「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2004年5月

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庵連合会引き継ぎ
 5月15日の城端曳山祭、今年は天候にも恵まれて良い祭でした。 六ヵ町の持ち回りでその年の当番をしていて、来年は我が西上町恵友会が担当です。 今夜は庵(いおり)連合会の引き継ぎの日です、各町の代表数名が集まりました。
 ドレスコードは”ネクタイ着用”ですが、単衣の紋付羽織袴で出向きました。 というのは僕が庵連合会長をつとめさせていただくので、決意のほどを知っていただく為です。 城端曳山祭には庵連合会曳山連合会、そして傘鉾と剣鉾と獅子舞と神輿巡行を担当する敬神会があります。 庵連合会長は庵屋台巡行の責任者で、大役に身が引き締まる思いです。 すでに来年の曳山祭に向けて準備が始まりました。 城端は曳山祭を起点に物事が進められます。
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2004年5月31日(月)  No.294

ペルシャキリムを見る
 じょうはな織館1階ぎゃらりーで開催されている(6/6迄)「ペルシャキリム」展をを見てきました。 富山市石金のアリアナというキリム専門店の出品です。 キリムとは遊牧民が生活の中から生み出した手織りの織物で、素材は羊毛、綿、絹などです。 何十年経っても変化することなく受け継がれていきます。 事実、展示品の中には60年前のものもありました。 いまでも遊牧民の女性の嫁入り道具のひとつだそうです。
 店主のマルフィーさんとお話しすることができました(写真)。 イラン(ペルシャ)から日本に来て10数年になるそうです。 日本の織物のルーツはペルシャであることを力説しておられました。 なるほど、展示の中にはすくい織りと同じ組織のものもあったし、正倉院御物にはペルシャ華紋が多いです。 また後の名物裂にも影響が見受けられます。 見事なキリムが多いのでご覧になってはいかがでしょうか?
 きょうは縞の片貝木綿に細かい地紋のある黒い半衿、鉄紺の兵児帯にグレーの木綿袴。 素足に右近下駄です。
【ARIANA KILIM&ART GALLERY】http://www.ariana-kilim.com/
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2004年5月30日(日)  No.293

らくらく着付で街をあるこう
 呉服の日にあわせて、カジュアル着物の着付け教室を主催しました。 紬や小紋、さらには木綿など普段着をご持参いただき、お手持ちの帯〆や帯揚とのコーディネートをあれこれ考えます(写真)。 お持ちじゃない方の為に、アンティークきものも準備しました。 季節感も取り入れて組み合わせを決めた後、襦袢の着方からコツを含めて一緒にお話をしながら進めて行きます。 その後天候がよければ街を散策する予定でしたが、雨模様でかつ暑かったので中止しました。
 今回初めての試みで参加者が少なかったのが残念ですが、秋から月に一度のペースで本格的にスタートします。 当サイトにて告知しますのでご参加ください。 男性も大歓迎です。 きもの初心者の方は勿論、玄人はだしの方もオフ会だと思って楽しんで参加していただければ幸いです。 帯結びのノウハウなど裏技情報を交換しましょう。
【最新イベント情報】http://www.craft-ran.com/ht/event.html
 きょうは深緑色のコサシルク単衣に薄黄色の半衿、辛子色の角帯に薄緑の木綿袴、オリーブグリーンに染めた足袋に右近下駄です。 暑かったのでおはしょりをして足元を涼しくしました。
2004年5月29日(土)  No.292

現代陶芸人気作家展
 城端にぎわい館じゃんとこいで「現代陶芸人気作家展」が始まりました。 北出不二雄 徳田八十吉 浅蔵五十吉 吉田美統など、そうそうたる陶芸家の作品展です(写真をクリックすると拡大)。
 "年をとったら夫婦で陶芸教室に通う"予定なので、焼き物にはとても興味があります。 こんなに手近に作品を見られる機会はなかなかないのでお近くの方は是非どうぞ! 会期が日曜までと短いのでお急ぎください、もちろん無料でご覧になれます。
 きょうは薄色の文人絣に裂織りの角帯をへたれ結びにして、薄緑の木綿袴に裸足で右近下駄。
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2004年5月28日(金)  No.291

