「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2004年3月

++美しい装い きよべ++


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お墓を掃除する
 じきに祖母の四十九日法要です。 遺骨を納める前に…と、お墓を掃除してきました。 先日来、風が強かったので枯れ葉が沢山落ちてます。しばらくの間にいっぱいたまりました。
 きょうは木綿の袷にクリーム色のだまし半衿、黒の角帯にチャコールグレーの木綿袴、グレーベースの細かいチェックの足袋は「よきもの倶楽部」で黒い足袋底です。  袖が邪魔にならないように袖に「一本だすき」をかけ、袴の脇を紐にからげて短く穿いています。
【一本たすき】http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/tasuki.html

 明日から消費税の総額表示が義務づけられるので、値札を直しています。 税金がいくらかわかるようにうちの実店舗では金額を併記します。 今回の表示改悪(!)は、「消費税アップの布石(巷の声)」だと考えるからです。
 血税と言う人もいます。 大変な思いをして払ったお金だからこそ、どのように使われているのかチェックしようという気になるのです。 税金をいつ払ったかわからない天引きのようにしてはいけません。
 そもそも税金を小売業者が徴収しなくてはいけない消費税…。 役人の仕事を肩代わりするなんて、どこか間違ってませんか?
2004年3月31日(水)  No.229

ついに桜が咲きました
 あたたかいと思ったら城端の桜が一気に咲き始めました。 別院前の桜、今町の越村家の桜、出丸の桜など、まちなかの名木がつぎつぎと花をつけています。 別院内にある樹齢350年余のしだれ桜はまだですが、しだれ桜まつり期間中に見頃になるのではないでしょうか?
 写真は城端別院の桜と式台門(クリックすると拡大します)。 勅使門なので一般の方は通れませんが、しだれ桜まつり期間中のみ特別に開門されます。 この奥にしだれ桜があるのです。
 グレーベースの片貝木綿の縞単衣に焦茶色の半衿、薄茶に節が入った木綿袴は腰板無しです。兵児帯で軽快に装ってみました。
【城端しだれ桜まつり】http://www.craft-ran.com/ht/event.html
2004年3月30日(火)  No.228

初めての半衿つけ
 白状します。 実は今まで自分で半衿を付けたことがありませんでした。 そんなことじゃいかんだろぅ!と試しにチクチクと縫ってみることに…。
 しか〜し、これが慣れぬ者には想像以上に大変な作業で、なんと90分以上もかかってしまいました。 実は先の半衿を外すのにも苦労し十数分かかったので、計2時間近く費やしたことになります(テレビを見ながらですが…)。
悪戦苦闘の顛末は【和について話しませんか?】http://www.craft-ran.com/bbbs/ をご覧ください。
 う〜ん、やはりだまし半衿のお世話になるしかないのかなぁ…。
【和のデータベース】http://www.craft-ran.com/wa/
2004年3月29日(月)  No.227

城端をきもので散策しませんか? 2
 金沢からきもの好きな方が遊びに来てくださいました。 つもごり大市にもお見えになったんですが、葬儀で店を閉めていたので再度お越し下さったんです。
 左の方は紺地に小花の小紋に刺繍衿、半幅帯をしめて足元は太めの花緒の下駄。 お子さんの赤いきものはお母さんのお古を直してます。
 右の方はきもの好きなお母さんからもらった40年以上前のウール、朱赤の半幅帯にブロック柄の半衿、色足袋はシンプリーコールで染めたそうです。 ウールは年に一度は洗濯機の弱水流で洗うそうです。 僕も試してみようかなぁ…。
 しばらく店内でお話しした後、城端のロケーションの良いところをご紹介しました。 3人がきもの姿で歩いて絵になる場所です。
 今日は白茶地に茶のネップが入った木綿単衣、グレー地の角帯をへたれ結びにして、焦げ茶の袴。 薄茶の足袋に茶色の右近下駄。 柿色の半衿がアクセントです。
【つもごり大市】http://www.craft-ran.com/tugomori/index.html
【白タビを染める】http://www.craft-ran.com/wa/tabizome.html
【城端の小路】http://www.craft-ran.com/shouji/index.html
2004年3月28日(日)  No.226

春爛漫 お花の季節
 きものの楽しみの一つが「色」と「季節感」だと思います。 春らしい色の小紋と名古屋帯を陳列しています。 小紋は季節の花を取り入れた柄です、値ごろなバッグもいろいろありますので機会があればご覧ください。
 天気は良いのですが、風がまだ冷たい…。 予想最高気温が13℃だったのでまだウールの出番です。 茶縞の下はスタンドカラーシャツ、鉄色の兵児帯に茶色の馬乗袴。
 昨夜久しぶりに早く寝たので(夜8時半)とても元気です。 早寝早起きは大切ですね(できることなら)
2004年3月27日(土)  No.225

