となみ詰所に宿泊し、目の前の東本願寺へ。 報恩講のクライマックス「坂東曲(ばんどうぶし)」を観る為です。 坂東曲とは「大勢の僧侶が上体を揺らし大声で念仏と和讃を唱える声明(しょうみょう)で、鎌倉もしくは南北朝時代に関東(坂東)の同行(どうぎょう)が始めたとされ、親鸞聖人が越後流罪になる際、荒波に揺れる船の中で一心に念仏を唱えた話に由来する」らしいです。 お東だけに残る独特のもので、祖母が生前身振り手振りで「そらすごいもんじゃ」と何度も語ってくれました。 一度は体験せねば!と子どもの頃に決意し、ようやく念願叶います。
朝5時半に御影堂に入りましたが、すでに3〜400くらいの人で中央ブロックはギッシリ。 聞けば5時の開門前に250もの人が並んでおられたそうです。 それでもセンター10列目(?)の良い席に座れました。 暖房は無く、カイロを忘れ寒い思いをしましたが、次第に人が集まってきて寒さを感じなくなります。 6時過ぎから団体さんが続々到着、なんと高岡教区の見知った方々も! 仏縁ですかね。 6時半から阿弥陀堂での結願晨朝(けちがんじょんじょう)は昨日朝お参りしたのでパスさせていただいて、浦西 豊 氏(能登教区)の法話を拝聴。 9時の開式前には、広い広い御影堂がいっぱいで立ち見が出ています(すでに3,000人は越えていると思われます)。 藤田宏達 氏(北海道教区)の祖徳讃嘆(そとくさんだん)は、宗祖親鸞聖人のお話だけではなく、清廉の政治家 安倍 寛と遺志を受け継いだ安倍晋太郎を讃え、暗に孫の現総理を批判しました。 熱い法話です。
10時 結願日中(けちがんにっちゅう) 60数名の僧侶と雅楽団、さらに百名を越える伴僧(?)が登壇し、二時間半に及ぶ法要が始まります。 圧巻は坂東曲! 上半身を右に左に上に下に、ナムアミダブツと和讃(今年は高僧和讃)を声を限りに繰り返します(動画はここをクリック)。 ただただ圧倒されてましたが、あることに気づき涙がこぼれ落ちました。 『これ五体投地じゃないでしょうか』僕はそう感じました。 命を捨てるほどの強固な信心(坂東曲が広まったのは僧兵の時代です)。 いろんな思いが重ね合わさり、自責の念もあって…感極まりました。
感動的な体験がでした。 毎年来ておられる方もいらっしゃるようです。 生涯一度は御体験ください(クッションもしくは正座椅子をお忘れなく…)。 報道に寄れば6,000人(入りきらなかったら境内モニター視聴)もの人が参集されたとか! ご年配の方だけじゃなく、若い方もたくさんおられ、浄土真宗の未来が明るく思えて来ました。
きょうは茶地に朱縞ウールにくすんだ茶の半衿、黒緑の角帯に灰黒の袴、茶のガーゼストールに茶のタビックス、茶のロングコートです。 (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
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2017年11月28日(火)
No.5265
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