「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2009年3月

++美しい装い きよべ++

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城端玄関口の景色
 JRで初めて城端を訪れた人が驚くのは「山が近い」ことだそうです。 ここに育った我々は普通に思ってますが、すぐそばに1,000メートル級の山々が連なるというのは凄いことなのかも知れません。
 写真は国道304号線城端の駅前通り(写真をクリックすると拡大)。 通りの向こうに壁のように山がそびえ立つのは、なるほど圧巻ですね。
 山田川を渡り、道なりに出丸坂を登れば、歩いて10分程度できよべに到着します。

 三月末は年度末、どさくさに紛れていろんなことが様変わりしたようです。 支障無ければまた記すこともあるかもしれません。
 きょうは青縞ウールにくすんだ青の半衿、シケ引きの兵児帯に青緑の綿袴、グレーの足袋です。

 本日ひとりの城端ファンが都会から住民票をこちらに移されました。 とても嬉しいです。 大上段から…ではなくって、下からコツコツ積み上げていくことが「結果」に結びつくと確信しています。
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2009年3月31日(火)  No.2091

商工会解散式
 四月一日に南砺市内の七商工会が合併して南砺市商工会が誕生します。  90年の歴史がある城端商工会もいよいよ解散することになりました。
 今夜は城端商工会の解散式、会場となった桜ヶ池クアガーデンに集まった会員はなんと120名! 入りきれないほどの大盛況です。
 消えゆく城端商工会の名残を惜しんでました。

 写真はアトラクション(?)に歌ってくれた林道美有紀さん、会場に花を添え拍手喝采でした。
 きょうは空五倍子色の紬に茶衿の半襦袢、辛子の角帯に御召袴、灰汁色の足袋にストールです。
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2009年3月30日(月)  No.2090

極楽天井
 城端にお寺は沢山ありますが、浄土真宗本願寺派(おにし)の寺院は二つしかありません。 その一つ、教念寺はお西らしい、極彩色の装飾が見事です。 本堂の向拝は城端町の文化財に指定されています。
 写真は鐘楼の天井に描かれた天女(クリックすると拡大)。 美しいでしょ。
 きょうは青縞ウールにくすんだ青緑の半衿、黒の角帯に灰黒の綿袴です。
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2009年3月29日(日)  No.2089

結納飾り
 結婚とはむろんお二人がなさることですが、家庭を持つということは、親戚が増え新しい絆ができるということでもあります。
 ジミ婚が増え、結納を省略してしまうカップルもありますが、末永く家と家とがおつきあいすることを考えれば、簡略化しちゃダメなんじゃないかと考えます。
 写真は本格的な結納飾り、水引の鶴が見事でしょ? まさに職人芸ですよね。

 一見無駄なようですが、実は大切な物ってあると思いませんか?
 きょうは白茶の木綿に薄茶の半衿、辛子の角帯に焦げ茶の袴、茶色の足袋に黒手甲。
2009年3月28日(土)  No.2088

林道温泉観光荘
 林道温泉観光荘にお邪魔して一週間経ちますが、鮮烈な印象はまだ消えません。
 湯治場なので、施設はお世辞にも素晴らしいとは言えませんし、20年近く前の「てらまいるど」取材時と殆ど変わってなかったのが驚異的です。 タイムスリップしたかのよう…。 当時から話題だった「ガスの自動販売機(10円)」も健在(?)でした。
 今回、新たに発見したのが右の写真の器具(クリックすると拡大します)。 板に釘で打ち付けた王冠が敷き詰められてます。 脱衣場にありました、何だと思いますか? 推理してくださいー【正解はこちら

 おばさん曰く「殺菌の為に塩素を加える必要の無い温泉(鉱泉含む)は県内で三カ所だけ」なんだそうです。 「だからシャワーを浴びる必要がない」のだとか…。 うむむ、説得力あるなぁ。
 僕らの他にもフリーの若い男性が入りにきていて「お客さんに大事にされとるから続けとるがいちゃ」というおばさんの言葉に納得です。
 帰りに、ず〜っと見送っていてくださったのが印象的でした。

