「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2003年2月

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02/28/2003 城端つごもり大市
 いよいよ「つごもり大市」当日です。 朝7時から露店商の場所どりについて打ち合わせし、商店会もテントを立てます。 前日の準備が予定通りに進んだので、ラクに本番を迎えました。
 この時節には珍しく降水確率0の快晴で、お客様の出もいいようです。 小学生たちが出店する頃には通りに溢れるほどの人がいました。
 お昼からも客足が途絶えず、終了まで賑わいました。 僕は会場内を飛び回っていましたが、本当に楽しかった。 来られたお客さんもニコニコしていて嬉しかったなぁ…。

 終了後の慰労会で様々な方々といろんな話をしました。 最後に西町メンバーで(つごもりだけではない)今後のあり方について議論できたことも大きな収穫だったと考えています。

02/27/2003 源氏物語
 京都南座「三月大歌舞伎」のチケットを購入しました。
なんと無謀にも1泊して昼夜両方見ちゃいます。 もちろん三等席ですが…。
【昼の部】扇屋熊谷/保名/松竹梅湯島掛額
【夜の部】源氏物語(須磨の巻/明石の巻/京の巻)

 源氏物語は東京では上演しないそうです。 確かに粋ではなさそうだ…。
 出演は尾上菊五郎/市川團十郎/中村福助/尾上菊之助/市川新之助など…いまからとても楽しみです。 なにを着てゆこうかとあれこれ考えるのも楽しいですね。

 また明日は「つごもり大市」です。 きょうは朝から準備に追われています。 うちでは特別に石焼きイモを販売するんですよ。
 晴れそうなので、たくさんの方が来ていただけることを期待しています。

02/26/2003 足利からの来客
 栃木県足利市は城端と同じく小京都で織物の町です。 近年中心市街地の活性化が叫ばれ、モデルケース(?)として高岡と城端を1泊2日で視察に来られました。
 「城端の小路」のサイトをご覧になって「話を聞かせて欲しい」といわれたんです。 僕のつたない説明でご理解いただけたか不安ですが、現況を情報交換できたので自分としては有意義な時間を過ごすことができました。
 半ば強制的に小路を歩いていただいて、約1時間ディープな城端を堪能(?)していただくことに…。 川島で機場の音がすることと、用水の流れる音がしたことに感激してらっしゃいました。
【城端の小路】http://www.craft-ran.com/shouji/
 きょうはヒゲの紬に木綿袴。 軽装ですが、暖かいです。

02/25/2003 春の帯揚
 鬼シボちりめんに小桜の刺繍をほどこした帯揚げです。 附下や訪問着に良いと思います。
 急に暖かくなって、すっかり春の陽気です。 しかしさすが城端、タンボに残雪があります。 京都の問屋さんがビックリしてました。

 つごもり大市の宣伝でKNBラジオ相本商店で電話インタビューをうけました。 うまく伝わったかなぁ…。 たくさんの方が来てくださるとありがたいです。
 28日から3日間、店前で焼きイモ屋をするので、午前中に機材を準備しました。 意外に手近な材料で本格的な石焼いもができるんですよ。 ちかいうちにノウハウをアップします。

 きょうは木綿の袷に木綿の袴。 この袷をそろそろ水洗いします。 これまた結果をレポートします。

02/24/2003 寒稽古始まる
 寒はとっくに明けてしまったのですが、きょうから西上町恵友会の寒稽古がはじまります。 五月の春祭にむけての練習です。
 今年西上の庵唄は「書き送る」

  書き送る 文もしどなき仮名書きの
   抱いて寝よとの 沖越えて
    岩にせかれて 散る波の
  雪か霙か 霙が雪か
   とけて浪路の 二つ文字
    妻を恋しと 慕うて暮らすえ

 いかがでしょうか? これをしの笛・三味線の伴奏で斉唱します。

02/23/2003 全日本中学スキーリレー優勝
 かなり旧聞に属しますが、第40回全国中学校大会で城端中学校を主力とする男子20キロリレーで日本一となる快挙を達成しました。 すべて一年生の女子も四位の大健闘。 これはすごい!ので書いておかなくっては…。

 話は変わりますが、京都南座三月大歌舞伎のチケットを取りました。 春になったらなんかウズウズしてしまって(笑)
 <昼の部>扇屋熊谷/保名/松竹梅湯島掛額
 <夜の部>源氏物語(須磨の巻/明石の巻/京の巻)
 [出演]尾上菊五郎/市川團十郎/中村福助/尾上菊之助/市川新之助/他
なんと両方見ちゃいます。 3等席ですけど…。
 今をときめく新之助の源氏物語…なんか違和感あるなぁ。 怖いもの見たさで。

