八之巻 山門

 寛政12年(1800年)着工、文化12年(1815)年完成の山門です。虫干法会期間中だけ、上ることができます。 入口は右にある赤い消火栓横の木戸です。

 

(左)それではさっそく入ります。靴を脱いでください。 (右)階段は急だし、途中に消火用のパイプが通り、天井も低いのでご注意ください。

 

 山門上から見た本堂です。高さを実感してもらえるでしょうか? 風もあるし気持ちいいですよ。

 

 
(左)山門のなかにも仏像が安置されています。お参りを済ませて上を見上がると…。合わせて6人の天女と迦陵頻迦(かりょうびんが)が描かれています。 (右)それぞれが楽器を手にしてます。
 

 色褪せもなく、とてもいい状態で見られます。発色がすばらしいです。

  

 (左)色は極彩色っていうんでしょう。天国のイメージです。 (右)左の迦陵頻迦のアップです。金加工の施された鮮やかさがわかりますか?

 

 (左)構図も技術もすばらしく誰の絵かと見れば…。 (右)荒木春栄、謎の絵師です。 絵馬なども描いておりますが作品は少ないです。ながらく荒木和助と同一人物ではないかとされてましたが、近年否定されました。

 以上で虫干法会法宝物拝観絵巻は終わりです。しかし写真では宝物の本当の素晴らしさが伝わりません。是非ご自分の目でご覧いただけたら良いかと存じます。 

 善徳寺にはまだまだ見どころがあります。おいおい公開していきたいと考えています。 近日中に虫干法会(むしぼしほうえ)に行われているイベントについても詳しくご紹介します。

 間違いなどがありましたら即刻訂正しますので遠慮無く御指摘下さい。

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『宝物拝観絵巻』 制作;きよべ呉服店
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