「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2003年9月

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14歳の挑戦報告会
 7月に中学生二人を預かった「14歳の挑戦」の報告会に顔を出してきました(7/8の日記参照)。 生徒達が体験してきたことをまとめ、発表し、講評するというのです。 学生のみならず、保護者や受け入れ先の事業所にも開催の案内を戴きました。
 個別の報告には間に合わなかったのですが、全体発表会やアンケートの集計結果は見ることができました。 それによると80%超の家庭で就業体験が話題に上り、55%の親が「体験中の子どもに変化がみられた」と答えています。 「ありがとうという言葉がでるようになった」というのが印象的でした。
 終業後も36%の生徒に変化が見られ「自分であれこれ考えて行動するようになった」そうです。
 来年も子どもたちを預かって、商売の楽しさや、人と人とのつながりの大事さを伝えていければ…と思っています。
【14歳の挑戦】http://www.craft-ran.com/14/
 今日は深緑のコサシルクに薄緑の木綿袴です。
2003年9月30日(火)  No.34

城端に新しい風を
 城端奥の小さな部落に別荘(拠点?)を建ててらっしゃる方にお会いしてきました。 驚いたことに基礎工事以外は自分たちで作っておられます。 すごいなぁ…。
 小一時間話し込んだのですが、陶芸と渓流釣りをしたくて、この土地を選ばれたのだとか…。 写真も玄人裸足で、城端に新しい風を運んでくれそうです。
 「火を使わない電気窯で焼いたもんは『焼き物』と呼びたくない」とのお話にはなにか納得してしまいました。
 家と作業場は年内には完成予定だそうで、楽しみがひとつ増えました。
2003年9月29日(月)  No.33

北日本となみ野茶会
 秋麗展の最終日です。 快晴に恵まれました。
 城端別院で300人超の大きな茶会があるので朝早くからお茶人さんたちが町を散策なさっています。 席主は西下の野村宗遊さん。 城端ならではの絹パウダー入りのお抹茶「白露の衣」を使っておられます。
 以前からの顔見知りの方々がお友達を連れて遊びに来てくださいました。 きもの姿でお越しになる方もおられ、店内はとても楽しい雰囲気に。 きものって自分だけではなく他人をも和ませる力がありますね。
 妻の後ろ姿です。 薄手グレーの縞の紬に絞りと染め加工をほどこした単衣きものに、生成り紬地の袋帯。 襦袢は辛子色です。
 僕は縞木綿に帆布でつくった茶系の袴。 黒の角帯に茶色の足袋です。
2003年9月28日(日)  No.32

ペーパークラフト
 子どもがペーパークラフトにハマッています。 インターネットを検索すると無料で型紙をダウンロードできるサイトが沢山あり動物から乗り物・建物までさまざまなものを見つけることができます。
 いろいろ検索してもどうしても見つけられなかったのが写真の「ロボットパルタ」です。 NHKのプチプチアニメで活躍(?)しています。
 結局、型紙を自作しました。 四角いので設計するのは簡単(約20分)だったんですが、首と肩を可動にしたので制作が大変でした(1時間超!)。
 この型紙は近々作り方をつけて道楽三昧にアップする予定です。
【店長の道楽三昧】http://www.craft-ran.com/seibe/
 きょうは秋麗展の二日目。 深緑色のcosaSilkに辛子色の角帯。 薄黄の半衿に正絹濃色の袴です。 足袋はグレーにしました。
2003年9月27日(土)  No.31

秋麗展
 きょうから秋麗展です。 当店では春と秋の二回総合展示会をしています。 商品を絞り込んだミニ催事はこまめにやってますけど…。
 今回のテーマは「あ、きもの」 秋物とのダジャレではなく、街できもの姿の女性と出会ったときに、ふと口をついて出そうな言葉をイメージしました。
『きもの姿でいるだけで周囲の空気が和らぎます スローライフを実践してみませんか?楽しいですよ』とチラシに書きました。
 むぎや祭り以来の夫婦揃ってきものです。 僕は厚手の紬風の木綿に焦げ茶の袴。 半衿も茶色です。 角帯は辛子色にしました。 茶色の足袋で色数押さえてスッキリと…。
 妻は深緑色ベースの縞+柄のきものに白地の紬帯。 帯締は辛子系です。
2003年9月26日(金)  No.30

