以前川越の古着屋さんで女物の古着を買ってきました。 値段と縞模様が気に入って、直して着ようと考えていたのですが、裄は別布を袖と身頃の間に足してなんとかするにしても、身幅が狭いのはいかんともしがたく、きものとして着用するのは諦めました。
身幅を直すとなれば大がかりなリフォームが必要で、どう考えても購入価格の2,000円を遥かに上回る仕立代がいるからです。
数カ月考えあぐねていましたが、ある日ふと「袖をとったらどーなるだろう?」と思いつきました。 |
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完全オリジナル 胴着の作り方 その2 |
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そして完成したのが、写真の胴着(仮にこう呼びます。適切な名前が見当たりません。陣羽織とも違うし…良い名前を考察中です)
長着の上に軽く羽織るかんじで着ます。 元々絹の袷なので、軽くて暖かいです。 この微妙な丈は安全ピンで調整しながら試行錯誤して決めました。
モデルが眠たそうなのは、朝一番に撮影したからです…。
(写真をクリックすると拡大します) |
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簡単に縫える 胴着の作り方 その3 |
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それではさっそく制作にかかりましょう。
女物の長着の袖をとっただけ…みたいですね(^^;
チョット見はそうですが、実は少〜しだけ手を加えているんです。
(このスレッドの写真はクリックすると拡大します) |
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名称募集中 胴着の作り方 その4 |
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裏を見てください。 上から胴裏→八掛の下にあるのは??
そうです、表木地を折り返してあるんです。 前下がりをつけて…。 |
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自分で直せる 胴着の作り方 その5 |
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前下がりというのは後ろより、前の丈を長くすることです。 羽織はこの前下がりをつけて縫います。 その方が美しくみえるからです。
この胴着に前下がりをつける理由ですか? ・・・・そうですねぇ…カッコ良さげだったから(笑)
横から見るとわかりますが、裾が斜めになってるでしょ? |
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男物胴着の作り方 その6 |
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袖を外した箇所はそのままだとホドけてきますので、処理が必要です。
袖から少し生地を切り取って、袖付け部分にパイピングして縫いつけます。 |
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男物胴着の作り方 その7 |
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実はこの袷きものは広衿でした。 が、このままだと着にくいので、むりやりバチ衿に直します。 といっても半分に折って閉じつけるだけなんですケド。
因みに、胴裏も八掛も節糸というのがおわかりいただけるでしょうか?
八掛の色はおあつらえ向きに、黒に近い紫でした。 |
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男物胴着の作り方 その8 |
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折り返し部分のアップです。 あまり仕事が綺麗ではないのがよくわかります(爆)
でも、いいんです。 町をかっ歩すれば、風にたなびくこの胴着は注目の的になること請け合いです。
この方法なら市場に沢山出回っている女物の地味で小さいきものを男性でも身にまとうことができます。
他に良いアイディアがありましたら、教えてくださいね。 |
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