下、大工町、出丸)に、剣鉾を持つ新町、獅子舞の南町、さらに神明宮が位置する野下が祭に参加します。
 この神明宮は元北野村伊勢領にあったものを城端開町(1573年)の翌年に移転しました。 なぜ城端旧町の南端のここに建て直したかについては諸説ありますが、定かではありません。 それ以外にも謎の多い神社です。 城端の町建てになにがあったのか? 隠された歴史の鍵がこの神明宮にもありそうです。
 きょうは茶色の縞ウールに山吹色の半衿をチラリと出し、鉄色の兵児帯に焦げ茶の木綿袴、茶色の足袋に茶色の鼻緒の右近下駄、これまた茶色のストールです。 2003年の3月28日の日記でご紹介した備長炭入りのきもの下を着ているせいか薄着でも大丈夫です。
2004年1月13日(火)  No.147

iMacで情報提供します
 iBookを購入したので、店頭にあるiMac(ライム)をお客様に使っていただけるように開放します。 もともとそのつもりで設置したのですが、頻繁に仕事で使っていたので無理でした。 このiMacを使って城端の情報検索をしていただいたり、さまざまな情報提供をしたいと考えています。
 インターネット常時接続できますので、とりあえずあれこれ巡っていただければと思ってます。 遠慮なく触ってください、壊れる心配はありませんので(笑)
 城端のサイトをいろいろブックマークしています。 これからさらに増やす予定です。 写真はいつも表示されてる「城端の小路」のサイトです。 僕が作ってるんですが、忙しさにかまけてあと数本の小路が未登録です。 春には完成予定です。
【城端の小路】http://www.craft-ran.com/shouji/
2004年1月12日(月)  No.146

平成16年城端町成人式
 城端町が開催する最後の成人式を見てきました。 来年は南砺市主催になります。
 女性は全員が振袖でした。 色は様々ですが、濃い色が多かったような…。 襟元のファーはかなり減り、髪かざりも控えめになってました。 個人的には好ましいと思ってます。
 男性のほとんどはダークグレーの3つボタンスーツ。まるでユニフォームです。 二人だけ水色と黄色の紋付袴がいましたが…。
 二十歳の門出を社会が祝うというのが成人式の趣旨のハズですが、親御さんたちばかりが躍起になって当人達はなかなか自覚が伴わないようです。かくいう僕もそうでした…。
 義務だ権利だと声高に叫ぶのは嫌いです。 町民みんなが「おめでとう」と祝う気持ちでいると成人式のありようも変わってくるのかもしれません。
 きょうは木綿袷にチャコールグレーの木綿袴。 くすんだ黄色の半衿に裂織の角帯。 黒に近いグレーの足袋。 焼桐台にグレーの鼻緒をすげた右近下駄、銀鼠の正絹ショールを巻いてます。
2004年1月11日(日)  No.145

ようこそ
 つづらこみちには「ようこそ」と書いた呼竹があります。 高岡の矢奈 健さんにいただいたものです。 実際に鳴らした方はおられませんが、おもしろいでしょ?
 左に見えるのは「ひやかしかんげい」と彫られた看板。 母がお寺deフリマで買ってきました。 両方とも当店のお客様に対する気持ちです。 「呉服屋さんなのに楽しい」と誉めていただきました。
 天気はあまりよくないのですが、遠方から城端へ遊びにこられるお客様が多いです。 織館がTVスポットを流した影響かもしれません。
 今日は茶&黒縞のウールにレンガ色の半襟、黒の角帯に帆布の袴。 上には道服(どうふく)を羽織ってます。 風を通さないので自転車に乗っても寒くありません。
【つづらこみち】http://www.craft-ran.com/shouji/hp/tudura.html
【お寺deフリマ】http://www.craft-ran.com/furima/
2004年1月10日(土)  No.144

氷見長徳作品展
 「じょうはなにぎわい館 じゃんとこい」へ行ったら、明日から始まる油絵展の飾りつけがちょうど終わったところでした。 作者の氷見長徳さんがいらっしゃったのでいろいろお話を聞くことができました。
 散居村に興味がおありで、カイニョ倶楽部の会員だそうです。 写真では伝わりませんが、奥にある大きな絵は素敵なものでした。 田植え前の水を張った田んぼに映る砺波地方の伝統建築「あずまだち」や、春霞に浮かぶ屋敷林、砺波地方の一番いい景色が見事に描かれています(写真をクリックすると拡大)
 他にむぎやの踊り子や合掌集落など、普通の油絵とは違った視点なので楽しめます。 今月いっぱいの展示ですので、お早めに…。
【氷見長徳作品展】http://www.fk-koi.net/~himi/
 今日は金田一風です。 大島の下にスタンドカラーシャツを着込み、衿に茶のストール、角帯は黒、袴は焦げ茶、足袋はキャメルブラウン、そして右近下駄です。
【城端でこれからあるイベント案内】http://www.craft-ran.com/ht/event.html
2004年1月9日(金)  No.143