田んぼの学校 その5 実りました
 店の横の空き地で育てているバケツ稲が(一応)実りました。(8/29の日記参照)
 どうです?粒は少ないけど一応お米の形をしているでしょ? でも他のはダメで黒くなってしまってます(イモチ病?)

 明日からいよいよ「秋麗展」です。 今朝新聞に折り込みチラシを入れましたが、切り絵(もどき)が好評でひとり気を良くしています。
 今回「男のきもの展」に力を入れています。 紬にお召、木綿にウールetc…いろいろ揃っています。 同志が増えないか…と期待しているんです。
【男のきもの大全】http://www.kimono-taizen.com/
2003年9月25日(木)  No.29

小さな町
 城端小学校3年生が商店街のことを勉強したいということで、67名を前に「城端にぎわい館じゃんとこい」で説明をしました。 「商店街は専門店の集まりで、大型店とはフットワークが違う」とか、「共同で売り出しや駐車場などを管理している」という話をしました。 また「様々な祭やイベントは商店の参加がないとできない」ということも伝えましたが、はたして理解してもらえたかちょっと疑問です。
 この世代の父兄のほとんどは、週末になると近郊の大型店へ家族揃って出ていってしまうので、商店街のことをあまりにも知らないのではないかと危惧します。
 顔見知りの人と挨拶して暮らせる町がどんなにすばらしいか気づいてもらえたらいいのですが…。
2003年9月24日(水)  No.28

おはぎを作る
 今日は秋分の日、すなわち彼岸の中日です。 我が家では子どもたちと一緒におはぎを作りました。 「アズキはダラに煮させときゃいい」の格言(?)のとおり、我が家のあんこは抜群のできに! しかしながら、ご飯(もち米)がメッコで噛みしめて2度おいしいおはぎになりました。 きな粉とゴマも作ったので、写真はゴマを擂っているところです。
 ところで、おはぎとぼたもちの違いって知ってますか? てっきり、ちゃんとついたのがボタモチだと思っていたんですが、調べてみるとビックリ! ぼたもちは「牡丹餅」と、おはぎは「お萩」と書くのだそうです。 もともとは同じものですが、春と秋によって呼び名が変わるんですね。
 今日は片貝木綿に焦げ茶の木綿袴。 黒い角帯に薄黄色の半衿で。
2003年9月23日(火)  No.27

ネットの可能性
 城端出身で埼玉大学教授の島岡光一さんの著書「野麦峠に立つ経済学」を読んでいます。 素人でもわかりやすいように注釈付きで書かれた本です(といってもやはり難しい…)
 イヴァン=イリイチの「脱学校の社会」にも触れられ、イリイチの主張「学校システムからはみ出した人々のネットワークにこそ、社会の未来はかかっている」には納得させられました。 というのも僕は「完成された組織はすべからく悪である、なぜなら保身のために設立当初の目的がぼやけてくるから」という持論を持っていて「組織のような縦社会ではなく、ゆるやかな人と人とのつながりが社会を健全にする」と考えているからです。
 そのつながりの一つがインターネットでもあるわけで、たとえば「誰かがなにかをやっている…ということを知ってることが自分達になんらかの良い影響を及ぼす」のだと考えます。 現代人の情報処理能力を持ってすれば多対多の情報交換も可能であるし、一夜にして世論を作ることもできるのではないかと夢想します。
 ミヒャエル=エンデの「モモ」が文中に紹介され、「野麦峠…」の第一部を読み終えたところで俄然読みたくなり3度目ですが読み始めました。 エンデのすべてが凝縮されているように感じます。 子どもだけではなく、疲れ切った大人にぜひ読んで欲しい。
【島岡光一THE HUSKY VOICE】
http://www5e.biglobe.ne.jp/~shimaoka/
2003年9月22日(月)  No.26