最後の卒園式
 城端保育所の80回目の修了式に出席しました。 今春6つの保育所すべてが、城端さくら保育園に統合されます(参照;2003年8/16と10/5の日記)。 それに伴い、大正13年から始まった歴史のある城端保育所の幕が閉じられました。 「少子化や母親の社会参加を支援するため、時流だ」というけれど割り切れない気持ちが残ります。
 園長先生の挨拶や、子ども達の歌「さ〜よ〜な〜ら〜城端保育所♪」を聞いて、目頭を押さえるお母さんが続出しました。 我が子が大きくなって嬉しい半面、この寂しさはうまく言葉にできません。
 我が家は母、僕、兄弟、妻、子ども3人みんながこの保育所の卒業生です。 城端保育所は、本当に本当にいい保育所でした。
 妻は水色地の加賀友禅に薄金地に老松を織り出した唐織の袋帯。 きもの姿のお母さんがお二人おられました。 僕は木綿の袷に袴です←出席する予定じゃなかったので、普段着です。
【2003年8月の日記】
http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200308.html
【2003年10月の日記】
http://www.craft-ran.com/cgi-bin/kimono/sfs2_diary/200310.html
2004年3月26日(金)  No.224

祖母の座
 祖母が亡くなってあっという間にひと月です。 本当にいろんなことがありました、思い起こすと白日夢を見ていたような気がします。 正直言いますと、祖母がいないという実感が伴いません。 いつも座っていたイスに今でも祖母の面影を見ます。 居間に、部屋に、そして店頭で外を見ていた黒い丸イスに。
 以前の日記にも書きましたが、周囲の皆さんのおかげでなんとかやってこられたことを感謝しています。 祖母の死を契機に僕が店主となりました。 未熟な人間ですが、末永くおつきあいいただければ幸いです。
 きょうは青い縞ウールにくすんだクリーム色の半衿、黒の角帯にチャコールグレーの袴。 よきもの倶楽部の黒っぽい柄足袋に右近下駄です。
2004年3月25日(木)  No.223

常花のまち
 城端と書いて「じょうはな」と読みます。 これにかけて「常花」でありたいという想いが町民にあるので、いたるところに花が植えられています。 各店前の竹製花入れ(きよべトップページ参照)は言うに及ばず、家々の前のプランターやお庭など、春になるといっぺんに色づきます。 別院前の桜のつぼみも膨らんできました。 4月3日からのしだれ桜まつりに間に合いそうです。
 午後からTMO連絡調整会議があり、しだれ桜まつりについて打ち合わせしました。 今年は個店が頑張り、魅力的な体験メニューが沢山あるので楽しみです。 当店では「桜もようの飾り下駄」づくり教室を開催します。
 また10日、11日におきものでお越しの方にはお抹茶が無料サービスになります。 11日は着付け体験と町並散策もあるのでお手持ちのきものでお気軽にご参加ください。
 写真は日本抵抗器の桃(?)。 青空に映えるきれいな色です(クリックすると拡大します)。
 きょうは厚手木綿の単衣に、焦げ茶の半衿。 辛子色の角帯に焦げ茶の木綿袴。 コーヒーブラウンのネル足袋に右近下駄&ストールです。 ネル足袋と襟元のストールは暖かいので、一度味をしめたら手放せません。
【城端でこれからあるイベント】http://www.craft-ran.com/ht/event.html
2004年3月24日(水)  No.222