今年初の自家消費
 昨年12月7日の日記で右近下駄の補修について書きました。 一ヶ月経ってみて、ウレタンは履き心地はいいけど減りが早いようです。 あっというまにかかとがなくなってます。 別素材を探して貼ろうかとも考えたのですが、鼻緒がもう限界です。 諦めて新しくおろすことにしました。 写真の左下が長年奉公してきた右近下駄で右上がその2代目です。 3,000円の贅沢です、許してください(笑)
 昨夜城端で雷が民家に落ち住宅2階部分が焼けたそうです。本当にお気の毒です。けが人がいなかったのが不幸中の幸いでしょうか。

 雷が雪を連れてきました。 今日は茶系灰色木綿の袷に茶ベースの柄衿、裂織の角帯に帆布の袴、茶色の足袋に、新しくおろした右近下駄です。
2004年1月8日(木)  No.142

七草粥
 きのうの日記で予告したように夕食に七草粥を食べました。 スーパーで売ってるセット物とは違うのでニオイも強く味も濃厚です。 といっても食べにくいということではなく、天然塩の味付けで美味しくいただきました(おかわりを3杯しながら)
 冬至のカボチャに始まり、年越しのソバ、お正月のおせち料理やお雑煮、七草粥、忘れちゃいけないクリスマスケーキ(?)、とこの時期は季節感のある料理が楽しめます。 あ〜日本人で良かった。
 明日から学校が始まるので我が家のお正月行事はこれにて終了! いいお正月でした。 みなさんはいかがでしたか?
 きょうの装いは…浅葱色の紬に紺色の半衿、辛子色の角帯に黒に近い茶色の正絹袴、ソフトブラックに染めた足袋、畳表の台に茶色の帆布をソフトな灰色生地で包んだ鼻緒の草履。 衿にはグレーの正絹ショールを巻きました。
【白タビを染める】http://www.craft-ran.com/wa/tabizome.html
2004年1月7日(水)  No.141

春の七草
 明日は七草がゆを食べる日です。 例年スーパーで「七草がゆセット」を買っていたのですが、今年は「本物」を頂戴することができました(感謝) 右より、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、です(クリックすると拡大します)
 旧暦の正月七日は2004年1月28日ですから、本来ならまだ先なのですが、一年で一番寒い(ハズの)この時期に根菜類入りの粥を食べるのも暖まっていいですね。 寒がりの祖母にも食べさせてあげたいです。
 今日は青い縞ウールに草木染め木綿の半襟、鉄色の兵児帯に濃グレーの袴、灰色の足袋に右近下駄。襟には明るいグレーのストールを巻いています。 日中はコート無しでも寒さを感じない良い天気でした。

 今日は満月、外に出てみると冬の夜空に見事な月が鮮やかに浮かび上がってます。 広大な空間がぽっかり開いたような大きな円が月を取り囲んで、宇宙の広大さと人間の小ささをまじまじと感じました。 あまりにもスケールが大きすぎて写真を撮れなかったのが残念です。
2004年1月6日(火)  No.140

宝箱
 朝から作務衣に着替えて年末にできなかった自室の大掃除にかかります。 ワークルームと呼んでるくらいですからパソコンやプリンターや書類などが雑然と並び、自室とはいえくつろげる雰囲気ではありません。 こりゃいかんだろう…と思い切って雑多な資料などを処分しました。 あ〜すっきり!
 でもケーブル類やコネクターなどは何かのときに役に立ちそうで捨てられないんですよ。 これらのものを入れておく箱を「宝箱」と呼んでます。 人さまが見たらゴミ箱なんでしょうけど(笑)
 写真は何かの役に立つだろうといただいた照明の覆いです。 どこに使おうか思案中ですが、日の目を見るまではやはり「宝棚」の上に…。
2004年1月5日(月)  No.139