【林道温泉観光荘】富山県南砺市林道2−6
 ひとっぷろ400円也 朝9時から営業しています。 これからの季節は宿泊(素泊まり)も可能。
(注)かつて両隣に二軒の温泉宿があったので、地元では「中の湯」と呼ぶことがありますが、正しくは「観光荘」です。

 きょうは茶と朱色の縞ウールに朱色の半衿、辛子の角帯に帆布の袴です。
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2009年3月27日(金)  No.2087

袋真綿
 繭を薄く広げたものを真綿(まわた)と呼びますが、広げかたによって二種類あります。
 一般的なのは角真綿(かくまわた)で、五箇山で作ったものが当店にもあります
 もう一つは袋真綿(ふくろまわた)といって、その名の通り袋になった真綿です(写真をクリックすると拡大)。
 煮た繭の弱点を探してさなぎを取り出し、小さな袋状の繭を広げ、さらに5〜6枚重ねて大きくします(工程はこちらをご覧ください)。
 袋真綿のほうが、繊維に無理がかかってないので、糸を紡ぐ時に切れにくいのです。 結城紬などの糸に使われています。

 城端は絹織物の町ですが、そもそも南砺地方(川上郷)は織物の一大産地でした。
 詳しくは詳しくはきよべかわらばん最新号に書きましたのでご覧ください。

 きょうは白と茶縞の木綿に赤茶の半衿、芥子の角帯にコゲ茶の綿袴、茶色の足袋に黒手甲です。
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2009年3月26日(木)  No.2086

定額給付金
 いよいよ南砺市でも天下の愚策「定額給付金」が還付される見通しとなりました。 4月1日より順次書類が届くそうで、全世帯で手続きが必要となります。
 ツッコミどころ満載のこの給付金。 愚策だと考える最大の理由は、2兆円バラまいても経済波及効果が何分の一にしかならないことです。

 しかし「悪法も法なり」と考えれば、販売するほうも消費するほうも "税金" を有効活用すべく知恵を絞らねばなりますまい。 そう「ふるさと創成資金」で自治体の知恵比べをした時のように(…トホホな気分です)。
 10年前の「地域振興券」のときも、地域の商業者は消費者の歓心を買うべく努力はしました。
 今回すでに「南砺市プレミアム商品券」の案が出ていますし、フラワーカード会もお客様に喜んでいただける企画を検討中です。

 しかし、そんな大掛かりな仕掛けより「個々の店がいかにお客様が満足するサービスを提供できるか?」に成否の鍵があると僕は考えています。
 う〜ん、でもこれって、定額給付金云々以前に商業者に求められる基本的なことですよね。
 いま一度、商いの原点に還って考え直すチャンスなのかも知れません。

 きょうは茶縞ウールに焦げ茶の半衿、辛子の角帯に焦茶の袴、茶色の足袋にストールです。
 夜半から雪が降りだしました、タイヤ交換しちゃったのに! ど〜しよう。
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2009年3月25日(水)  No.2085

ソメイヨシノが色づく
 今日は終業式。 子どもたちはすでに春休みモードです。
 神明通りの櫻が色づき始めました。 例年よりかなり早いです。
 桜の下のクロッカス(?)も開花しそう。

 四月を待たずして一気に春爛漫ムードの城端です。 このまましだれ桜まつりに突入しますか。

 きょうはグレー袷木綿に焦げ茶の半衿、黒の角帯にチャコールグレーの袴、グレーの足袋にストール。
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2009年3月24日(火)  No.2084

藍する城端
 4月4日から始まる城端しだれ桜まつりの隠しテーマは「恋する城端」です。 恋愛のLOVEだけじゃなく、桜や城端や別院に恋し、そして親しい人に感謝する気持ちを込める催しが沢山あります。

