「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2003年12月

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楽しんできものを着てみて
 今年も無事に年を越すことができました。 応援してくださってる皆様のおかげだと心より感謝しております。 

 通算何回きものを着たか数えてみました。 合計272回…、一年の四分の三です。 もっと多い気がしたのですが、2月の大雪の時期と、8月の酷暑のときはメゲてしまって…。 でも着始めた動機が仕事だからではなく「楽しんできものを着よう」ですから無理してもしょうがないと考えています。
 楽しんでるといろんなアイディアが浮かんでくるし、周りの方々にも楽しさが伝わるようです。 城端できものを着ることが特別なことではなくなってきました。 来年はブレークするんじゃないかと期待しています。
 きょうは青い縞ウールに久留米のシャツ、兵児帯にチャコールグレイの木綿袴、グレーの足袋に右近下駄です。
 写真はお正月を迎える準備が終わった店頭です。 小雨が降ってるのでしっとりしています。
 2003年は国内国外を見渡すといい年ではありませんでした、来年は皆様が安心して生きられる良い年になりますように…。
2003年12月31日(水)  No.134

猫のあしあと
 願ってもない快晴で、年末の大掃除をしています。 昨年同様子どもたちに新聞紙でガラスを拭かせます。 が、チカラが足りないのかキレイにならず結局二度拭きするハメに…。 まぁ手伝ってくれる気持ちが嬉しいので良しとしましょう。

 店横のつづらこみちを通り抜けたところに駐車場があります。 前日風が強かったので深緑の車が埃をかぶってしまいました。 今朝見ると猫が車上を歩いたらしくクッキリと足跡が残ってます。 トランクからリアガラス→ボンネット→フロントウィンドウまで見事に足跡をたどることができました。 トホホ。
 今日はお掃除モードで藍染めの作務衣です。 下にセーターを着ているので暖かいです。

 普段静かな城端町も、歳末とあってなんとなくざわついています。 このまま良いお正月を迎えられるといいですね。 気ぜわしい世の中ですが、せめて正月くらいはのんびりしたいものです。
【城端の小路】
http://www.craft-ran.com/shouji/
2003年12月30日(火)  No.133

祖母の退院
 19日に入院した祖母が退院してきました。 正直言ってかなり危険な状態だったので心配していたのですが、おかげさまで回復し、自宅でお正月を迎えることができました。 
 祖母が寂しがるのでなるべく傍にいてあげられるようにしたいと思ってます。
 家族元気でいることがなによりの幸福なのですね。

 嬉しかったので、気分を変えて、小豆色のヒゲ紬に青鼠の半衿、グレーベースの5寸幅の裂織をへたれ結びにし、黒っぽい横段の正絹袴をV字結び、足元はグレーのタビ、焼桐の台にこれまたグレー地の鼻緒をすげた右近下駄、衿に丹後で織った楊柳正絹のストールを巻きました。
2003年12月29日(月)  No.132

除雪はおまかせ
 駐車場前の歩道の除雪を子どもたちに任せました。 大喜びで手伝ってくれています。
 除雪が終わった後はお決まりの雪ダルマづくり。 もっと積もればすべり台やカマクラが作れるんですが…。
 12/15の日記で紹介したクリスマス電飾の形を変えました。 と言っても簡単なことなのです。 暗くなってからお近くを通ったらご確認ください。

 午後に護国神社の市に出店&お世話なさってる方とじっくりお話しができました。 県内で唯一盛り上がってる蚤の市の秘訣を尋ねると「主催者側の考え方の違いでしょう」と教えていただきました。 なるほど人寄せにフリマを企画してる団体は「出店させてやるから、あとは勝手に」みたいなところがありますね。 ・・・・反省。
 きょうはグレー地の木綿の袷に、柿色の半衿、焦げ茶の木綿袴に自分で染めたコーヒーブラウンのタビです。
2003年12月28日(日)  No.131

正月準備 その1
 年末の納品や片づけに追われながらも、初売りの準備も進めています。 初売りは正月二日の午前9時の花火とともに商店街一斉に開店します。
 当店では毎年すぐ売り切れる福袋とお越しいただいたお客様に楽しんでもらおうとスロットマシンゲーム(写真)を準備しました。 もれなくお正月らしい景品をお渡しできると思います。
 きもの姿の方には感謝の意味も込めて白タビをプレゼントいたします(4日まで)。

