日本中アスベスト問題で大騒ぎになってますが、これは長い期間を経て顕在する新手の公害です。 使った当時は安全だと思われていた物質が、思わぬ影響を残すのです。 「沈黙の春」レイチェル・カーソン著を読み終えました。 今から40年以上も前にこの本が書かれていたのが信じられないくらいです。 というか40年経った今でも、除草剤を始め生態系に与える影響を無視した薬品が大量に使用されていることのほうが信じられません。 1950年代のアメリカでは殺虫剤、防除剤、除草剤を撒き散らしました。 広い国土のアメリカで規定値以下の薬品です。 しかし食物連鎖で高濃度化し、魚類、鳥類が死に絶えます。 さらに地中深く浸透した安全なはずの薬品は化学反応をおこしたり、数十年後に下流にしみ出したりして生物を死滅させます。 まさに毒の雨だったわけです。 蓄積した化学物質は生殖機能を破壊し、産卵しても孵化せず沈黙の春をむかえる…という恐い話(実話)です。 狭い日本ではどうでしょうか? ひょっとして人類が滅亡するのは核戦争ではないかもしれません、もし30年間子どもがひとりも産まれなかったら…と考えるとゾッとしませんか? きょうはグレーのサマーウールに青鈍の半衿、薄緑の袴。 どうしたんでしょうか?気温が上がりません。 この格好だと寒いくらいです。
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2005年7月27日(水)
No.722
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