 きょうは木綿の袷にごつい袴。 そろそろ先日仕立に出した袴が縫えてくる予定です。

02/22/2003 学校見学会
 昨日、富山市の光陽小学校へ行きました。 昨年4月に開校した新しい学校です。 城端小学校が耐震問題で建て直さなくてはならないとかで、PTA有志で見学しました。
 オープンスクールを取り入れていて、子ども達はのびのびしているようでした。 エコスクールを標榜し、窓フキに新聞紙を使っていたのが嬉しかったです。
 案内してくださった西谷教頭が、学校のポリシーや建物の設計・備品の購入まで、熱意を持ってなさったことがひしひしと伝わってくる素晴らしい学校です。
 ただひとつ気になったのがシックスクールです。 建物が完成して1年以上経つのにまだ少しニオイがします。 開校まで3ケ月以上毎日窓を開放して暖房を入れましたが、なかなか消えないようです。
 時間的、予算的に城端の場合はさらに厳しいでしょうから、注意が必要ですね。
 写真はこの日の給食献立。美味しそうです。
【富山市立光陽小学校見学会】
http://sasatto.net/zatugaku/kouyou_es/kouyou1.htm

今日は茶の縞ウールに薄色の木綿袴。この組み合わせは初めてかも知れません。

02/21/2003 室町時代の南砺と国人の動き
 ふるさと歴史講座に参加しました。 講師は元富山県史編纂室主任 久保尚文さんです。 現在は氷見市史の編集をしておられるかたです。
 鎌倉・南北朝・室町時代を一気に駆け抜けたのでかなり混乱しております。
 しかし得るものは大きかった…かな。 タイトル通り国人(中央政権から派遣されてきた勢力)と土豪、さらに時代が進んで関東人(武家)とが南砺(河上地区)で拮抗してたこと。 真言密教立川流が、なぜ細野に拠点があったか? 瑞泉寺と伏木勝興寺との差などさまざまなヒントをいただきました。
 なにより大きかったのは「文書に残ってないから…と説を出さないのは歴史学者の怠慢だ。妥当な推論を作り上げることが必要」とおっしゃってくださいました。 空白部分が多い城端の歴史を埋めるには大変心強いお言葉です。

02/20/2003 五人展
 今日から3月12日まで城端にぎわい館じゃんとこいで『五人展』が始まります。
 城端在住の酒井秀哲、盛田道子、岸 静香、三島和子、中西敏子(敬称略)の5氏の作品展です。 南画あり陶器あり古布作品あり、大瓢箪に絵を描いたものあり…とバラエティに富んでます。
 なかでもひときわ目を引くのが酒井さんの彫刻です。 僕のひとつ先輩なのですが、なかなか見ごたえのある作品を彫られます。 写真の酒井さんの座り雛をクリックすると拡大します。

 昨日とはうってかわって荒天です。 木綿の袷に同じく木綿の袴。 半衿はしゃれた葡萄(えび)色にしましたが、寒くてショールを巻いたままなので見えません…。

02/19/2003 2月のミニウィンドウ
 きょうも良い天気です。 陽気に誘われてブルー縞のウールに薄色の木綿袴をあわせました。 半衿はくすんだ黄色です。 全体をとおしてみると軽快でしょ?

 更新が遅れましたが、「じゃんとこい」のミニウィンドウが新しくなってます。 時期なのでおひなさまをディスプレイしました。 右は陶雛。 左は古布雛です。台は朴の木を使ってます。 
 敷物は朱漆の盆です。 梅の柄が浮き上がってます。

02/18/2003 つごもり大市間近
 28日のつごもり大市のチラシが出来てきました。 例年以上に力が入っています。 (クリックすると拡大)
●クアガーデンシェフによる氷の彫刻●ミニわらじづくり体験●提灯づくり実演●ネームプレートづくり体験
●つごもり大鍋●千円大市●城端特産品●アマチャヅル●無臭ニンニク●ヨッテカーレのおにぎり●ぜんざい
●保育所の絵●つごもりdeフリマ●江戸飴細工実演●水餃子●ポン菓子実演●もちつき
●城端小学生の店●城端わんぱくキッズじゃんとこい麦屋演舞など盛りだくさんです。
 2月28日(金) 午前10時〜午後5時 R304城端にしまち通りを通行止めにして開催します。