初めてのおつかい
 亡くなった祖母の同級生が尋ねてこられました。 満95歳です。本当にありがたいことです。 沢山いた北野小学校の友達もあとお一人になってしまいました。 祖母や他の方の分もお元気で長生きしていただきたいと思います。
 もうじきひと月たちますが、お参りくださるかたが毎日のように来られます。 本当に祖母は幸せです。
 一番下の子がこの春から小学校にあがります(1/18の日記参照)。 まだまだ小さい気がしていたので(見た目は3〜4歳くらい)、一人でのおつかいがまだでした。 今日ようやく近所の八百屋さんで「おつかいデビュー」です。 写真は得意げに買い物の中身を見せて武勇伝(?)を語る様子です。
 夜は城端にぎわい館「じゃんとこい」の運営についての会議。 人が集まるようになったのでこの調子で運営していけたらいいのですが、問題は資金面ですね。 あと地元のバックアップがどれだけ得られるか…。
 今年一年いろいろ試行錯誤してみたいと思います。 アイディアはたくさんあるのですが、賛同者を得るのが難しい…。
【城端にぎわい館 じゃんとこい】
http://www.shokoren-toyama.or.jp/~johana/nigiwai/
↑このサイトも頻繁に更新しないと意味がありませんしね。
【2004年1月の日記】
http://www.craft-ran.com/cgi-bin/kimono/sfs2_diary/200401.html
 今日はグレー縞に白糸のネップの入った紬(馬下助左ヱ門)に織りの入った薄黄色の半衿。 へたれ結びにした裂織りの角帯に薄手の正絹袴。 グレーの足袋に焼桐台の右近下駄、衿にはグレーのショールを巻きました。
2004年3月23日(火)  No.221

襟裏の三ツ割
 うちでは胴裏を見積もってから仕立て屋さんにお渡ししています。 衿裏は3等分です、半割だと縫い代が多すぎて襟元がきれいにならないと考えるからです。
 今の胴裏は以前より心持ち幅が広いので、普通に折り目をつけて裁っても衿裏の幅には余裕があります。 しかし、裁ち目がギザギザだと美しくないので、糸を抜いてその上を切るようにしています。
 やりかたは、3分割した端に切り込みを入れ、少し経糸を引きます。 胴裏は平織りなので簡単に糸が抜け、スジがつきます。 あとは丁寧にその線上を裁っていくんです。 黒い板の上だと見やすいですね。
 時間は数倍かかりますが、お客様の大事なきものですから。 心を込めて。
2004年3月22日(月)  No.220

国道未完成記念式典にエライ人続々
 いつものように9時に店をあけると、前にドドーーンと紅白のテントが…!? 11時から行われる記念式典用ラシイ…。 さすがお役人さん、不測の事態(?)に備えて早朝より準備をなさってるようです。 それにしても朝8時からの国道通行止めには驚きました。 しかも店舗の入り口を予告もなく封鎖するとは…露天商でもやらなかったことを堂々とできる神経に脱帽です。 僕は祭のたびに香具師とやりあってますが(参照;09/11/2002の日記)、今回は誰が責任者かすらわからない始末。告知もないし多数の町民がこの式典を知らないでしょう。
【2002年9月の日記】http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200209.html
 前衆議院議長をはじめ、センセイと呼ばれることに違和感のないVIPが黒塗りの車で続々と到着。 苦節数年の苦労話の後(でも苦労したのは住人です)、華々しくくす玉割りやテープカットがあり、綿貫氏が揮毫した巨石碑『長想遠思』の除幕式へと。 「(国道拡幅は性急な突貫工事だったけど)長い目で見てほしい」って意味ですか(違う?)。
 「雨も又 落着くむぎや 祭かな」と詠まれ、その大きさと場所故に疎まれている句碑(交差点の対角線上にあります)に負けてはならじ(?)とひと回りもふた回りも大きな巨石です。 お客さんの視界をさえぎるので、祭の希少価値を高めるのに役立つんですね。 また景観とは関係なくポツンと立つその姿に孤高の精神を感じます。
 式は「一般国道304号道路改築事業完成式」という長い題で、注意してみると看板に(城端町第1期区間 出丸〜大工町)と小さく入ってました。 そうか!第1期工事だけの完成記念式典なんだ。 だったら全区間完成した暁にはさぞや盛大にお祝いなさることでしょう。みなさん覚えておいてくださいね。 でもまだ出丸地区の歩道は完成してないんです…ケド。 「まだ完成もしとらんがに、なんのことや!」と出席を丁重に断った沿線のサムライ区長もいらっしゃるとか…。
 
 何故この時期に記念式典をするのか?という疑問に誰も答えてくれないので邪推するしかないのですが、代議士より長くしゃべった人のための式典というのが世間の声です。 権力っちゃ香具師より悪いといったら露天商に失礼でしょうか?
 きょうは青い縞ウールにちょっとくすんだ青の半衿、黒の角帯に帆布の袴、襟元はグレーのストールで足袋は薄茶色。
2004年3月21日(日)  No.219