 当店では4日・5日に「藍する城端 藍染め絞り教室」を開催します。
 城端在住の染色家 村松史子さんに講師をお願いし、木綿布を様々な技法で絞り、インディゴ藍で染めます(見本写真をクリックすると拡大)。
 染まった布は後でクッションやタペストリー、テーブルセンターなどに加工可能です。

 現在、予約受付中 参加費1,000円。 お気軽にどうぞ。
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2009年3月23日(月)  No.2083

店舗(一部)破損!
 朝5時22分にまたもや暴風警報が発令され、夕方まで強烈な南風が吹き荒れました。
 いろんなものが風にあおられて飛んできたのですが、なんとパティオ上にあった木枠が落下しました。
 ハラハラ見守っていたのですが、目の前でドッカーン!
 木枠は壊れ、イスもとばっちりを受け破損、アラカシの枝も折れました。
 被害甚大ですが、怪我人が無くて良かった…。

 それにしても、これ直すのにいくらかかるんだろう…。

 きょうは青縞のウールにくすんだ青緑の半衿、黒の角帯に灰黒の袴、紺の足袋に黒手甲です。
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2009年3月22日(日)  No.2082

大ふろしき展
 風呂敷だけの展示会を開催します(写真をクリックすると拡大)。 その名も「大ふろしき展」
【大風呂敷を広げる】=大言壮語する からとりました。
 といってもお客様をだまそうというのではなく、木綿や絹、ポリ縮緬をも含め、いろんな風呂敷を手に取ってご覧いただこうと思ってます。

 キャッチコピーは『色・柄・素材、大小いろいろありますが、形はみ〜んな同じ』です。
 29日までの開催です。 お気楽にどうぞ。

 きょうは白茶の木綿に薄茶の半衿、カラシの角帯に焦茶の袴、茶色の足袋に薄茶のストール、黒手甲。
2009年3月21日(土)  No.2081

桜に込める思い
 さくら守の伊藤 昭さんは、城端に桜の名所を残そうと、トナミロイヤルゴルフ倶楽部横の斜面に四年前から桜を植えておられます。 しかしながら先日不慮の事故のため急逝されました。
 御遺族や「とやまさくら守の会」、会員でもあった「ひだまりくらぶ」、そして伊藤さんと一緒に遊んだ子どもたちと保護者らが、桜の苗木を50本植樹することにしました、故人の遺志を引き継ごうというのです。

 きょうはその植樹の日、あいにくの小雨模様ですが、沢山の人が参加します。
 ご覧のようにかなりの急斜面ですが、晴れていれば麓の道路から斜面が見えることでしょう(クリックすると拡大)。 僕は子どもたちが来るまでの下準備だけお手伝いしてきました。

 見応えのある桜を咲かすまで20年以上かかります。 いま我々が愛でている桜は、すべて先人が植えたものです。
 後の人の為に桜を植えようという行為は、尊いし美しいことだと感じます。

 帰って深大寺さんと林道温泉観光荘へ。 いいお湯でした、機会があれば報告します。
 きょうは作務衣の上にカッパをはおって参加。 帰ってグレーの伊勢木綿に青緑のだまし半衿、黒の角帯に灰黒の袴、グレーの足袋に着替えました。
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2009年3月20日(金)  No.2080

有朋自遠方来
 ネット友だちの深大寺鈴之助さんが、はるばる城端まで遊びに来てくださいました。
 初対面ですが、旧知の間柄のようになれるのはネットの成せる技ですね。 何気ない会話が楽しい楽しい。
 限定本『男の楽チン着物術』について尋ねたり、和装のTipsを交換したり、「袴は男を一番輝かせる衣装である」と意気投合したり、Deepに町を散策しながら記念撮影したりして、大いに遊び(?)ました。

 「普通の城端をみたい」というので、祭やイベントの無いフツーの日を選ばれたのですが、城端を充分楽しまれた様子です。 僕も一日楽しかったなぁ。

 写真が小さくてわかりづらいですが、僕は白と茶の縞木綿に薄茶の半衿、辛子の角帯に帆布の袴、茶色の足袋にストール。 深大寺さんはかなり凝った重ね着スタイルに軽衫(かるさん)穿きです。
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2009年3月19日(木)  No.2079