 友人からWindowsノートパソコンを借り受けてます。う〜んやっぱり使いにくい…。 でも探したけどMacにこんなソフトなかったので。
2003年12月27日(土)  No.129

藝の道
 先日お客様と見に行ったスーパー狂言「クローン人間ナマシマ」(12/8の日記参照)の演出をなさった茂山千之丞さんの色紙をいただきました。
 富山にこの作品をよぶお世話をなさった方が「10人も来ていただいて…」ということなのですが、とんでもないこちらこそ、こんな近くで手軽に作品を見ることができて感謝しています。 また機会があれば必ずお邪魔します。
 色紙には『藝』とだけ書いてあります。 う〜ん、恰好いい! 千之丞さんの生き様をたった一文字で表しています。 思いがけないプレゼントだったのでとても嬉しいです。 家宝にします。

 きょうは青縞のきものを着ました。 袴を穿き、スタンドカラーの久留米絣シャツを着ています。 いわゆる書生スタイルです。

 しかし、これが「ゲイ」だったら大変なことに…(^^;
2003年12月26日(金)  No.128

午前3時の攻防
 我が家には小5を筆頭に3人の子どもがいます。 今でも「サンタクロースは実在する」と固く信じてるので、プレゼントは深夜に枕元に届けなくてはなりません。 彼らはサンタさんへの手紙とお礼のクロワッサンまで準備してます。 昨年はおにぎりだったので外国人のサンタに伝わらなかった(=食べてなかった)反省をちゃんとふまえているのです。
 普段は9時半に寝てしまうのですが、興奮しているようでなかなか寝つけないようです。
A.M.1:30 父(=僕)が眠くなったので、そっと様子を見に行きます。 枕元のクロワッサンを無事ゲットして別室へ、食べながら手紙を読むとキタナイ字ながら泣かせるような文章が…。
A.M.1:40 プレゼントを廊下まで運んでくると、妻が「まだ起きとるがいじ」とサインを送る。 慌てて、別室にて待機。
A.M.2:10 そろそろいいだろうと様子を窺うが、聞こえてくるのは子どもの声「眠れない〜」 作戦変更して布団の中で待機することに…。 タイマーを30分後にセット。
A.M.2:20 母「寝ないとサンタさん来ないよ、さっさと寝なさい」 父「Zzzz…」(寝たフリしている)
A.M.2:40 布団の中でタイマーを止める。 まだ気配がする。 再び30分後にタイマーセット。
A.M.2:50 下の子がムクッと起きる。「あれぇサンタさんはぁ?」 母「早く寝なさい」
A.M.3:10 また密かにタイマーを止める。 子どものため息が聞こえる。
A.M.3:20 上の子どもが泣いている。 「僕が起きてるせいでサンタさん来ないんだ。 お願いだから僕はいいから弟と妹にプレゼント持ってきて欲しい…」 父「・・・・」(寝たフリしている)
A.M.3:40 まだ眠れないらしい…。 意を決して室内灯を消す。 これで真っ暗闇に。
A.M.4:10 また誰か起きている。 今度は真ん中の娘のようだ。 サンタになる機会を窺うが、時間差攻撃でこられては…。
A.M.4:40 もうどうでもいいや…という気になって、正体がバレてもいいからプレゼントを運ぼうとする、が思いとどまる。
A.M.5:00 いつものように妻が起床して食事の準備に(寝てない)、耳元で「このままにしておいて」とささやいた。 気が楽になった。
A.M.5:30 子ども3人とも目を覚ます。 プレゼントがないのでガッカリ…。 しかしクロワッサンが無くなっていることに気づき、ヒソヒソ声で「ミステリーや」と語り合う。 起き出したいのだが、外はまだ真っ暗なので床に入ったまま。
A.M.6:00 子ども全員起床。 暗いクリスマスだ。 が、ドアを開けた途端、歓声が!「あ〜、やっぱサンタさん来てくれたがや!!」
 その後、銘々のプレゼントを開ける嬉しそうな声を聞きながら、小一時間寝ることができました。 …ということで家族全員寝不足です。

 きょうは朝から快晴なので大島を着ています。茶色の半衿に焦げ茶の袴。茶色のタビに右近下駄。 この時期にこの天気は珍しい。
 写真は自分へのクリスマスプレゼントとして買ったiBook。 酒袋のバッグにぴったり収まります。
2003年12月25日(木)  No.126

