昨年一年かけて城端を調査していた富山大学人文学部文化人類学研究室(竹内ゼミ)の調査報告がじょうはな座で開催されました。 残念ながら出席できなかったのですが、報告書を読ませていただきました(写真をクリックすると拡大)。
【地域の概要】【曳山祭の概要】【曳山祭を支える人々】【地域コミュニティにおける祭りの役割】【むぎや祭の概要】【むぎや祭をとおして変化するコミュニティ】【むぎや祭が持つ楽しさと束縛】【むぎや祭における「じゃんとこいむぎや」の役割】【婦人会が地域に果たす役割】【神社・伝説・祭りからみる人々の「郷土観」】【城端の食文化に置けるナレズシ】【農村部と町部の家屋構造と居住者の認識】【国道の拡幅と再開発による住民生活の変化と住民の城端像】【生活施設に関する意識調査から見る城端のイメージ】【絹織物に対する住民の意識と生活者の取り組み】【理休地区における水車と住民の関係】
学生たちがそれぞれ興味ある対象を調査した、200メージ余に及ぶ立派な報告書です。 城端のことを全く知らなかった彼らがここまで調べ上げるのは大変だったろうと推測します。 城端に何度も足を運び、なかには合宿までして練習から祭りに参加した学生もいます。 住民と触れあうことで城端贔屓になった学生も(うれしいじゃないですか)。
調査報告にも関心はあったのですが、学生たちが城端をどのように感じたか?に非常に興味がありました。 どうやら彼らは城端に好奇心を刺激され、面白がってくれたようです。
報告書の冒頭で竹内 潔教授が城端を「平野の小宇宙」と名付けました。 自律的な地域としてのまとまりを色濃く残し、有機的なまとまりをもった社会文化を維持している…そうです。 僕は城端は「完結した町」だ(った)と思っています。 だからこそ自律したコミュティが維持されているのでしょう。 むろん良い面も悪い面もあるのですが、年々「城端らしさが薄まっていく」のが残念でなりません。 いつまでも「平野の小宇宙」でありつづけるにはどうしたらいいでしょうね。
きょうは茶縞ウールにベージュの柄半衿、辛子の角帯に茶色の袴、縞のタビックスです。 (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
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2012年3月18日(日)
No.3174
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