羽織紐
 最近あまり羽織の紐を見ることが無くなりましたが、どっこい今でもちゃんと新作を作っています。 普通の倍はあろうかという正絹の2色ボカシの長羽織紐です。 結びきりでなく、蝶結びにして使います。
 色もいろいろ揃ってますし、アンティークな小紋羽織に合わせても楽しいですね。(クリックで拡大)
 携帯のストラップに使って使えないこともないですし…。

 石川県能都町の商店街女性部御一行が城端視察にお越しになりました。 パワーに圧倒されっぱなし…。
 予想最高気温が20℃でした。雨で寒いので厚手の木綿に草木染め木綿袴。 辛子色の角帯に、地紋のあるグレーの半衿で。
2003年9月21日(日)  No.25

「城端十景 その三 禅寺前」
 26日からの秋麗展のチラシができ上がってきました。 今回も真ん中に自作の切り絵もどきを入れています。 東下にある禅寺前(でんでらまい)です。 城国寺という曹洞宗の寺院があるので「禅寺前」→なまって「でんでらまい」と呼ばれています。
 城端の小路にも様子を載せました。
【城端の小路】http://www.craft-ran.com/shouji/

 昨夜からとても涼しいので、厚手の単衣木綿を着ています。 110センチ巾で織られたもので、薄茶に珈琲色のネップが入ってます。 袴は木綿の焦げ茶。 角帯は黒に近い緑で太畝のもの。 半衿をレンガ色にしてアクセントにしました。 木綿生地は自分で湯通ししました。
【「和」のデータベース 木綿の湯通し】
http://www.craft-ran.com/wa/yudoushi.html
2003年9月20日(土)  No.24

おまじない
 袴をひっかけ、ほつれてしまいました。 脱ぐのも面倒なので椅子に腰掛けて自分で仮に縫うことにしました。 そんなとき「ぬ〜いだ」とまじないを唱えます。 多分「脱〜いだ」なんでしょうね。 着たままつまみ縫いしたりするときに呪文のように親に言われてきました。
 同じような言葉の「猫の爪、ネコノツメ」も今でも自然に口から出ます。 夜に爪を切るときに使います。 「夜に爪を切ると親の死に目にも遭えない」と脅されました。 初めは言葉のまま受け取っていましたが、よく考えると「暗いときに爪を切ると深爪して菌が入って早死にする」から親の死に目にも遭えないということなんですね。
 いまでも使っているのかなぁ…。 我が家では親から子へ、子から孫へ伝わったようです。
 写真は袴をチクチク縫っているところです。 針と糸が見えますか? 抹茶色のコサシルクに横段の正絹袴です。 半衿は薄黄色、角帯は黒の裂織りです。
2003年9月19日(金)  No.23

永く使いたいモノ
 現在の店になって早や4年が過ぎました。 設計時にどんな店にしようか?と夫婦でよく話し合ったものです。 その時にオークビレッジのテープカッターを使おうと決めていました。 以前、井波の八日町いわくら民芸で見つけて買っておいたんです。
 それなりに高価ですが、安定性がよく使い勝手が良かったのですが、うっかり落として心棒が折れてしまいました。
 しかし、そこはオール木製の強みで、自分でも直すことができます。 小一時間で元通りに直りました。
なおオークビレッジでは修理もしてくれるようです。
【オークビレッジ】
http://www.oakv.co.jp/

 きょうも暑いです。 本来は単衣の時期ですが、無理せずにグレーの紗きものに、薄手の木綿袴を合わせました。 風が入ってくるので気持ち良いです。 半衿だけちょっと濃いめのくすんだ黄色で季節感を…。
2003年9月18日(木)  No.22

おすすめサイト その7
 和裁士の「ひら」さんが運営するサイト。 和裁に関する様々なことが事細かに掲載されています。
 特に掲示板が充実しています。 息抜きのキーボード早打ちゲームにもハマりました。 
【和裁人】
http://homepage1.nifty.com/hirahouse/