母系文化の伝承
 母のパッチワークがようやくできました。
 12cm角の布を直径17cmの円で包んで四角いピースをつくります。 このピース11個×16個で合計176個を繋ぎ、キルティングした大作です。
 5人の女孫に手作りのものを残したい、と時間をみつけてコツコツ縫ってました。 ありあわせの生地を使ったので苦労したようですが、思いは充分伝わるのではないでしょうか。

 母系文化の伝承は世の東西を問わずして存在します。 欧米ではキルトや編み物ですが、日本では古来より機織りの伝統があります。
 織物文化は残念ながら受け継がれなくなったけれど、いまでも味噌汁の味は母方の影響が大きいようです。 文章には残せないけど、脈々と連なる遺伝子です。

 きょうは茶と朱縞ウールに茶色の半衿、辛子の角帯に焦茶の袴、茶色の足袋です。
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2009年3月18日(水)  No.2078

七日会最後の夜
 しだれ桜まつりの当店独自ビラを作りました。
●きもの姿で桜を愛でよう 〜期間中、和装でお越しの方、共通珈琲券進呈〜
●藍する城端 藍染め絞り教室 [4日(土)と5日(日)]
●五弁花のブローチ作り [11日(土)]
 こうしてアピールすることで、お客様の認知度が上がり、しだれ桜まつり全体の集客に繋がると信じています。

 夜は「七日会」
 一年半以上続けてきた七日会ですが、商工会合併のこともあり、本日をもって一旦終了することになりました。 成果があらわれてきたのに残念です。
 が、来春から一段階レベルアップした別の形で同様な場を持ちたいと考えています。 まだまだ勉強し足りないこともありますし…。 もっともっとオープンな場となることを願ってます。


 昨日、停電がありました。 予告済みの作業停電だったのですが、いろんなところに被害がでています。 とりわけインターネットが不通となったのには困りました。 復旧するのに半日かかってしまいまい、閉口しています。 プリンターも有線接続じゃなきゃ使えなくなったのでとっても不便です。 ルーターの不具合の可能性が高いのですが、未だに原因がはっきりしません。

 きょうは青縞ウールにくすんだ青緑の半衿、黒の角帯に灰黒の袴、グレーの足袋です。
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2009年3月17日(火)  No.2077

大衆演劇を満喫
 二ヶ月ぶりに休みが取れたので、前から気になっていた金沢のおぐら座に足を運びました。
 おぐら座は大衆演劇の芝居小屋で、毎日二回上演されます。
 三月公演は下町かぶき組 劇団<秀>。 座長の千澤 秀と花形の飛雄馬の二枚看板(?)で、抱腹絶倒アドリブ満載の人情時代劇を見せていただきました。
 この劇団<秀>は名古屋の御園座で公演したこともあるそうで、なかなか本格派。 でも大衆演劇に門戸を開く御園座の度量の広さも褒めたいです。

 写真は第二部の舞踊ショー(芝居は×ですが、踊りなら撮影OK)。 左が飛雄馬さん、右が秀さん(クリックすると拡大)イイカンジにカブいてるでしょ? 不覚にも彼らの目ヂカラにヤラれそうになりました(笑)

 大衆演劇はその昔、大阪通天閣で観て以来ですが、やっぱ面白いですね。 身近でハマった人が多いのも頷けます。
 予想に反して、会場は2〜30代の若い女性が多く、高校生までも! オバサマは一握りしか居られませんでした。 え?男性ですか?夫婦づれが2組と、単身は僕だけですね…やっぱ(笑)。
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2009年3月16日(月)  No.2076