観光立町を考える
 盆と正月は曜日の感覚が麻痺してしまいます。 今日が日曜だと気づいたのは、まちなかに観光でお越しになるお客様が多かったら…。 天気さえ良ければ冬場でも城端市街地を歩く方々が増えてます。いままでは考えられなかったことです。
 観光立町を標榜し町挙げて取り組んできた効果は着実に出てきてます。 惜しむらくは個店の対応がニーズに合ってないかなぁ…自店を含めて考えを改めないといけないかも知れません。
 今日も夫婦できものを着ています。 妻はお正月におろしたグレーの紬に縮緬の名古屋帯。 僕は茶縞のきものに柿色の半襟、黒の角帯に帆布の袴、襟元は茶色のストールです。 上に羽織の原型である道服を羽織ってます。
 写真は城端在住の澤 哲郎さんが彫った「申」 なかなかいい表情をしています(クリックすると拡大)
2004年1月4日(日)  No.138

つじうらの謎
 砺波地方ではお正月に決まって「つじうら」を食べます。 きれいな色を付けたアメの中に占い(?)を書いた小さな紙が入っているんです。 我が家ではおみくじよろしく年の初めに命名が一つずつ食べる習慣になってます。
 僕は「当たりがいい」でした。 この短文では何が当たるのかさっぱりわかりません。 宝くじならいいけど、車だと嫌だなぁ…。 他のものは「たよりを待て」とか「主は柳に秋の風」などさらに意味不明(笑)
 千葉に住んでる弟は「向こうでは見たことないなぁ」って言うし、製造元は隣町の福光だからこの地方独自のものかもしれません。 ご存知の方は情報をお寄せください。

 きょうは雨模様…残念です。 いつものように木綿の袷に木綿袴を穿いています。 「カジュアルきものが欲しい」というお客さんがお越しになりました。 木綿でも紬でもいろいろ揃ってるところをお見せしたらとても満足してらっしゃったようです。 早急にどうこうではなくって、息の長いおつきあいができたらいいと思います。
2004年1月3日(土)  No.137

好天に恵まれて初売りの人出も多い…
 9時から初売です。 年の初めの商いなので自ずと気持ちが張ってます。 好天に恵まれたくさんのお客様がお越しになりました(感謝)。 用意した福袋もあっという間に売り切れてしまい、楽しみにしてくださっていたお客様にご迷惑をおかけしてしまいました(反省)。 それでも独自企画のWルーレットは好評で喜んでいただけたようです。
 夕方から雨になったのですが、8名の方々が店にきものでお越し下さいました。 お正月にきもの姿をみると気持ちがゆったりします。

 きょうも正絹を着ています。 余呉糸と結城の細糸を合わせて織った縞紬です(2003年3月9日の日記参照) 角帯は黒に近い手織りのものをへたれ結びの変形で巻いて結びました(クリックすると拡大します) 半襟はざっくりした素材の茶色、足袋は茶系、畳表の草履を履いて…。 写真を撮ったときにはちょっと着崩れてしまってました(残念)。
 忙しいので着流しでは仕事にならず、午後からは袴を着用しました。 横段の黒に近い茶の正絹袴です。 あわせて右近下駄に交換。
 妻はグレー地ホタル絞りの紬に、黒地に刺繍で象を縫い込んだ帯です。
2004年1月2日(金)  No.136

一年の始めに
 あけましておめでとうございます。 メリハリに乏しいこの日記を読んでくださる方がいらっしゃることに感謝いたします。 今年も毎日続けますので、よろしくお願いします。
 朝3時に起きて城端別院に参詣します。 本堂には昨年以上にたくさんの方がおられました。 二百人は超えていたんじゃないでしょうか? 大混雑の神社に参拝するのも正月らしいといえるかもしれませんが、こうして年頭に静かに考える時間を持つことも大切だと思いませんか?
 お正月だから…というわけでもないのですが、正絹のきものを着てます。 グレー地に細い白い縦縞が入った草木染紬は馬下助左衛門さんに織っていただいたもの。 金巾(かなきん)も同色のものをつけました。 半襟は紺、角帯は裂織のものをへたれ結びにして、足袋は自分で染めたグレーです。
 夕方高瀬神社に参拝しましたが、足元が良いせいかきもの姿の方がちらほらと…。 今年は特に男性の紬が目立ちました。 女性は紬のアンサンブルや小紋など。 手持ちのきものを着ていらっしゃる方が多いようにお見受けしました。 とてもいい傾向だと思います。
【へたれむすび】
http://www.craft-ran.com/wa/hetare.html
2004年1月1日(木)  No.135

++美しい装い きよべ++

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