 今日も秋晴れの良い天気。 むぎや祭がこんな天気なら良かったのに…。
 来年のむぎやがもっと良くなるように、あれこれ考えながら町を歩きました。 ちょっといいアイディアが浮かんだので、提言してみます。
 鉄紺のcosaシルクに縞の半衿。 草木染め木綿袴で。
2003年9月17日(水)  No.21

9月のミニウィンドウ
 城端にぎわい館じゃんとこいのミニウィンドウは比較的マメに模様替えしているのですが、紹介するのを忘れていました。
 今月は初めてボックスを縦置きしています。 お月見のウサギにお坊さん、手作りキットにその完成サンプルです。 見て楽しいウィンドウになればいいな…と思ってます。
 一昨日の麦屋祭には一日で1,000人超の方が入館されたそうです。 驚異的な賑わいですね。
【城端にぎわい館じゃんとこい】
http://www.shokoren-toyama.or.jp/~johana/nigiwai/
(ご覧になるためにはエクスプローラー5.0以上、もしくはネットスケープ7.0以上が必要です)

 きょうは秋晴れの爽やかな天気。 片貝木綿に薄茶の袴で。 首に組紐のストラップを掛けデジカメを懐中に。 腰から笹倉玄照堂の藍染め巾着をぶら下げています。 唐がらし入れの柄です。
2003年9月16日(火)  No.20

敬老の日
 今までは毎年9月15日が敬老の日で、同時に城端むぎや祭の日と決まっていました。 しかし、ハッピーマンデーという訳の分からない理由により、祝日の敬老の日は9月の第3月曜日に変更(2003年は9/15)されてしまいました。 成人の日の時も感じたのですが、この祝日の変更ってとても身勝手だと思いませんか?祝日の意義を薄めてしまってます。
 子どもたちが95歳の祖母のために、おこづかいを出し合って好物のイチジクをプレゼントしました。 思いやりのある子どもたちに育ちつつあるので、本当に嬉しいです。
 月曜日は休日なのですが、きょうが祭だと勘違いなさってる観光の方も多いと予想され、商店街有志で申し合わせて店を開けました。 祭が終わっていて、さらにシャッターが閉まっていたらショックですからね。
 きょうは深緑のcosaシルクに薄グレーの織の半衿。 黒の裂き織りの角帯に、焦げ茶の無地木綿袴です。
2003年9月15日(月)  No.19

麦屋節コンクール全国大会
『麦や菜種は 二年で刈るが 麻が刈られよか 半土用に』の歌詞で知られる「麦屋節」(意味;麦や菜種は前年に蒔いて春に刈るので二年越しだが、麻は春に蒔いて土用(立秋の前18日間)には、もう刈らねばならない)ののど自慢全国大会が朝から始まってます。 今年は一般・ジュニア合わせて122名の過去最高のエントリーがありました。 快晴の3連休の中日ということもあり、大変な人出です。
 昼には笠踊りの無料講習会がありました(写真)。 これまた例年以上の参加者で用意した笠が足りないほど…。 各町のむぎや競演会もどこの会場でも満員で、演じるほうとしてはとても張り合いがあります。
 圧巻だったのはミニパレードの後の、総踊り(写真)。 沢山の観光客の皆さんと一緒になって長い長い二重の輪ができました。 浴衣で踊りに参加される方も多く、とてもいい雰囲気の祭です。
 午前中は鉄紺のコサシルクに木綿袴でしたが、午後からは祭の正装、木綿の紋付き袴に着替えます。 そのまま、総踊りに夫婦と子ども3人で参加。 子どもたちも祭の舞台衣装のまま。 妻は生成の単衣紬に芭蕉布の帯。
 子どもたちもとても楽しんでいます。 今年のむぎや祭もとても楽しかった。
【2003年城端むぎや祭】
http://www.craft-ran.com/ht/03mugiya.html
 2004年の城端むぎや祭は9月18(土)・19(日)です。 「敬老の日」の前々日の開催になりました。 お間違えの無いように…。
2003年9月14日(日)  No.18