父の遺産
 タンスを発掘していたら父の紋付が出てきました。 趣味で謡曲をしていたせいか何枚もあります。 とりあえず、絽と単衣の紋付羽織と袷の無地羽織をゲットしました。 今月末に大事な会議があり紋付一式を着る予定なので単衣が手に入ってよかった。
 父を亡くして20余年になりますが、こんな遺産を残していてくれたとは…嬉しいです。 何年経っても着られるきものって素晴しいですね。
 昨日、今日と暑いです。 縞の片貝木綿の単衣に青緑の半衿、兵児帯に紬風木綿の腰板なしの袴、…で素足です。 この素足が気持ちいいんです。
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2004年5月27日(木)  No.290

ふろしきを使ってますか?
 フロシキって本当に便利なものです。 軽いし、たたむとかさばりません。 また風呂敷に包んで金品を持参すれば、とても丁寧な印象を与えます。 職業柄毎日使ってますし、鞄や車中には常に入ってます。
 店内で竺仙の木綿染めふろしきを陳列しています。 意外と安いけど見栄えがしますし、柄について知るのもとても楽しいです。
 例えば左手前の桃色の説明は【紅地片身替金霞、松竹梅、縫箔模様(部分)】寛永年間作 関戸守彦蔵。 『伝来した著名な一領の能衣裳の文様で、かなり濃い朱地に染められた練緯地に、縫箔で松竹梅を配した小袖の部分を、染めで表現しました』(写真をクリックすると拡大)
 他に名物裂の柄などもあるんですよ。
 今日は縞の伊勢木綿に地紋のある黒の半衿、辛子色の角帯に濃いグレーの木綿袴、ソフトブラックのタビです。
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2004年5月26日(水)  No.289

ポケベル最後の日
 クイックキャストってご存知ですか? そう、一世を風靡したポケットベルのことです。 ケータイ嫌いなので長い間愛用しています。 しかし残念なことに3月末でニュース配信がストップし、6月末以降は新規契約を受け付けないそうです。 中止の時期は明らかにしていませんが、いつの日か最後の日を迎えることは間違いないでしょう。…残念です。
 それでも発表によるとクイックキャストの利用者数は46万人(3月末時点)もいるそうで、これまた驚き! たとえ最後の一族になろうともポケベルを使い続けるつもりです。 全国46万人の同士よ!最後の最後まで頑張りましょう!
 普通に撮ると地味なので、背景を飾り付けてみました。
 きょうは縞の片貝木綿に地紋のある薄黄の半衿、黒の角帯にチャコールグレーの袴、グレーのタビです。
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2004年5月25日(火)  No.288

きもので善光寺へ
 昨年同様、今日は運動会の代休です。 祖母の生前のお礼を兼ねて再び長野の善光寺を訪れることしました。 今回もまた鏡善坊様に大変お世話になり、内々陣で祖母のお経をあげていただくことができました。
 大勧進の前の池でカメと鯉にパンをやっていたら、どこからともなくハトの大群が押し寄せ、人懐っこい顔をしたハトの仕草に大笑いしながら遊びました。
 昨年の御開帳終了後に山門の大修理が始まり、大変な様相を呈していましたが、やはり善光寺は賑わってます。 今回、行けなかったところもあるので、また機会を作って訪れたいですね。
 お土産に「塩瀬」というお店で買った「そば餅」が絶品で、あっという間に無くなってしまいました。 大勧進の下にある古びた小さなお店です。 善光寺へ行かれたら是非どうぞ。
 きょうは緑色の単衣cosaシルクに薄い黄色の半衿、車中でも楽にと兵児帯に薄い緑系の木綿袴、グレーのタビに右近下駄です。 妻は格子の小紋にハートの帯。 残念ながらお坊さんは別として、他にきもの姿の方はおられませんでした。
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2004年5月24日(月)  No.287

家族揃って運動会
 子ども3人はすべて城端小学校に通ってます。 きょうは3人が同時に出場する最初で最後の運動会、弁当を作って応援に行きました。 それぞれ青団・赤団・黄団と分かれてしまったので、どこを応援するかには弱りましたが、のどかで楽しい運動会でした。
 実は城端町立城端小学校としても最後の運動会になります。 市町村合併したした来年からは南砺市立城端小学校です。 賞状を読む校長の声がこころなしか”城端町立”城端小学校と強調していたように感じたのは僕だけでしょうか?
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2004年5月23日(日)  No.286