城端のまちなかに町営住宅が
 新町にあった城端厚生病院が南砺中央病院となり移転しました。 空いた地面に町営住宅を建てる工事が進んでいます。  見晴らしが良く、ツクバネ山系(東山)が見通せる好立地です。 木造で街並みに調和した設計だということなので、ちょっと期待しちゃっていいのかなぁ…。
 きょうはクリスマスイヴなのですが、祖母がその病院に入院しているのでそんな気分になれません。 お正月までに帰ってきて欲しい…。
 茶縞のきものに帆布の袴、黒の角帯に茶色の半衿…。 イカン!いつも同じような恰好だ。
2003年12月24日(水)  No.124

なめこ自家栽培成功
 12月5日の日記に「ナメコの2度目の収穫に失敗した」と書きました。 ところがどっこい逆境にもめげずなめこは静かに生長していたのでした。 気がついたら、ボワッっと生えてました。 またナメコのみそ汁が食べられそうです。

 きょうはグレー系の木綿の裏に金巾をつけた袷に柿色の半衿、黒の角帯に茶色の木綿袴、茶色のタビに右近下駄、首にはストールを巻いています。
 木綿きもののお問い合わせが増えています。 とても嬉しいです。 着心地は絹にはかないませんが、安いし気軽に着られるし、まず手始めに…とお話しています。
2003年12月23日(火)  No.122

我が家のクリスマス
 今年最後の定休日です(29日は営業します) 一日がかりで店の年賀状を作りました。 昨年の日記を見ると、やはり同じ頃です。今年は特別な事情があるとはいえ、あまり進歩していませんね。
 夕食はささやかなクリスマスパーティーをしました。 手作りケーキにサンドイッチ(全粉粒パンに、大豆+ヒジキorカボチャ)、手作り春巻、カレーシチュー、アップルタイザー。 肉はないけどご馳走です。
 食後は子どもたちの企画で抽選会をしました。 写真はその抽選券&商品のしおり。
 きょうは小豆色のヒゲ紬に柿色の半衿、辛子色の角帯にチャコールグレーの袴、ソフトブラックのタビに、グレーの鼻緒の右近下駄です。
2003年12月22日(月)  No.121

子どもも大人も読んで欲しい童話
 9/22の日記に書きましたが、ミヒャエル=エンデの「モモ」が好きです。 強い社会批判を込めて書かれてはいますが、夢のある楽しい部分もあります。 僕は灰色の男たちが登場前ののんびりした雰囲気に魅かれます。
 映画になったり「モモと時間どろぼう」という舞台になったりもしていますが、ぜひ本で読んでください…。 映像は、想像のジャマですから…。

 今朝も20cm程雪が積もっていました。 どれくらい除雪してるのか計算してみます。 店の間口7間+隣の駐車場3間=10間=18m  歩道3.5m+堆雪帯1.5m=5m  積雪量=今朝20cm  新雪の比重を0.2と仮定すると…。
今朝一人で除雪した雪の重さ=18×5×0.2×0.2=3.6トン!
 うわぁ…とんでもない量を処理していますね。 スノーダンプ(ママさんダンプ)に一回30Kg載せたとしても、120回往復することになります。 こりゃ太れない訳だわ…。
 今日は茶縞ウールに茶の半衿、黒の角帯に帆布の袴、コーヒーブラウンに染めたタビに茶系のストールです。
2003年12月21日(日)  No.120

あぁぁあ〜 城端西町・冬景色
 朝起きたら予想通り30センチ超の雪が積もっていました。 今年最初の積雪です。 想定していたこととはいえ、シーズン当初は身体が「雪すかしモード」になっていないので大変です。
 流雪水路の切り替えがうまくいかないというトラブルにも見舞われれ、除雪し終わったのが11時30分を回っていました。 あ〜疲れた。

 自分へのクリスマスプレゼントにと半ば強引に新型iBookを予約しました。 今使っているiMac(Rev.D)は店頭での情報公開用に開放する予定です。
【アップル iBook G4】http://www.apple.co.jp/ibook/index.html
2003年12月20日(土)  No.119