第53回城端むぎや祭
 台風の影響で強い南風がはいりフェーン現象で気温が35℃を越えています。 暑いむぎや祭になるかと覚悟していました。 が、城端別院会場で披露しようと地方(四つ竹担当です)が着座した途端、バケツをひっくり返したような豪雨に…。 その後も降ったり止んだりで街並み踊りは中止になってしまいました。 幸い浄念寺前だけはできたので、写真を撮ることができました。
 その後その後衣装を着替えてじゃんとこいむぎやに参加。 小雨の中でしたが、気持ち良く踊ることができました。 他所のYOSAKOIと違うのは、踊りがかなりバラエティに富んでることでしょうか。 見ていてとても楽しいと思います、参加するともっと楽しいんですが…。
 城端から今回は5チームのエントリーがありました。 昨年の優勝チーム「城華(じょうか)」、60〜70代の女性が笠を持ってきもので踊る「笠舞乱華(かさぶらんか)」、小学4年の「じょうはな☆キッズ」、地域スポーツクラブの「クラブJOY準備委員会」、そして我らが「MuGAPu~(むぎゃっぷ)」です。 踊りはハードだったのですが、今年も昨年同様個人賞を戴いて感激しています。
 プログラムにはなかったのですが、夜遅くなってから好きな者が集まって通りでむぎや演奏と輪踊りを始めました。 僕ら夫婦も浴衣に着替え、観光に来られた方々と一緒に輪の中に。 この静かなむぎやがたまらなく好きです。
2003年9月13日(土)  No.17

むぎやまつり前夜祭
 いよいよ明日は城端むぎや祭、今日は前夜祭となります。 店の窓を綺麗にし、ススをはらい、大掃除をして祭を迎えます。 商工会女性部では今町通りを「かぐやひめ通り」と名付け、たくさんの青竹にロウソクを灯す準備をしています。 石畳の街並みを幽玄な炎が照らしてさぞ幻想的な雰囲気になることでしょう。
 また、夜は各町内が本番さながらに別院舞台で踊りを披露します。 例年以上の人の入りで麦屋まつりへの期待がひしひしと伝わってきます。 西上では前夜祭の地方(じかた)は浴衣姿というのが定番なので、生成り地の文人絣に裂き織りの角帯をへたれ結びにしました。
2003年9月12日(金)  No.15

中秋の名月
 今日は旧暦で8月15日「中秋」とよばれた日です。 深夜に雲が晴れ、中秋の名月を見ることができました。 ちなみに「仲秋」の文字を使うときは、旧暦八月を指します。 (旧暦七月は孟秋、九月は季秋といいます)
 写真がうまく撮れなかったのですが、本当に見事な月です。 しばらく月を眺めながら、二年前のあの事件のことを考えていました。 本当に人間って愚かだなぁ…。

 きょうは久しぶりに着流しです。 深緑のコサシルクにグレー系の角帯をへたれ結びにしました。 半衿はクリーム系です。 自転車に乗るとやはり裾が気になります。 やっぱり袴姿が、自分らしいや。
2003年9月11日(木)  No.14

袴と兵児帯
 朝から蒸し暑いです。 白地の文人絣に草木染め木綿の袴をあわせました。 帯は昨日に引き続いて兵児帯(へこおび)で実験中。
 きょうはシケ引きのちょっとしっかりしたものです。 角帯に比べるとやはりズルッっとくるのですが、ずり上っても手直しが簡単にできます。 腰板も意外に安定しているようです。
 この着方(襦袢無し、長着+兵児帯+袴)だと、きものに着替えるのに5分とかかりません。 帯結びも簡単ですし、格好もつけやすい。 きもの初心者の方に是非お奨めしたいですね。