 きょうはヒゲの紬にごつい木綿袴と黒足袋にしました。 小学校へ行ったときに「撮影かと思った」と言われ、なるほど時代劇のようだ(笑)
 一本タスキもショールも無しにし、衿合わせを下げて着ると「るろうに剣心」もどきのでき上がりぃ。

02/17/2003 なにもしない休日
 天気のいい月曜日、定休日です。 ボケーッとしていたかったのですが、そうは問屋が卸さないようで、こまごまと電話がかかってきます。
 年頭にスローライフ宣言をしたのであくせくする必要もないのですが…性分なんでしょうねぇ。

 以前我が家のペットは金魚とカメだとお話ししました。 好天に誘われて冬眠中のミドリガメが起きてきました。 手足を思いっ切り伸ばして日光浴。 あ〜ぁ気持ちよさそうだなぁ。
 このカメの名前は亀五郎。 もういっぴき亀太がいます。 以前は2匹とも違う名前だったのですが、子ども達が世話をしないので呼びやすい名に改名しました。

02/16/2003 泉 鏡花
 隣の金沢が生んだ作家泉 鏡花の作品を今になって読んでます。 旧かなづかいだったので読みにくいのでは?と避けておりました。 しかしさほどでもなく、勢い(笑)で読んでも大丈夫なようです。
 滝の白糸として演じられる「義血侠血」の冒頭シーンは、まさにドラマのように頭の中に浮かんできます。

 先日金沢市の「泉 鏡花記念館」を訪れました。 森八の後にあって、狭いのですが、ゆっくり回るとそれなりに楽しめる施設だと思います。
【泉鏡花記念館】
http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/bunho/ikkinen/

 今日は鏡花に合わせてクラシカルに、茶系のきものと袴でまとめました。

02/15/2003 氷見市海浜植物園へ
 「日本一のマングローブ再現林」が売りの、氷見市海浜植物園へ行ってきました。 といっても植物を見に…ではなく人に会うためです。 毎週土曜日午後1時から4時まで、無償ボランティアで似顔絵を描いてる方がいます。 市職員の蔵田幹善さんです。
 昨年の11月4日に福野町"市の里"アートフェスタで出会って、なんとか連絡を取りつけました。
 「人間が大好き」とおっしゃる蔵田さんのお言葉に甘えて、僕の似顔絵を一枚描いていただきました。 どうです?似てるでしょ??
 蔵田さんとは再会を約束して別れました。 今度は城端にお越しいただく予定です。 楽しみ楽しみ。

 ちなみに氷見市海浜植物園の入館料は大人600円、小中生300円、園児無料。 火曜日が休館日です。
 温室はまさに「熱帯」で度胆を抜かれました。 こんな施設があったなんて…。
【氷見市海浜植物園】
http://www.city.himi.toyama.jp/~35210/hs_frameset.htm

 きょうは木綿の袷に、例の怪しい古着の胴着。 角帯は茶で、半衿は焦げ茶にしました。
 昼食で入ったうどんやのおばさん達に絶賛されて気を良くしています。

02/14/2003 宗林寺町の石畳舗装
 城端のまちなかを国道304号線が通っています。 それなりに通行量が多いのですが、一筋入った宗林寺町はとても静かで、歩くのにちょうど良い幅です。 曳山会館を背にして真っ直ぐ東に進んだ地区です。
 長らく工事中だった石畳舗装が終わり、見違えるように楽しく明るくなりました。 右に見えるのは、城端醤油が使っていた「培菌室」です。レンガ造りで趣きがあります。
 左に見えるのは一彦美術店。 センスの良いものがありますよ。 その奥が宗林寺というお寺です。
すぐ近くの「城端織物会館」もリフォームして4月上旬にオープンします。
 (写真をクリックすると拡大します)
 城端にはさらに細い小路がある「歩いて楽しい町」です。
【城端の小路】http://www.craft-ran.com/shouji/

02/13/2003 便利な小物 その1
 以前、観世流太鼓方職分 徳田宗久さんをお招きして講演会を開催しました。 徳田さんが「衿止め(合わせ止め)をもっと利用するといいのに…」とおっしゃってたので、「なるほど!」と実践しています。
 実はそれまで男のきものに衿止めなんて…と思ってたのですが、使ってみるとまことに具合がよい。
 僕は痩せているので、上半身をゆったりと着るのが好きです。 衿の合せ具合も、詰まりすぎず、アバアバ(=だらけた状態)にならずにするのが微妙だったんですが、この衿止めを使うとピタリと決まります。 ということで、襦袢用・きもの用と2本使ってます。
 きょうはチラホラと雪模様。 青縞のウールに灰汁色(あくいろ)の木綿袴。 グレーの絹ストール。 外出時には撫松庵のコートを羽織ってます。 役場で「カッコイイ」と誉められました。 照れくさいけど嬉しいものです。