きもので曳山祭を見にきませんか?
 桐生市よりお客様がお見えになりました。 城端と同じく織物の町です。 一度行ったことがありますが、体験工房や芸術村(?)など興味深いものがありました。 これらは古い工場を利用してるようです。 
 男性がきものを着る会もあるようで月イチで集まって町を散策してるということでした。 実はそのメンバーが城端曳山祭にお越しになるそうで、お会いするのがとても楽しみです。
 写真の男性は大島のアンサンブル、そうは見えませんでしたが今日がきものデビューだそうです。 女性は黒地の江戸小紋に小紋羽織でした。 僕は木綿の袷に焦げ茶の半衿、黒の角帯にチャコールグレーの袴、グレーの足袋に右近下駄。
 今年の曳山祭はきもの姿の方がたくさんお越しいただけそうです。 当店2階に着替える畳の部屋を提供しますので(もちろん無料です)遠慮なくご利用ください。 メール等をいただければ宅急便で荷物を送っていただいても結構です。
【桐生ウォーカー】http://www.kiryu-walker.net/
2004年3月20日(土)  No.218

城端らしい公共建築
 先月12日の日記に書いた、新町の町営住宅がだいぶ出来上がりました。 五月十五日の夜、この前で曳山がUターンするのが城端曳山祭のクライマックスなので近代的な建造物は似合わないと思ってました。 なかなかイイ感じなので、ホッとしています。 やはり地元の大工さんじゃないとダメですね。
 今年の曳山祭にはネットで知り合ったきもの好きの方がたくさんお越しくださるようで楽しみです。 本当にきものが似合う祭なのでお越しになる時はぜひおきもので…。 祭に参加した気分になれますよ。
【城端曳山祭】
http://www.town.johana.toyama.jp/home/festival/hikiyama/
【2004年2月の日記】
http://www.craft-ran.com/cgi-bin/kimono/sfs2_diary/200402.html
 今日は浅葱色の紬にひと色濃い目の半衿、グレー系の裂織りの角帯にチャコールグレーの袴、グレーベースの千鳥格子の足袋です。
2004年3月19日(金)  No.217

噂の真相休刊
 「噂の真相」という月刊誌があります。 タブーなき雑誌を標榜していて、政治などのカタい話から、芸能界のヤコいハナシまで、歯に衣を着せぬ書きっぷりで大好きでした。 長年愛読していましたが、今月号をもって休刊することに…。 売れていたのですが、スタートして25年の区切りということです。
 日本がおかしな方向へむかっているときに、反権メディアが休刊するのは本当に残念です。 みなさん新聞やテレビ、いつも同じのを見てませんか? 情報を比較したり、疑ってかかるのはメディアリテラシーの基本ですよ。
【WEB噂の真相】http://www.uwashin.com/
 協同組合城端西町商店会の会計を何年もやっております。 3月決算なのでそろそろしめねばなりません。 が、帳面というのはとことん苦手で悪戦苦闘しています。 はぁぁぁ〜早くからやっておけば良かった(毎年の反省ですが)
 朝から雪がちらついています、きょうは一気に冬に逆戻り…。 木綿の袷の下はスタンドカラーシャツ、黒の角帯にゴツめの帆布の袴、自分で染めた茶色の足袋に右近下駄。
2004年3月18日(木)  No.216

片貝木綿が入荷しました
 年に一度のcraft Lunの大バーゲンが始まっています(21日まで)。 毎年つごもり大市に併せて開催していますが、葬儀と重なったので延期しました。 超特価のコットン生地は200円/m、カットクロスは140円→50円、他のカントリー用品は20%引き。 おかげさまで朝から大変なにぎわいです。 こんなご時世なのにありがたいことです。
 片貝木綿がたくさん入りました。 今年は縞ばかりではなくチェックや変わり色も揃ってますので、是非ご覧になってください。

 きょうは暖かいので、その片貝もめんを着ています(2002年05/25の日記参照)
 春らしいクリーム色の半衿に兵児帯、グレーの木綿袴にグレーの足袋で軽快に。
【2002年5月の日記】http://www.craft-ran.com/bbbs/200205.html
2004年3月17日(水)  No.215

♪金柑金冠金管魂金環鍛冶屋のおじいさん〜
 生まれて初めて金柑(キンカン)を食べました。 小さなビワくらいの大きさなので、こんな小さなの皮を剥いたらなにも残らないじゃん??と思ってたんですが、皮のままガブリ!なんですね。 いや〜勉強になります。
 柑橘類の皮独特の渋みが強いと思いきや、そうでもなく、みずみずしくって美味しいです。
 でもキンカンと言えば♪キンカンキンカンキンカンコン〜で始まる、あの会社ですよね(古ぅ)
【金柑】http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/kinkan.html
【金冠堂】http://www.kinkan.co.jp/
 今日は厚手木綿の単衣きものに焦げ茶の半衿、同じく焦げ茶の角帯に茶色の袴に茶色の足袋。
2004年3月16日(火)  No.214