年に一度の半額市
 今日から年末の30日まで、恒例の「半額市」です。 きよべでは年に一度だけ手持ちの呉服と和装小物を半額にてご奉仕いたします。
 黒留袖・色留袖・訪問着・振袖・附下・小紋・紬・コート・袋帯・名古屋帯・アンサンブルetc.
 それに帯締・帯揚・半衿・肌着・裾よけ・腰ひも等がぎっしり並んでいます。
 掘り出しものがきっと見つかります、お気軽に足を運んでください。

 今朝から荒天で、雷とともにみぞれ混じりの雪が降ってます。 ブリおこしと呼ばれる気候です。 ブリは豊漁なのでしょうが、地のものはなかなか口に入りません。
2003年12月19日(金)  No.118

キーボードを購入する
 店の目立つところにデ〜ンと居座っている旧iMac…も購入してもう4年が過ぎています。 でもOSも購入したときのままだし(MacOS-8.6)、メモリーも384Mに増設してあるので、メールチェックやサイトの更新などの日常業務にはまったくストレス無く働いてくれます。
 しかし、キーボードを酷使しているためか、反応が鈍くなってきました。 ケーブルの付け根も痛んで今にも取れそうです。 そこで思いきって、新しく購入しました。 Mac用は高いので、USB汎用でキータッチの良いやつを選びます。 キー位置が微妙に違うので慣れるまで打ち間違いが多いですが、カシャカシャ打てるので快適です。

 今日は青縞ウールに青鼠の半衿、黒の角帯にチャコールグレーの木綿袴、黒タビに右近下駄です。 衿には鼠色の正絹ストールを巻き付けています。
 明日から恒例の「半額市」です。
2003年12月18日(木)  No.117

キモノノススメ
 きものって高いとお思いじゃないでしょうか?
でも、僕が今日着ている
 ウール着物\25,000(仕立上り価格)
 木綿袴  \18,000(仕立上り価格)
 正絹兵児帯\18,000-
 右近下駄 \3,000-
 色タビ  \1,450+300円(染料)
-----------------------------
 合計 65,750円 (税別)
   (明細;ウール生地13,000-;袴生地5,000-)
 一式揃えても、ちょっとしたスーツと変わりません。 しかもフルオーダーメードなんですから…。 フルオーダーのスーツっていくらかかるかご存知でしょう。 この3倍は必要です。
 簡単に結べるヘコ帯(ふさ帯)だし、襦袢の替わりにスタンドカラーシャツを着てますので、ラクですよ。
2003年12月17日(水)  No.116

上になにか羽織るか、下に着込まないと寒い季節になりました
 厚生病院跡地を利用した城端町企業家支援センターで「苦情・クレーム講習会」に参加しました。 講師は福井商工会議所の嶋田浩昌さんです。
 苦情に如何に対処するか…という話かと思ってたら、全く違ってました。 『苦情やクレームには新製品開発のヒントがつまってるので、集めてデータベース化して企業に買ってもらう』という「苦情・クレーム博覧会」についてでした。
 あれれ??な講習会でしたが、12/02の日記「講演会で眠らない方法」を実践し、いくつかのアイディアを考えつきました。 近くご報告できるかと思います。
 ちなみに当店の苦情対応(クレーム処理という言葉は好きではありません)は、100%お客様の身になって考えてみることから始めています。

 写真は大判チリメンに刺繍入りリバーシブルショールと、同じく大判でざっくり織った草木染めショール、折り返した袖口に和布を使った和装用手袋。 ショールは髪留め(バレッタ)で留めています。(クリックすると拡大) アクセントになるし、生地を傷めずに取り外しができますよ。
 今日は木綿の袷の下にチャコールグレーのタートルネックを着込み、黒の角帯に、黒足袋、厚手の木綿袴です。 一本たすきで袖をまくってるので、黒い部分がかなり露出しています。 たまにはこういう着くずし方もいいかなって。
【一本たすき】http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/tasuki.html
2003年12月16日(火)  No.114

平野部に初雪
 城端町商工会では昨年より、点滅する電飾とクリスマス用のウィンドウ装飾、それにサンタのエプロン(^^; を斡旋しています。 クリスマスに縁遠い店だし、省エネを実践するために遠慮していましたが、街が暗いので今年は参加することにしました。
 店横の壁面を利用して、クリスマスツリーに見立てたイルミネーションを飾ります。 電球わずか300個ですが、なかなかキレイでしょ(自画自賛)。 交差点からも見えるので雰囲気作りに少しは役立つのではないでしょうか。
 夜遅く城端に初雪が降りました。 ぴったりのタイミングでしたね。
2003年12月15日(月)  No.113