きもので披露宴に参列
 金沢の日航ホテルで親友の披露宴に出席しました。場所が場所だけに準礼装です。 落ち着いた柳色の一つ紋の正絹単衣に深緑の羽織、茶色&辛子色の羽織紐に金茶の角帯、無地感の袴に空五倍子色のタビ、畳表の草履の鼻緒は旦那茶。 色数が増えるとコーディネートが大変ですが、楽しいです。
 新郎新婦の友人達で記念写真を撮りました。 男性はブラックスーツなので地味ですね〜。寂しいのでテーブルに飾ってあった生花を付けてます(笑)
 それに比べて女性陣の華やかなこと…。 男性ももっときものを着ればいいのに…といつも思います。 ちなみに黒の紋付袴だと新郎もしくは父親(!!)に間違えられる可能性もあります。
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2004年5月22日(土)  No.285

眺めの良い町営住宅
 役場前に建設していた公営新町団地(町営住宅)がほぼ完成しました(参照3/192/12、昨年12/247/2の日記)。 屋内は見てませんが想像以上にいい感じです。 十分な広場があり、緑豊かな東山(ツクバネ山系)もよく見え、気持ちよく暮らせそうです(写真をクリックすると拡大)。
 6月1日にから利用できるようですが、すでに住宅を借りる人は決まってるようです。 しかし、いつの日か空室がでたら城端に住むチャンスかもしれませんよ。
 きょうは厚手の木綿単衣に薄黄色の木綿半衿、兵児帯、茶色の袴に薄茶のタビ。 兵児帯だと着替え終わる迄5分程度(袴着用でも)です。 …とってもラクチン。
  (ブルーの日付をクリックすると建設中の写真をご覧になれます)
2004年5月21日(金)  No.284

木綿のきものに最適な季節
 木綿のきものが心地良い季節になりました。 カジュアルきもの&半幅帯がかなり充実してきました(写真をクリックすると拡大)。 男物もありますので、お近くにお越しの際に手に取ってご覧ください。 110センチ巾の生地も数十種ありますので、選ぶのに迷う程です。
 今日はグレー系織りの袷木綿にブルーグレーの細かい市松の半衿、辛子色の角帯に茶紫のウールの袴をV字結びにして、よきもの倶楽部の底が黒い柄タビに右近下駄。 長着はおはしょりをしています。
 3月13日の日記で謎の鳥のことを書きましたが、ようやくわかりました。 どうやらヒヨドリのようですが、違うかなぁ…。
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2004年5月20日(木)  No.283

城端にモンゴルの里が!
 桜ヶ池へと向かう道に突如モンゴルのゲル(パオとも呼ぶ)が5棟建ちました。 ゲルとは遊牧民の家で直径6m位。簡単に組み立てられるので草を求めて移動する羊飼いにはピッタリなんです。 外布と内布の間には羊毛のフエルトが組み込まれ保温力を高めてます。
 制作者はモンゴルに惚れ込んだ神口さん。「モンゴルは高い山が無く、草原から山へ一直線に登ると360°の大パノラマが見られる」そうです。 立野ヶ原のこの土地は砺波平野が一望できるとても眺めの良いところです。夜景もきれいでしょうね。
 神口さんは、ゲルの販売や貸し出しや遊牧民体験をなさるそうです。 とりあえず今年一年は試しに使ってみてください、ですって。お問い合わせは090-3157-0070まで。
 4月に開催した「しだれ桜まつり」の反省会が別院西の書院でありました。 今年は天候に恵まれまずまずの人出でしたが、いくつも反省点が出ました。 みなさん真剣に考えておられるので来年はさらに良いイベントになると思います、ご期待ください。
 今日はグレー地に白と黒の縞の伊勢木綿、青鈍のだまし半衿に黒の角帯、焦げ茶の木綿袴に茶色の足袋です。
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2004年5月19日(水)  No.282