地名散歩
 今日はなんと2本立て日記です。
 毎回楽しみにしている「ふるさと歴史講座」(参照;07/01/2002,02/21/2003の日記)を聴講しました。 演題は「地名散歩」。講師は加越能地名の会の前田 廣さんです。
 あっという間に予定時間を終了してしまったくらい「濃い」内容でした。 「マチ」が付く地名は決して市街地ばかりではなく、むしろ田んぼ等を示す(例;小矢部の桜町遺跡)とは知りませんでした。
 お話を聞いていて、ふと思いついたことがひとつ。 城端には北野(きたの)と西明(さいみょう)という地区がありますが、どこに対して北と西なのかハッキリしません。 しかし、昔ツクバネ(都久波禰)山系が修験場であり、細野の熊野神社(元は真言密教立川流)や長楽寺の北野天満宮(元は海乗寺)に修験者が集まっていたことを考えると、この山一体から見て「北」野であったり「西」明であったりしたのではないかと仮説を立てられます。(参照:07/25/2003) そもそも都久波禰神(ツクハネノカミ)は遣唐使の守護神にもあげられたほど古くから著名な神社らしいですし…。
 あれこれ推論すると楽しいですよ〜。 ライフワークになりそうです。
【2002年7月の日記】http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200207.html
【2003年2月の日記】http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200302.html
【2003年7月の日記】http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200307.html
2004年3月15日(月)  No.213

貧乏劇場
 昨日の映画に触発されて、ホームシアター熱が再燃しました。 いままで広い催事場に150インチの疑似スクリーンを仮置きしていたのですが、寒いのと寂しい(笑)のであまり見る機会がありませんでした。
 リビングの白壁に投影してみたらどうだろう…と実験してみたら、まあまぁ使えるので、手近にあった黒い生地で簡単な暗幕をつくりました。 といっても安全ピンで留めただけなのですが…。
 学校から帰って来た子ども達に大好評で、さっそくアニメの上映会を。
【貧乏劇場】http://www.craft-ran.com/seibe/theater/index.html
2004年3月15日(月)  No.212

城端で最後に映画を見たのはいつだろう…
 城端フィルムコミッション設立記念上映会ということで、織館にて映画『逢いたい』を観てきました。 織館で上映するのは初めての試みです。 音響やスクリーン、さらにスタッフの気配りなど、問題も多かったのですが、昭和初期の建築物と映写フィルムのカラカラ回る音がとてもいい雰囲気で欠点を帳消しにしてました。
 主役兼監督の淺井康博さん(写真)は若干24歳、滑川市出身です。 県内各地でロケをしたこともあって富山県先行上映になってます(…というか、富山県でしかまだ上映されてません)。 しかし劇場でアンコールが相次ぎロングランが続き、ついに観客数1万人を超えました。 高岡ピカデリーでは12月20日から始まってまだ上映中です。 「お客さんがゼロになるまでやる」とは!ピカデリー支配人の映画にかける想いが伝わってきて嬉しいです。
 映画の内容についてはいろいろご意見があろうかとは思います。 正直いってまだまだ練り込まれてません。 が、「人ちゃ、なんか、役、持って生まれてくるもんや」は素直に納得できます。 また、たった一人の若いモンの熱意が、これだけたくさんの人とお金を動かしたという事実は凄いことです。
 冒頭のおばあちゃん(菅井きんさん)の葬式のシーンでは我が身のことのように思えました。
 きょうは大島の下にタートルネック、黒の角帯、焦げ茶の袴です。
【逢いたい】http://www.movie-aitai.com/
2004年3月14日(日)  No.211

謎の鳥
 Jリーグが開幕しました。 応援しているサンフレッチェ広島がわずか1年でJ1復帰を果たしたので(参照;11/30/2002)とっても嬉しいです。 TV前で精一杯応援しました(録画でした)が、残念ながら1:1でエスパルスと引き分けてしまいました。 次節に期待します。 今週はオリンピック予選もあるサッカーウィークなのでとても楽しみです。
【2002年11月の日記】
http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200211.html

 今日は茶のウールきものに独特の方法でつけた焦げ茶の木綿半衿、黒の角帯に帆布の袴、黒足袋に右近下駄、首には茶色のストールです。 暖かくなりましたがなかなかストールが手放せません。
【男の半衿の縫い方】http://www.craft-ran.com/wa/M-han.html

