講演会に出席しました。 講師は大谷大学々長 木村宣彰(せんしょう)さん。 なんと城端町上見のご出身です。 なんとしても聞きたくて、無理矢理時間を作り出しました。 うまくまとめられるか不安ですが、かいつまんで要旨を書き出します。 ーーーーーーーーーーーーーーー これからの日本でホリエモン的な生き方を認めるのか? というのは規制緩和によって競走が促進され、一握りの勝ち組と大多数の敗者が出現する。 正しい者が勝つのではなく「勝った者が正しい」「残った者が良い」とならぬか心配だ。 首相は改革の目的を明示できないから、手段(改革)そのものが目的化している。 明治の岩倉使節団は西洋を見聞したことで、逆に日本を自覚した。 そして富国強兵というスローガンを掲げる。 まず「強兵」を押し進め、日露戦争には勝ったが、太平洋戦争の敗戦でゼロになる。 今度は「富国」で経済大国になるが、バブル経済の崩壊とともに混迷の世に入る。 その後「うしなわれた10年」を費やすことになり、大人でさえも生き方に迷っている。 年間自殺者3万人の社会はおかしい。 人は希望があれば元気になれる。 自分の行き先が見えないから子どもがおかしくなるのだ。 トーマス=フリードマン著「レクサスとオリーブの木」によると「経済至上主義」と「古いもの&守るべき場所&心の拠り所」はいたるところで併存している。 しかしグローバリゼーション(=均質化)が進むと、オリーブの木は倒されて整地されてしまうだろう。 「ホリエモン的社会」と「協同の社会」とは相容れない。 あなた方はどちらを選択しますか? ーーーーーーーーーーーーーーー まるで経済学の講演ですが、実はそうではありません。 ガンジーや漱石の言葉を引用しながら、人には「心の拠り所」が必要なんだということを遠回しに示唆してくださったのだと思ってます。 反トヨタ、反マイクロソフト、反マクドナルド、反グローバリゼーションは僕も同感なので、嬉しかったです。 さらに「子どもたちになにをどう伝えるか」という点で大きなヒントをいただきました。 きょうは新春懇親会(欠席しましたが)を兼ねているので、きもの姿の女性もちらほら見受けられます。 会場が和らいでいいですね。 僕はグレーの木綿袷に黄土色の半衿、黒の角帯に灰黒の袴、グレーのストールにグレーの足袋。 ロングコートをはおって自転車で颯爽(?)と。
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2006年1月28日(土)
No.909
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