わざの美
 高岡市美術館で日本伝統工芸展50年記念展「わざの美」を見てきました。 人間国宝88人を含む、近代の[陶芸][染織][漆芸][金工][木竹工][人形]などの作品150点の展示会です。
 染織は志村ふくみ、宗広力三、森口華弘、北村武資、玉那覇有公、小宮康孝、細見華岳、田島比呂子、平良敏子、山田貢、羽田登喜男、小倉建亮、木村雨山(敬称略)など故人を含むそうそうたるメンバーです。 どれも素晴しいのですが、僕が釘付けになったのは古賀フミさんの佐賀錦と鈴田滋人さんの木版摺更紗。 ただひたすらに美しい!
 染織だけではなく、どの作品も一級の美術品ぞろいです。 清水卯一さんの青磁の大皿は南国の海のようで吸い込まれそうだし、佐々木英さんの蒔絵短冊箱は息を飲む精細さ、中川誠司さんの神代杉木画色紙箱にも見とれてしまいました。
 "伝統"工芸とはいえ、とても斬新なものが多かったことも意外でした。 「神は細部に宿る」とは良く言ったもので、人間が作ったとは思えない作品を見るにつけ、日本の伝統工芸はまだまだ大丈夫だと気分良く帰ってきました。 記念展は23日(日)までですからお急ぎください。
 作家については日本工芸会のサイトをご覧ください。
【日本工芸会】http://www.nihonkogeikai.or.jp/
 新湊市中央文化会館で7月21日に歌舞伎が上演されます。 尾上松緑さんの襲名披露です。 今頃?と思ったけど、せっかくだからチケットを買ってきました。 どの席にしようか迷っていると、窓口の方が親切にもホール内を見せてくださり結局最前列に。 歌舞伎役者の衣裳チェックにはもってこいでしょうから楽しみです。 チケットはまだ余裕があるようですが、いい席はお早めに!
 今日はグレーに黒い縞の片貝木綿にクリーム色の半衿、黒の角帯に薄緑の袴、コーヒーブラウンの足袋に右近下駄。
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2004年5月18日(火)  No.281

作務衣+袴=剣道着
 なにもない休日は作務衣で過ごすことが多いです。 楽でいいのですが、作務衣はあくまでも作業着なので人前ではあまり着ないようにしています。 しかしながら、午前中に観光協会の役員会があったので、わざわざ着替えるのもナンだし…と思案し、作務衣の上から兵児帯を締めて、さらに袴を穿いてみました。 するとまさに剣道着。 そ〜か、こういう方法があったんですね、なんで気づかなかったんだろう。
 当初は作務衣の下(ズボン部分)を脱いでみましたが、上の丈が短いので足が見えてしまいます(抜け忍カムイのようです)。 そこでズボンを穿き、膝まで裾を上げて縛りました。 こりゃラクチンです。
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2004年5月17日(月)  No.280

ブロックで遊ぶ
 朝から雨模様…。 天気が一日ズレてなくて良かった。 お祭り済んで…まさに惚けたようになってます。 こんなときには、な〜にも考えなくてもいいおもちゃがお勧めです。
 写真は以前どこかで買って来た、3センチ角のブロックををゴムで繋いだおもちゃ(?)。 スリットが入っていて自由に動かせるのでいろいろな見立て遊びができます。 大人でも結構面白いですよ。 障害を持った方々の施設で作ってると聞きました。
 今日は単衣木綿に縞の半衿、辛子色の角帯に薄緑の木綿袴、素足に右近下駄です。
2004年5月16日(日)  No.279

城端曳山祭一大渡御
 曳山祭当日、雨の心配がいらない天気です。 しかし今年は喪中なので祭には参加することはおろか屋台に触れることすらできません。 朝からずーっと店に立ってます。 店は忙しいのですが、やはり寂しいものです。
 遠くからきもの姿の方々が訪れてくださいました。 僕が知ってるだけでも桐生、千葉、村上、富山、金沢…。 もっと多くの方がきもので城端曳山祭を楽しまれたことでしょう。 今年は特に男性のカジュアルきもの姿が多く、嬉しい限りです。
 右の写真は初めて実現した獅子舞→剣鉾→傘鉾→神輿→庵屋台→曳山と一直線に連なる一大行列です(クリックすると拡大)。 この古い形態を維持していることが城端神明宮春季祭礼が国の重要無形民俗文化財に指定された根拠でもあります。
 もう一枚は夜の竹田山を見る娘です。 日中もいいですが、宵山は幻想的で本当に美しいですよ。 来年は土日開催ですので、ぜひスケジュールを空けておいてください。
 今日はゴザ目の江戸小紋に薄緑の襦袢、白茶の半衿は自分で縫い付けました。 裂織りの角帯をへたれ結びにして、畳表の右近下駄。 最初は着流しでしたが、周囲は紋付袴ばかりなのでなんとなく横段の袴を着用しました。 妻はグレー地紬に更紗の帯、相良刺繍をほどこした半衿です。
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2004年5月15日(土)  No.278