城端曳山祭 所望
 5月5日に挙行される城端曳山祭は獅子舞・傘鉾・神輿の後に、庵屋台と曳山が一日かけて巡行する、小さな町の大きな祭です。
 庵屋台の中では江戸端唄が元となる庵唄を演奏し、家々の前で披露(所望)します。

 六ヵ町の当番制で、今年は出丸町布袋同志会が庵連合会の世話をします。 さっそく「所望願」が届きました。
 今から四年前、庵連合会長を務めていた当時の記憶が鮮やかに蘇ってきます。
 城端はこれから一番いい季節を迎えます。

 きょうは茶色のウールに焦げ茶の半衿、辛子の角帯に帆布の袴、茶色の足袋。
2009年3月15日(日)  No.2075

春うらら、恋も桜も、ハート型
 4月4日からの城端しだれ桜まつりの隠しテーマは「恋する城端」です。 向かいの立ち木をしだれ桜に見立て、メッセージや願い事を吊ることになりました。 題して「恋咲く 桜並木」です。

 特注のハート形短冊に書いてもらうのは基本的に自由、城端小中学校の児童生徒にお願いしていますが、おとなの投稿(?)も大歓迎です。
 すでに城端のいろんなお店で受け付けています。 他地区の小学生にお願いしたところ、一緒に卒業する友だちへの感謝の言葉を綴ってくれました。
 恋愛に限らず、このように広く人を想う気持ちメッセージも嬉しいです。 一筆さらりと書いてみませんか?

 きょうはグレー縞の伊勢木綿に黒タートル、黒角帯にチャコールグレーの袴、グレーの足袋にストールです。
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2009年3月14日(土)  No.2074

春の嵐
 午後から強烈な南風が吹き荒れています、風速20m/sは超えているでしょう。 夜8時30分には富山県西部南に暴風警報が発令されました。
 が舞い、和あんどんが倒れ、鉄の扉が開きました。 唸りをあげる風に、網戸もはずれそうです。
 ひとたび戸外に出ると、花粉やら黄砂(?)やらで、目が充血し、くしゃみ鼻水が止まりません。 外に出るのが恐怖です。
 つづらこみちも風が吹きすさび、気がついたら吊るしておいた桶が落ちてました。 中にあった色紙はいずこ???

 それにしても落語会が一日早くて良かった…。 間一髪、助かりました。 
 きょうは茶縞のウールに茶色の半衿、カラシの角帯に焦茶の袴、白茶の足袋に黒手甲です。
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2009年3月13日(金)  No.2073

じょうはなフラワー寄席
 いよいよ「じょうはなフラワー寄席」当日です。 主催者とはいえ、さほどすることは無いのですが、16時には会場入りしました。
 楽屋や舞台セッティングを確認しているうちに、お客様がポチポチとお越しになります。 城端以外の方の様子で、まちなかをそぞろ歩きしておられるようです。
 17時過ぎに小遊三師匠一行が到着し、急に慌ただしくなります。 お客様の出足もよく、開演前にぎっしり埋まりました。

 お金をいただいてるのに、素人が舞台に上がるのはいかがなものかと、カード会理事長挨拶はしません。 かわりに抱腹絶倒(?)の影アナ原稿を用意しましたが、さすがにマズいだろうと現場で大幅にカット(当然ですが…)。
 しかしながら、一番伝えたかったラスト5行が残り、会場から拍手までいただきました。 ありがとうございます、嬉しいです。

 落語のほうは、柳亭ち太郎さん「ん廻し」、三遊亭遊雀師匠「熊の皮」、大神楽の鏡味正二郎さんの曲芸をはさみ、トリは三遊亭小遊三師匠「蒟蒻問答」まで…、あっという間の90分でした。
 あ〜面白かった。 舞台袖から聞かせていただきましたが、声を出して笑っちゃいけないので苦労しました。
 開演前に放送したように「笑って疲れを吹き飛ばし、明日の活力としていただけた」のではないでしょうか? 笑顔でお帰りになるお客様をみて「開催して良かった」と思います。