02/12/2003 おすすめサイト その4
 管理人のsioさんが、‘モダンライフに『和』のエッセンスを’をテーマに日本の良いものを集めたサイトです。 もうセンスが良くってビックリ。
 和紙・文房具・お茶・和菓子・お香・てぬぐい・小間物・着物・服・文様・うつわ・盆栽・縁起物・家紋・本・喫茶・素材…と多岐にわたって詳しく書いてます。
 和模様や和紙の壁紙も素敵で、個人的に利用させていただいています。
 【和な暮らし】http://www.japanism.net/index.html

 今日も雨です。木綿の袷に酒袋風の袴をあわせました。

02/11/2003 小笠原の海 写真展
 氷見市の蛭田朗巨(ヒルタ アキオ)さんという方が、2階ギャラリーで個展をひらくことになりました。
 蛭田さんは茨城県出身ですが、数年前氷見で漁業に就職し、永住を決めた方です。
 初対面でしたが、ダイビングの話や漁業の話などを興味深く聞かせていただきました。
 日本で唯一亜熱帯に属する小笠原諸島は多様な生物の宝庫です。 海中写真で僕らの見たこともない世界を見せていただけそうです。 期日は未定ですが、本当に楽しみです。
http://po5.nsk.ne.jp/~okikou/index.j.html

 きょうは久留米の絣シャツを下に着ています。 袴姿で、基本的に茶系でまとめました。
 書生さんというより、やはり金田一くんかなぁ(笑)

【ギャラリー蔵布都 藍】
http://www.craft-ran.com/ht/index4.html

02/10/2003 パソコンと格闘の日
 前々から調子の悪かったメインマシンMacintosh 8100/80AV(改)がついにおかしくなりました。 外付けのSCSI機器が認識できません。 いろいろ調べた結果システムをいれている内臓HDDに問題がありそうだということで、データを移行の上フォーマットしました。 さらに内臓CDドライブも異音がし使えないので古いものと再交換。 ついでに色が変だったビデオカードも取り替えました。 OSもこの際に…ということでKT7.6.1からMacOS8.6へ移行。
 ここまでするのに調査も入れて丸一日がかりです。 最初はマーザーボードが壊れてるんだと思ってましたから。

 すっきりしたところで、数年前に買っておいたが使ってなかったAQUA ZONEを入れて、画面内での熱帯魚飼育を楽しんでます。

02/09/2003 我が家の朝食
朝食は和食です。
 七分づきの低農薬米(地元産)に、古代米をひと掴み混ぜたご飯は赤飯のように赤くなります。 歯ごたえがあってかみしめるほど美味しくなります。
 今朝は 【白菜の味噌汁】城端の味噌やさんが作る味噌は絶品です。 【ワカメと薄揚の煮物】 【大根菜のよごし】 【ジャコと山椒のふりかけ】 無添加・無着色の【タクアン】 果物は【リンゴ】です。
 毎朝僕より2時間近く早く起きて家族のことをしてくれる家人にただただ感謝…です。

02/08/2003 ニンジンの水栽培
 窓辺でニンジンを育てています。 というのもニンジンのヘタを捨てるのが忍びなく(我が家では葉っぱも食べます)、なにか使えないかと考えていたところ、試しに水に浸しておいたんです。
 数週間そのままでしたが、ある朝ちょこんと芽(?)が出てるではないですか!
 見る見るうちに葉が延びて観葉植物になりました。
これが今後どうやって成長するのか楽しみです。 ちなみにまだ根らしきものは出ていません。

 今日もいい天気ですね。 木綿の袷に、木綿袴。 コートなしで歩けます。

02/07/2003 自転車に乗る
 雪が緩んだので自転車に乗ってます。 袴で自転車に乗るときはコツがいるんですよ。
 まず、サドルにまたがって、片足をペダルに乗せます、この時に袴の裾を踏んでることが多いので注意。
 少しコイだら反対側の袴を手でずり上げながら、もう一方をペダルにおろします。 もちろんこれも裾を踏まない為です。