城端曳山祭町内所望
 いよいよ城端曳山祭です。 朝のうち小降りだった雨も午後からあがり、本当に気持ちのよい祭を迎えることができました。 今年は6軒ある山宿のうち5つまでが自宅なので、気合いの入り方が違います(本来山番は自宅でするのですが、住宅事情により他所の家や公民館を借りたりします)。 一通り見て回りましたが、やはり例年以上に素晴しかった…(感嘆)。 「男子生涯一度の山番」という気概が伝わってきます。
 若連中は御旅所での庵唄奉納の後、曳山会館で合同披露します。 その後自分たちの町内を回るんです。 写真は西下町の山宿前で庵唄を披露しているところです。 奥に御神像が見えますか?
 きょうはグレー縞の紬袷に地紋の入った半衿、グレー系ぼかしの角帯に薄緑色の袴をV字結びにして、コーヒーブラウンの足袋に右近下駄。 妻は格子の小紋に黒地ハートの帯
 子ども達も着たがったので、娘はホリヒロシさんの赤地の小紋に黒い丈二の帯、息子は横段の一ツ身に袴です。 父親と似た格好なのでとても喜んでました。
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2004年5月14日(金)  No.277

日本手ぬぐいを使ってみませんか?
 最近日本手ぬぐいの良さが見直されてます。 かさばらないしお洒落です。 和の生活を提案するショップ蔵布都 藍で本格的に取り扱うことにしました(写真をクリックすると拡大)。 普段持ち歩けるものから、半衿がわりに使えそうなもの、さらに額に入れて飾れそうなものなど数十種類を常備しています。
 また手書きの良さを引き立てる便箋や一筆箋も増えたので、ご利用いただければ幸いです。
 今日はグレー縞の伊勢木綿青鈍(あおにび)の半衿、裂織りの角帯をへたれ結びにして、橡色(つるばみいろ)の木綿袴、素足に右近下駄です。
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2004年5月13日(木)  No.276

「不美人論」を読む
 「不美人論」(平凡社新書)という柔らかいのか固いのかわからない本を読みました。 著者は富山短期大学の助教授をなさってる陶 智子(すえともこ)さん。 ご専門は近世女性礼法、化粧文化史です。 以前からきもの着用率の高い方だなぁと気になってました。
 『着物が「綺麗」ビームを出してくれる。着物を着ていることによって「日本的」「楚々とした」「しとやか」などという付加価値がつく』プラスの効果があるそうです。 なるほど、身に纏うことで周辺に柔らかいオーラを放つんですね、きものは。
 本の中では、江戸時代の顔による女性の分類(美人相から嫉妬着相までの十二種類)が面白かったし笑っちゃいました。 機会があればあこがれ江戸時代についていろいろお聞きしてみたいものです。
 今日は地厚な木綿の単衣に黄土色の半衿、裂織りした黒の角帯に茶の木綿袴、茶色の足袋に右近下駄。 妻はグレー地にホタル絞りの紬にグレーにローケツ更紗の名古屋帯です。
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2004年5月12日(水)  No.275

やすんでかれ じょうはな
 商工会女性部で店の前に吊るすタペストリーを作りました。 特産の絹織物を裏打ちし、かわいらしいおばあちゃんの絵と「じょうはな やすんでかれ」と書いてあります。 数年前商店街で作ったものが痛んだので新しく作り直しました。 各店の前にイスとともに掲げてます。 訪れた方がホッとする街でありたいです。
 今日は夫婦で片貝木綿。 僕はグレー地の縞にくすんだ緑色の半衿、シケ引きの兵児帯に薄い緑の木綿袴、緑の足袋に右近下駄。 妻は薄緑地に朱と紺の縞が入ったもの、黒地に刺繍でゾウを刺した名古屋帯、帯締と帯揚は茶系、細かい模様の柄足袋です。 黒地のロング前掛けにタスキがけで、お仕事モード。
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2004年5月11日(火)  No.274