 北陸銀行の駐車場で見かけない野鳥をパチリ! といってもスズメとツバメとカラスくらいしか知らないので、メジャーな鳥かも…。 ご存知の方がおられたら是非教えてください(クリックすると拡大します)。
2004年3月13日(土)  No.210

私たちの着物術
 面白い本を見つけました。 漫画家の近藤ようこさん&お気楽倶楽部編集の『私たちの着物術』。 着道楽な女性100人に根掘り葉掘りきいたアンケート結果を集計した本です。
 頻繁にきものを着てる方ばかりですから、ノウハウや裏技から離れ技(笑)までギッシリです。 楽しいし、どこからでも読めるのでお薦めします。
 毎日更新しているウチの「日記リンク」を見ていても、みなさんの工夫やきものに対する愛着(執念?)が垣間見えるので面白いですよ〜。
【めざせ!全国の着物日記リンク】
http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/link.html

 今日は着流しです。 余呉糸と結城の細番手真綿糸を使っておった草木染め縞紬(1/2の日記参照)。 ざっくりした角帯は裂織りです。 半衿は焦げ茶。 足袋はコーヒーブラウン。
【2004年1月の日記】
http://www.craft-ran.com/cgi-bin/kimono/sfs2_diary/200401.html
2004年3月12日(金)  No.209

コレクション拝見
 店ちかくの城端にぎわい館じゃんとこい(0763-62-0855)にて秘蔵のコレクション展が始まりました(3月31日まで)。
▼中村翠恒(飾り皿)、北出不二雄(飾り皿)、北出塔次郎(花瓶)、千田英之(飾り皿)、初代八十吉(花瓶)、島岡達三(縄文扁壺)、濱田庄司(塩釉茶碗)、棟方志功(絵画)、石黒連州(絵画)、村井辰夫(掛け軸)、岩崎巴人(掛け軸)、万花人(掛け軸)、谷 聴泉(掛け軸)、大河内伝次郎(絵画)など、そうそうたる作家作品が22点(写真をクリックすると拡大)。 未公開の貴重なものもあります。 
 入場無料なので、ぜひご覧になってください(10〜17時;月曜定休)
今日は青縞のウールに青鼠の半衿、青っぽい角帯をへたれ結びにして、木綿袴はチャコールグレー、よきもの倶楽部の黒っぽい柄足袋に右近下駄です。
2004年3月11日(木)  No.208

梯子に登る
 まちなかに道路標識を設置する為の検討委員会(?)に出席しました。 歩いてまわる来街者(観光客)への看板です。 3つの案を見せていただきましたが、コレ!といった決定打はありませんでした。
 必要最小限度の情報を掲示してあれば、あとは地元の人間に尋ねていただく…というのが、コミュニケーションをとれるという点で良いのではないかと考えます。
 見知らぬ土地へ旅行したら、名所を巡るだけではなく地元の人と知り合いになりたいと思いませんか?
 春らしいとてもいい天気です。 店の外壁を飾っていたイルミネーション(電飾)を撤去します(昨年12/15の日記参照)。 お隣の電気屋さん(エルプライム・イシムラさん)から2段梯子をお借りしてスルスルっと…。
 パラグライダーに乗ってたくらいですから高いところは「好き」です。 嬉々として登ったのですが、下で見ていた妻が怖がってしまって…。 袖は一本たすきで止めているし、袴の裾を踏まないようにさえ気をつけていれば何ら変わりはないのですケド。
【2003年12月の日記】
http://www.craft-ran.com/cgi-bin/kimono/sfs2_diary/200312.html
 午前中につごもり大市で濡れたテントをたたんだし、夜のPTAの会議へは自転車で行きました。 あまり日常生活で不都合は感じないですね。
 暖かいのでご覧のような厚手木綿の単衣に袴姿です。
【つごもり大市】http://www.craft-ran.com/tugomori/
2004年3月10日(水)  No.207

出会い
 じょうはな織館ギャラリーにて「出会い vol.1(彫)」と題した三人展が始まっています(3/21まで)
 城端を拠点に制作活動をしている若手彫刻作家3人(佐藤忠博さん・高田洋司さん・山下貴嗣さん)の作品展です。 大作ばかりで想像以上に見応えがありました。
【じょうはな織館】http://www1.tst.ne.jp/ori/
【城端のイベント案内】http://www.craft-ran.com/ht/event.html
 今日は珍しく袴を穿いていません。 木綿袷を着流しにして、女物きものを改造して作った胴着を羽織りました。 下記に写真をアップしています。
【古着を胴着に改造】http://www.craft-ran.com/wa/dougi.html
2004年3月9日(火)  No.206