僕が選んだ今年の一字
 清水寺が募集していた今年の世相を表す一字が「虎」に決まりました。 阪神優勝という数少ない明るいニュースを皆さん選ばれたんですね。
 先月清水寺へ訪れたとき(11/6の日記参照)、実は僕も投票してきました。 『殺』…僕の一番嫌いな言葉です。
 理由なき理由をつけて戦争が始まりました。 「戦争とは常にそういうもんだ」と肯定論者は訳知り顔で言うんでしょうね、きっと。
 でも人が人を殺すことは、理由を問わずに許されることではないと考えます。 自衛隊も戦争に参加しそうです、誰も死なないで殺さないで…悲痛な願いです。 この2003年を忘れてはいけません。 
 肉親が幼児を虐待して死に至らしめた事件もたくさんありました。 …悲しい。
 写真はお土産にいただいた天使です。 クリスチャンではありませんが、見ているとホッとします。

 今日は茶色の縞ウールに薄色の織半衿、帆布の袴に茶色に染めた足袋、角帯は辛子色です。
2003年12月14日(日)  No.112

『冬のかざりもの』展
 城端織館で『冬のかざりもの』展が始まりました(1/12迄) 手織りのクリスマスツリーやバテンレースの額作品、古布の手作りリース。 またお正月の縁起物として干支の置物に熊手、絹織物の色紙掛など総点数70点を陳列しています。 ちょっと覗いてきましたが、とても楽しい雰囲気になってました。
【城端織館】http://www1.tst.ne.jp/ori/

 今日は珍しく袴を外した着流しです。 落ち着いたグレー系の木綿の袷に、茶の半衿、渋い灰色の裂織角帯をへたれ結びにして、足元はコーヒーブラウンに染めた足袋。 襟元は茶色のざっくり織ったショールに、茶系ウールの撫松庵の八分丈のコートを羽織りました。 コートの評判は上々で、このコートを着たいがためにわざわざ着流しにしたくらいです。
2003年12月13日(土)  No.111

サンタ人形
 クリスマスまであと二週間を切りました(といってもあまり縁のない生活を送っているのですが…) 通りにもイルミネーションが灯り、街も緑と赤のクリスマスカラーで染まりつつあります。
 写真は昨年大好評だったサンタ人形です。 松ボックリ(?)をツリーに見立ててます。
 子どもたちを寝かしつけるときに創作の「おはなし」を聞かせてやるのですが、昨夜は「カッパのクリスマス」というヘンテコな話になってしまいました。 でも喜んでくれたようです。

 今日も雨。正絹はちょっと気が引けます。 縞のウールに木綿の袴。 辛子の角帯をへたれ結びにして。
2003年12月12日(金)  No.110

出丸の工事状況
 出丸西側の拡幅工事がピークを迎えています。 このところ「たちまい(上棟式)」ラッシュで、とても活気があります。
 写真をご覧戴いてわかるように、切り妻型の屋根で、街並みに調和するようにほぼ景観を統一しています(クリックすると拡大)。
 出丸は山田川と池川に挟まれた馬の背台地で、17m幅の国道拡幅によりさらに後背地が無くなりました。 この奥行きの無い土地でも曳山祭りに合わせたまちづくりができるのです。 出丸のみなさんの思い入れに頭が下がる思いがします。
 きょうは小豆色のヒゲの紬に、騙し襦袢の半衿は深川鼠、細目に仕立てた煤竹色の木綿袴、灰色の足袋に、黒地に白の細い筋を織り込んで遠目にグレーに見える鼻緒の右近下駄、鉄色の兵児帯に茶色のストールを巻きました。
【和の色名】http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/wairo.html
2003年12月11日(木)  No.109

おめでた市
 今日から年末年始の大売り出し、題して「おめでた市」がスタートしました。 お買い上げの方に福引券を進呈し、正月二日三日に福を引いていただく恒例の企画です。 縁起試しということもあり福引会場のじゃんとこいは大賑わいです。(クリックすると拡大)
 寒いと思ったら原山牧場に雪が降りました。(クリックすると拡大) これから来年のGWくらいまで雪に閉ざされるんですね。