南座花形歌舞伎
 今回京都に出たのは南座で歌舞伎を見たいが為です。 前回観たのが富山での「錦秋花形歌舞伎」だったので、半年ぶりです。 とても楽しみにしていました。
 夜の部は通し狂言「新世紀累化粧鏡(いまようかさねけしょうのすがたみ)」三幕八場です。 鶴屋南北の原作(1809)を元に脚色された「怪談もの」ですが、怖さもさることながら派手な演出が多いのが特徴です。 宙づりになったり、大滝から大量の水が流れたり、舞台が瞬時に変わったり、あっと驚かせる仕掛けが随所に盛り込まれてます。
 主演は中村福助さんと橋之助さんのご兄弟。 福助さんは四役をこなし、早変わりもまた見事! 阿国御前は最初怖くなかったんですが、後になればなるほど怖さがつのる好演でした。 また「橋之助さんってこんなに上手かったっけ?」と驚く演技で見応え充分。
 南北作らしく、随所に伏線を配した凝った筋書きで、本当に面白かった。 どこか「花組芝居」の舞台をみてるようでした…って書くと正当なファンの方に怒られるかな? 怪談のはずが、大きな笑いと拍手がおこってました。
 見所の「鯉つかみ」では前から5列目くらいまで雨カッパを配るという配慮でしたが、橋之助さんの熱演で被害者続出だったかもしれませんん。 僕ですか?大丈夫、いつもの3階席の最後尾を押さえてありますから(笑)
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2004年5月10日(月)  No.273

休日は京都で遊ぶ
 休日を利用して京都へ遊びに行きました。 仕事じゃないので交通費は出ません、よって夜行の高速バス(富山←→大阪間のJR北陸ドリーム)を利用することに…。 金沢←→京都往復でなんと6,600円!サンダーバードの片道運賃より安いし、コンビニでも買えます(+100円)。嬉しいことに、全席禁煙指定席です。
 高速バスは2度目です(参照;4月2日の日記)。 驚いたことに周囲が若い女性ばかりだったので気持ちよく眠れました(笑)
 前夜23時に金沢を出発して京都に着いたのが朝の5時(途中どこかで時間調整しています、きっと←爆睡してたので知りません)、お寺巡り…には早すぎるので(たいがい9時開門)、JR奈良線に乗り換えて稲荷駅で下車、全国のお稲荷さんの総本宮伏見稲荷へと向かいます。
 毎月のように京都へ通ってるのに、京都のことをあまりにも知らないので少しずつ名所巡りをしてるんです。 んで、今回は千本鳥居が有名なこちらへ。どうも何時でも入れるようです。
 膝下まで濡れるようなドシャ降りの雨の中、てくてく歩いて本殿・奥の院へと進みます。 途中いくつかの分岐点(写真)があり「まるで人生の分かれ道みたいだなぁ」と独り言をいいながら四ツ辻までたどり着きました。 雨がひどくて鳥居のトンネルは真っ暗です。 「千と千尋の神隠し」の一場面のようでした。 そういえば、中腹に「もののけ姫」シシ神の棲む森を思い起こさせる場所もありました。 宮崎 駿さんはきっとここを訪れたことがあるのでしょうね。
 ぞんぶりこ(ずぶぬれの方言)になったので、京都タワー地下3階にあるウワサの「タワー浴場」でひとっ風呂浴びることにします。 なんと早朝7時から営業してるというから驚きです。 入浴料750円と高いですが、タオルも貸してくれるし、シャンプー石けんもあるので、手ぶらで入れました。
 午前中だというのに、謎のサラリーマンやカップルそしておじいさん達まで、多種多様な人物が集うナイスな場所です。 ハナシのタネに一度訪れてみてください。 サウナもありました。 写真は初めて成功した浴室の盗撮(笑)、地下なのに結構明るいでしょ?
 昼食の後南座で歌舞伎鑑賞、これについては後述します。
歌舞伎が意外と早く終わったので(8時頃)、時間を持て余して(バスは23:20発)寺町の映画館へ。 偶然「真珠の耳飾りの少女」を上映していました。 17世紀のオランダの画家フェルメールと女中グリートの物語です。 愛だの恋だの…というよりも、ひたすら映像の美しい映画でした。 おすすめです。
 で、帰りも同じバスに乗って、城端に着いたのが翌朝の6時、家族揃って朝ごはんを食べ、日常生活に戻ります。 ハードだけど楽しい休日でした。
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2004年5月10日(月)  No.272

