下駄の詰め方

(一部写真はクリックすると拡大します)


□せ□ 下駄(草履)をつめる
 普段右近下駄を履いています。 自分のサイズに合わせてすげてもらったんですが、ある日別の人に靴下のまま履かれてしまい鼻緒が緩くなってしまいました。
 簡単に直せますのでご紹介します。
□せ□ 下駄(草履)をつめる2
 緩くなったのは前の部分です。
裏返しにして、U字形のピンを目打ちなどで抜きます。
ラジオペンチを使っても良いでしょう。

開けると麻紐が見えます。

□せ□ 下駄(草履)をつめる3
作業しやすいように目一杯引きだします。
ツボ(前の部分)も含めて下ろします。

解きにくいのですが、目打ちなどで丁寧にほぐしていきます。

□せ□ 下駄(草履)をつめる4
普通はすこしきつめに締め上げるだけでも良いのですが、
今回は完全に解きました。

□せ□ 下駄(草履)をつめる5
紐をいったん結んでころし、ずらないように玉を大きくします。
きつくしないと後で緩んでくるので注意

いったん履いてみて加減を調整します。

(クリックすると拡大します)

□せ□ 下駄(草履)をつめる6
小さい金づちで結び目を叩いて平らにします。

あとはU字型のピンを打ち込んで出来上がり。

□せ□ 下駄(草履)をつめる7
これが直す前の緩みきった鼻緒です。
(クリックすると拡大します)

ビヨ〜ンと伸び切ってるでしょ(^^;
鼻緒が緩いと歩くときにペタペタするので疲れます。
スッと足が入ってぴたっと吸い付く加減が理想です。

□せ□ 下駄(草履)をつめる8
調整後の写真。 クリックすると拡大します。

逆にきつい鼻緒を緩めるときは
その1)自分より足の大きな人に履いてもらう
その2)麻紐をほどかずに、目打ちなどで少しずつおくり数ミリずつ緩めていく

このどちらかの方法で簡単に調整できます。 一度ためしてみてください。

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このデータベースは掲示板「和」について話しませんか? からの抜粋です

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