 初めての落語会でしたが、じょうはな座スタッフもカード会メンバーも着実に仕事をしてくださったので、トラブル無く終えることができました。 もっといろんなことができそうな変な自信もつきました。
 写真は出演者が書いてくださった寄せ書きです(クリックすると拡大します)。 どう活用しようか思案中…。

 きょうは小豆色のヒゲ紬に茶色の半衿、辛子の角帯に黒茶の御召袴、茶色の足袋に畳表の草履です。
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2009年3月12日(木)  No.2072

音学
 「楽譜が読める・弾ける STEP 20」(甲斐 彰/著・音楽之友社/刊)を買ってきました。
 ピアノを弾こうという訳ではないのですが、今まで不思議でならなかった音楽(音楽学)を独習してみたくなったんです。
 義務教育で習う程度のことは知ってますが、短調や和音に関しては???でした。 この本は初心者向けにやさしく書いてくれていてありがたいです。
 短音階に三型(自然的・和声的・旋律的)あるのも初耳でしたし、和音のコード進行の理屈もおぼろげながら見えてきました。

 むろん音楽は理屈じゃなく楽しむものですが、最近興味津々のジャズを味わうには、知っていたほうがいいこともあると思うのです。
 あぁ、こうして蘊蓄オヤジが増えていくのですね(笑)

 きょうは茶と柿色の縞ウールに茶色の半衿、辛子の角帯に帆布の袴、白茶の足袋にストールです。
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2009年3月11日(水)  No.2071

城端ポークで手作りソーセージ
 5年生の次男が、学校でソーセージを作ってきました。 JAなんと愛菜ふれあい館でやっている体験メニューを出前してくださったんです。
 大量に持ち帰ったので、夕食の一品に加えられました。 「ゴマ入り」「ひじき入り」「チーズ入り」で、どれもとても美味しい。
 素材のポークは城端産、指導なさらうのも城端の方、理想的な地産地消です。
 いいですね、学校でこんな体験ができるなんて。

 きょうはグレー縞の伊勢木綿に黒タートルネック、黒の角帯に灰黒の袴、グレーの足袋にストールです。
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2009年3月10日(火)  No.2070

軟らかい金庫
 三日続けて変なモノが続きます。 コレ、なんだかわかりますか?

 軟らかい金庫?
 温もりのある冷蔵庫?
 ・・・・・・?

 正解は・・・牛乳パックでできたイスでした。
 つごもり大市でお配りしたものを、ちゃっかり我が家に持って帰ってきました。 キルトした布を被せて持ち手を付けたんです。
 軽くて、丈夫で、高さもほどほどで、使い勝手はGood! 難点は…うっかり横方向に座るとツブれることです。
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2009年3月9日(月)  No.2069

火星人に頭を小突かれる
 母がミョーなモノを買ってきました。
 体長10cmくらい、足が6本あり、赤い頭の火星人のようです。 白い足はプラスチック製、赤い部分がゴムでできていてよく弾みます。

 何に使うのかと聞いたら「頭皮のマッサージ」だそうです。
 試してみましたが、結構イタい。
 しかも頭のてっぺんに火星人を乗せてるようで、笑ってしまいました。
 風呂上がりなら気持ちイイんでしょうか。

 きょうはくすんだ茶縞木綿に茶色の半衿、辛子の角帯に焦茶の袴、茶色の足袋にダカ織のストールです。
2009年3月8日(日)  No.2068

白ヘビ
 つごもり大市の「四年生の店」は、子どもたちがなにを作って持ってくるのか当日にならないとわからない、ドキドキ感のあるお店です。
 当日は子どもたちのがんばりと心優しいお客様のお陰で完売しました。

 ・・・で、どんな物が売られていたのか知りたいでしょ? 写真は僕が買った1メートルほどの白いマフラー(?)です。
 男の子が「指編みで作った」というので、インパクトに負けて、つい買ってしまいました(50円也)。
 白さが眩しいので、首に巻けずにとぐろを巻かせています。 白蛇のようで縁起がいいのでは?