 きょうは青縞のウールにスタンドカラーシャツを着込みました。 袴はごつい木綿袴、足袋はネルの黒足袋です。 同じウールでも昨日のものとは着心地がかなり違います。 今日は少し高級?(といっても3万円以下)なのでチクチクしません。
2003年12月10日(水)  No.107

城端は恵まれすぎていて…
 商工会商業部の研修で県内のTMO活動を見て回りました。 今回は八尾と福岡です。
 おわら風の盆で有名な八尾町は「観光商業」を標榜しています。 しかしながら祭礼以外の日はまだまだ来街者が少なく、現在の通年60万人を100万人にしたいとさまざまな仕掛け(イベント等)に取り組んでます。
 商工会・観光協会だけでなく、商業者はもちろん住民まで見事に抱き込んだノウハウをお聞きしたら、昭和60年から5年かけてつくられた「八尾文化会議」の思想が根底にあるのだと聞いて納得しました。
 続く福岡町では「雅楽の館」などの施設を見学。 立地条件は決してよくないというのに、採算ベースに乗っているということが驚きです。 毎月開催してる「つくりもん市」にも出店が50超あると聞いてさらに驚かされました。
 八尾はお金がなかったから知恵を出し、福岡はまず動き出した…ということが城端と違うなぁ…。 城端は恵まれすぎていて、考えることや汗を流すことを忘れてしまってます。

 写真は雅楽の館で売っていた、菅でつくった馬。 背中のリボンの色によって違う幸運が飛び込むそうです。 マスコミや口コミで評判になり、売れて売れて生産が追いつかないとか。 ちなみに黄色は「金運」、あとピンクが残ってたんですが「恋愛運」はもういらないので…。
 きょうも雨です。 濡れてもいいようにと、茶のウールに、帆布の袴。 ブロック模様の半衿に、黒の角帯、襟元は茶色のショール。 防寒用に帆布で作った道服をこの冬初めて羽織りました。
2003年12月9日(火)  No.106

狂言と私
 休日ですが、朝から2台の車のタイヤ交換で大忙しです。 昨シーズンタイヤ屋さんでセットしてもらったら緩み止め剤をつけたらしく外すのに一苦労、というか人力では無理なんじゃないかと諦めかけました。 悪戦苦闘の末ようやく終わったのが、11時30分。 既に全身ガタガタになってます。

 午後2時から特別養護老人ホーム「きらら」で恒例の施設内ショッピングに出店、これで3度目です。 自由に移動できないおじいちゃん・おばあちゃんに暖かく安全な建物内で買い物を楽しんでもらおうという企画です。 菓子店・履物店・食料品店・衣料品店の4つの業種がボランティアのつもりで出ておられます。 うちは衣料品は扱っていないのですが、この日だけは他店のお手伝いのつもりで参加しました。 デイケアの利用者はみなさんニコニコしておられ、こちらが逆に元気をもらった気がします。

 夕方から「きよべ きものを きがるに きる会」の希望者10名で富山能楽堂へ行きました。 梅原 猛作スーパー狂言「クローン人間ナマシマ」です。 僕は二度目ですが、今回は梅原先生の詳細な前説があったので、最後に出てきた鬼が能で言うところの怨霊だと知ることができました。
 狂言も面白かったけれども、梅原先生の講演もなんとも形容しがたい可笑しさで、たまらず大笑いしてしまいます。 その場に居合わせた県知事を、知ってか知らずか「沖中さん」と連呼する姿勢にちらりと批判精神(?)をかいま見たし、「森前首相は単純だが自分の(頭の)程度をわきまえていた、小泉首相は単純だし自分の程度をわかっていない」との辛辣な批評には胸のすく思いがしました。
 最新作の「王様と恐竜」を見たかったのですが、先生曰く「富山は巨人ファンが多いので…ナマシマを」 う〜ん、実際の理由は別のところにあるのかもしれません。
 現代批判を笑いというオブラートに包んで万人に届くようにするとはさすが梅原先生!タダものではない…。 好々爺という表現がぴったりの茂山千作さんと梅原さん…。 こんな風に歳をとりたいものです。

