|
城端曳山祭とむぎや祭は紋付き袴の正装ですから白足袋を穿きますが、
いつもは色足を使っています。
手元にデッドストックの白足袋と、
雨の日に穿いて汚れてしまった足袋があったので
染めてみることにしました。 |
□せ□ |
白足袋を染める その2 |
|
今回染めるのは12足。
メーカーも素材もサイズも(^^; バラバラです。
夏足袋をはじめとして、冬のネル裏の足袋もあります。
素材は木綿がほとんどですが、ナイロンが一足。
テトロンは染まりにくいのでやめました。 |
|
□せ□ |
白足袋を染める その3 |
|
染料はドイツ生まれのsimplicol(シンプリコール)。
左からコーヒーブラウン、ダークブラウン、ソフトブラック、オリーブグリーンの4色です。
一箱(400円)に2袋入っていて、一袋で約150g(タビなら3足)染められます。
右上に見えるのは色止め剤。 一箱で300gの染めものを色止めできます。
ダイロンがメジャーですが、マイナー指向なもので…。(写真をクリックすると拡大します) |
|
□せ□ |
白足袋を染める その4 |
|
鍋に180ccのお湯をわかし(80℃以上)、染料一袋を入れます。
塩を大サジ二杯いれてかき混ぜ、完全に溶けたところでお湯をたします。
水でも染まる染料なんですが、今回は早く強力に染めるためお湯で染めることにしました。 |
|
□せ□ |
白足袋を染める その5 |
|
染める前にタビを水に浸します。
一気に染料が入って染めむらになることを防ぐためです。
ノリ落としの効果もあるけど、今回は必要ないですね。 |
|
□せ□ |
白足袋を染める その6 |
|
お湯を足した染液が80℃以上になったら一度に3足染めます。
ムラにならないように、最初の5分間は特に気をつけてかき混ぜました。
温度も沸騰直前まで上げても大丈夫なようです。
でもタビが縮んじゃうか心配ですね、特にネル足袋は。 |
|
□せ□ |
白足袋を染める その7 |
|
なんかヤミ鍋みたいですね(笑)
沸騰しかかったら火を止めます。
計15分間染めました。 ぬるま湯だと40分以上かかります。
写真左下のキッチンタイマーが見えますか?
後染めなので足袋の裏底も染まっちゃうんですけど、
大丈夫でしょうか?? |
|
□せ□ |
白足袋を染める その8 |
|
茹で上がったアツアツの足袋です。
食欲をそそりま・・・・・・せんよね。
良く水洗いして、染料を落とします。 |
|
□せ□ |
白足袋を染める その9 |
|
タビを染めている間に、
別の鍋に50℃〜60℃のたっぷりのお湯を沸かし
色落ち止めを準備します。
水洗いしたタビを入れて、かき混ぜながら20分待ちます。 |
|
□せ□ |
白足袋を染める その10 |
|
色止めしなくても大丈夫だと思うんですが、
他のものに色移りしたら困るんで保険だと思ってます。
タビ底は組織が違うので染まる色も違って見えます。
色止めが終わったら軽く水洗いして、干しましょう。 |
|
□せ□ |
白足袋を染める その11 |
|
絞らずにそのまま陰干ししました。
脱水機にかけるとシワシワになりそうな氣がしたもので…。
おかげで乾くまで3日かかったんですよ、天気も悪かったけど。
最初に染めたコーヒーブラウンです。
乾くともっと薄い色になります。 |
|
□せ□ |
白足袋を染める その12 |
|
次に染めたのはダークブラウン。
ナマクラして、コーヒーブラウンの染液に染め粉を加えました。
これが後々、ムラになる原因に…。
6足染めた後で染め液と色止め液を捨てて、
オリーブグリーンにとりかかります。
思っていたより鮮やかな色ですね。 |
|
□せ□ |
白足袋を染める その12 |
|
オリーブグリーンがきれいすぎたので、
3足のうち2足を使い終わったソフトブラックの染液に5分間浸しました。
色止め処理が終わった後では染まらないので注意が必要です。
一気に12足干すと壮観ですね。
準備からここまでの所要時間は2時間でした。 |
|
|
|