どこにもない呉服屋になりたい
 少し落ち着いた定休日、妻と車に乗って福井の呉服屋さんへ出かけます。 いろいろお話を聞くうちに元気が出てきました。
 実はこの春、店舗の模様替えを考えています。 どこの真似でもない、どこにもない店ができたら楽しいなぁ…、と。 詳細はまだお伝えできませんが、ご期待ください。
 妻はグレー地にホタル絞りを施した紬、両端がエンジで中が更紗の名古屋帯、 僕は大島の下にタートルネックセーターを着て、木綿袴のカジュアルな和装です。
 お邪魔した呉服屋さんも当然のように毎日きもの姿です。 やっぱ、こうでなくっちゃ!

 写真は当店オリジナルの一本たすき。 仕事や食事時など、袂が気になるときに使うと非常に便利です。
【一本たすき】http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/tasuki.html
2004年3月8日(月)  No.205

かわいげのない名残り雪
 朝起きたら雪が積もってました。 30センチはあります。 春一番が吹いた後に降る雪をなごり雪と呼ぶそうですが、そんな生易しいものではありません。 ご近所総出で除雪に追われました。 それでも午後からは陽が射し、少し残っていた雪もみるみるうちに融けてゆきます。
 お出かけシーズンに迎えて、カジュアルきもの姿で持ち歩きたいバッグが入荷しました。 シッカリしたつくりでタップリものが入ります。 お値段はお手頃な3500円から6200円まで。 おすすめです。
 今日は青い縞ウールに渋い青緑の半衿、裂織りの角帯をへたれ結びにして、濃い灰色の木綿袴にグレーの足袋にグレーのストールです。
【へたれ結び】http://www.craft-ran.com/wa/hetare.html
2004年3月7日(日)  No.204

趣味のはなし
 ネットで初めて公開しますが、アマチュア無線のコールサイン(JR9SSN)を持っています。 長く使っていないので失効しているかもしれません。 以前パラグライダーに夢中になっていたことがあり取得しました。
 城端の原山牧場の上、ツクバネ山にパラグライダーのテイクオフがあります。 始めた当初はパラがまだ市民権を得ていない状態だったので大変でした。 今は休眠中ですが、もう少し生活が落ち着いたら再び空を飛んでみたいです。
 アイコムという無線機メーカーのサイトページ「週刊BEACON」に「アマチュア無線人生いろいろ」というコーナーがあり、ハム(アマチュア無線家)の生き様について詳細な物語が載っています。 「北陸のハム達」のなかには城端の日本抵抗器製作所の故;木村健吉さん(写真)もいらっしゃって、興味深かかったです。
http://www.icom.co.jp/beacon/ham_life/enma/index.html

 昨夜遅くから強風が吹き荒れ朝まで続きました。 止んだと思ったら、雪模様に。 寒い一日です。
 今日は茶色ベースに黒縞の入ったウールに、くすんだ黄色の木綿半衿。 辛子色の角帯に帆布の袴を×(ばってん)結びにしています。 コーヒーブラウンに染めた足袋に右近下駄、首にはストールを巻いています。
【和のデータベース】http://www.craft-ran.com/wa/ 
【×結び】http://www.craft-ran.com/wa/x-musubi.html
【JRM日本抵抗器製作所】http://www.jrm.co.jp/
【BEACON】http://www.icom.co.jp/beacon/
2004年3月6日(土)  No.203

次のイベント準備に追われる
 社会復帰したと思ったら、次々と仕事(?)が回ってきます。 4月3日〜11日まで善徳寺&市街地で開催される「城端しだれ桜まつり」の協力店募集です。 商品の販売だけではなく、店内で体験会や実演などをしてもらえないか…と個別に交渉に歩きます。
 数年目にしてようやくお店の意識が高まってきました。 なんらかの形で協力してくださる店が増えそうな予感がします。 うちでは「さくら模様のミニ下駄づくり」を予定しています。
 写真は山下提灯店さんでみつけた大工道具を描いた提灯。 珍しいでしょ〜。 こんなんもアリですよね。
 今日は大島の下に黒っぽいタートルネックを着て、鉄色の兵児帯にチャコールグレーの木綿袴。 黒繻子の足袋に右近下駄。 寒かったので茶系の撫松庵のロングコートを羽織りました。
 朝から雪模様だったんですが、あっという間に融けてしまい自転車に乗れたんですよ。 もう春の雪ですね。
【城端でこれからあるイベント案内】http://www.craft-ran.com/ht/event.html
2004年3月5日(金)  No.202