ボウダラの天ぷら
 信州よりタラの芽(別名ボウダラ)をいただきました。 映画「たそがれ清兵衛」で殿様の穀物蔵視察のときに清兵衛が答えた木の芽です。 天ぷらにするととても美味しい、我が家にとってはごちそうです。
 聞いた話ですが、「タラノキは二度芽を出すが、2度目を採ったら枯れてしまうのでダメだ」そうです。 2度目かどうかは見ればわかるとか。みなさん気をつけてくださいね。
 今日は大幅の木綿生地を単衣仕立てにしたきもの(半衿用のタグつきです)に縞の半衿、茶色の角帯をへたれ結びにして、腰板無しの木綿袴、素足に右近下駄です。
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2004年5月9日(日)  No.271

5月29日「らくらく着付けで街を歩こう」の第一回目を開催します
 お持ちのカジュアルきものの着付け&楽しいお話の会「らくらく着付けで街を歩こう」の詳細が決まりました。
 資格をとるための着付け教室ではなく、ご自分でカジュアルきものを楽しく着られるようになることを目標とした会です。
 お召や銘仙のきものや帯も貸し出しますので、「きものに興味はあるけど足を踏み出せない」というお知り合いもお誘いください。 男性も大歓迎です。
 写真は御坊下橋の傍にある藤棚です(クリックすると拡大)。 横に芭蕉十哲の一人、各務支考(かがみしこう)の詠んだ「都出て 又宮古あり わか楓」(十治亭)の句碑が見えます。 お世辞も入ってるでしょうが、当時(1701年)城端が栄えていた様子が伺えますね。
 今日は縞の伊勢木綿にくすんだ黄色の半衿、裂織りの黒い角帯に焦げ茶の木綿袴、コーヒーブラウンの足袋に右近下駄で。
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2004年5月8日(土)  No.270

花を植える
 昨年、一昨年に引き続いて市街地にコンテナガーデンを設置します。 今年はさらに出丸が加わり数が増えました。 小さな花の苗が大きく育つ様子を予測しながら植えるのは難しいけど楽しいものですね。
 今日は縞の片貝木綿に柿色の半衿、鉄紺の兵児帯にチャコールグレーの木綿袴。 グレーのタビに右近下駄。 朝、ネクタイを選ぶように半衿を交換できるのでいいですよ。
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2004年5月7日(金)  No.269

城端に新しい喫茶店
 連休も終わりのんびりした午後、妻と一緒に近所にできた喫茶店でお茶してきました。 店から歩いて数分の「ANGO(安居)」さん。 代々続く和菓子やさんですが、息子さんの帰郷と国道拡幅工事にあわせて建て直し、一角が喫茶店に。 お店で作ってるお菓子も一緒にいただけます。 見晴らしのよい場所なので気持ちよかったぁ。
 今日のグレーの草木染め紬馬下助左ヱ門さん、地紋の浮いた半衿に黒の角帯、ウールのアンドン袴なのでお端折をしています。 自分で染めたグレーの足袋に右近下駄の鼻緒もグレーで。
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2004年5月6日(木)  No.268

つづら小路
 GW最終日、帰省していた弟家族も帰宅し我が家は静かになりました。 いよいよ城端は曳山祭モードに突入です。 今年は観光所望の申し込みが多く、沢山の方が訪れそうです。 なかにはきもの姿でお越しになるグループもあるのでお目にかかるのが楽しみです。
 天気のいい日はつづらこみちに打ち水をします。 日中は誰でも通り抜けられるので、店の中を(いちおう外ですが…)下校途中の小学生や近所の人が通り抜けて行く姿が何か面白いです。 みなさんも通ってみてください。
 今日は白っぽい久留米絣の下はスタンドカラーのシャツ、水色系のシケ引きの兵児帯に薄緑の木綿袴、グレーのタビに右近下駄で、書生の春の装いといったところでしょうか?
2004年5月5日(水)  No.266