 きょうは青縞ウールにくすんだ青緑の半衿、黒の角帯に灰黒の袴、黒のタビックスに黒手甲です。
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2009年3月7日(土)  No.2067

働く人に聴く
 城端中学校で「働く人に聴く」という講演をさせていただきました。 進路学習の一環として、職業の内容や働く意義について、中学一年生に考えてもらうのが目的です。
 講師は僕を含めて四人、ひとり10分の持ち時間なので安易に考えてましたが、これが意外と難しい…。

 呉服販売のこと、跡を継いだいきさつ、そして仕事を通しての喜びについて話すのですが、時間の大半を「住民が頑張らないと地域は良くならない」「住み易く活気がある地域にする為に、将来城端に残ってできる仕事を選んで欲しい」と熱く語ってしまいました。
 トップバッターとして壇上に上がったものの、まとまりのない話になってしまい反省しています(実は娘が目の前に座っていたので、しゃべりにくかった…)。

 続くさくら保育園の竹中園長は保母の仕事について、?カワダの川田社長は部品製造業について、PAworksの鈴木さんはアニメの仕事と夢を持ち続けることの大切さについて話されました。
 「働く」ということがどんなことなのか、まだピンときてない生徒が多いなか「現場の声」をきける良い機会だったと思います。

 きょうは白茶の木綿に茶色の半衿、辛子の角帯に帆布の袴、茶色の足袋にストールです。
2009年3月6日(金)  No.2066

平成21年度城端曳山祭ポスター
 平成21年度城端曳山祭のポスターが出来上がりました。 今年の当番町は出丸町、一番山は布袋様の唐子山となります。 御神像の重厚さ、曳山の絢爛さがよく表れたいい写真ですね。
 六基の曳山と庵屋台それぞれに特徴があり、見比べるのも楽しいものです(ちなみに我が西上町の竹田山は比較的簡素ですが、庵屋台は大きく精緻な作りになってます)。

 本祭の5月5日はもちろん、今年は祭の翌日(6日)も休日なので、5日夜の提灯山をゆっくりご覧になれますね。
 一見いや何度でも見る価値のある祭です、ぜひお越しください。
 また着物比率の日本一高い祭だと思いますので、きもの姿でどうぞ(着替える場所を用意致します)。

 【ここをクリックすればポスターが拡大します

 きょうはグレー袷木綿に焦茶の半衿、黒の角帯に灰黒の袴、グレーの足袋にストールです。
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2009年3月5日(木)  No.2065

ついに公開!プロモーションビデオ
 つごもり大市で人口密度がひときわ高かったのは、旧じゃんとこいで開催された林道美有紀さんのデビューライブでした。 入りきれない人の為に街頭テレビも設置したんですが、結局人垣に埋まってしまいました。

 開演前にこの大型テレビに、先日撮影したプロモーションビデオ(PV)を流しました。 『月と風』のミュージッククリップですが、城端の隠れた名所巡りビデオとしても楽しめます。 評判も上々でした。
 つごもり大市に来られなかった方の為に、このPVをYouTubeで世界配信することにしました。 どうぞごらんください。

 きょうは茶縞のウールに焦げ茶の半衿、辛子の角帯に帆布の袴、茶色の足袋にダカ織のストールです。
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2009年3月4日(水)  No.2064

少年の主張発表文集
 青少年育成富山県民会議の推進指導員なるものを拝命しております。
 指導員…といっても特別なことは何もしていないので、ちょっと心を痛めておりますが(あっ無報酬です、念のため)。

 先日「平成20年度 少年の主張発表文集」と「のびゆく青少年No.86」が送られてきました。
 「少年の…」は夏休みに開催され、今年は第30回の富山県大会だそうです。
 県内から選ばれた中学生10名の主張は要旨がはっきりしていて、清々しい。 穢れちまったオジさんには眩しかった…。 平易な文章だけに、ストレートに心に響くんですよ。

