お盆休みをいただいて病院へ、さすがに空いてます。
待ち時間に読もうと持参した「文藝春秋九月号」 芥川賞受賞作が気になるから…ではなくて『福島第一原発は津波の前に壊れた』というショッキングな告発記事を読むためです。
著者は元東京電力原子炉設計管理の木村俊雄さん。数少ない炉心の専門家です。
事故当時の炉心流量(炉心を冷やす水)データが意図的に非公開となっていることに気づいた木村さんは公開質問状を請求。 でてきた過渡現象記録装置のデータを分析したところ… 地震直後原子炉が自動停止し、炉心流量(18,000t/時)が低下↓(5,000t/時)→電源喪失により循環ポンプが停止し、1分30秒後に流量ゼロに! 設計上は冷却水は「自然循環」して50%程度の熱を除去できるハズなのですが、細い配管(ジェットポンプ計測配管?)が地震で破損して循環が止まってしまったのではないかと木村さんは推論します。
自然循環しなくなるとどうなるか? 沸騰した水が気泡となり燃料ペレットに壁のように張り付き、冷却水を遮断、炉心を冷やすことができなくなり、自ら発する熱で燃料が次々と壊れていく「ドライアウト」が発生する。 ↑ ↑ ↑ ↑ もしこれが事実だとしたら、福島第一原子力発電所は想定外の津波ではなく、震度6強の揺れでメルトダウンに陥ったことになります。
現在、日本で稼働している原発は6基(他に3基が点検停止中)。 停止していた原発6基に再稼働の許可が下り、さらに12基が申請中です。 再稼働のために新たに加えられた安全基準とは主に津波対策です。 フクイチが地震そのものによって壊れたのだとしたら…。 こんな恐ろしいことはありません。
本当にいいんですか? 地震国日本で原発が稼働していても? (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
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2019年8月16日(金)
No.5898
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