写真展 曳山
 城端にぎわい館「じゃんとこい」で福野町の写真家池田芳信さんによる写真展「曳山」が始まってます(5/16迄)
 曳山祭に関わる人物をクローズアップしたモノクロ写真展です。 どの人もみんないい表情をしてらっしゃるのでじっくりご覧になってください。
 今日はグレー地に黒縞と白のネップが入った伊勢木綿(4/17の日記参照)に薄めの黄土色の半衿、裂織りの角帯をへたれ結びにした着流しです。  粋に着こなしてみたかったので素足に右近下駄で。
【城端でこれからあるイベント案内】
http://www.craft-ran.com/ht/event.html
【2004年4月の日記】
http://www.craft-ran.com/cgi-bin/kimono/sfs2_diary/200404.html
2004年5月4日(火)  No.265

憲法記念日に思うこと
 日本国民は,正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し,われらとわれらの子孫のために,諸国民との協和による成果と,わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し,政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し,ここに主権が国民に存することを宣言し,この憲法を確定する。そもそも国政は,国民の厳粛な信託によるものであつて,その権威は国民に由来し,その権力は国民の代表者がこれを行使し,その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり,この憲法は,かかる原理に基くものである。われらは,これに反する一切の憲法,法令及び詔勅を排除する。
 日本国民は,恒久の平和を念願し,人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて,平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して,われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは,平和を維持し,専制と隷従,圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において,名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは,全世界の国民が,ひとしく恐怖と欠乏から免かれ,平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
 われらは,いづれの国家も,自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて,政治道徳の法則は,普遍的なものであり,この法則に従ふことは,自国の主権を維持し,他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
 日本国民は,国家の名誉にかけ,全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
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 ご存知、日本の憲法前文です。 中学校で習う「主権在民」が高々と掲げられています。 民がいてこそ国があるのに、優先順位を勘違いなさってるエライさんが多いこと…。 それどころか「滅私奉公(国)」に近い憲法改正論まで出てくる始末。
 この前文の「日本国民」を「人類」と置き換えてみてください。 すべての人間(除く独裁者)の願いだと思いませんか? 僕はこの憲法前文が大好きです。
2004年5月3日(月)  No.264

お寺deフリマが始まりました
 気候の良い5月になったのでお寺deフリマを再開します。 これまで「冬眠」してました…。 ゴールデンウィークのど真ん中ということで出店が少ないのでは?と心配したのですが杞憂でした。 初参加が半分以上ありとても賑やかでしたよ(写真をクリックすると拡大します)。 詳細はこちらにアップしました。
【2004年5月2日のお寺deフリマ】
http://www.craft-ran.com/furima/20040502.html
 毎月第一日曜日の午後から行いますので、ぜひ冷かしにお越し下さい。 次回は6月6日です。
 縞の片貝木綿の下はよきもの倶楽部のシャツブラウスのみ、半衿はグレー系の細かい市松です。 春らしい薄いグリーンの袴に兵児帯を軽快に結びました。 グレーの足袋に右近下駄をあわせ、襟元のアクセントに黄色の麻ストールを…巻いていたのですが暑くって外してしまいました。 それだけいい天気だったということです。
2004年5月2日(日)  No.263

城端曳山祭稽古はじめ
 毎年5月1日は曳山祭の稽古初めです(実際はもっと早くから始めてるのですが…)。 「今日から稽古が始まり、祭が近づきましたよ」と知らせる為に、写真の提灯を先頭に笛・三味線・太鼓の順で「三下り」という曲を演奏しながら町内を回ります。 詳しくは昨年5月の日記をご覧ください。
 城端曳山祭は「どうすれば粋に美しく見えるか」という様式美も重んじます。 合理性に流されず、守るべきところは守り残すところが若連中(わかれんじゅう)の美学なんです。
 今日はベージュの木綿単衣にくすんだ黄色の半衿、辛子色の角帯に紫茶のウール袴、アンドン仕立なのでおはしょりをして着てます(参照;08/10/2003)。 膝下くらいまでたくし上げてるのですが、足元がスースーして寒い。ロングスカートの効果を身をもって知りました。 タビはコーヒーブラウンで右近下駄を履きました。 いまオリジナルの右近下駄を作ろうと計画しています、乞うご期待。
【2003年5月の日記】
http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200305.html
【2003年8月の日記】
http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/200308.html
2004年5月1日(土)  No.262

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