 この子らを絶望させない社会づくりが大人の仕事なんだなぁ。

 きょうは茶と朱の縞ウールに茶色の半衿、辛子の角帯に焦茶の袴、茶色の足袋にストールです。
2009年3月3日(火)  No.2063

つごもり大市秘話
 20数年前、都会から城端に戻った頃、城端町史「つもごり市の性格も商店の売り出し行事に変ってきている」の一文が口惜しくてなりませんでした。
 「伝統を守ろうと懸命にやってるのに、なんで販促行事としかみてもらえないのか?」と、どんどんテンションが下がって、毎年「今年のつごもり、やるか?やらんか?」から企画会議が始まりました。
 まぁ実際「千円大市」「無料うどん」「無料とちもち」しかなかったので、商店街の客寄せイベントと言われるのもしかたなかったかもしれません。
 また当時は「ツモゴリ大市」と訛って呼ばれてました。 これでは、“月末”を意味する「つごもり(月+隠る)」が伝わりません。 さらに五箇山の人々がなぜ二月のつごもりに城端に来たのか説明がありませんでした。 すなわち「市」の成り立ちが曖昧になってたんです。

 そこで十数年前から試行錯誤しつつ、伝統を土台にしたイベント的な現在の形に変えてきました。 「市」の性格を残しつつ、来られた方が満足してもらえるような行事などを加えてきたのです。
 商店会だけでは力不足なので、いろんな団体や個人にお願いし、協力していただけるようになりました。 城端特産品や多種の飲食物の販売を商店会以外の方にお願いし、わらじづくり体験やポン菓子などの実演も行いました。 西町以外の商店にも声かけをした「懐かし道具展」や「懐かし写真展」もありました、小学生もじゃんとこい麦屋と手づくり品販売で参加するようになったし、「機の声じょうはな」の歌声喫茶も大ヒットしました。
 最も大切にしたかった五箇山との連携は、昨年の「五箇山編み竹踊り披露」「平高校郷土芸能部による五箇山民謡演舞」で一応の形は残せたと思います。

 つごもり大市がこれだけ大きくなったのも、多数の方々が参画してくださったからです。
 そしてついに今年は市や福祉関係と商工会が手をつなぎ、無料バス「つごもり大市臨時号」を走らせていただけることになりました(写真)。
 来年のつごもり大市は日曜日の開催となります。 今年以上にたくさんの方が訪れるように、そして市の意義を感じ、満足して帰っていただけるように、新たな試みをするつもりです。

 定休日の今日、国道304号期成同盟の完成記念式典に出席予定でしたが、次男が風邪でダウンし付き添うことにしました。
 インフルエンザが今頃になって流行っています。 ご注意ください。
      (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2009年3月2日(月)  No.2062

花粉症には尊馬油
 つごもり大市は好天でした、しかし午後の風がホコリと花粉を運んできました。
 昨夜は疲れもあって、充血した目で、鼻をグズグズさせていた僕でしたが、今日の温風で完全にヤラれました。 そうです、ここ数年症状が出なかった花粉症です。
 外にちょっと出るだけでくしゃみが出ます。 眼が痒くって痒くって、水の中にずっと顔をつけていたいくらいです。

 意識がもうろうとしてきたので(←おおげさ?)、外出する時はマスクをし、家にいる時は馬油を目尻と鼻につけるようにしています。
 馬油というのはその名の通り馬の油を精錬したもので、特に純度の高い「薬師堂の尊馬油」がおすすめです。
 劇的に症状が改善されるわけじゃありませんが、しだいに目や鼻が楽になってきます。 人間の粘膜に浸透し、外的(花粉)をブロックしているイメージでしょうか? 店にサンプルがありますので、花粉症でお困りの方はお試しください。
 (ココをクリックすると左のビラが巨大化します)

 きょうは複雑な織の縞木綿に茶の半衿、辛子の角帯に帆布の袴、茶色の足袋に黒手甲です。
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2009年3月1日(日)  No.2061

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