 今日発売のタウン誌「Takt 10月号」の78p〜81p「お散歩ナビゲート」に城端市街地が特集されています。 当店も載せてくださいました。 久しぶりに顔写真が載ったんですが、照れますね。
 近所のお店も沢山載っていて楽しいです。 冷静に見ると城端って面白い町ですね。
【Online T@kt】
http://www.cap.jp/takt/index.html

 刺激されて久しぶりに城端の小路のサイトを更新。 禅寺前(でんでらまい)の坂を掲載しました。
【城端の小路】
http://www.craft-ran.com/shouji/
2003年9月10日(水)  No.13

石黒連州展
 城端に生まれ育った画僧「石黒連州(いしくろれんしゅう)展」が曳山会館内の蔵回廊で開かれています。(10/5迄 入館料500円)
 連州さんは城端別院三ガ寺のひとつ真覚寺(しんかくじ)の先代のご住職です。
 画風は色彩豊かで軽妙(この表現は正しくないかも知れません)。 一見の価値はある個展です。
 上の写真は没後に発刊された画集です、なかでも一番好きな「日月清明圓」を写しました(クリックで拡大)。 たまたま我が家にありまして、店内でご覧戴けます。 勿論実物は開館十周年記念の蔵回廊でご覧になれます。

 きょうも暑いです。 麻の小千谷に薄手の袴。 角帯のかわりに兵児帯を結びました。 袴に兵児帯は初めての経験でしたが、きつく締めないので涼しくてなかなか良いです。
 左の写真は、きもの姿でドリルを使っている姿です。 何を作ってるかといいますと、手織り機でつかう経糸の整経台です。
2003年9月9日(火)  No.12

セイタカアワダチソウ染め
 背高泡立草(せいたかあわだちそう)って御存知ですか? 秋になったら黄色い花を咲かせ道端にぐんぐんはびこる外来種です。 根から他の植物の生長を妨げる物質を出すらしいです。 花粉症の犯人という説もありましたが、これは濡れ衣です。
【セイタカアワダチソウ】
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/seitakaawadatisou.html
 10月の彩菜まつりに、野草での草木染めをしようと思い試験的に染めてみました。 真ん中がそうです、綺麗な色になりました。 問題は花が大量に必要なことです。クリアできるかなぁ…。
2003年9月8日(月)  No.10

祭の準備
 朝8時からむぎや行灯のワイヤー貼りです。 町内総出でむぎやの準備です。 ボンボリと行灯の紙貼りも各町の仕事です。 祭まで一週間を切りました、いよいよ盛り上がってます。
 アンドンというのは高さ1m長さ5mくらいの巨大な広告を道路上に吊るすもので、むぎやの資金集めと雰囲気づくりに大いに役立っています。 しかし、道路拡幅にともないボンボリに切り替えつつあります。

 午後からはお寺deフリマ。 町中でのイベントが多いせいか観光客が目につきます。 「城端は歩いていけるところにいろんな施設があって良い」とおっしゃってくださいました。 確かに…。
【9月のお寺deフリマ】
http://www.craft-ran.com/furima/20030907.html

 今日は鉄紺のCOSAシルクにくすんだ黄色の半衿。 辛子色の角帯を「へたれ結び」にして、薄手の木綿袴を履きました。
2003年9月7日(日)  No.9

西郷星
 なんの写真かわかりますか? そう!地球に大接近中の火星です。 携帯型デジカメの3倍ズーム三脚無しで撮りました。 ちゃんと写ってるでしょ? それだけ明るいんですね。 いままであまり意識したことの無かった星が突然輝きを増して注目を集めるって、なんか人間社会もであることですよね…ってぼんやり考えていました。
 タイトルの由来は…明治時代にも大接近で大きく輝いた火星をこう呼んだそうです。 西南戦争の真っ最中で西郷隆盛の反乱と重ね合わせたのです。

