夏を乗り切れ!三分の二着物
(一部写真はクリックすると拡大します)
最高気温が体温を越すと綿素材ではさすがに暑いです。
カーテン用の先染めインド綿が安く(\470/m)手に入りました。 軽くて風通しのよい生地です。
きものの涼しさは風通しの良さに尽きるので、かなり期待できそうです。
三分の二着物とよんだのは身丈が通常の2/3しかないからです。
下に袴を穿くことを前提にしています。 これより短いと袴脇から足が見えますし、長いものは無用の長物です。
長着として着ることは考えませんでした。なぜなら…あまりにも透けるからヒトサマのご迷惑だろうと考えたからです。
生地の巾は110センチあります。 計算すると長さ3mあれば足りました。 つまり生地代は1500円以下です。
袖丈、袖付ともに一尺です。 これには訳があります。
袖をはずすと白土三平さんの漫画でカムイが着ていたカンジになります。
その日の気温によって袖を付け外ししたいので、ちょっと工夫しました。
下のかくれた部分をしつけ糸等でポイポイっと(チクチクではない)縫い付ける為です。
二重にしないと、テキトーな縫い目が目立ってしまいます。
また袖丈・袖付とも同寸にしたのは、袂(たもと)部分の処理をスッキリさせるためです。
袖の出ブキを心持ち多めに出しました。
縫い代みたいなものです。
身頃は同寸で二重になってると目立たぬようにしています。
いっしょにつまんで波縫いします。
糸はすぐに切れるしつけ糸を用います。 ほどくのが簡単ですから。
肩山付近だけは気持ち細かく(2センチくらい?)縫いましたが、他は大雑把に5センチ間隔です。
半衿より荒いです。
衿付にはいつものようにマジックテープの“ベロ”を…。
だまし半衿を付ける為です。
ということで、袖をはずして着てみました。 ちょっと怪しい雰囲気になりましたが…。
半衿なしで、黒いノースリーブのシャツだけです。
脇を風が通り抜けるので素材とあいまって、とても涼しいです。
熱がこもるので角帯もせず、腰紐一本です。
ガバッと脇が開いてるので涼しさ全開です。
袴の脇からも風が通り抜けます。
後ろから見ると…
裃(かみしも)を付けてるようです。
ありゃ、身体がS字に曲がってますね。
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