 あとは視線を多少気にしながら軽やかにペダルをこぐだけ…。 快適なサイクリングを保証します。
 あ、衿もとの防寒をお忘れなく…。

02/06/2003 猫と遊ぶ
 お邪魔したお宅に、かわいい子猫が二匹ちょこんとお留守番。 愛らしいので写真をパチリ。
 逃げるどころか、こちらに寄ってきてすりすり…。

 呉服屋では動物を飼うことができません。 万一お客様のきものの上で粗相をしたら大変だからです。
 ということで我が家のペットは金魚とカメです。

 今日はウールきものに袴姿です。 ウールは裏をつけません。 寒かったので半襦袢を着ました。一枚あると全然違いますね。
 (クリックすると拡大します)

02/05/2003 城端は機の声の町なり
 2月28(金)、3月1(土)、2(日)の3日間。
城端らしい民家を開放して「城端織物語」というイベントを開催します。
 民族学者の柳田国男は城端町に立ち寄った際に「城端は機の声の町なり」と記しています。
 かつて城端町一体に隆盛した絹織物によってもたらされた豊かな財力は曳山祭を生み、町の活性化に貢献しました。 いま再び「城端織物語」を共に語り、高度な技術の織物文化をごらんいただく企画です。
古いものと新しい作品の融合に今後の城端の進むべき道があるのかもしれません。
 写真は展示品のひとつ黒の打掛です。刺しゅうが見事。

夜に「城端織物語」の打ち合わせをしました。それに先立ち「城端織物会館」の新名称を公募作品の中から選定します。
 1800の候補から選ぶのはかなり難しかったのですが、5つに絞り込みました。 近日中に正式発表があります。

久しぶりに袴をはきました。 やはり着流しより、僕のスタイルにあってるようです。

02/04/2003 名山袴腰
 城端は砺波平野の南端にあります。 三方を山で囲まれた美しい土地です。 市街地は両脇に河川があり、馬の瀬台地の天然の要塞で、寺内町として発展しました。
 東にツクバネ山系、西に医王山系、そして南には袴腰(ハカマゴシ)があります。 その名の通り袴の後につく台形に似ているからです。
 我が家の窓から見える、はかまごしをパチリ! (クリックすると拡大します)

02/03/2003 琉球紅型
 竺仙の浴衣を仕入れに京都にいます。 琉球紅型の知念貞男さんの実演会を拝見しました。
 写真は名古屋帯を染めているところです。6尺の型紙を豆汁を塗った生地の上に載せ、顔料をさしていきます。 右手に2本の筆を持ち、一方で彩色し、もう一方で擦り込ませます。
 「沖縄と京都では湿度が違うので、きれいに仕上げるのが難しい」とおっしゃってました。 ノウハウは別の機会に書きます。

 朝8時から深夜12時まできものを着ていましたが、暖かいし楽です。 右近下駄で距離もけっこう歩きましたが、そんなに疲れてません。 旅行にはきものがいいかも…。

02/02/2003 花組芝居「百鬼夜行抄」
 大阪近鉄小劇場にて劇団「花組芝居」の新作「百鬼夜行抄(ひゃっきやこうしょう)」を見てきました。 東京→大阪の追加公演のラスト、大千秋楽です。
 内容には触れませんが、今 市子さんの原作マンガの世界観を吹き飛ばす作品になってました。 抱腹絶倒です。
【花組芝居】http://www.hanagumi.ne.jp/

 ホテルで着替えてきもの姿での観劇ですが、他にも若い女性のきもの姿がチラホラ見られて嬉しかったです。 「楽しもう!」という気持ちが伝わってきました。
 本日のいでたちは、グレー系の縞紬の上に 女物縞古着の袖をとった胴着。  襦袢の代わりに女物の銘仙を着ました。 チョット見は柄物の半衿をかけてるみたい。

02/01/2003 初老
 元旦で数えの42、つまり初老を迎えました。 厄払いの意味を込めて親戚一同をお招きして宴会を開くのがならわしです。 が、都合により進物のみにさせていただくことになりました。 朝からお菓子と赤飯などを配り回ります。
 「初老ということは、『これからは自分の代です』と宣言して歩くことだから頑張りなさい」と言われて、心が震える思いがしました。
 またこの城端地区では、初老を迎える者たちが、記念になにかを奉納する習わしがあります。 協議の末、写真の「御簾(みす)」を奉納させていだくことにしました。 明後日に京都へ行くので下見してきます。

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店長;清部一夫