無性に歌舞伎が観たくてたまらなくなり、夜行バスで急遽お江戸へ。 新橋演舞場「八月花形歌舞伎」です。 演目は「義経千本桜(鳥居前・道行初音旅・川連法眼館)」、主役の佐藤忠信を演ずるは新婚の市川海老蔵! 三階B席(2,500円)を狙ったのですが完売で、泣く泣く13,000円の1等席を購入。 人生初の一等席、しかも花道横! 5年ぶりの歌舞伎見物とあって期待も高まります。 早めに演舞場に到着し、ヒューマンウォッチング(写真をクリックすると拡大)。 欧米の方が予想以上に多いです。 今回の歌舞伎が「訪欧凱旋公演」だから? 年配の夫婦連れも目立ち、女性のグループ比率が高い関西とは文化の違いを見た気がしました。 憧れます。
さて、海老サマですが…。 見た目も血筋も芸に打ち込む姿勢も申し分ありません、歌舞伎界のエース…だとは思います。 ただ…なんというか…花道に登場したとき、大きく見えなかったんです。 決して身長が低いわけじゃないのに。 なんて言うのかなぁ?オーラが見えなかった? 富十郎さんや勘三郎さんなど、決して大きい人ではないのに、舞台では幾回りも大きく見えます。 それって役者(特に主役)の重要な資質ですよね。 むろん芸を磨くことで獲得するものなのかもしれませんが、先天的な要素もあるような…。 なんで?と考えてみました。 思い当たったのは海老蔵さんが美しすぎるから?…男役には顔が整いすぎなのかもしれません。変な話ですが…。
でも芝居は本当に楽しかった。 歌舞伎の筋書きの面白さ、美意識と美しい所作にはいつも驚かされます。 大満足の観劇でした。 また観たいなぁ。
まだ三日目とあって、どこか華やいだ雰囲気が漂う演舞場。 夏の着物姿のご婦人もチラホラお見かけしました、新妻の麻央さんも。 年配の方は無地系統が多いですが、若い方は夏小紋など様々で、みなさん涼しげな装いです。 浴衣姿の男性もおられました。 ちなみに初日は絽付下など、準フォーマルな装いが多かったそうです。 僕は薄緑縞の小千谷に地紋のある生成り半衿、辛子の羅角帯に薄緑の麻袴、薄黄色の足袋に辛子の鼻緒の右近下駄で…まぁこんなもんか…の装い。 なぜか関係者に見えるらしく演舞場の守衛さんに挨拶されてしまいました。
そうそう、今回ちゃんとした袴をつけたいと思い、シワになるのが嫌で夜行バスは作務衣で乗りました。 バス停のある池袋から地下鉄丸の内線一本の淡路町駅で下車して「神田 江戸遊」で朝風呂(450円)に入り、仮眠&入浴&着替えを完了。 安くて快適、お勧めします。 (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
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2010年8月9日(月)
No.2587
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