 今日は風と雨の悪天候だったので、グレー地の木綿袷に地紋の入った薄鼠の半衿、灰色系の裂織の角帯を低くへたれ結びにし、グレーの木綿袴にソフトブラックの後染め足袋、足元はグレー系鼻緒の右近下駄です。
 同乗者は大島ありウールありでした。 僕らは正面の桟敷に陣取っていたのでとっても目立ってしまったと思います。 会場には他にきもの姿の方が女性お一人と男性お一人(知人)しかおらず、とても残念です。 すばらしい狂言なのに、なぜかスーツ姿の男性ばかりで、違和感アリアリでした。
 写真は会場で配られたメガホン。 ジャイガンツの応援歌「巨人の星」を歌いました。 アンチ巨人だけど…まっ、いいでしょ(笑)
2003年12月8日(月)  No.105

右近下駄を補修
 いつも履いている右近下駄のかかとのゴムがすり減って木地が出てしまいました。 カランコロンやかましいし、ズルッと滑ります。 雪シーズンを前にこりゃイカン…ということで、ホームセンターで10センチ角のウレタンゴムを買ってきました(90円也) 半分に切って、ゴム系接着剤で貼りあわせます。 お手軽に補修ができちゃいました。 履き心地はまずまずで、現在耐久性を調査中です。
 昨夜雷とともに急激に冷え込み、ところによっては雪模様の様子です。 スキー場のライブ映像を見ると、うっすらと白くなってました。 いよいよタイヤ交換せねば…。
 きょうは茶縞のウールに、辛子色の半衿、辛子色の角帯にゴツイ木綿の袴に茶色の足袋です。
2003年12月7日(日)  No.104

41回目の誕生日
 11月1日の日記に書いた宮本さんに会いに小杉の「ち一庵」へ行き、いくつか作品をお借りしました。 宮本さんの後ろにあるのが、布に直接書いた「清濁合呑」。赤い古布を額に見立てたのが「人々心々の花々」。他に「壽ぎの宴」(書)、「天空海闊」(凧)、「市中山居」(石)もあります。 2階ギャラリー蔵布都 藍にて展示中です。
 宮本さんが着ておられるのは厚手木綿を単衣仕立にしたきもの。ウチでお求めいただいたものです。 帯はアンティークの六寸帯、半衿・帯揚はポリチリの風呂敷を加工したものだそうです。 「きものを着るのが楽しい」とおっしゃってました。
 僕は茶縞のウールに黒っぽい茶色の半衿、焦げ茶の木綿袴に、辛子色の角帯をへたれ結びにして、足元は自分で染めた足袋です。
【『和』について話しませんか?】
http://www.craft-ran.com/bbbs/index.html

 実は今日が誕生日です。 家族とささやかな鍋パーティーをしました。 食後に子どもたちが手品を見せてくれて、楽しいひとときを過ごせました。 こんなときが一番幸せです。
2003年12月6日(土)  No.103

なめこ自家栽培に挑戦
 石川県白山麓吉野谷村のなめこ栽培ポット「庄右ヱ門のなめこ育ててみんかのう?」を戴きました。 大事に育てると何度でもなめこが食べられるという優れ物です。 暖かい部屋に置き、濡れた新聞紙をかけて乾燥にさえ注意すればいいらしい…。 見る見るうちに育って一回目の収穫ができました。
 しかし2回目…が育ちません。 どうも我が家は寒すぎてダメなようです。 というのは表向きの理由で、実は霧吹きを忘れてしまってました(^^;
 今日は厚手木綿に深川鼠の半衿、濃いグレーの木綿袴に裂き織りの角帯をへたれ結びにして、足元はソフトブラックに染めたナイロン足袋です。
【木滑なめこ生産組合】
http://www.ishikawashokokai.or.jp/yoshinodani/02kaiin/kaiin15/15main.html
2003年12月5日(金)  No.101

師走の足音は? バタバタ?でしょうか
 師走と聞くだけで何か気ぜわしい気がします。 なにもそんなに焦る必要ないのですが、年内納品の段取りや、年賀状はどうする…とか、大掃除は…など宿題が山積みです。
 商工会で「年末年始大売出し」の立看板を作ってきました。 経費節減のためスタッフによる手作りです。 城端は正月2.3日が初売りで、「じゃんとこい」が福引き会場になり賑わいます。
【城端にぎわい館じゃんとこい】0763-62-0855
http://www.shokoren-toyama.or.jp/~johana/nigiwai/
 今も昔も12月が忙しかったのは変わらないようですが、昔は歳末が忙しかった分、正月ゆっくりと過ごしていました。 しかし正月三が日でも普段の休日と同じようなメリハリのない生活をしている人が増えているそうです。
 昨夜妻と「たそがれ清兵衛」を観ました(2002/11/06の日記参照) 妻も僕もああいう簡素な暮らしに憧れています。 夫婦の価値観が同じだというのは幸せなことだと思います。