昔の値段で出ています…
 長らく休ませていただきましたが、ようやく通常営業に戻ります。
 外は雪…。 天気も悪いし…と考えていたら、早くからお客様がドンドンお越しになってビックリするやら嬉しいやら…。 本当にありがとうございます。
 今後は僕が店主になります。 祖母が残してくれた信用を大事にして細く永く商いを続けていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 東京から散人さんとIさんが、わざわざ祖母のお線香をあげに立ち寄ってくださいました。 本当にありがたいことです。 人の縁に恵まれた祖母と我が家は幸せ者です。

 写真は女性用の正絹羽織紐(クリックすると拡大します)。 貴重な(?)デッドストックです。 お値段も昔のままの700円から…。 在庫限りですので、気になる方はお早めに…。 上に見えるのは同じく羽織紐ですが、長組みですので蝶結びにできます。
 きょうは茶縞のウールにくすんだ黄色の半衿。 黒の角帯に薄茶の帆布の袴。 コーヒーブラウンの足袋に右近下駄。 茶色のショールに茶色帆布の道服で完全防寒しました。
【旅の途中】http://www.sanjin.jp/
2004年3月4日(木)  No.201

ささやかなひなまつり
 今日までお休みをいただいて、祖母の本当の初七日を迎えます。 家の者だけでお参りする予定でしたが、祖母の知人が続々と訪れてくださいました。 ありがたいことです。
 偶然きょうは母の誕生日だったので精進料理のちらし寿司でお祝いします。 玄米に梅酢と米酢をまぜ、刻んだかんぴょうと椎茸、人参を入れ、細く刻んだ海苔をかけます。 仕上げは錦糸卵の代わりに細く裁断したタクアンで…。 レンコンを醤油で炒めたレンコンステーキがメインディッシュ。 これが結構イケルので大満足です。
 写真は子ども達が紙で作ったお雛さま。 ささやかにお祝いしました。
 今日はヒゲの紬にだまし襦袢、半衿は黄土色、辛子色の角帯に焦げ茶の袴、薄茶の足袋に右近下駄です。
2004年3月3日(水)  No.200

俳句のちから
御浄土の 春をたづねて 逝き給ふ (一粒)

 上田一粒先生が詠んでくださった俳句です。 祖母の葬儀の日が春を思わせる陽気だったことを思い出します。 本当にありがとうございます。 偶然ですが、祖母の法名は釋尼浄安です。 きっと浄土(天国)に行ってると思うので、この句がとても嬉しいです。
 昨年わかば句会に入門させていただいたとはいえ(7/1の日記参照)、一度も月例会にも出ず、たまに投句するだけのデキの悪い生徒をまだ見守ってくださるんですね。 感謝。

 葬儀の翌日から冬の寒さがぶり返し、今日は雪が降りました。 今日からカジュアルきものを着始めます。 袷の木綿に黒の角帯、茶色の半衿に帆布の袴、薄茶の足袋に右近下駄、首に茶系のストールです。
 四月に四十九日法要を営むので、祖母の形見を直して着られないかと妻と母があれこれ相談をしています。
【店長のきもの日記 2003年7月】
http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200307.html
2004年3月2日(火)  No.199

めざせ!すべてのきもの日記リンク
 じゃんとこいのミニウィンドウを替えてきました。 今回はミニ下駄と根付けです。 写真ではわかりづらいのですが、男ゲタやこっぽり型のものもあります。
 実はこの下駄、キットも作ったので、4月の「城端しだれ桜まつり」で講習会を開催予定です。 初めての方でもかわいく作れますよ。
↓しだれ桜まつりの昨年、一昨年の様子はこちら↓
http://www.craft-ran.com/ht/03sidare.html
http://www.craft-ran.com/ht/02sidare.html
【店長のきもの日記 2003年4月】
http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200304.html
【店長のきもの日記 2002年4月】http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200204.html

 きもの日記をつけていらっしゃる方が全国にたくさんいらっしゃいます。 みなさんそれぞれ着物生活を楽しんでおられる様子がよくわかります。 なかなか実践できなくても見てるだけでも楽しいのでよろしければご覧ください。 一日1リンク増やすのが目標です。 自薦or他薦/個人or業者問いません、ご存知のサイトがありましたら是非お知らせください
【めざせ!全国の着物日記リンク】http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/link.html
2004年3月1日(月)  No.198

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