 きょうは片貝木綿に黒地に白絣の半衿。 草木染めの木綿袴です。
2003年9月6日(土)  No.8

むぎやの舞台設営始まる
 別院境内でむぎやまつりの舞台設営が始まってます。 雨が降っても濡れないように巨大なテントを設営し、別院の階段をせり出してステージにします。 ここが祭の主会場となり、700の椅子席が配置されます(有料)。 もちろんご覧になるのは従来通り無料ですのでお気軽にお越しください。
 他にも街並み踊りが「浄念寺前(西下)」「坡場の坂(東上)」「新町通り(R304沿い)」であります。 城端らしい背景の前でお客様の目線で踊ります。 今年初めて踊る「新町通り」は、城端むぎや祭発祥の地です。
 きょうは秋晴れのいい天気です。 すでに単衣の時季なのですが、暑いのでグレーの紗のきものに、変則絽の黒袴です。 角帯も黒だったので、半衿だけレンガ色にして遊んでみました。
2003年9月5日(金)  No.7

彩好会 日本画展
 じゃんとこいにて城端蒔絵の小原好博さん主催による日本画教室の作品展が始まりました(9/28迄)
 出品者は小原さんと相地百合子さん、内田花子さん、斉藤和代さん、山本良江さんです。 見ごたえのある大作ぞろいで圧倒されます。 お近くへお越しの際はぜひご覧になってください。
 僕が好きなのは真ん中の小原さんの作品です。 冬の木立を描いています。 奥行きがあって、前に立つとあたかも絵に吸い込まれそうになります。 (クリックすると拡大)
 きょうは抹茶色のコサシルクに地紋入りの半衿。 正絹無地袴に黒の裂き織の角帯です。
2003年9月4日(木)  No.6

新しい日記
 城端の町中にある消火ホースには麦屋の絵が描かれています。 この写真は「じゃんとこい」横で撮りました。 まだいくつかあるので、探して歩くのも楽しいかも知れません。

 今まで使っていた日記CGIは気に入っていたのですが、処理が重かったので思いきって新しいCGIに変えました。
 使い勝手がまだわからないし、読者の方々にも不便を強いることになってしまいましたが、何卒御了承ください。
 利点は記入したURLへクリック一つで移動できることです。たとえば…
【美しい装い きよべ】
http://www.craft-ran.com/kiyobe/

 今日は予想最高気温が30℃を越えていたので麻のきものに薄手の袴です。
2003年9月3日(水)  No.5

一心講踊り
 毎年9月2日は一心講(いっしんこう)踊り。 別院境内に盆踊りよろしく提灯を吊るし、老若男女が仮装踊りをします。 唄はむぎや節からチョンガレまで。
 予想以上の参加者で、みなさん工夫を凝らしてバラエティに富んでました。 写真を撮ったハズでしたが、なぜか失敗していて…とても残念。
 もちろん仮装無しでも踊りの輪に入れます。 ゆかた姿ならなお結構。 踊りの上手な人と仮装した人には各商店からの品が贈られます。 今のところこんなことぐらいしかお手伝いできませんが、後世に残したい行事の一つです。

 むぎや祭の稽古が始まっています。 今年のポスターモデルは近所の履物屋のアンちゃんです。 なかなかいいでしょ。

 今日は鉄紺のコサシルクに薄黄色の半衿。 木綿袴です。
2003年9月2日(火)  No.2

第7回世界ポスタートリエンナーレトヤマ2003
 近代美術館で3年に一度のポスターコンテストをやっています(10/19迄)。 月曜休館なのでなかなか見られないのですが、八尾のおわらのせいか特別に開館していたのできもの姿で見てきました。 昨日同様の縞木綿に袴姿ですが、半衿はクリーム系の織り柄です。 とても良かったです。 大きな刺激を受けてきました。 DMに反映できそうです。 ところで写真は何を訴えてるポスターかわかりますか? カーシェアリングだそうです。 思わず笑っちゃいました。(クリックで拡大)
【富山県立近代美術館】
http://www.pref.toyama.jp/branches/3042/3042.htm

今日からむぎや祭の稽古が始まります。 いよいよお祭りモードです。
2003年9月1日(月)  No.1

++美しい装い きよべ++

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