 きょうは茶色のウールにレンガ色の半衿、黒の角帯に茶色の帆布袴、コーヒーブラウンのネルたびです。 襟元にはざっくり織った茶系のストールを巻きました。
2003年12月4日(木)  No.100

ご近所のアイドルPart2
 2002/11/07にお向かいのペス君を紹介しました。 1年以上たってしまいましたがパート2ということで、浪漫亭さんのジュニアちゃん(シーズー♀)をご紹介します。 なんとジュニアちゃんのサイトまであるんですよ。
【ジュニアのお部屋】
http://www1.tst.ne.jp/kazroman/
 さみしがり屋のジュニアちゃん、マスターも奥さんも娘のように可愛がっておられます。

 きょうは厚手木綿単衣に辛子色の角帯、焦げ茶の木綿袴に後染めした足袋。 ダマシ襦袢に茶色のダマシ半衿をつけました。 この騙し襦袢は女性用も試作中です。
2003年12月3日(水)  No.99

講演会で眠らない方法
 クーポンマガジンlire(りーる)?vol.2が発行されました。 砺波広域圏のお店のお得な情報が満載です。 僕も簡単にできる草木染めの方法を豆知識としてお伝えしました。 lireは当店にありますので、ご希望の方はお立ち寄りください(無料です)
 夜は商工会の研修会「イベントを成功させる秘訣 (株)オリコム/熊野卓司さん」に出席。 イベントの「基礎的認識事項」6や「成功させるヒットポイント」12に
ついて早足で説明していただきました。 客観的にイベントの成否をチェックできるレーダーチャートはさっそく利用させてもらおうと思います。 『イベントは「異変図」である』僕もそう考えています。

 研修会では常に頭をフル稼働させています。 講師のお話を聞くことは当然として、気づいたことをメモし、聞きながら自分で思いついたアイディアを手元のモバイルギアに入力します?(後から検索するためです)。 さらにすぐやれそうなことは手帳にも記入します。
 こうしてるとどんな講演会でもボーッと過ごせなくなりますし、時間が無駄になりません。
 今日は青い縞ウールに、チャコールグレーの木綿袴。 下にスタンドカラーシャツを着込んだ金田一スタイルです。 兵児帯にしてラ〜クに着ています。
 講師の熊野さんが「なにかのイベントですか?」とお尋ねになりましたが、これが常着ですとお答えしました。 しかし現代ではきもの姿は非日常なのでお越しになったお客様には「異変図(イベント)」を体験していただけると思ってます。
2003年12月2日(火)  No.98

レーシングカート初体験
富山、古洞の森近くにできたカート場へ行きました。
まず、すっごい楽しい!! こんなにワクワクどきどきしたのは何年ぶりでしょうか。.
 最高速度は50km/h程度なんですが、地面が近いので速く感じるし、ハンドルはもちろん直結! 路面の状況がダイレクトに伝わってきます。
 横Gが凄いのでちょっとビビリますが、ヘアピンで尻振ってパイロン倒したり、スピンしかかってカウンター当てたりしてるうちに、忘れかけていた闘争本能がメラメラと(笑)

今日は四回乗りました。↓トライのベストラップと時間内の周回数は
一回目(8周) 41秒690 まぁまぁでしょ
二回目(9周) 40秒723 少し攻めてみました(だいたい人並み)
三回目(10周) 40秒068 伸び悩み、39秒台の人もいる…。
昼食時にコース取りを考えて挑んだ四回目(11周) 36秒984 おぉ〜新人にしては驚異的なタイムだ〜。
 まだ36秒を切ったものはおらんらしい…。 受付のおねいさんにホメられてすっかりその気になったのでした(笑)
【カートコース TopRise】http://www.kart-tr.jp/

 さすがにきもの姿で…というわけにはいきませんでした。
2003年12月1日(月)  No.97

++美しい装い きよべ++

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